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美しき魔術士の日常
3 伴侶の営み1
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カナリヤを見て宝飾品の着想を得たわたしは、胸側に追加で繋げられる鎖を作ることにした。鎖には小さな真珠をあしらい、それが胸あたりを飾るように長さを調整する。
この鎖はすぐに完成させることができた。自分の試作品をもとにカナ用にも作り、使い方を教える。どうして鎖を追加するのか不思議そうな顔をしていたカナだけれど、翌日顔を赤くしていたということは軍帝に鎖ごと可愛がってもらえたのだろう。
(次は背中側の鎖を長くしてみようか)
最終的には腰骨や太ももを飾れるように何本か追加できるようにするのも悪くない。夜しか使わない鎖には魔力を施す必要がないから、形さえ整えられればすぐにカナにも渡せる。可憐なカナの姿を想像しつつ、まずはわたし自身でしっかり確かめなくてはいけない。
さっそく作業に取りかかった。そうして作った長さの違う鎖を付け、寝台にあぐらをかいて座る旦那様の上に跨がった。わたしの意図に気づいている旦那様がにやりと笑いながら鎖ごと肌を撫でる。
胸を吸われるときに鎖が擦れて知らない刺激に肌が震えた。擦るような鎖の動きにくすぐったさと気持ちよさを感じる。
「我が伴侶はますますいやらしくなってきたな」
「ふふっ。わたしは、んっ、以前からこう、ですよ?」
「そうだった。……思い出すと胸糞が悪くなるが」
顔をしかめた旦那様が、掴んでいたわたしの腰を思い切り引き落とした。それに合わせるように下から突き上げられ、思わず「あん!」と高い声が漏れてしまう。深い場所を抉られても痛みを感じることはない。こうした行為にすっかり慣れたこの体は、ただ貪欲に快感を得ようとするだけだ。
「この体を好き勝手にされていたのかと思うと、なぶり殺しでも足りないといまでも後悔している」
ギラッと光った瞳にゾクッとした。あぁ、その激情のままもっとわたしを蹂躙してほしい。わたしの思いを感じ取ったのか、旦那様の口がゆっくりと開く。そうして胸をくすぐっている首飾りの黒曜石と一緒に、ツンと尖った乳首をカリッと噛んだ。
「あぁっ」
鋭い快楽が背中を震わせ、肉筒がギュッと締まるのを感じた。中を押し広げている太く逞しい雄芯を体が勝手に食い締めていく。
(あぁ、わたしはなんて卑しいのだ)
そうなるように躾けられたのは随分前のことだ。いや、躾けられただけでこうなったわけではない。わたしの“魔血”としての体は元からこういうふうにできているのだ。
旦那様はそれでもいいと言ってくれた。そうした一面もわたしなのだと認めてくれている。そのうえで怒りを顕わにするのは、それだけわたしを愛してくれているからだ。
(わたしが過去に何をされていたか知ってなお、旦那様は身も心も愛してくれる)
十歳を過ぎて精通を迎えたわたしは、それから魔術士になる十六歳までの六年間、魔石を生み出し続けた。わたしの導き手となったのは父親だった。それだけではない。十六歳からの四年間は魔石を生み出すことはなく、ただの欲のはけ口としてあの男に組み敷かれ続けた。
いま思えば、あの男の執着は母上へのものだったに違いない。母上を失ってからというもの、陛下はとにかくわたしをそばに置きたがった。そうして精通を迎えると、すぐに自分が導き手になると宣言した。初めてその日を迎えた夜、陛下の目には十歳のわたしではなく十一歳の母上が映っていたに違いない。
(いくら“魔血”のためとは言え、十一歳の姪の純潔を奪うとは……)
それがおかしいと思わないのがあの国だった。すべては“魔血”の役割のせいであり、魔石を生み出すためならどんなことでもするのが当然の国だった。
(そのために“魔血”は一族によって快楽に弱い体に改変され続けた)
そして一族たちも“魔血”ともっとも相性がよい体へと自らを作り替えた。その結果、快楽に弱い“魔血”は最高の快楽を与えてくれる一族から離れられなくなった。まずは体から籠絡され、それから精神を縛られる。
そうして逃げられなくなった“魔血”は一族に貪られ、魔石を採取され、廃人同様になれば処分されてきた。一方で一族は“魔血”との婚姻を進め、王族となり、自らも逃げることができない鳥籠の鳥へと変貌していった。
“魔血”の血と交わり続けてきた王族の“魔血”は、近親間でもっとも快楽を得やすくなっていた。そのせいで魔石の導き手の多くは近親者から選ばれる。わたしの導き手は父親で、カナリヤの導き手に選ばれたのは父親の従弟だった。
(なんて歪で穢らわしい一族だ)
わたしの毎日は腐った水の中で漂う塵芥のようなものだった。もしカナリヤが生まれていなければ何も感じない一粒の砂だっただろう。その後はよく知りもしない“魔血”の女性をあてがわれ、優秀な“魔血”を誕生させることを強いられたに違いない。
