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131 蟲毒のムカデ
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「お腹が痛いんだ……」
そんな苦しい嘘を吐いて、オレたちは村に帰ってきた。
「うーん、お腹痛いよー」
「お兄さま大丈夫? 帰ったらすぐに横になってね」
「…………」
リリーは疑いの目を通り越して呆れた目で見てくるが、コルネリアは本当に本気でオレを心配していた。
オレは今までコルネリアにだけは能動的に嘘を吐いたことはない。
初めての嘘がこんなしょうもないことで本当に申し訳ない気持ちだ。
そんなこんなで村に帰ってきたオレたちだが、オレはベッドに横になることなく、すぐに旅立つ。
目指すは遠視の魔眼で見つけた小型ピラミッドだ。
夜の森を走り抜け、一直線にピラミッドへと向かう。
途中で出会ったモンスターは無視した。相手にしている時間が惜しい。
夜の森は月明かりも届かない真っ暗闇だ。しかし、オレのドラゴンの目にはすべて見通せるので問題ない。
問題があるとすれば、それは時間だな。
なるべく早く帰らないと、コルネリアたちに怪しまれてしまう。
まぁ、怪しまれてもそんなに困らないが。でも、娼館に行っていると誤解されたら困る。一度遅く帰ったら誤解されたからたいへんだったんだ。
「ッ!」
「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!?」
進路上の邪魔なモンスターを片付けながら、一直線に小型ピラミッドへと向かう。
明け方には小型ピラミッドへとたどり着いた。朝日に照らされた小型ピラミッドがキラキラと白く輝いてなんだか幻想的だ。
まぁ、中には虫型モンスターがうじゃうじゃ居るのだが……。
「やるか……。ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール!」
オレは赤の宝珠を取り出すと、ピラミッドの入り口から中に向かって魔法を連打する。
汚物は消毒よー! まったく、虫はよく燃えるぜ!
そうしてあらかたのモンスターを討伐すると、オレはピラミッドの中に入り込んだ。ピラミッドの中はなぜか明るかった。壁自体が光っているのだろうか?
ツルツルした感触の壁に手をつきながら、スロープのような下り坂を下っていく。
たまに生き残りのモンスターが襲ってきたが、剣で応戦した。
甲虫の類は硬い殻に守られていて厄介だな。もう剣の刃がボロボロだ。それなりに気に入っていた剣だったのだが……。仕方ないな。
スロープを下りきると、うっすらと瘴気が漂い始めた。
「せやッ!」
天井から落ちて奇襲を仕掛けてきたクモ型モンスターの頭を潰す。
頭を潰されたというのに、クモは未だにワシャワシャを動く。この無駄に高い生命力があるからオレは虫がきらいなんだ。おとなしく死んどけよ。
瘴気が漂い始めてから、モンスターが少し強くなった気がする。
瘴気がモンスターを強化しているのだろうか?
奥に進めば進むほど瘴気が濃くなり、今ではまるで煙幕のようだ。
「アンチ・カース」
魔法で呪いへの抵抗力を上げて奥へと進んでいくと……。
キシキシキシキシキシキシキシキシキシキシキシキシキシキシキシキシッ!!!
「わーお……」
もうすぐで目的地というところで、巨大なムカデが現れた。十メートルはあろうかという巨体だ。
瘴気を存分に吸って強化されたのか、それともこの環境のせいなのか……。
このピラミッドの内部には、虫型モンスターが大量にひしめき合っていた。いわば、天然の蟲毒の壺だ。ならば、最深部に居るこのムカデは虫型モンスターの王にして、最強の毒虫なのだろう。
ムカデが頭をもたげ、突っ込んでくる。ムカデのまるで死神の鎌のように大きなアギトが目の前に迫った。
「ふっ」
オレはムカデのアギトをしゃがむことで回避し、剣でムカデのアギトを切り上げた。
ガキンッ!!!
まるで金属同士がぶつかるような金属音が響き渡った。
キーンッ!
「なっ!?」
剣が折れた!? たしかに金属疲労がたまっていたとはいえ、ムカデのアギトの方が硬いのかよ!?
ガキンッガキンッ!
知能も上がっているのか、ムカデは剣を失ったオレを笑うようにアギトを鳴らす。
「いいぜ、やってやるよ……!」
オレは両の拳を握るとファイティングポーズをとる。
「アン・リミテッド……!」
ミシッ!
その瞬間、まるで全身の筋肉が狂喜乱舞するように騒ぎ出す。
その時、ちょうどムカデがまた突っ込んできた。毒のアギトが再び迫る。
「はっ!」
オレはムカデのアギトを両手で正面から受け止める。軽く握っただけで、ムカデのアギトにヒビが入った。脆い。
バキンッ!
オレはムカデの両のアギトをへし折ると、ムカデの頭にアッパーを喰らわす。
ッパーン!!!
