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本編
647 受け渡しダンジョンコア。
さて、体格も元に戻ったところで、俺たちはクロイツ王城へと戻ってきた。
ただいまギリスならぬ、ただいまクロイツなのである。
「え、人間の都市にダンジョン作っていいの?」
王城に入ってから、ケープがそう言いながら目をキョロキョロと動かしていた。
弱体化していた魔力も元に戻って、今は少年の姿を形作っている。
幼児体型になっていた俺らとは少し違う、小3くらいの体型だ。
たいだいアドラーもそのくらいの体系をしていると思って良いだろう。
「お前が一緒にダンジョンを作る相手は、この国の王様だからな」
「えっ!? それ本当!?」
この国の王様と聞いて、大きく驚くケープ。
人も、資源も、土地も、何もかもを有しているとしたら、権力者しかいない。
そしてその権力者の中の最頂点として君臨するのが、王。
「王様、ダンジョンにすごく興味あるっぽくて、命令されて探してたんだよ」
「なら、よく僕を見つけたね。状況的に僕じゃなかったら言うこと聞いてない」
「最近運が絶好調なんだよね」
最召喚されて、色々としんどい目にあってからと言うものの、運が絶好調。
勇者が眠りについて封印されたみたいな状況になっているからかな?
なんにせよ、この巡り合わせには感謝である。
「とりあえずケープ。俺と約束したことはしっかり守ることが重要だぞ」
「わかってるよ。トウジたちがいなかったら僕はコア壊されてたからね」
ケープは物珍しそうにしていた視線を俺に戻すと言う。
「命の恩人みたいなもんだよ」
「まあ、そこまで謙遜しなくても取引みたいな感じで受け取ってもらえれば」
「そうだね。まあ、ダンジョンコア三つも個人所有してる人には勝てない」
だから、何かしようとしても意味はないとケープは言っていた。
怒らせたらコア壊されちゃうのが目に見えているんだとさ。
そう、ジュノー、ジュニア、ドロップアイテムのダンジョンコア。
この三つを保有している俺は、対ダンジョン戦でかなり有利。
「アドラーが悪いことを企まない様に見ててくれ」
「監視の役目かあ……うーん……できるかなあ……」
「まあ、約束事さえ守ってたら自由にして良いはず」
とにかく上手くやれ、ということで俺たちは王城へとたどり着いたのだった。
◇
「本当にダンジョンコアを連れてきてくれたのか! さすがですね!」
謁見の間にて、目を輝かせながら前のめりになるアドラー。
自分と同じ様な見た目の存在が王と知って、ケープはなんだかドギマギしていた。
傍目から、王族とかダンジョンコアだってことを無視すれば友達同士にも見える。
良いんじゃないか?
ダンジョンコアだって、一国の主人みたいなものだからね。
「ケープ、自己紹介」
「あっ、うん。初めまして、僕はケープ……です……」
吃りながらの挨拶。
なんだ、緊張しているのか?
「どうも、僕はアドラー。この国の王をしている者です」
アドラーはニコリと微笑んで、ケープの片手をぐっと握った。
「見た目も同じですし、お互いに敬語はやめましょう」
「えっ?」
「僕のことはアドラーと呼んで欲しい、ケープ」
「王様なのに、良いの?」
「はい、どうぞどうぞ。これからは友達だからね」
そのフランクな対応に、ケープの肩を突っ張らせていた緊張がやや解ける。
アドラーめ、ダンジョンコアとお友達になるために、タメ口作戦か。
「これからは、友達……」
友達というワードで、ケープの表情が少し変わった。
ダンジョンコアは引きこもり故に、総じて孤独と言うものを抱えている。
だから八大迷宮クラスになると、話し相手になる守護者を置くもんだ。
「トウジさんから色々と話は聞いてる?」
「うん。自由にダンジョン作らせてくれる人だって」
「なるほどね。良いよ、自由にダンジョン作っちゃおう」
「良いの?」
「君のダンジョン製作に、僕も混ぜてもらえないかな?」
「うん! 一緒に作ろうよ!」
さっそくなんとなく仲良くなる二人。
はたから見てると公園に遊びに来て砂場遊びで何を作るって感じだ。
微笑ましい状況なのかもしれないけど、相手がアドラーなのがなあ。
「じゃ、あとは二人でやってもらえます?」
頃合いを見て、俺はこの場を後にしようとそう進言する。
引き渡しも完了。
アドラーも今の所、対等な立場としてダンジョンに接している。
何か問題がなければ、俺の出番ももうないだろうと判断した。
「トウジさん、何か有事の際はお呼び出ししますけど良いですか?」
「飛空船の計画がスタートすれば、嫌でもクロイツに来ることになりますよ」
「そうですね。約束したことですから、安全と自由はクロイツが保証します」
「ありがとうございます」
要望にもすべて答えたから、とりあえずギリスに戻るとするか。
次クロイツに来た時、アドラーとケープの関係性とかどうなってるか楽しみである。
王様がダンジョン作りに協力したらどうなるのか、とかね。
「では失礼します」
一礼だけすると、俺はみんなが待機している部屋へと戻ることにした。
ようやくギリスに戻れるぞ、ようやくだ。
なんとも長かったクロイツでの出来事にもようやく終わりが見えて来る。
戻ってからも色々とやることがあるんだが、とりあえず家でご飯食べたい。
ただいまギリスならぬ、ただいまクロイツなのである。
「え、人間の都市にダンジョン作っていいの?」
王城に入ってから、ケープがそう言いながら目をキョロキョロと動かしていた。
弱体化していた魔力も元に戻って、今は少年の姿を形作っている。
幼児体型になっていた俺らとは少し違う、小3くらいの体型だ。
たいだいアドラーもそのくらいの体系をしていると思って良いだろう。
「お前が一緒にダンジョンを作る相手は、この国の王様だからな」
「えっ!? それ本当!?」
この国の王様と聞いて、大きく驚くケープ。
人も、資源も、土地も、何もかもを有しているとしたら、権力者しかいない。
そしてその権力者の中の最頂点として君臨するのが、王。
「王様、ダンジョンにすごく興味あるっぽくて、命令されて探してたんだよ」
「なら、よく僕を見つけたね。状況的に僕じゃなかったら言うこと聞いてない」
「最近運が絶好調なんだよね」
最召喚されて、色々としんどい目にあってからと言うものの、運が絶好調。
勇者が眠りについて封印されたみたいな状況になっているからかな?
