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6 幼馴染み
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翌日、千尋は教室に入る前に慎司に捕まった。そのまま保健室へと連行されたが、時間が早いからか相変わらず保険医の姿はない。
「はい、座って」
「もう大丈夫だって」
「おまえの大丈夫は当てにならない」
思い当たる節がある千尋は、文句を言うために開けた口を渋々閉じた。そうして大人しく椅子に座ると左手を差し出す。その手を掴み、包帯を外そうと中指を見た慎司の手が止まった。
「包帯、自分で替えたのか?」
「え?」
「俺の留め方と違うから」
慎司がじっと包帯を見ている。その顔を見ると何も悪いことはしていないのになぜか言うのがためらわれた。そんな千尋の態度に気づいたらしい慎司が「言えよ」と言うように視線を向ける。
「自分でじゃないけど、その、放課後にちょっといろいろあって」
「いろいろ?」
「あー……その、うっかり左手でピアノ弾いて……」
千尋の返事に慎司が「はぁぁ」と大きなため息をついた。その様子に「だって」と少しだけ唇を突き出した千尋に「だってじゃねぇよ」と慎司がぴしゃりと言い放つ。
「おまえなぁ、あの出血量見ただろ?」
「でも痛くなかったし」
「しばらくピアノ禁止な」
不満そうに「えぇ」と口にした千尋だが、ジロッと睨まれては大人しく「うん」と頷くしかない。
「で、先生に交換してもらったのか?」
「え?」
千尋の目がぱちくりと大きくなった。
「あー……ええと、」
言いよどむ千尋に「先生じゃないのか?」聞きながら慎司が包帯を丁寧に外していく。とくに隠す必要がないことなのに、どうしてか神崎の名前を出すのがためらわれた。
「なんだよ」
「その、先生がちょうどいなくて……それで、たまたま一緒にいた神崎が替えてくれたっていうか」
「神崎?」
包帯を替えていた慎司の目がちろっと千尋を見た。何も言わないが「なんで神崎が?」と問いかけているのは表情を見ればわかる。少し眉を寄せながら視線を逸らそうとした千尋だったが、「なんで?」と詰め寄るような慎司の視線にほんの少し俯いた。
(こうやって目だけで意思疎通できるのはいいんだけどさ)
小さいときから一緒にいるからか、気がついたときには言葉に出さなくてもわかり合えるようになった。小学校、中学校では同じクラスになることも多く、おかげで随分と助けてもらったことを思い出す。
(本当は引っ越すはずだったのに)
父親の仕事の関係で、慎司は中一の夏休みに引っ越す予定だった。あのときは「慎司と離れ離れになるんだ」と毎日のように気分が沈んでいたが、「引っ越しなくなったから」と聞いたときは心底うれしかった。てっきり家族全員引っ越さないんだと思っていたが、残ったとのは慎司一人だった。それからの慎司は近所に住む叔母の家に居候し、いまでもそこから高校に通っている。
(高校も一緒なのはうれしいけど、さすがにこれはどうなのかな)
無言で手当をしている慎司を見ると複雑な気持ちになる。同い年なのに、これではまるで兄弟みたいだ。それも間違いなく慎司のほうが兄っぽい。世話焼きの部分だけじゃなく見た目からしてそうだ。
(小学校のときは身長だって変わらないくらいだったのにさ)
それが中学に入った途端に慎司のほうがグングンと伸びていき、いまでは神崎と同じくらい高身長になっている。もともとサッカーをやっていたからか筋肉もほどよくついてる体は、千尋から見ればうらやましい限りでしかない。
黙っている千尋を、なおも慎司の目が「説明しろよ」と言わんばかりの眼差しで見た。
「ほんとにたまたまなんだって。偶然廊下で会って、そのとき包帯に血が滲んでるのに神崎が気づいて……」
「ふぅん」
嘘は言っていない。一応納得したのか、慎司はそれ以上尋ねることなく黙々とガーゼと包帯を交換した。
「ほら、もういいぞ」
「ありがと」
「おう」
カチャカチャとハサミや消毒瓶を片付ける音が静かな保健室に響く。その音を聞きながら、千尋はぼんやりと包帯が巻かれた指を見ていた。
「おまえさ、最近なんかあったか?」
どういう意味だろうと視線を向けたが、慎司は背中を向けたまま片付けている。
「何かって?」
「何もないならいいけど」
「なに? 言いたいことがあるならはっきり言いなよ」
「いや、いい。気にするな」
「そう言われると余計に気になるんだけど」
片付けを終えた慎司が体半分だけ振り返り千尋を見た。
「おまえが神崎みたいなやつに近づくのは珍しいなと思って」
「……別に僕から近づいたわけじゃないけど」
