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第一章 - 旧友との再会
13 - アビリティの使い方
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■聖王国領/アルヴェイ村/農士:ユウ=フォーワード
「フォーワードさん、次はこっちお願いしてもいいか?」
「はいっす」
村から南へ少し離れた、開けた土地に農場はある。
育てられている作物は穀物、野菜、多種多様。
村の財源の八割方が、ここで取れた野菜を近隣の町に出荷したものらしい。
俺は、農家のおっさんに言われた通りに動き。
畑の畝の前で光の壁を起動して猛ダッシュする。
まるでスキャンするように、光の壁が俺と一緒に畝を駆け抜け。
そして草についた害虫達をザルでこすように集めて行く。
「いやぁ、いつみても〈異人〉さんのアビリティっつーもんはすげぇな!」
ひとかたまりになった虫達を足で踏み潰していると、追いついた農家のおっちゃんが俺の背中をくしゃっとした笑顔でバシバシと叩いてくる。
地味に痛かったし、ステータスを確認するとHPが減っていた。
「はは、そんなでもないですよ」
やめろとは言えないので笑ってお茶を濁す。
「最近虫が多くて困ってたんだよ。報酬は村長に言って弾んどくから、この調子で全部やってくれるとすごく助かる!」
「どもです」
本当なら、今日は朝から森に出て見るはずだったのだが……。
俺は今、農家の人に頼まれて、農作業の手伝いをするハメになっている。
その理由は、俺のアビリティが実はすっごくいろんなことに応用できるからだった。
◇◇昨日◇◇
「なんだこれ、面白いな」
「どうしました?」
笑いながらひとりごちていると、弓の練習をやめて興味深そうに俺を見るマリアナ。
「いやさ……見てこれ」
俺は左腕から自身のアビリティである光の壁を生み出してマリアナに見せる。
「マスターのアビリティですね」
「こっからだよ」
キョトンとするマリアナの目の前で、光の壁を大きくしたり、小さくしたり。
さらに3Dグラフィックで作ったモデリングをマウスでドラッグして360度くるくると回転させるように、光の壁も上下左右にくるくると回転させる。
「……曲芸ですか? マスター、それで面白がって笑うのは小学生までですよ?」
「いちいち辛辣だな……こっからだよ」
「わっ!?」
光の壁をマリアナの顔にぶつける。
いきなり目の前に迫ってきたもんだから、マリアナは驚いて尻餅をついていた。
「すごくないこれ? 俺が透過してもいいって意識すれば、こんな感じで物体を突き抜けるんだよ!」
展開した光の壁の大きさや厚さを継続的に消費するMP量によって変えることもできたりするのだが、そんなのは置いといて、こうして自由自在に動かして、そして指定した物を透過できる機能は素晴らしいと思った。
ってことはだよ、俺が敵を押さえつけて、そこからボコボコにできるってことだ。
マリアナも弓矢で確実に射抜くことができるようになるし、俺の光の壁が邪魔にならないってことだよな。
「よし、マリアナ。光の壁を出すから矢を射ってみ──」
耳元すれすれを矢が突き抜けて行った。
「──はわっ!?」
俺も腰を抜かして尻餅をつく。
見上げると、笑顔で弓を構えるマリアナがいた。
「マスターのアビリティがとてもすごいことはわかりました。でも、何も言わずにいきなりその光の壁を人の顔に向かって飛ばしてくるのはどういうことでしょうか?」
「あ、あれ……まさか怒ってますか? マ、マリアナさん?」
「まさかですが、あれで怒らないとでも思っているのでしょうか?」
「い、いやでも、これダメージないし!」
「はあ……まったくこれだから童貞は……」
必死に弁明する俺を見て、マリアナはそう言いながらため息をついて弓を下ろした。
つーか、童貞関係なくね?
何が悪いんだよ……ぐすん。
「ちなみにその上に物は乗っかるんでしょうか?」
「試して見るか?」
光の壁を横向けに展開し、その上にマリアナを乗せて見る。
「おお、なんというか、不思議な乗り心地ですね」
「……なんかすごい光景だな」
光の壁に乗るマリアナ。
「マスター、いきなり透過させて落とさないでくださいね?」
「んなことするわけないだろ」
何故か疑心暗鬼になるマリアナを光の壁から下ろして消費したMPを確認する。
うむ、透過させても、人が上に乗っても、消費するMPは変わらないようだった。
縦横3メートルの大きさくらいまでは、基本的に1秒につき1のMP消費量となる。
「さすが個性的かつ大器晩成型唯一職【双極】の元にしたアビリティ、とでも言いますか」
「そうだな」
「あ、そうだマスター。ちなみにそれで他人の装備類ははがせるんですか?」
「ああ」
マリアナのいうことはわかる。
人体だけを透過して、装備類は不透過にすることによって相手の装備を弾けるか。ということだろう。
……でも、それやっちゃった場合って……あれだよな。
「いいのか……?」
そうなった場合の状況を想像すると、ゴクリと喉がなってしまう。
だが、俺以上にマリアナがなんだか期待の眼差しを向けて顔を赤らめていたので萎えた。
なんでそこで興奮するんだ?
