20 / 61
3.藍のカップを満たすもの
(4)
しおりを挟む
「まったく、本当にやってられないのです」
ふんすふんすと鼻息を荒くしながら、ブルーベルは思い切り愚痴を口にしていた。友人どころか知人ですらないリリィとのお茶の時間は、想像していたよりも随分と楽しいものになっている。
もともとブルーベルは平民の出なのだ。持って回った迂遠な言い回しなど好きにはなれない。けれど貴族同士のやりとりというのは、直接的なやりとりは無粋とされてしまう。意味が理解できずに真意を問えば、不作法だと笑いものにされるのがオチだ。
淑女らしさを手探りになるうちに、ブルーベルはどんどん自分というものを見失っていた。こんな風に気持ちを相手にはっきりと伝えるなんていつぶりだろう。いかに自分が狭い世界の中で卑屈になっていたことか。不思議なほど、目が覚める想いだった。
それを思い出したのは、森の番人の代理人を名乗ったリリィという女性が、貴族らしくない素朴なおもてなしをしてくれたからなのだろう。紅茶は嫌いではないが、産地や茶葉のことを考えながら飲むのは得意ではないし、話題の方が実際の味よりも重視されるお茶菓子も苦手だ。実際、先ほどパティスリーで購入した菓子も、公爵夫人たちに馬鹿にされないようにするために買ってみたもので、ブルーベル自身はそこまで食べたいと思っていたわけではないのだ。何より。
「最近では、朝起き上がることすら億劫で。一日中、うつらうつらしていることも増えているような状態なんです。精神的に健康だとはとてもいえませんので、いっそのこと実家に帰ろうかなんて思っているのですけれど」
「具合が悪いのですか?」
「熱はないのですけれど食欲もないですし、吐き気や頭痛も止まらなくて。薬湯を煎じてもらっても、その臭いでまた吐き気を催してしまう始末でして……」
日々の食事さえ喉を通らないことも多いのに、甘ったるいお菓子など食べられたものではない。最近では飲み物を飲んでも吐くような状態だったのだ。この部屋で出されるお茶は、実家でもたびたび飲んでいたもので、珍しく美味しく飲むことができている。赤ちゃんからお年寄りまで、妊婦さんでも大丈夫がうりの神殿特製の野草茶だったはずだ。
よほど敬虔な信者でも、貴族であれば茶会に出すはずのない代物。それが今のブルーベルには心底ありがたかった。そして、実家に帰ろうと思っていることを口に出せたのもまたこのお茶……というか、お茶の注がれているティーカップのおかげなのだろう。一度自分から手放したはずの嫁入り道具が、こんな風に誰かの元で大切にされている。それを見て、自分の生きる道はひとつではないはずだと思えたのだから。
「ブルーベルさん、あなたもしかしたら……」
ふむとリリィが考え込んだのを見て、ブルーベルは少しばかり不安になった。ふんふんと何かを気にしたように白い狼に嗅ぎまわられて、まさか重篤な病気なのではないかと血の気が引く。何せつい先日、主人の病気を発見した賢い犬の話を新聞で読んだばかりだったのだ。
何かを報告するように白い狼がリリィの膝に前足を乗せる。そしてさらにひとしきり悩んでから、リリィは見たことのない果物を差し出してきた。紫がかった硬い実の中には、甘酸っぱい黄色いゼリーのようなものが黒い種とともに入っている。
「実はおすすめの果物があるのですけれど、召し上がってみますか? 南方の知人が譲ってくれたものなのですが、お口にあうかもしれません」
「まあ、なんて美味しいのかしら。この酸味と甘みのバランスがたまりません。久しぶりに食欲がわきました」
「そう、ですか。それならば、ブルーベルさんがお買い求めになったというお菓子と、こちらの果物を交換いたしませんか?」
突然の申し出にブルーベルは目を丸くした。くすくすとリリィが笑う。
「聖獣さま……こちらの白狼さまは、甘いものがお好きなのです。時計草の実は酸味が強すぎるそうで。良かったら交換していただけると助かります。それにこの実は、妊婦さんの身体にも良いものですので」