体育のときはたまたまだ。昨日も偶然遭遇しただけで、クラスにいても言葉を交わすことはまずない。
「おまえさ……いや、いいわ」
「なんだよ、言いかけてやめられると気になるんだけど」
「気にすんな」
「ちょっと、ほんとに何?」
「ほら、教室行くぞ」
「言いかけたままやめるなんて気持ち悪いんだけど」
千尋の文句に答えることなくカバンを持った慎司がドアへと向かう。千尋も慌ててカバンを持って追いかけた。結局慎司が言いかけた続きは不明のままで、英語の予習や数学の小テストの話をしながら教室へと向かう。
ホームルームにはまだ早いからかクラスメイトは半分も来ていなかった。おしゃべりしたりスマホをいじったり、中には必死にノートを写している人もいる。そんな中で千尋の目が吸い寄せられるように一人に向いた。朝日を浴びているからか、明るい茶色の髪はまるで金髪のように光っている。
(やっぱりかっこいいよなぁ)
思わず見惚れかけたことに気づき、慌てて視線を外そうとしたときだった。不意に顔を上げた神崎とバチッと視線が合った。それに驚いたのは千尋のほうで、席に向かっていた足がぴたりと止まる。突然立ち止まった千尋に気づいた慎司が「千尋?」と呼ぶ声に、神崎の「おはよ」という声が重なった。
「指、大丈夫?」
そう言いながら席を立ち、近づいて来る。
「お、はよ。指は大丈夫だけど……、あの、昨日はありがと」
「どういたしまして」
目の前でにこりと微笑む神崎に、千尋の胸がとくんと高鳴った。トクトクと速まる鼓動に「落ち着け、落ち着け」と呪文のように心の中で唱える。
「ちひろって、おもしろいね」
「え……?」
もう一度にこりと微笑んだ神崎は、ポンと千尋の肩を叩くとそのまま廊下に出て行った。残された千尋は鼓動がますます速くなるのを感じながら神崎の背中を目で追いかける。そうして見えなくなってからも呆然と廊下を見つめた。
(なんで神崎が僕に挨拶するわけ? しかも千尋って……)
神崎の声を思い出し、頬がカッと熱くなった。慌てて「だから違うってば!」と心の中で言い訳をしながらも廊下から視線を外せない。
「千尋って神崎と仲よかったっけ」
慎司の声にハッとした。慌てて視線を慎司に向け、「そんなことないと思うけど」と答える。
「ふぅん」
そのまま慎司は何も言うことなく自分の席に座った。千尋もギクシャクしながら自分の席にカバンを置き、ストンと椅子に座る。そうしてカバンから教科書やノートを取り出す千尋の体の中では、いくつものスタッカートが鳴り響いていた。
「はい、座って」
「もう大丈夫だって」
「おまえの大丈夫は当てにならない」
思い当たる節がある千尋は、文句を言うために開けた口を渋々閉じた。そうして大人しく椅子に座ると左手を差し出す。その手を掴み、包帯を外そうと中指を見た慎司の手が止まった。
「包帯、自分で替えたのか?」
「え?」
「俺の留め方と違うから」
慎司がじっと包帯を見ている。その顔を見ると何も悪いことはしていないのになぜか言うのがためらわれた。そんな千尋の態度に気づいたらしい慎司が「言えよ」と言うように視線を向ける。
「自分でじゃないけど、その、放課後にちょっといろいろあって」
「いろいろ?」
「あー……その、うっかり左手でピアノ弾いて……」
千尋の返事に慎司が「はぁぁ」と大きなため息をついた。その様子に「だって」と少しだけ唇を突き出した千尋に「だってじゃねぇよ」と慎司がぴしゃりと言い放つ。
「おまえなぁ、あの出血量見ただろ?」
「でも痛くなかったし」
「しばらくピアノ禁止な」
不満そうに「えぇ」と口にした千尋だが、ジロッと睨まれては大人しく「うん」と頷くしかない。
「で、先生に交換してもらったのか?」
「え?」
千尋の目がぱちくりと大きくなった。
「あー……ええと、」
言いよどむ千尋に「先生じゃないのか?」聞きながら慎司が包帯を丁寧に外していく。とくに隠す必要がないことなのに、どうしてか神崎の名前を出すのがためらわれた。
「なんだよ」
「その、先生がちょうどいなくて……それで、たまたま一緒にいた神崎が替えてくれたっていうか」
「神崎?」
包帯を替えていた慎司の目がちろっと千尋を見た。何も言わないが「なんで神崎が?」と問いかけているのは表情を見ればわかる。少し眉を寄せながら視線を逸らそうとした千尋だったが、「なんで?」と詰め寄るような慎司の視線にほんの少し俯いた。
(こうやって目だけで意思疎通できるのはいいんだけどさ)
小さいときから一緒にいるからか、気がついたときには言葉に出さなくてもわかり合えるようになった。小学校、中学校では同じクラスになることも多く、おかげで随分と助けてもらったことを思い出す。
(本当は引っ越すはずだったのに)