なんにせよ、この巡り合わせには感謝である。
「とりあえずケープ。俺と約束したことはしっかり守ることが重要だぞ」
「わかってるよ。トウジたちがいなかったら僕はコア壊されてたからね」
ケープは物珍しそうにしていた視線を俺に戻すと言う。
「命の恩人みたいなもんだよ」
「まあ、そこまで謙遜しなくても取引みたいな感じで受け取ってもらえれば」
「そうだね。まあ、ダンジョンコア三つも個人所有してる人には勝てない」
だから、何かしようとしても意味はないとケープは言っていた。
怒らせたらコア壊されちゃうのが目に見えているんだとさ。
そう、ジュノー、ジュニア、ドロップアイテムのダンジョンコア。
この三つを保有している俺は、対ダンジョン戦でかなり有利。
「アドラーが悪いことを企まない様に見ててくれ」
「監視の役目かあ……うーん……できるかなあ……」
「まあ、約束事さえ守ってたら自由にして良いはず」
とにかく上手くやれ、ということで俺たちは王城へとたどり着いたのだった。
◇
「本当にダンジョンコアを連れてきてくれたのか! さすがですね!」
謁見の間にて、目を輝かせながら前のめりになるアドラー。
自分と同じ様な見た目の存在が王と知って、ケープはなんだかドギマギしていた。
傍目から、王族とかダンジョンコアだってことを無視すれば友達同士にも見える。
良いんじゃないか?
ダンジョンコアだって、一国の主人みたいなものだからね。
「ケープ、自己紹介」
「あっ、うん。初めまして、僕はケープ……です……」
吃りながらの挨拶。
なんだ、緊張しているのか?
「どうも、僕はアドラー。この国の王をしている者です」
アドラーはニコリと微笑んで、ケープの片手をぐっと握った。
「見た目も同じですし、お互いに敬語はやめましょう」
「えっ?」
「僕のことはアドラーと呼んで欲しい、ケープ」
「王様なのに、良いの?」
「はい、どうぞどうぞ。これからは友達だからね」
そのフランクな対応に、ケープの肩を突っ張らせていた緊張がやや解ける。
アドラーめ、ダンジョンコアとお友達になるために、タメ口作戦か。
「これからは、友達……」
友達というワードで、ケープの表情が少し変わった。
ダンジョンコアは引きこもり故に、総じて孤独と言うものを抱えている。
だから八大迷宮クラスになると、話し相手になる守護者を置くもんだ。
「トウジさんから色々と話は聞いてる?」
「うん。自由にダンジョン作らせてくれる人だって」
「なるほどね。良いよ、自由にダンジョン作っちゃおう」
「良いの?」
「君のダンジョン製作に、僕も混ぜてもらえないかな?」
「うん! 一緒に作ろうよ!」
さっそくなんとなく仲良くなる二人。
はたから見てると公園に遊びに来て砂場遊びで何を作るって感じだ。
微笑ましい状況なのかもしれないけど、相手がアドラーなのがなあ。
「じゃ、あとは二人でやってもらえます?」
頃合いを見て、俺はこの場を後にしようとそう進言する。
引き渡しも完了。
アドラーも今の所、対等な立場としてダンジョンに接している。
何か問題がなければ、俺の出番ももうないだろうと判断した。
「トウジさん、何か有事の際はお呼び出ししますけど良いですか?」
「飛空船の計画がスタートすれば、嫌でもクロイツに来ることになりますよ」
「そうですね。約束したことですから、安全と自由はクロイツが保証します」
「ありがとうございます」
要望にもすべて答えたから、とりあえずギリスに戻るとするか。
次クロイツに来た時、アドラーとケープの関係性とかどうなってるか楽しみである。
王様がダンジョン作りに協力したらどうなるのか、とかね。
「では失礼します」
一礼だけすると、俺はみんなが待機している部屋へと戻ることにした。
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