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第二百一話『C級英雄ランク戦へ』

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そう、ほんとに頑張ったのだ。
四天王の『鬼王のアルバート』を倒す程に。
C級英雄が四天王を倒したという話は聞いたことがない。

そして、次の日、僕らはまた合流した。

「次はC級英雄ランク戦だ!」
と僕は微笑んだ。

「じゃぁ、珊瑚達といっしょに行く約束してるから、珊瑚のところにいこう!」
と僕が切り出した。

「よっし行こう!!」
「行きましょう!!」
と美少女格闘家のサラと、美少女魔法使いが僕に応えて、珊瑚たちの住む家に向かった。

「ピンポーン!」
とサラの家のインターホンを押す。

ダッダッダ!とという音が聞こえる。
多分珊瑚の足音だろう。
相変わらず細かい演出のゲームがされている『ラスト・オンライン』は凄いなと思う。きちんと音も近づいてきている。人間はこういう細かい所でリアルさを感じるのでこういうところがVRの醍醐味といえる。

「はいはいー!」
と珊瑚が飛び出してくる。

「お!きたな!!」
と珊瑚が言う。

「きたよー!」
とサラが答える。

「よし、うちも揃ってるで!」
と珊瑚が言うと、後ろから魔法使いの瑠璃と魔法使いの水晶も顔を出す。
みんなひさしぶりー!とかひさしぶり。などの挨拶を交わした。

「よっしゃ!ということは準備万端ということやな!」
と珊瑚が言う。

「うん、行こう!」
と僕が答える。

「「C級英雄ランク戦へ!!」」
と皆が言う。

と、僕らは登録しに向かった。
そして、一通りの登録を済ませた。

「たのしみだねー!」
とサラが言う。

「うん、楽しみだ!」
と僕が言う。

「今回、どこまでいけるかなー!」
とサラがワクワクしながら言う。

「今回は負けへんで!!」
と、珊瑚が言う。

「ふふふ、どうかなー!」
とサラが不敵な笑みを浮かべる。

「ん?サラなんやそれ??」
と珊瑚がサラの手元を見て気がつく。
今までとは違う武器、籠手をつけているサラだった。

「ふっふっふー!いいでしょこれー!みんなからプレゼントでもらったんだー!」
「なに!!ジュンからプレゼント!!それは羨ましい・・・じゃなかった、それよりその武器や・・・」
サラがいい、珊瑚こたえる。その武器について思い出せなさそうな珊瑚はちらりと瑠璃の方を見る。

「鬼神の籠手」
と瑠璃が言う。

「そ!そうや!!それ『鬼神の籠手』やろ!!四天王『鬼王のアルバート』の!!」
と珊瑚がかなり驚いた様子で言う。

「あ、知ってるの?」
とサラが答える。

「知ってるも何も、四天王『鬼王のアルバート』言うたら、わたしらがA級にいるときに、『大規模クエスト』でやっても、倒せなかったんやで!」
と、珊瑚が答える。『大規模クエスト』とは複数チーム合同で戦うクエストのことだ。四天王となると当然『大規模クエスト』で戦うのが普通だ。

「うん、すごい強かった」
と瑠璃も呟く。その時の様子を頭のなかで思い出しているようだった。

「そして、その『鬼神の籠手』もってるいうことは・・・」
と珊瑚が聞く。

「うん、倒したらもらえた!」
と、サラが微笑んだ。
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