父親の仕事の関係で、慎司は中一の夏休みに引っ越す予定だった。あのときは「慎司と離れ離れになるんだ」と毎日のように気分が沈んでいたが、「引っ越しなくなったから」と聞いたときは心底うれしかった。てっきり家族全員引っ越さないんだと思っていたが、残ったとのは慎司一人だった。それからの慎司は近所に住む叔母の家に居候し、いまでもそこから高校に通っている。
(高校も一緒なのはうれしいけど、さすがにこれはどうなのかな)
無言で手当をしている慎司を見ると複雑な気持ちになる。同い年なのに、これではまるで兄弟みたいだ。それも間違いなく慎司のほうが兄っぽい。世話焼きの部分だけじゃなく見た目からしてそうだ。
(小学校のときは身長だって変わらないくらいだったのにさ)
それが中学に入った途端に慎司のほうがグングンと伸びていき、いまでは神崎と同じくらい高身長になっている。もともとサッカーをやっていたからか筋肉もほどよくついてる体は、千尋から見ればうらやましい限りでしかない。
黙っている千尋を、なおも慎司の目が「説明しろよ」と言わんばかりの眼差しで見た。
「ほんとにたまたまなんだって。偶然廊下で会って、そのとき包帯に血が滲んでるのに神崎が気づいて……」
「ふぅん」
嘘は言っていない。一応納得したのか、慎司はそれ以上尋ねることなく黙々とガーゼと包帯を交換した。
「ほら、もういいぞ」
「ありがと」
「おう」
カチャカチャとハサミや消毒瓶を片付ける音が静かな保健室に響く。その音を聞きながら、千尋はぼんやりと包帯が巻かれた指を見ていた。
「おまえさ、最近なんかあったか?」
どういう意味だろうと視線を向けたが、慎司は背中を向けたまま片付けている。
「何かって?」
「何もないならいいけど」
「なに? 言いたいことがあるならはっきり言いなよ」
「いや、いい。気にするな」
「そう言われると余計に気になるんだけど」
片付けを終えた慎司が体半分だけ振り返り千尋を見た。
「おまえが神崎みたいなやつに近づくのは珍しいなと思って」
「……別に僕から近づいたわけじゃないけど」
体育のときはたまたまだ。昨日も偶然遭遇しただけで、クラスにいても言葉を交わすことはまずない。
「おまえさ……いや、いいわ」
「なんだよ、言いかけてやめられると気になるんだけど」
「気にすんな」
「ちょっと、ほんとに何?」
「ほら、教室行くぞ」
「言いかけたままやめるなんて気持ち悪いんだけど」
千尋の文句に答えることなくカバンを持った慎司がドアへと向かう。千尋も慌ててカバンを持って追いかけた。結局慎司が言いかけた続きは不明のままで、英語の予習や数学の小テストの話をしながら教室へと向かう。
ホームルームにはまだ早いからかクラスメイトは半分も来ていなかった。おしゃべりしたりスマホをいじったり、中には必死にノートを写している人もいる。そんな中で千尋の目が吸い寄せられるように一人に向いた。朝日を浴びているからか、明るい茶色の髪はまるで金髪のように光っている。
(やっぱりかっこいいよなぁ)
思わず見惚れかけたことに気づき、慌てて視線を外そうとしたときだった。不意に顔を上げた神崎とバチッと視線が合った。それに驚いたのは千尋のほうで、席に向かっていた足がぴたりと止まる。突然立ち止まった千尋に気づいた慎司が「千尋?」と呼ぶ声に、神崎の「おはよ」という声が重なった。
「指、大丈夫?」
そう言いながら席を立ち、近づいて来る。
「お、はよ。指は大丈夫だけど……、あの、昨日はありがと」
「どういたしまして」
目の前でにこりと微笑む神崎に、千尋の胸がとくんと高鳴った。トクトクと速まる鼓動に「落ち着け、落ち着け」と呪文のように心の中で唱える。
「ちひろって、おもしろいね」
「え……?」
もう一度にこりと微笑んだ神崎は、ポンと千尋の肩を叩くとそのまま廊下に出て行った。残された千尋は鼓動がますます速くなるのを感じながら神崎の背中を目で追いかける。そうして見えなくなってからも呆然と廊下を見つめた。
(なんで神崎が僕に挨拶するわけ? しかも千尋って……)
神崎の声を思い出し、頬がカッと熱くなった。慌てて「だから違うってば!」と心の中で言い訳をしながらも廊下から視線を外せない。
「千尋って神崎と仲よかったっけ」
慎司の声にハッとした。慌てて視線を慎司に向け、「そんなことないと思うけど」と答える。
「ふぅん」
そのまま慎司は何も言うことなく自分の席に座った。千尋もギクシャクしながら自分の席にカバンを置き、ストンと椅子に座る。そうしてカバンから教科書やノートを取り出す千尋の体の中では、いくつものスタッカートが鳴り響いていた。
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