わけがわからんぞ。
「っていうか、ダメージは入らないと思うけど……それで人体が真っ二つになったらシャレにならん、まずは石ころとか葉っぱで試そう」
「そうですね……セーブポイントを設定したとは言え、そんな死に方は嫌です」
さっそく石ころで試して見た。
残りのMPは50前後。
無駄遣いはできないので、展開したらすぐ石を透過させてそのまま不透過にする。
すると、
──ふわっ。
石ころではなく、小さくした光の壁が弾き出された。
磁石の同じ極同士を無理やりくっつけようとして、ふわっと離れるような動き。
なるほど、こうなるのか。
「じゃ、マリアナでもそうなるのかな?」
「……まず自分の体でやるという案はないのですか?」
確かに。
やって見る。
「ええと、下は恥ずかしいから、下と体だけ透過する感じにして、上着を弾くっと……」
「どうせなら全裸になってもいいですよ? 見てるのは私だけですし。むしろ何故そうしないんですか」
「うっさいな」
いちいち茶々を入れるなよ……。
だが、光の壁を確認すると、石ころの時と同じようにふわっと体から離れてしまった。
「服を弾こうとして弾けなかった感じはしないから、持ち物には無理みたいだな」
相手の武器だけを弾き落とす、という戦法は使えないようだ。
うーん、持ち物も含めて個体として認識されているとできないのかな。
まだ定かではないが、今の結果からはそうなのだろう。
「なるほどスケベには使えないようですね。ほんと、使えないアビリティです」
「ひどくね、その言い方」
もとよりそんなくだらないことに使う気はない。
重要なのはそこではなく、戦いの時に下手に展開して邪魔にならないことだ。
これならば、安全マージンを確保しつつ敵を倒せる。
「ちなみにマスター、ここに害虫がたくさんついた植物があります……これはどうですか?」
「おー、個体に個体が密集したパターンか」
それならばどうなのだろうか。
草と虫が一つの個体として認識されているならば、意味はないだろう。
だが、草と虫が別個体だとすれば、虫だけうまく払いのけることは可能なのか?
とりあえず試してみる。
「おっ」
「おお、綺麗に虫だけ取り除けましたね。バル●ンマスターとこれから呼ぶべきでしょう」
「それ絶対やめろよ。それにしても……すごいなこれ……」
小さくも大きくも、薄くも厚くもできて。
さらに360度くるくる動かせて。
任意で透過と不透過を指定できる。
まさにとんでもないアビリティだと思った。
左手に何かを持つと使用できないという欠点はあるが、それに引き換えてもかなり良い効果を持ったアビリティを発現できたのはないだろうか?
