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本編
648 裏方の潮流
魔国北方領、軍師と呼ばれる存在が住んでいた土地にて。
一人の軍服の男がポツリと呟いた。
「……動くとは踏んでいましたけど、随分と勝手なことをしてくれましたね」
彼の名前はマーリス、魔国軍元帥である。
「せっかく勇者を強化して、グリードに嗾しかけようと思ってましたのに」
未だ片付けられていない崩壊した建元跡地でため息を吐いていた。
軍師邸宅にて大規模な戦闘が行われてからしばらく。
片付けは依然として進んでおらず、瓦礫が大量に残されていた。
その原因としては、この邸宅跡地に入った者に不幸が起こったから。
それも、立て続けに。
「あなたの強烈な魔力が呪いを振りまいているとみんな驚いてますよ」
いつしか死亡した軍師の呪いではないのか、と誰も寄り付かなくなった。
マーリスは、瓦礫の山に向かって独り言を続ける。
「そろそろ出て来てはいかがですか?」
瓦礫の山に向かって言う言葉にしては、いささか違和感を感じるものだ。
軍師に向かって言っているとしても、すでに死亡したと公表されている。
だったら何故、ともしこの状況を見ている人がいたら思うだろう。
答えは単純明快。
軍師はタダでは転ばないとマーリスは知っていたからだ。
「保険はあるんでしょう?」
彼女が何故軍師と呼ばれていたかを考えれば理解できる。
「あなたが何をしでかしたのか、どうしてそうなったのか」
……ガラガラ。
瓦礫の山が揺れる。
「直接聞きたいのですよ、私は」
マーリスの呟きの後に、瓦礫の山から声が響いて来た。
「戯けが」
そして、中から男の手が突き出し、這いずり出て来る。
「みんな、妾のことを呪い扱いしおってからに」
「おはようございます、随分と遅い寝起きですね」
ボロボロになった衣服についた汚れを手で払うと、
「まったく、馴れ馴れしく喋りかけるなド阿呆」
そう言ってボコボコと変形を始めた。
軍師の側にいた男の姿から、元の軍師の姿へと変わって行く。
激しく脈打ち、歪に、そして最後は可憐な姿に。
「いつ見ても面白く美しいですね、それ」
マーリスはニコニコと笑いながらその様子をじっと見つめていた。
「見るな気持ち悪い。貴様とくだらん話をする気は無いぞ」
「まあまあ、そう言わずに何があったのか聞かせてください」
「わからぬか? 貴様の宥和政策に反旗を翻す立場じゃぞ」
「クロイツに魔王召喚魔法陣を一部渡したことを根に持ってるんですか?」
「根に持つも何も、妾たちが存在する理由は全てが其処じゃ」
元の華奢な女の子の姿に戻った軍師は、瓦礫の中からカーテンを引っ張り出して羽織ると言う。
「あのまま勇者は豚国家に置いておけば良いモノを……貴様のせいで徒労に終わったんじゃ」
「まあ、良いじゃ無いですか」
露骨にイライラを打つけるように、マーリスに向かって蹴り上げられた小石。
それをひらりを交わしながら、マーリスは続ける。
「デブは使えないので、別の国に権利を渡すのが手っ取り早かったんですよ」
「呪われたクソガキにか? あまり笑わせてくれるなよ」
「あなただって同じような存在じゃ無いですか」
「貴様に言われたく無いかの。お前は何人おるんじゃ? 言うてみい」
「それは秘密です」
「ふん、秘密秘密と信用ならん奴じゃな、お主は」
「人は誰しも秘密を抱えて生きているんですよ」
「人を騙る奴に言われたく無いんじゃ」
さて、とマーリスは脱線した話を一度戻す。
「で、何をしようとしてたんですか?」
「大方予測はついとるじゃろ」
「やっぱり勇者の中にある魔王を呼び起こそうとしていたんですね」
それで失敗に終わって、返り討ちにされたんですか。とマーリスは聞く。
すると軍師は首を横に振った。
「正解は9割ほどじゃな」
「ふむふむ、それが聞きたかったんですよ。教えてください」
「妾が魔王の力を呼び覚まそうとした時には、すでに力の痕跡は大きく弱まっとった」
「むむ? 魔王の力が弱まる、ですか? クロイツの王が召喚魔法陣の融合に失敗したとでも?」
「いや、力は本物じゃった」
軍師は続ける。
「レベル100もいっとらんくせに、はぐれの麒麟を一撃で仕留めとったしのう」
「では何故?」
「それは分からん。じゃが、結果としては無理じゃった。だから勇者を殺す気でいた」
素体が死ねば、また新たな存在を召喚することが可能となるからだ。
「それからそれから? 勇者の加護を前にして軍師も形無しだったと?」
