装備製作系チートで異世界を自由に生きていきます

tera

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本編

649 控えめに言ってアシッドクラウドナイス・前編

「トウジ、他にもダンジョンのドロップアイテムってなかったし?」

「ああ、あったよ」

 クロイツから帰りの船の上で、船内から空の風景を楽しんでいるとジュノーがそう言った。
 あの時はダンジョンコアとそのサモンカードで説明終わってたからな、実はまだある。



【超化のアイアンハート】成功確率:100%
精霊の半身にて作られた物。
使用した装備はスペリオル化する。

【迷宮セット装備引換券】
迷宮セット装備……頭、鎧上下、武器と交換できる。



「超化のアイアンハートと迷宮セット装備引換券がドロップアイテムだよ」

「なんだし、それ」

「装備をスペリオル化するアイテムと、すでにスペリオル化してある装備の引換券」

「すぺりおる? あと、えくしおるってのもあるけど、なんだし?」

「あー……」

 説明するのが面倒だったからイグニールを呼んで彼女の杖を見せることにした。
 唯一あるスペリオル装備で、しっかり特殊強化を10回重ねた逸品なのである。



【豪炎の霊杖】0/100
必要レベル:90
STR:0(+225)
DEX:0(+225)
VIT:0(+225)
INT:90(+225)
AGI:0(+225)
魔力:90(+210)
UG回数:0
特殊強化:◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆ ◇◇◇◇◇ 
限界の槌:4
装備効果:スペリオル 霊装(イフリータ) 成長武器 属性強化(火)



「見たら、装備の強さがどんなもんかわかるよな?」

「……うん」

 魔力合計値300を前にして、ジュノーは困惑の表情をあげていた。
 潜在能力は無いが、それを補って余りあるほどの基本性能である。
 全てのステータスも+225という、ど畜生性能。
 そりゃ、余りあるINTとこの杖から繰り出される火球はヤバイはずだ。

「これがスペリオルの強さだ」

 そう言うと、ゆったりした部屋着姿のイグニールが頷きながら言う。

「現状、この性能を引き出せる人ってトウジしかいないのよね?」

「そだね」

 俺とイグニールの出会いは、運命なのかもしれない。
 30歳、ロマンチックにそんなことを思うの図。

 さて、そんなことよりもこの迷宮セット装備引換券をどうするかだが……。
 結論まだ取っておくことにした。

 引換券一枚につき、引き換えれる装備は4種類中1個だけなのである。
 頭、鎧上、鎧下、武器(武器のみ種類が選べる)。
 現状券が一枚しかないことから、交換してもなあ……って感じだった。

「またダンジョンコア倒したら出るだろうし、その時まで取っておくぞ」

「えー、見て見たいのに」

 もし4枚手に入れることができたら、その時はいの一番に見せてやろう。
 といっても、スペリオルが真価を発揮するのは特殊強化後だ。
 10億単位でのお金を消費することが確定している。
 そんなもんを4つ強化するとして、失敗含めて軽く見積もっても、100億以上かかる。

 厳しい金額ですよ、ええ。
 お金がどんだけあってもたらんがな。

「あ、そうだ。イグニールの杖だけ、強化し直そうと思う」

「失敗したら消えちゃうんじゃないの? それに費用とか」

「いや、スクロールの方をいじるよ」

 現状潜在装備ではないから、この杖は強化しやすい部類に入る。
 初期化のスクロールで一旦スクロール強化値を初期化。
 その後、限界の槌も用いて全部悪魔のスクロールで埋めてやるのだ。
 初期化しても一度行った特殊強化の値は消えないから便利だよね。



【豪炎の霊杖】0/100
必要レベル:90
STR:0(+225)
DEX:0(+225)
VIT:0(+225)
INT:90(+225)
AGI:0(+225)
魔力:90(+460)
UG回数:0
特殊強化:◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆ ◇◇◇◇◇ 
限界の槌:0
装備効果:スペリオル 霊装(イフリータ) 成長武器 属性強化(火)



「ってことで完成」

 UG回数10回と、限界の槌の分4回の計14回。
 全てに攻撃力と魔力が+20の悪魔のスクロールを使用する。
 杖ゆえに攻撃力の記載はないが、そっちももちろん+460。

「また恐ろしい杖になっちゃったわね……」

「魔力合計550……火球撃ったらどうなるし……」

 呆れるイグニールと威力を想像するジュノー。
 確かに、どうなるんだろうな?

『──船外にもし人がいるならすぐ船室に戻るように』

『──クラウドですぞ~、アシッドクラウドですぞ~』

 操船室にいるオスローと骨の声が聞こえてきた。
 ちょうど良いや、試してみよう。

「イグニール、クラウドに全力で火球を放ってみない?」

「……大丈夫かしら? 手加減難しいのよ、この杖」

「空だから他の被害とか別に考えなくても良いんじゃない?」

「そうね。どのくらい加減すれば良いのか確かめようかしら」

「あたしもいく~!」

 そんな訳で、みんなで新たに強化したイグニールの杖の威力を見るために甲板へと向かった。
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