素直に感心していると、遠くから声が響いた。
「すごいな!! まさかそれ〈異人〉が持つっていうアビリティか!?」
ちょうど畑から帰ってきたのだろう、農具を持った顔に傷のあるおっさんが、やや興奮した様子で近寄ってきた。
「へ?」
「今の虫だけを取り除く様子を見ていたよ! すごいな! 是非力を貸してくれないか!?」
「いや、その、えっと……」
おっさんに手を握り締められても嬉しくない。
しかも力が強すぎてHPが地味に減っている。
「な、なんすか!」
「その能力を使ってちょっと手伝って欲しいことがあるんだ! 頼むよ!」
それからすぐ、俺は村長宅に連れて行かれ、報酬を払うからと畑の害虫駆除をと頼まれたわけだった。
◇◇◇◇◇
「お、レベルが上がった」
狩りに赴くつもりだったのだが、かなり割りのいい報酬を積まれたからやることになった害虫駆除。
だが、バカにはできない。
畑一面に存在する虫達を光の壁で取り除くと、かなりの数になる。
それを足でぐちゃぐちゃと踏み潰しているだけでなんと一日でレベルが3も上がってしまったのだ。
……当初の予定とはかなり外れているが、そこはまあ成り行き的にオッケーってことにしておこう。
「フォーワードさん、次はこっちお願いしてもいいか?」
「はいっす」
村から南へ少し離れた、開けた土地に農場はある。
育てられている作物は穀物、野菜、多種多様。
村の財源の八割方が、ここで取れた野菜を近隣の町に出荷したものらしい。
俺は、農家のおっさんに言われた通りに動き。
畑の畝の前で光の壁を起動して猛ダッシュする。
まるでスキャンするように、光の壁が俺と一緒に畝を駆け抜け。
そして草についた害虫達をザルでこすように集めて行く。
「いやぁ、いつみても〈異人〉さんのアビリティっつーもんはすげぇな!」
ひとかたまりになった虫達を足で踏み潰していると、追いついた農家のおっちゃんが俺の背中をくしゃっとした笑顔でバシバシと叩いてくる。
地味に痛かったし、ステータスを確認するとHPが減っていた。
「はは、そんなでもないですよ」
やめろとは言えないので笑ってお茶を濁す。
「最近虫が多くて困ってたんだよ。報酬は村長に言って弾んどくから、この調子で全部やってくれるとすごく助かる!」
「どもです」
本当なら、今日は朝から森に出て見るはずだったのだが……。
俺は今、農家の人に頼まれて、農作業の手伝いをするハメになっている。
その理由は、俺のアビリティが実はすっごくいろんなことに応用できるからだった。
◇◇昨日◇◇
「なんだこれ、面白いな」
「どうしました?」
笑いながらひとりごちていると、弓の練習をやめて興味深そうに俺を見るマリアナ。
「いやさ……見てこれ」
俺は左腕から自身のアビリティである光の壁を生み出してマリアナに見せる。
「マスターのアビリティですね」
「こっからだよ」
キョトンとするマリアナの目の前で、光の壁を大きくしたり、小さくしたり。
さらに3Dグラフィックで作ったモデリングをマウスでドラッグして360度くるくると回転させるように、光の壁も上下左右にくるくると回転させる。
「……曲芸ですか? マスター、それで面白がって笑うのは小学生までですよ?」
「いちいち辛辣だな……こっからだよ」
「わっ!?」
光の壁をマリアナの顔にぶつける。
いきなり目の前に迫ってきたもんだから、マリアナは驚いて尻餅をついていた。
「すごくないこれ? 俺が透過してもいいって意識すれば、こんな感じで物体を突き抜けるんだよ!」
展開した光の壁の大きさや厚さを継続的に消費するMP量によって変えることもできたりするのだが、そんなのは置いといて、こうして自由自在に動かして、そして指定した物を透過できる機能は素晴らしいと思った。
ってことはだよ、俺が敵を押さえつけて、そこからボコボコにできるってことだ。
マリアナも弓矢で確実に射抜くことができるようになるし、俺の光の壁が邪魔にならないってことだよな。
「よし、マリアナ。光の壁を出すから矢を射ってみ──」
耳元すれすれを矢が突き抜けて行った。
「──はわっ!?」
俺も腰を抜かして尻餅をつく。
見上げると、笑顔で弓を構えるマリアナがいた。
「マスターのアビリティがとてもすごいことはわかりました。でも、何も言わずにいきなりその光の壁を人の顔に向かって飛ばしてくるのはどういうことでしょうか?」
「あ、あれ……まさか怒ってますか? マ、マリアナさん?」
「まさかですが、あれで怒らないとでも思っているのでしょうか?」
「い、いやでも、これダメージないし!」
「はあ……まったくこれだから童貞は……」
必死に弁明する俺を見て、マリアナはそう言いながらため息をついて弓を下ろした。
つーか、童貞関係なくね?
何が悪いんだよ……ぐすん。
「ちなみにその上に物は乗っかるんでしょうか?」
「試して見るか?」
光の壁を横向けに展開し、その上にマリアナを乗せて見る。
「おお、なんというか、不思議な乗り心地ですね」
「……なんかすごい光景だな」
光の壁に乗るマリアナ。
「マスター、いきなり透過させて落とさないでくださいね?」
「んなことするわけないだろ」
何故か疑心暗鬼になるマリアナを光の壁から下ろして消費したMPを確認する。
うむ、透過させても、人が上に乗っても、消費するMPは変わらないようだった。
縦横3メートルの大きさくらいまでは、基本的に1秒につき1のMP消費量となる。
「さすが個性的かつ大器晩成型唯一職【双極】の元にしたアビリティ、とでも言いますか」
「そうだな」
「あ、そうだマスター。ちなみにそれで他人の装備類ははがせるんですか?」
「ああ」
マリアナのいうことはわかる。
人体だけを透過して、装備類は不透過にすることによって相手の装備を弾けるか。ということだろう。
……でも、それやっちゃった場合って……あれだよな。
「いいのか……?」
そうなった場合の状況を想像すると、ゴクリと喉がなってしまう。
だが、俺以上にマリアナがなんだか期待の眼差しを向けて顔を赤らめていたので萎えた。
なんでそこで興奮するんだ?