ムカデの頭がまるで破裂した風船のように弾け飛んだ。
オレの完全勝利だ。
頭を失ったというのにムカデがジタバタと暴れている。しかし、さすがに目が無いと見えないのか見当違いの所を攻撃していた。
まぁ、ムカデが大人しくなるまで待つか。
そんな苦しい嘘を吐いて、オレたちは村に帰ってきた。
「うーん、お腹痛いよー」
「お兄さま大丈夫? 帰ったらすぐに横になってね」
「…………」
リリーは疑いの目を通り越して呆れた目で見てくるが、コルネリアは本当に本気でオレを心配していた。
オレは今までコルネリアにだけは能動的に嘘を吐いたことはない。
初めての嘘がこんなしょうもないことで本当に申し訳ない気持ちだ。
そんなこんなで村に帰ってきたオレたちだが、オレはベッドに横になることなく、すぐに旅立つ。
目指すは遠視の魔眼で見つけた小型ピラミッドだ。
夜の森を走り抜け、一直線にピラミッドへと向かう。
途中で出会ったモンスターは無視した。相手にしている時間が惜しい。
夜の森は月明かりも届かない真っ暗闇だ。しかし、オレのドラゴンの目にはすべて見通せるので問題ない。
問題があるとすれば、それは時間だな。
なるべく早く帰らないと、コルネリアたちに怪しまれてしまう。
まぁ、怪しまれてもそんなに困らないが。でも、娼館に行っていると誤解されたら困る。一度遅く帰ったら誤解されたからたいへんだったんだ。
「ッ!」
「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!?」
進路上の邪魔なモンスターを片付けながら、一直線に小型ピラミッドへと向かう。
明け方には小型ピラミッドへとたどり着いた。朝日に照らされた小型ピラミッドがキラキラと白く輝いてなんだか幻想的だ。
まぁ、中には虫型モンスターがうじゃうじゃ居るのだが……。
「やるか……。ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール、ファイアボール!」
オレは赤の宝珠を取り出すと、ピラミッドの入り口から中に向かって魔法を連打する。
汚物は消毒よー! まったく、虫はよく燃えるぜ!
そうしてあらかたのモンスターを討伐すると、オレはピラミッドの中に入り込んだ。ピラミッドの中はなぜか明るかった。壁自体が光っているのだろうか?
ツルツルした感触の壁に手をつきながら、スロープのような下り坂を下っていく。
たまに生き残りのモンスターが襲ってきたが、剣で応戦した。
甲虫の類は硬い殻に守られていて厄介だな。もう剣の刃がボロボロだ。それなりに気に入っていた剣だったのだが……。仕方ないな。
スロープを下りきると、うっすらと瘴気が漂い始めた。
「せやッ!」
天井から落ちて奇襲を仕掛けてきたクモ型モンスターの頭を潰す。
頭を潰されたというのに、クモは未だにワシャワシャを動く。この無駄に高い生命力があるからオレは虫がきらいなんだ。おとなしく死んどけよ。
瘴気が漂い始めてから、モンスターが少し強くなった気がする。
瘴気がモンスターを強化しているのだろうか?
奥に進めば進むほど瘴気が濃くなり、今ではまるで煙幕のようだ。
「アンチ・カース」
魔法で呪いへの抵抗力を上げて奥へと進んでいくと……。
キシキシキシキシキシキシキシキシキシキシキシキシキシキシキシキシッ!!!
「わーお……」
もうすぐで目的地というところで、巨大なムカデが現れた。十メートルはあろうかという巨体だ。
瘴気を存分に吸って強化されたのか、それともこの環境のせいなのか……。
このピラミッドの内部には、虫型モンスターが大量にひしめき合っていた。いわば、天然の蟲毒の壺だ。ならば、最深部に居るこのムカデは虫型モンスターの王にして、最強の毒虫なのだろう。
ムカデが頭をもたげ、突っ込んでくる。ムカデのまるで死神の鎌のように大きなアギトが目の前に迫った。
「ふっ」
オレはムカデのアギトをしゃがむことで回避し、剣でムカデのアギトを切り上げた。
ガキンッ!!!
まるで金属同士がぶつかるような金属音が響き渡った。
キーンッ!
「なっ!?」
剣が折れた!? たしかに金属疲労がたまっていたとはいえ、ムカデのアギトの方が硬いのかよ!?
ガキンッガキンッ!
知能も上がっているのか、ムカデは剣を失ったオレを笑うようにアギトを鳴らす。
「いいぜ、やってやるよ……!」
オレは両の拳を握るとファイティングポーズをとる。
「アン・リミテッド……!」
ミシッ!
その瞬間、まるで全身の筋肉が狂喜乱舞するように騒ぎ出す。
その時、ちょうどムカデがまた突っ込んできた。毒のアギトが再び迫る。
「はっ!」
オレはムカデのアギトを両手で正面から受け止める。軽く握っただけで、ムカデのアギトにヒビが入った。脆い。
バキンッ!
オレはムカデの両のアギトをへし折ると、ムカデの頭にアッパーを喰らわす。
ッパーン!!!
ムカデの頭がまるで破裂した風船のように弾け飛んだ。
オレの完全勝利だ。
頭を失ったというのにムカデがジタバタと暴れている。しかし、さすがに目が無いと見えないのか見当違いの所を攻撃していた。
まぁ、ムカデが大人しくなるまで待つか。
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