けれどわたしの前にカナが現れた。わたしは初めて人らしい気持ちを抱いた。そしてボクト様に出会い、初めて愛しいという気持ちを感じた。
「旦那様は、わたしを救い出して、くださったじゃない、ですか」
「いいや、もっと早くにどうにかできたのではないかと、そう思うことがある」
突き上げながら、そう懺悔した唇がわたしの首筋を吸う。
「あぁ……」
「戦争を待たずに連れ出すこともできた」
「旦那様、ボクト様っ、もぅ、いいのです。こうしてそばに、いられるのだから、あぁっ!」
体の奥をググッと開かれて背中が仰け反った。顎が上がり、「はっ、はっ」と忙しなく息が漏れる。苦しくて息が詰まりそうなのに、それさえこの体は快楽に変えてしまう。
(わたしは、“魔血”は快楽に弱い。それどころか自ら快楽を追い求めてしまう)
快楽のために自我を失い死に至る者もいた。そう、母上もその一人だった。
(カナをそんな歪な“魔血”にするわけにはいかない)
だからこそカナを救い出す方法を考えた。その手段として魔術士になることを選んだ。魔術士になれば他国と接する機会が持てる。それならカナリヤを逃がす場所を見つけることができるかもしれない。
日々、あの男に蹂躙されながらも魔術士になるための勉学に励んだ。心が折れずに済んだのはカナがいたからだ。そうして十六で魔術士になり、国一番の魔術士の席に到達した。帝国の地に眠る魔力の地脈に気づいたのはそれからすぐのことだった。豊富な魔力の地脈を使えば人工魔石を完成させることができる。それどころか優れた魔具を作ることも可能だ。そう考えてボクト様に近づいた。
「おまえの願いが祖国を滅ぼすことだということにも気づいていた」
耳たぶを噛まれながらそう告げられ、背中が震えた。
「その願いを叶えるために軍が動くまで待った」
「ふふ、うれしい……最初は、あんなにも素っ気なかったのに」
「不用意に近づいて来るものを疑うのは当然だ。しかも閨に誘うような輩は信用できないから、なっ」
ズンと突き上げられ「あん!」と一際高い声が出た。奥を暴かれ、さらにその奥へと硬く逞しいものが入り込もうとしている。恐怖と快感に上半身がぶるりと震えた。そのせいで鎖が揺れ、わたしの雄芯に触れていた鎖がするりと敏感な肌を撫でる。
「あ……!」
鎖に付けた小さな碧玉が裏筋を撫でるように動いた。それだけで限界に近かった先端からトプッと蜜がこぼれ落ちる。
「あ……ぁ……」
さざ波のように快感が押しては引いていく。体が小刻みに震えるたびに鎖が揺れ、碧玉がわたしの雄芯を刺激した。
「こんなに濡らして、仕方のない奴だ」
色気の漂う旦那様の声にうなじが粟立った。
この鎖はすぐに完成させることができた。自分の試作品をもとにカナ用にも作り、使い方を教える。どうして鎖を追加するのか不思議そうな顔をしていたカナだけれど、翌日顔を赤くしていたということは軍帝に鎖ごと可愛がってもらえたのだろう。
(次は背中側の鎖を長くしてみようか)
最終的には腰骨や太ももを飾れるように何本か追加できるようにするのも悪くない。夜しか使わない鎖には魔力を施す必要がないから、形さえ整えられればすぐにカナにも渡せる。可憐なカナの姿を想像しつつ、まずはわたし自身でしっかり確かめなくてはいけない。
さっそく作業に取りかかった。そうして作った長さの違う鎖を付け、寝台にあぐらをかいて座る旦那様の上に跨がった。わたしの意図に気づいている旦那様がにやりと笑いながら鎖ごと肌を撫でる。
胸を吸われるときに鎖が擦れて知らない刺激に肌が震えた。擦るような鎖の動きにくすぐったさと気持ちよさを感じる。
「我が伴侶はますますいやらしくなってきたな」
「ふふっ。わたしは、んっ、以前からこう、ですよ?」
「そうだった。……思い出すと胸糞が悪くなるが」
顔をしかめた旦那様が、掴んでいたわたしの腰を思い切り引き落とした。それに合わせるように下から突き上げられ、思わず「あん!」と高い声が漏れてしまう。深い場所を抉られても痛みを感じることはない。こうした行為にすっかり慣れたこの体は、ただ貪欲に快感を得ようとするだけだ。
「この体を好き勝手にされていたのかと思うと、なぶり殺しでも足りないといまでも後悔している」
ギラッと光った瞳にゾクッとした。あぁ、その激情のままもっとわたしを蹂躙してほしい。わたしの思いを感じ取ったのか、旦那様の口がゆっくりと開く。そうして胸をくすぐっている首飾りの黒曜石と一緒に、ツンと尖った乳首をカリッと噛んだ。
「あぁっ」
鋭い快楽が背中を震わせ、肉筒がギュッと締まるのを感じた。中を押し広げている太く逞しい雄芯を体が勝手に食い締めていく。
(あぁ、わたしはなんて卑しいのだ)
そうなるように躾けられたのは随分前のことだ。いや、躾けられただけでこうなったわけではない。わたしの“魔血”としての体は元からこういうふうにできているのだ。