その言葉にブルーベルは返事ができなかった。ずっと欲しいと思っていた子どもが、別れを決意した今、自分のお腹の中にいるだなんて。お腹に手を当てて、じっと考え込んだブルーベルの姿に、リリィは何か勘違いをしたらしい。心配そうに声をかけられて、ブルーベルははっきりと決意を口にする。
「もしもご実家に帰られた後、離縁なさることになったとしたら……」
「それはもちろん、産みますとも。夫に認知してもらえなくても、養育費をもらうことなどできなくても、我が子を見捨てる母がいるものですか! それに、もしもあの不誠実な夫がこの子を私から取り上げようとするならば、断固として戦いますわ」
子どもを産むことに迷いなどなかった。むざむざと夫に奪われるつもりなどなかったし、必要ならば神殿に駆け込むこともやぶさかでない。
「それではあなたの旅立ちのお祝いに、このティーカップのセットを差し上げましょう」
「よろしいのですか! これでは私はもらってばかりのような」
「ここでお会いしたのも何かのご縁、どうぞお持ち帰りくださいませ。先ほどからのご様子からして何か特別な思い出があるお品なのでしょう? 聖獣さまもそれで構わないとおっしゃっています」
ふんと鼻を鳴らし、肯定を示すように白狼が二、三度、尻尾をおざなりに振った。茶器を包んでくると出ていったリリィを待ちながら、ブルーベルは大きく深呼吸をした。いつ離縁されるかと思っていた時には苦しくて仕方がなかったが、自分から離縁してしまおうと決めると不思議なほど気持ちが晴れやかになる。
今までの欝々とした心持ちは、誰かに自分の運命をゆだねていたからこその不安感、不快感だったのだろう。
「この子のために、強くならなくては」
女は母になると変わると聞くが、それは確かに事実であったらしい。まだ膨らみさえ感じられぬ薄い腹が、愛しくてたまらない。嫁入り道具が離縁を決めた自分に戻ってきたのがおかしくて、つい吹き出してしまう。
「せっかくだから、スカイさまとお茶をしながら話を進めましょうかね」
夫のことを名前で呼んだのはいつぶりだっただろうか。無駄にしてしまった数年間の日々をほろ苦く思い出しながら、それでも前に進むためにブルーベルは自宅に戻ることを決めたのだった。
ふんすふんすと鼻息を荒くしながら、ブルーベルは思い切り愚痴を口にしていた。友人どころか知人ですらないリリィとのお茶の時間は、想像していたよりも随分と楽しいものになっている。
もともとブルーベルは平民の出なのだ。持って回った迂遠な言い回しなど好きにはなれない。けれど貴族同士のやりとりというのは、直接的なやりとりは無粋とされてしまう。意味が理解できずに真意を問えば、不作法だと笑いものにされるのがオチだ。
淑女らしさを手探りになるうちに、ブルーベルはどんどん自分というものを見失っていた。こんな風に気持ちを相手にはっきりと伝えるなんていつぶりだろう。いかに自分が狭い世界の中で卑屈になっていたことか。不思議なほど、目が覚める想いだった。
それを思い出したのは、森の番人の代理人を名乗ったリリィという女性が、貴族らしくない素朴なおもてなしをしてくれたからなのだろう。紅茶は嫌いではないが、産地や茶葉のことを考えながら飲むのは得意ではないし、話題の方が実際の味よりも重視されるお茶菓子も苦手だ。実際、先ほどパティスリーで購入した菓子も、公爵夫人たちに馬鹿にされないようにするために買ってみたもので、ブルーベル自身はそこまで食べたいと思っていたわけではないのだ。何より。
「最近では、朝起き上がることすら億劫で。一日中、うつらうつらしていることも増えているような状態なんです。精神的に健康だとはとてもいえませんので、いっそのこと実家に帰ろうかなんて思っているのですけれど」
「具合が悪いのですか?」
「熱はないのですけれど食欲もないですし、吐き気や頭痛も止まらなくて。薬湯を煎じてもらっても、その臭いでまた吐き気を催してしまう始末でして……」
