159 / 167
第四話 序章
始まり
しおりを挟む
「……………遂にこの時が来たな…」
決戦の舞台のような雰囲気。
そんな雰囲気にごくりとつばを飲み込んだ大和。
近くに居た晴菜に尋ねる。
晴菜も車椅子に座りながら頷いた。
「えぇ、長いようであり短いようでもある……そんな不思議な気分ね」
「ああっ、俺もさ……」
今度は逆に晴菜が尋ねる。
「準備は良い?」
「当然、何時だって行けるぜ」
「そう」
大和の言葉に笑みを浮かべた晴菜。大丈夫なら問題は無い。
あとは踏み込むだけだ。
「それじゃあ、行くわよ大和ッ!!」
「おぅ、どこまでもッ付き合うぜ晴菜ッ!!」
意を決した大和と晴菜。車椅子を勢いよく押し遂に部屋の中に踏み込む。
『マッサージ処』と大きく木の看板に彫られたその部屋に…。
「いらっしゃいませ、何名様ですか?」
「「2名でッ!」」
「コースは?」
「「当然、体力全快揉み解しデラックスコースオプション全部乗せ!90分のフルコースでお願いします!!」」
「かしこまりました。ではこちらへ」
水の様に流れるほど軽やかな注文で店の奥に入っていく大和と晴菜。
そして素早くマッサージ用の簡易衣装に着替え、マッサージ台に寝転ぶ。
「では、始めさせていただきます」
そしてマッサージが始まった。
モミュ…ッ…。
「おぉぉおおおおおおおおおおおおおううううう♪」
「はぅううううううううううううううううううん♡」
マッサージ師の腰への一揉みにより即座に恍惚の声を上げた大和と晴菜。
更に一揉み。もうそれだけで全身の疲労や痛みがまるで噴水の様に体外へと出ていく様に感じる。
気持ちよさに意識すら押し流されそうであった。
「師匠ッ!」
とそこでエイプリルがやって来る。手にはかき氷やりんご飴、水風船や金魚の入った小袋を持ち頭部にはお面を身に着けている。
どう見てもエンジョイしていた。
揉まれ声をあげながら大和達は尋ねる。
「おおおぅエイプリル、どうしたんだぁあぁぁぁ~?」
「うぃ、お祭りエリアという場所に向かったのですが、とても楽しかったので師匠も是非と思いまして」
「そうだったのか、ありがとうなエイプリル。今チョイとこんな状況だからコレが終わったら一緒に行こうぜぇぇええええは~」
「とは言ってもスタートして間もないからあと大体70分位ね…確か門司とミコとエルマがシーサイドエリアにで遊んでいると思うから会いに行ったらぁぅうううううんん!」
「終わったら今度はオレが迎えに行くからよおおおおおおおぉおおぉぅ」
「うぃ、わかりました!では待っておりますね!!」
嬉しそうに小走りでそう去っていくエイプリル。大和と晴菜はサムズアップで応じる。
と同時に意識が流される時がついに来たようだ。按摩による快楽とそれに生じた睡魔に抗うことなく大和はその身を投じる。
トワとの戦いを終えて約1か月後。
大和達『創世神』の面々はこれまでの苦労や戦いの傷を癒すため、とある【星団】が運営するリゾート地へとバカンスに来ていた。
(ああ~心が洗われるようだぁ~俺の人生って言うのは、もしかしたらこの時この瞬間のの為にあったのかもしれん)
薄れゆき途切れ途切れな思考の中、走馬灯のように大和はここまでの経緯を少々振り返った。
決戦の舞台のような雰囲気。
そんな雰囲気にごくりとつばを飲み込んだ大和。
近くに居た晴菜に尋ねる。
晴菜も車椅子に座りながら頷いた。
「えぇ、長いようであり短いようでもある……そんな不思議な気分ね」
「ああっ、俺もさ……」
今度は逆に晴菜が尋ねる。
「準備は良い?」
「当然、何時だって行けるぜ」
「そう」
大和の言葉に笑みを浮かべた晴菜。大丈夫なら問題は無い。
あとは踏み込むだけだ。
「それじゃあ、行くわよ大和ッ!!」
「おぅ、どこまでもッ付き合うぜ晴菜ッ!!」
意を決した大和と晴菜。車椅子を勢いよく押し遂に部屋の中に踏み込む。
『マッサージ処』と大きく木の看板に彫られたその部屋に…。
「いらっしゃいませ、何名様ですか?」
「「2名でッ!」」
「コースは?」
「「当然、体力全快揉み解しデラックスコースオプション全部乗せ!90分のフルコースでお願いします!!」」
「かしこまりました。ではこちらへ」
水の様に流れるほど軽やかな注文で店の奥に入っていく大和と晴菜。
そして素早くマッサージ用の簡易衣装に着替え、マッサージ台に寝転ぶ。
「では、始めさせていただきます」
そしてマッサージが始まった。
モミュ…ッ…。
「おぉぉおおおおおおおおおおおおおううううう♪」
「はぅううううううううううううううううううん♡」
マッサージ師の腰への一揉みにより即座に恍惚の声を上げた大和と晴菜。
更に一揉み。もうそれだけで全身の疲労や痛みがまるで噴水の様に体外へと出ていく様に感じる。
