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第二十五話『「獄炎 - ファイヤーブレス」LV3』

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「じゃあ、先生お願いします!」
「じゃあ、先生お願いします!」
と私とへびくんの二人が先生ことライオンにお願いした。

「仕方がねぇな」
とライオンが戦闘態勢に入った。
「獄炎 - ファイヤーブレス」を放つ構えを取った。

そして、ライオンが「獄炎 - ファイヤーブレス」を放つために、大きく呼吸をした。

「そういえば、スキルレベル上がってたよね?」
と私が言った。
戦闘中に雑談をするプロになりつつある。
ライオンはまさしく炎を放つ瞬間であるが私のおしゃべりはそれとは無関係だった。

ライオンの「獄炎 - ファイヤーブレス」はレベル1で山火事。レベルにで大爆発だった。そして、今レベル3になった。

「やっとやる気になったか!かかってこい!!」
『アーマードゴリラ』さんが言う。
ちゃんと攻撃を受けるつもりがあるということだろう。

「紳士だ・・・」
と私が言う。

「でも・・・ヤバイよ・・・」
と私はぼそりと言う。
うん、まずい。
黒焦げになっちゃう・・・。

『獄炎 - ファイヤーブレス』
私の声をよそに、ライオンが、『獄炎 - ファイヤーブレス』を放った。

砦の三階が火炎に包まれた。

それは、もう今までの『獄炎 - ファイヤーブレス』とは違う次元の炎。あたりが一瞬で、火炎に包まれる。
もう、私からは『アーマードゴリラ』さんは見えない。

「グオオォォォぉォォ」
『アーマードゴリラ』が叫ぶ。

「あ、凄い、生きてる」
そう、その炎は凄まじく。
普通だったら生存不可だと思われる。

「レベル1が山火事、レベル2が大爆発、レベル3が超大爆発って感じだね・・・これ以上レベル上がったらどうなっちゃうんだろう」とへびくんが言った。

「なんというか、これ以上強くならなくていいから、もっと使い勝手のいいスキルほしいよな」
とライオンが言った。
確かにそうかも、もともと、強すぎるくらい強い。
強くなるよりは、一回しか使えない制限の方をなんとかしていただきたい。

火炎が収まり、少しずつ視界がよくなってきた。

「おぬしら・・・なにもの・・・」
と、『アーマードゴリラ』がその言葉とともに倒れた。

「ああぁぁぁぁぁぁ、倒しちゃった!!いろいろ聞きたいことがあったのに!!」と私が叫ぶ!
「たしかに・・・四天王がどこにいるかとか聞きたかったね・・・」とへびくんも言った。

「す、すごい」
と、妖精くんが言った。

<ライオンはレベル10に上がった>
<ヤギはレベル10に上がった>
<ヘビはレベル10に上がった>

<「獄炎 - ファイヤーブレス」はレベル4になった>
<「天秤 - ライブラ」はレベル3になった>
<「蛇毒 - ポイズン」はレベル4になった>

「ああ、あがっちゃった・・・次の炎はどうなってしまうのかしら・・・」
と私が言った。
そう、ライオンの炎はさらに強くなるのだ。
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