日々の食事さえ喉を通らないことも多いのに、甘ったるいお菓子など食べられたものではない。最近では飲み物を飲んでも吐くような状態だったのだ。この部屋で出されるお茶は、実家でもたびたび飲んでいたもので、珍しく美味しく飲むことができている。赤ちゃんからお年寄りまで、妊婦さんでも大丈夫がうりの神殿特製の野草茶だったはずだ。
よほど敬虔な信者でも、貴族であれば茶会に出すはずのない代物。それが今のブルーベルには心底ありがたかった。そして、実家に帰ろうと思っていることを口に出せたのもまたこのお茶……というか、お茶の注がれているティーカップのおかげなのだろう。一度自分から手放したはずの嫁入り道具が、こんな風に誰かの元で大切にされている。それを見て、自分の生きる道はひとつではないはずだと思えたのだから。
「ブルーベルさん、あなたもしかしたら……」
ふむとリリィが考え込んだのを見て、ブルーベルは少しばかり不安になった。ふんふんと何かを気にしたように白い狼に嗅ぎまわられて、まさか重篤な病気なのではないかと血の気が引く。何せつい先日、主人の病気を発見した賢い犬の話を新聞で読んだばかりだったのだ。
何かを報告するように白い狼がリリィの膝に前足を乗せる。そしてさらにひとしきり悩んでから、リリィは見たことのない果物を差し出してきた。紫がかった硬い実の中には、甘酸っぱい黄色いゼリーのようなものが黒い種とともに入っている。
「実はおすすめの果物があるのですけれど、召し上がってみますか? 南方の知人が譲ってくれたものなのですが、お口にあうかもしれません」
「まあ、なんて美味しいのかしら。この酸味と甘みのバランスがたまりません。久しぶりに食欲がわきました」
「そう、ですか。それならば、ブルーベルさんがお買い求めになったというお菓子と、こちらの果物を交換いたしませんか?」
突然の申し出にブルーベルは目を丸くした。くすくすとリリィが笑う。
「聖獣さま……こちらの白狼さまは、甘いものがお好きなのです。時計草の実は酸味が強すぎるそうで。良かったら交換していただけると助かります。それにこの実は、妊婦さんの身体にも良いものですので」
その言葉にブルーベルは返事ができなかった。ずっと欲しいと思っていた子どもが、別れを決意した今、自分のお腹の中にいるだなんて。お腹に手を当てて、じっと考え込んだブルーベルの姿に、リリィは何か勘違いをしたらしい。心配そうに声をかけられて、ブルーベルははっきりと決意を口にする。
「もしもご実家に帰られた後、離縁なさることになったとしたら……」
「それはもちろん、産みますとも。夫に認知してもらえなくても、養育費をもらうことなどできなくても、我が子を見捨てる母がいるものですか! それに、もしもあの不誠実な夫がこの子を私から取り上げようとするならば、断固として戦いますわ」
子どもを産むことに迷いなどなかった。むざむざと夫に奪われるつもりなどなかったし、必要ならば神殿に駆け込むこともやぶさかでない。
「それではあなたの旅立ちのお祝いに、このティーカップのセットを差し上げましょう」
「よろしいのですか! これでは私はもらってばかりのような」
「ここでお会いしたのも何かのご縁、どうぞお持ち帰りくださいませ。先ほどからのご様子からして何か特別な思い出があるお品なのでしょう? 聖獣さまもそれで構わないとおっしゃっています」
ふんと鼻を鳴らし、肯定を示すように白狼が二、三度、尻尾をおざなりに振った。茶器を包んでくると出ていったリリィを待ちながら、ブルーベルは大きく深呼吸をした。いつ離縁されるかと思っていた時には苦しくて仕方がなかったが、自分から離縁してしまおうと決めると不思議なほど気持ちが晴れやかになる。
今までの欝々とした心持ちは、誰かに自分の運命をゆだねていたからこその不安感、不快感だったのだろう。
「この子のために、強くならなくては」
女は母になると変わると聞くが、それは確かに事実であったらしい。まだ膨らみさえ感じられぬ薄い腹が、愛しくてたまらない。嫁入り道具が離縁を決めた自分に戻ってきたのがおかしくて、つい吹き出してしまう。
「せっかくだから、スカイさまとお茶をしながら話を進めましょうかね」