気持ちよさに意識すら押し流されそうであった。
「師匠ッ!」
とそこでエイプリルがやって来る。手にはかき氷やりんご飴、水風船や金魚の入った小袋を持ち頭部にはお面を身に着けている。
どう見てもエンジョイしていた。
揉まれ声をあげながら大和達は尋ねる。
「おおおぅエイプリル、どうしたんだぁあぁぁぁ~?」
「うぃ、お祭りエリアという場所に向かったのですが、とても楽しかったので師匠も是非と思いまして」
「そうだったのか、ありがとうなエイプリル。今チョイとこんな状況だからコレが終わったら一緒に行こうぜぇぇええええは~」
「とは言ってもスタートして間もないからあと大体70分位ね…確か門司とミコとエルマがシーサイドエリアにで遊んでいると思うから会いに行ったらぁぅうううううんん!」
「終わったら今度はオレが迎えに行くからよおおおおおおおぉおおぉぅ」
「うぃ、わかりました!では待っておりますね!!」
嬉しそうに小走りでそう去っていくエイプリル。大和と晴菜はサムズアップで応じる。
と同時に意識が流される時がついに来たようだ。按摩による快楽とそれに生じた睡魔に抗うことなく大和はその身を投じる。
トワとの戦いを終えて約1か月後。
大和達『創世神』の面々はこれまでの苦労や戦いの傷を癒すため、とある【星団】が運営するリゾート地へとバカンスに来ていた。
(ああ~心が洗われるようだぁ~俺の人生って言うのは、もしかしたらこの時この瞬間のの為にあったのかもしれん)
薄れゆき途切れ途切れな思考の中、走馬灯のように大和はここまでの経緯を少々振り返った。
0
あなたにおすすめの小説
花鳥見聞録
木野もくば
ファンタジー
花の妖精のルイは、メジロのモクの背中に乗って旅をしています。ルイは記憶喪失でした。自分が花の妖精だったことしか思い出せません。失くした記憶を探すため、さまざまな世界を冒険します。
記憶を取り戻して真実を知った時、ルイとモクの選ぶ道は?
時き継幻想フララジカ
日奈 うさぎ
ファンタジー
少年はひたすら逃げた。突如変わり果てた街で、死を振り撒く異形から。そして逃げた先に待っていたのは絶望では無く、一振りの希望――魔剣――だった。 逃げた先で出会った大男からその希望を託された時、特別ではなかった少年の運命は世界の命運を懸ける程に大きくなっていく。
なれば〝ヒト〟よ知れ、少年の掴む世界の運命を。
銘無き少年は今より、現想神話を紡ぐ英雄とならん。
時き継幻想(ときつげんそう)フララジカ―――世界は緩やかに混ざり合う。
【概要】
主人公・藤咲勇が少女・田中茶奈と出会い、更に多くの人々とも心を交わして成長し、世界を救うまでに至る現代ファンタジー群像劇です。
現代を舞台にしながらも出てくる新しい現象や文化を彼等の目を通してご覧ください。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
女神の白刃
玉椿 沢
ファンタジー
どこかの世界の、いつかの時代。
その世界の戦争は、ある遺跡群から出現した剣により、大きく姿を変えた。
女の身体を鞘とする剣は、魔力を収束、発振する兵器。
剣は瞬く間に戦を大戦へ進歩させた。数々の大戦を経た世界は、権威を西の皇帝が、権力を東の大帝が握る世になり、終息した。
大戦より数年後、まだ治まったとはいえない世界で、未だ剣士は剣を求め、奪い合っていた。
魔物が出ようと、町も村も知った事かと剣を求める愚かな世界で、赤茶けた大地を畑や町に、煤けた顔を笑顔に変えたいという脳天気な一団が現れる。
*表紙絵は五月七日ヤマネコさん(@yamanekolynx_2)の作品です*
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
魔眼の剣士、少女を育てる為冒険者を辞めるも暴れてバズり散らかした挙句少女の高校入学で号泣する~30代剣士は世界に1人のトリプルジョブに至る~
ぐうのすけ
ファンタジー
赤目達也(アカメタツヤ)は少女を育てる為に冒険者を辞めた。
そして時が流れ少女が高校の寮に住む事になり冒険者に復帰した。
30代になった達也は更なる力を手に入れておりバズり散らかす。
カクヨムで先行投稿中
タイトル名が少し違います。
魔眼の剣士、少女を育てる為冒険者を辞めるも暴れてバズり散らかした挙句少女の高校入学で号泣する~30代剣士は黒魔法と白魔法を覚え世界にただ1人のトリプルジョブに至る~
https://kakuyomu.jp/works/16818093076031328255
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる