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第1章
かいぞうのじかん
しおりを挟むご飯も食べ終わり、セバスは一度商業ギルドに寄るそうで先にユエと先程買った家に戻ることになった。
「さ、主。そろそろロンズ達とはここでお別れだ。これ以上無理を言えないのは主も分かってるんだろ?」
「…………………」
家に戻る道すがら、ユエが諭すようにロンズ達とはここまでと告げてきた。
頭では分かっていても心が追い付かない。自分でも、びっくりするほどなついていた。
「ユズキ、これでお別れじゃねぇぞ?この街に家を買ったんだから、会おうと思えば会えるだろ?……それとももう、会わないつもりか……?」
黙りこんだ自分の前にズリートが膝をついて視線を合わせまた会えると言ってくれる。それでも反応を返さない自分に、もう会わないのかと聞いてきた。
「あうもん!あしたもあうもん!あしゃっても!……だ、だかりゃ、またあしょびにきてくれりゅ……?グスッ」
最後は涙声になってしまった。なんで、ここまで、離れがたいのだろう?……自分でも、やはり理由が分からない。でも、やっぱり、寂しい。
「あぁ。もちろんだ。この街の家に遊びに行くさ」
「……、わかっちゃ」
何とか自分を納得させてユエに近づき抱っこをせがむ。そんな自分にユエは苦笑しながら抱き上げてくれた。
「ずいーと、ろんじゅ、うぃーしゅ、……またね」
別れを告げてユエの懐に顔を押し付けた。
「「「またな」」」
3人も苦笑したのがわかったが顔を上げれずいると、順に頭を撫でながら次もある別れの挨拶を返し離れていった。
ユエの懐に顔を押し付けたまま、新しい家まで戻ってきた。ここが、今日からこの街の拠点になる。
「さ、主。セバスからの伝言だ」
「……ん……?」
「この家を主の好みに改造してくれだとさ。家具や設備もな」
「!!いいの!?」
改造の言葉に気分が紅潮し顔をガバッと上げた。ユエはその動きに笑っている。我ながら何と現金な!
「しゃぁ!かいじょうはじめりゅよー!!」
だだだー!っと、中に入り先ずは水回りを改造するため2階に走った。……階段はポテポテ登るしかなかったけど……。ユエ爆笑。……見てないで手伝ってよぉ!
「かんりょー!!でしゅ!」
無事に改造致しました!移動に時間がかかるので、そこはユエに運んで貰い自分は改造にだけ力を入れましたぁ!地下も含めて終わったよ!
我が渾身のびふぉーあふたーです!
先ずは下から順に、地下にあった5つの部屋は広いのが2つと少し広めが1つ、他の部屋に比べると小さめの部屋が2つ。
何と言うことでしょー、大きい部屋の1つは更に空間拡張させた訓練部屋に。防音効果と衝撃吸収も兼ねた結界を張って色々と対策もバッチリです!
もう1つの大きい部屋はまたまた空間拡張してワインセラーに。ここの管理は大人に任せるしかないですね!
あとは、普通に紹介してくよ!
次に大きな部屋は今回、改造を見合わせた。もしかしたら後々、考えている設備を置くかもしれないので。
残りの小さめな部屋2つは片方を転移用の部屋に、もう片方を資材庫にした。
つぎに1階の店舗部分はまだ触らない。
でも、1階の奥にある倉庫スペースは空間拡張し、お手洗いは水洗トイレを設置。
幾つかあった部屋の1つは商談スペースとしてソファーセットを置き、2つを休憩スペースと事務所になる部屋にして空間拡張はもちろんかけた。
まだ、残った部屋は今後検討予定。
住居スペースの2階は広めのリビングに台所、トイレ、洗面台、食料庫と12畳ぐらいの部屋が5つ。
リビングにはくつろぎ用の大きめのソファーセット、台所は魔力で動く魔道コンロなど、とにかく思い付く限りの便利機能を取り付けた。トイレは水洗トイレ、洗面台は元々設置されているものが良いものみたいだったのでそのままだ。食料庫はもちろん空間拡張。5つの部屋は来客用に雰囲気の違うツインのベッドシリーズとそれぞれと同じソファーセット等を配置した。
最後に3階。12畳ぐらいの部屋の6つの内5つはそれぞれ、自分と契約妖精達が誰でも泊まれるように割り振ってみた。護衛妖精用、農業妖精用、牧場妖精用、家事妖精用とした。全員一緒に来ることは無いかも知れないけどやっぱり、空間拡張して皆で泊まれるようにした。残り一部屋はちょっと保留。
トイレはまたまた一緒、お風呂は、小さな庭に紅葉の木を植えてたりと、秋の装いの庭にしてみた。ここの季節はまだ、よく分からないけど。
バルコニーは広いので、日差し避けと休憩所用にガゼボを置き、近くには空間拡張してあるけど小さめの倉庫を設置。中にはバーベキューセット等の多岐に渡る道具類が入っている。その小さな倉庫の横付けで小さめの水場を設置。床には柔らかな人工芝をひいた。
皆思ったかも知れないけど、何でこんなに家具などがあるのか!?
それは、ケータイゲームには欠かせない、そう!『ガチャ』だ!これも懐に物を言わせてヤりまくった!これでもか!と…。
欲しいガチャ商品が有るなら“出るまでガチャるべし!”と乱獲致しました。今回使った家具や道具はホンのちょぴっと、まだまだ数え切れないほどあるよ!今回出さなかったものもあるよ!今後出すかは別として期待してて!!
「やったぁー!いいかんじぃー!セバスがかえってきちゃら、ミミたちにおしえなきゃ!」
「…あ、ああ…。……そ、そうだな…」
ユエの顔がちょっと引きつってる……?…ああ、以外と短時間で終わったことに驚いてるのかな?頑張ったもんね♪
「みんにゃ、びっくりすりゅだろうなぁ♪」
「……………………(…主、やり過ぎ…。…特に…3階……)」
早く、セバス帰ってこないかなぁ?ふふふ、驚いた顔が楽しみだね♪
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