わけがわからんぞ。
「っていうか、ダメージは入らないと思うけど……それで人体が真っ二つになったらシャレにならん、まずは石ころとか葉っぱで試そう」
「そうですね……セーブポイントを設定したとは言え、そんな死に方は嫌です」
さっそく石ころで試して見た。
残りのMPは50前後。
無駄遣いはできないので、展開したらすぐ石を透過させてそのまま不透過にする。
すると、
──ふわっ。
石ころではなく、小さくした光の壁が弾き出された。
磁石の同じ極同士を無理やりくっつけようとして、ふわっと離れるような動き。
なるほど、こうなるのか。
「じゃ、マリアナでもそうなるのかな?」
「……まず自分の体でやるという案はないのですか?」
確かに。
やって見る。
「ええと、下は恥ずかしいから、下と体だけ透過する感じにして、上着を弾くっと……」
「どうせなら全裸になってもいいですよ? 見てるのは私だけですし。むしろ何故そうしないんですか」
「うっさいな」
いちいち茶々を入れるなよ……。
だが、光の壁を確認すると、石ころの時と同じようにふわっと体から離れてしまった。
「服を弾こうとして弾けなかった感じはしないから、持ち物には無理みたいだな」
相手の武器だけを弾き落とす、という戦法は使えないようだ。
うーん、持ち物も含めて個体として認識されているとできないのかな。
まだ定かではないが、今の結果からはそうなのだろう。
「なるほどスケベには使えないようですね。ほんと、使えないアビリティです」
「ひどくね、その言い方」
もとよりそんなくだらないことに使う気はない。
重要なのはそこではなく、戦いの時に下手に展開して邪魔にならないことだ。
これならば、安全マージンを確保しつつ敵を倒せる。
「ちなみにマスター、ここに害虫がたくさんついた植物があります……これはどうですか?」
「おー、個体に個体が密集したパターンか」
それならばどうなのだろうか。
草と虫が一つの個体として認識されているならば、意味はないだろう。
だが、草と虫が別個体だとすれば、虫だけうまく払いのけることは可能なのか?
とりあえず試してみる。
「おっ」
「おお、綺麗に虫だけ取り除けましたね。バル●ンマスターとこれから呼ぶべきでしょう」
「それ絶対やめろよ。それにしても……すごいなこれ……」
小さくも大きくも、薄くも厚くもできて。
さらに360度くるくる動かせて。
任意で透過と不透過を指定できる。
まさにとんでもないアビリティだと思った。
左手に何かを持つと使用できないという欠点はあるが、それに引き換えてもかなり良い効果を持ったアビリティを発現できたのはないだろうか?
素直に感心していると、遠くから声が響いた。
「すごいな!! まさかそれ〈異人〉が持つっていうアビリティか!?」
ちょうど畑から帰ってきたのだろう、農具を持った顔に傷のあるおっさんが、やや興奮した様子で近寄ってきた。
「へ?」
「今の虫だけを取り除く様子を見ていたよ! すごいな! 是非力を貸してくれないか!?」
「いや、その、えっと……」
おっさんに手を握り締められても嬉しくない。
しかも力が強すぎてHPが地味に減っている。
「な、なんすか!」
「その能力を使ってちょっと手伝って欲しいことがあるんだ! 頼むよ!」
それからすぐ、俺は村長宅に連れて行かれ、報酬を払うからと畑の害虫駆除をと頼まれたわけだった。
◇◇◇◇◇
「お、レベルが上がった」
狩りに赴くつもりだったのだが、かなり割りのいい報酬を積まれたからやることになった害虫駆除。
だが、バカにはできない。
畑一面に存在する虫達を光の壁で取り除くと、かなりの数になる。
それを足でぐちゃぐちゃと踏み潰しているだけでなんと一日でレベルが3も上がってしまったのだ。
……当初の予定とはかなり外れているが、そこはまあ成り行き的にオッケーってことにしておこう。
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