「いや、勇者の金魚の糞のような男が横槍を入れて来たんじゃ」
「金魚の糞?」
「コボルトやスライムを引き連れた黒髪の男、貴様はなんか知らんのか? 事情通」
「………………いえ、知りませんね」
長い沈黙の後に、マーリスはそう答える。
「その黒髪の男にやられたんですか?」
「実際には、そいつの従える王種のスライムと仲間にじゃのう」
「なるほどなるほど。まさか勇者以外に貴方を倒す存在がいるなんて驚きです」
「女の方は、INT6万越えじゃと言っておった。まさかそんな存在がおるとはのう……」
軍師は大きくため息を吐くと「話は終わりじゃ」と踵を返す。
「どちらへ?」
「ただでさえ勇者に呪いをかけた後じゃからのう、妾はしばらく身を隠すんじゃ」
「そうですか。一応生存報告して軍師席に戻せますけど」
「いらん。貴様の息のかかった都合の良い奴を適当に座らせておけ」
「そうですか。そうしますね」
「その笑顔なんとかならんのか? 見てるだけでムカつくんじゃ」
「クセですから仕方ないですよ」
「ふん、じゃが貴様の試みは大きく外れとるから、その笑顔もいつまで持つかのう?」
「どういうことでしょう?」
「魔王の力も大きく消滅、そして勇者の力は妾が呪いで封じ込め、眠りにつかせた」
ただでは転ばん。と軍師は言う。
「世界の平和とかいうクソのために協力しとるようじゃが、貴様も徒労に終わったのう?」
「……」
「恨みの連鎖は続く。昔の禍根を断ち切ることは同じ血の量を流して相殺するしか無い」
「私はそうとは思いませんけどね」
「あとは野となれ山となれじゃ、妾も力を貯めたら再び貴様の邪魔だけしにこよう」
「嫌な性格ですね。治した方が良いです。眉間の皺を伸ばしてニコニコしましょう」
「戯け。じゃあの」
それだけ言うと、軍師は忽然と姿を消してしまった。
見送ってからしばらく立ち尽くした後、マーリスは呟く。
「別に、私も世界を平和にするつもりなんて毛頭無いんですけど……ね」
本当に誰もいなくなった邸宅跡地を背に歩き出す。
「それにしても色々と気がかりなことも多いですねえ。いったい誰が“彼”を巻き込んでいるのでしょう?」
空を見上げる。
「貴方ですか? いや、貴方も後は野となれ山となれ派でしょうし、そんなことはありえなさそうです」
=====
そろそろデプリ崩壊編か。
そしてもうすぐ3巻発売。
一人の軍服の男がポツリと呟いた。
「……動くとは踏んでいましたけど、随分と勝手なことをしてくれましたね」
彼の名前はマーリス、魔国軍元帥である。
「せっかく勇者を強化して、グリードに嗾しかけようと思ってましたのに」
未だ片付けられていない崩壊した建元跡地でため息を吐いていた。
軍師邸宅にて大規模な戦闘が行われてからしばらく。
片付けは依然として進んでおらず、瓦礫が大量に残されていた。
その原因としては、この邸宅跡地に入った者に不幸が起こったから。
それも、立て続けに。
「あなたの強烈な魔力が呪いを振りまいているとみんな驚いてますよ」
いつしか死亡した軍師の呪いではないのか、と誰も寄り付かなくなった。
マーリスは、瓦礫の山に向かって独り言を続ける。
「そろそろ出て来てはいかがですか?」
瓦礫の山に向かって言う言葉にしては、いささか違和感を感じるものだ。
軍師に向かって言っているとしても、すでに死亡したと公表されている。
だったら何故、ともしこの状況を見ている人がいたら思うだろう。
答えは単純明快。
軍師はタダでは転ばないとマーリスは知っていたからだ。
「保険はあるんでしょう?」
彼女が何故軍師と呼ばれていたかを考えれば理解できる。
「あなたが何をしでかしたのか、どうしてそうなったのか」
……ガラガラ。
瓦礫の山が揺れる。
「直接聞きたいのですよ、私は」
マーリスの呟きの後に、瓦礫の山から声が響いて来た。
「戯けが」
そして、中から男の手が突き出し、這いずり出て来る。
「みんな、妾のことを呪い扱いしおってからに」
「おはようございます、随分と遅い寝起きですね」
ボロボロになった衣服についた汚れを手で払うと、
「まったく、馴れ馴れしく喋りかけるなド阿呆」
そう言ってボコボコと変形を始めた。
軍師の側にいた男の姿から、元の軍師の姿へと変わって行く。
激しく脈打ち、歪に、そして最後は可憐な姿に。
「いつ見ても面白く美しいですね、それ」
マーリスはニコニコと笑いながらその様子をじっと見つめていた。
「見るな気持ち悪い。貴様とくだらん話をする気は無いぞ」