旦那様はそれでもいいと言ってくれた。そうした一面もわたしなのだと認めてくれている。そのうえで怒りを顕わにするのは、それだけわたしを愛してくれているからだ。
(わたしが過去に何をされていたか知ってなお、旦那様は身も心も愛してくれる)
十歳を過ぎて精通を迎えたわたしは、それから魔術士になる十六歳までの六年間、魔石を生み出し続けた。わたしの導き手となったのは父親だった。それだけではない。十六歳からの四年間は魔石を生み出すことはなく、ただの欲のはけ口としてあの男に組み敷かれ続けた。
いま思えば、あの男の執着は母上へのものだったに違いない。母上を失ってからというもの、陛下はとにかくわたしをそばに置きたがった。そうして精通を迎えると、すぐに自分が導き手になると宣言した。初めてその日を迎えた夜、陛下の目には十歳のわたしではなく十一歳の母上が映っていたに違いない。
(いくら“魔血”のためとは言え、十一歳の姪の純潔を奪うとは……)
それがおかしいと思わないのがあの国だった。すべては“魔血”の役割のせいであり、魔石を生み出すためならどんなことでもするのが当然の国だった。
(そのために“魔血”は一族によって快楽に弱い体に改変され続けた)
そして一族たちも“魔血”ともっとも相性がよい体へと自らを作り替えた。その結果、快楽に弱い“魔血”は最高の快楽を与えてくれる一族から離れられなくなった。まずは体から籠絡され、それから精神を縛られる。
そうして逃げられなくなった“魔血”は一族に貪られ、魔石を採取され、廃人同様になれば処分されてきた。一方で一族は“魔血”との婚姻を進め、王族となり、自らも逃げることができない鳥籠の鳥へと変貌していった。
“魔血”の血と交わり続けてきた王族の“魔血”は、近親間でもっとも快楽を得やすくなっていた。そのせいで魔石の導き手の多くは近親者から選ばれる。わたしの導き手は父親で、カナリヤの導き手に選ばれたのは父親の従弟だった。
(なんて歪で穢らわしい一族だ)
わたしの毎日は腐った水の中で漂う塵芥のようなものだった。もしカナリヤが生まれていなければ何も感じない一粒の砂だっただろう。その後はよく知りもしない“魔血”の女性をあてがわれ、優秀な“魔血”を誕生させることを強いられたに違いない。
けれどわたしの前にカナが現れた。わたしは初めて人らしい気持ちを抱いた。そしてボクト様に出会い、初めて愛しいという気持ちを感じた。
「旦那様は、わたしを救い出して、くださったじゃない、ですか」
「いいや、もっと早くにどうにかできたのではないかと、そう思うことがある」
突き上げながら、そう懺悔した唇がわたしの首筋を吸う。
「あぁ……」
「戦争を待たずに連れ出すこともできた」
「旦那様、ボクト様っ、もぅ、いいのです。こうしてそばに、いられるのだから、あぁっ!」
体の奥をググッと開かれて背中が仰け反った。顎が上がり、「はっ、はっ」と忙しなく息が漏れる。苦しくて息が詰まりそうなのに、それさえこの体は快楽に変えてしまう。
(わたしは、“魔血”は快楽に弱い。それどころか自ら快楽を追い求めてしまう)
快楽のために自我を失い死に至る者もいた。そう、母上もその一人だった。
(カナをそんな歪な“魔血”にするわけにはいかない)
だからこそカナを救い出す方法を考えた。その手段として魔術士になることを選んだ。魔術士になれば他国と接する機会が持てる。それならカナリヤを逃がす場所を見つけることができるかもしれない。
日々、あの男に蹂躙されながらも魔術士になるための勉学に励んだ。心が折れずに済んだのはカナがいたからだ。そうして十六で魔術士になり、国一番の魔術士の席に到達した。帝国の地に眠る魔力の地脈に気づいたのはそれからすぐのことだった。豊富な魔力の地脈を使えば人工魔石を完成させることができる。それどころか優れた魔具を作ることも可能だ。そう考えてボクト様に近づいた。
「おまえの願いが祖国を滅ぼすことだということにも気づいていた」
耳たぶを噛まれながらそう告げられ、背中が震えた。
「その願いを叶えるために軍が動くまで待った」
「ふふ、うれしい……最初は、あんなにも素っ気なかったのに」
「不用意に近づいて来るものを疑うのは当然だ。しかも閨に誘うような輩は信用できないから、なっ」
ズンと突き上げられ「あん!」と一際高い声が出た。奥を暴かれ、さらにその奥へと硬く逞しいものが入り込もうとしている。恐怖と快感に上半身がぶるりと震えた。そのせいで鎖が揺れ、わたしの雄芯に触れていた鎖がするりと敏感な肌を撫でる。
「あ……!」
鎖に付けた小さな碧玉が裏筋を撫でるように動いた。それだけで限界に近かった先端からトプッと蜜がこぼれ落ちる。
「あ……ぁ……」
さざ波のように快感が押しては引いていく。体が小刻みに震えるたびに鎖が揺れ、碧玉がわたしの雄芯を刺激した。
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