「まあまあ、そう言わずに何があったのか聞かせてください」
「わからぬか? 貴様の宥和政策に反旗を翻す立場じゃぞ」
「クロイツに魔王召喚魔法陣を一部渡したことを根に持ってるんですか?」
「根に持つも何も、妾たちが存在する理由は全てが其処じゃ」
元の華奢な女の子の姿に戻った軍師は、瓦礫の中からカーテンを引っ張り出して羽織ると言う。
「あのまま勇者は豚国家に置いておけば良いモノを……貴様のせいで徒労に終わったんじゃ」
「まあ、良いじゃ無いですか」
露骨にイライラを打つけるように、マーリスに向かって蹴り上げられた小石。
それをひらりを交わしながら、マーリスは続ける。
「デブは使えないので、別の国に権利を渡すのが手っ取り早かったんですよ」
「呪われたクソガキにか? あまり笑わせてくれるなよ」
「あなただって同じような存在じゃ無いですか」
「貴様に言われたく無いかの。お前は何人おるんじゃ? 言うてみい」
「それは秘密です」
「ふん、秘密秘密と信用ならん奴じゃな、お主は」
「人は誰しも秘密を抱えて生きているんですよ」
「人を騙る奴に言われたく無いんじゃ」
さて、とマーリスは脱線した話を一度戻す。
「で、何をしようとしてたんですか?」
「大方予測はついとるじゃろ」
「やっぱり勇者の中にある魔王を呼び起こそうとしていたんですね」
それで失敗に終わって、返り討ちにされたんですか。とマーリスは聞く。
すると軍師は首を横に振った。
「正解は9割ほどじゃな」
「ふむふむ、それが聞きたかったんですよ。教えてください」
「妾が魔王の力を呼び覚まそうとした時には、すでに力の痕跡は大きく弱まっとった」
「むむ? 魔王の力が弱まる、ですか? クロイツの王が召喚魔法陣の融合に失敗したとでも?」
「いや、力は本物じゃった」
軍師は続ける。
「レベル100もいっとらんくせに、はぐれの麒麟を一撃で仕留めとったしのう」
「では何故?」
「それは分からん。じゃが、結果としては無理じゃった。だから勇者を殺す気でいた」
素体が死ねば、また新たな存在を召喚することが可能となるからだ。
「それからそれから? 勇者の加護を前にして軍師も形無しだったと?」
「いや、勇者の金魚の糞のような男が横槍を入れて来たんじゃ」
「金魚の糞?」
「コボルトやスライムを引き連れた黒髪の男、貴様はなんか知らんのか? 事情通」
「………………いえ、知りませんね」
長い沈黙の後に、マーリスはそう答える。
「その黒髪の男にやられたんですか?」
「実際には、そいつの従える王種のスライムと仲間にじゃのう」
「なるほどなるほど。まさか勇者以外に貴方を倒す存在がいるなんて驚きです」
「女の方は、INT6万越えじゃと言っておった。まさかそんな存在がおるとはのう……」
軍師は大きくため息を吐くと「話は終わりじゃ」と踵を返す。
「どちらへ?」
「ただでさえ勇者に呪いをかけた後じゃからのう、妾はしばらく身を隠すんじゃ」
「そうですか。一応生存報告して軍師席に戻せますけど」
「いらん。貴様の息のかかった都合の良い奴を適当に座らせておけ」
「そうですか。そうしますね」
「その笑顔なんとかならんのか? 見てるだけでムカつくんじゃ」
「クセですから仕方ないですよ」
「ふん、じゃが貴様の試みは大きく外れとるから、その笑顔もいつまで持つかのう?」
「どういうことでしょう?」
「魔王の力も大きく消滅、そして勇者の力は妾が呪いで封じ込め、眠りにつかせた」
ただでは転ばん。と軍師は言う。
「世界の平和とかいうクソのために協力しとるようじゃが、貴様も徒労に終わったのう?」
「……」
「恨みの連鎖は続く。昔の禍根を断ち切ることは同じ血の量を流して相殺するしか無い」
「私はそうとは思いませんけどね」
「あとは野となれ山となれじゃ、妾も力を貯めたら再び貴様の邪魔だけしにこよう」
「嫌な性格ですね。治した方が良いです。眉間の皺を伸ばしてニコニコしましょう」
「戯け。じゃあの」
それだけ言うと、軍師は忽然と姿を消してしまった。
見送ってからしばらく立ち尽くした後、マーリスは呟く。
「別に、私も世界を平和にするつもりなんて毛頭無いんですけど……ね」
本当に誰もいなくなった邸宅跡地を背に歩き出す。
「それにしても色々と気がかりなことも多いですねえ。いったい誰が“彼”を巻き込んでいるのでしょう?」
空を見上げる。
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