夫のことを名前で呼んだのはいつぶりだっただろうか。無駄にしてしまった数年間の日々をほろ苦く思い出しながら、それでも前に進むためにブルーベルは自宅に戻ることを決めたのだった。
87
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
貴方もヒロインのところに行くのね? [完]
風龍佳乃
恋愛
元気で活発だったマデリーンは
アカデミーに入学すると生活が一変し
てしまった
友人となったサブリナはマデリーンと
仲良くなった男性を次々と奪っていき
そしてマデリーンに愛を告白した
バーレンまでもがサブリナと一緒に居た
マデリーンは過去に決別して
隣国へと旅立ち新しい生活を送る。
そして帰国したマデリーンは
目を引く美しい蝶になっていた
無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……
タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。
「お前を愛するつもりはない」な仮面の騎士様と結婚しました~でも白い結婚のはずなのに溺愛してきます!~
卯月ミント
恋愛
「お前を愛するつもりはない」
絵を描くのが趣味の侯爵令嬢ソールーナは、仮面の英雄騎士リュクレスと結婚した。
だが初夜で「お前を愛するつもりはない」なんて言われてしまい……。
ソールーナだって好きでもないのにした結婚である。二人はお互いカタチだけの夫婦となろう、とその夜は取り決めたのだが。
なのに「キスしないと出られない部屋」に閉じ込められて!?
「目を閉じてくれるか?」「えっ?」「仮面とるから……」
書き溜めがある内は、1日1~話更新します
それ以降の更新は、ある程度書き溜めてからの投稿となります
*仮面の俺様ナルシスト騎士×絵描き熱中令嬢の溺愛ラブコメです。
*ゆるふわ異世界ファンタジー設定です。
*コメディ強めです。
*hotランキング14位行きました!お読みいただき&お気に入り登録していただきまして、本当にありがとうございます!
虐げられた聖女は精霊王国で溺愛される~追放されたら、剣聖と大魔導師がついてきた~
星名柚花
恋愛
聖女となって三年、リーリエは人々のために必死で頑張ってきた。
しかし、力の使い過ぎで《聖紋》を失うなり、用済みとばかりに婚約破棄され、国外追放を言い渡されてしまう。
これで私の人生も終わり…かと思いきや。
「ちょっと待った!!」
剣聖(剣の達人)と大魔導師(魔法の達人)が声を上げた。
え、二人とも国を捨ててついてきてくれるんですか?
国防の要である二人がいなくなったら大変だろうけれど、まあそんなこと追放される身としては知ったことではないわけで。
虐げられた日々はもう終わり!
私は二人と精霊たちとハッピーライフを目指します!
【書籍化決定】愛など初めからありませんが。
ましろ
恋愛
お金で売られるように嫁がされた。
お相手はバツイチ子持ちの伯爵32歳。
「君は子供の面倒だけ見てくれればいい」
「要するに貴方様は幸せ家族の演技をしろと仰るのですよね?ですが、子供達にその様な演技力はありますでしょうか?」
「……何を言っている?」
仕事一筋の鈍感不器用夫に嫁いだミッシェルの未来はいかに?
✻基本ゆるふわ設定。箸休め程度に楽しんでいただけると幸いです。
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
夫に顧みられない王妃は、人間をやめることにしました~もふもふ自由なセカンドライフを謳歌するつもりだったのに、何故かペットにされています!~
狭山ひびき
恋愛
もう耐えられない!
隣国から嫁いで五年。一度も国王である夫から関心を示されず白い結婚を続けていた王妃フィリエルはついに決断した。
わたし、もう王妃やめる!
政略結婚だから、ある程度の覚悟はしていた。けれども幼い日に淡い恋心を抱いて以来、ずっと片思いをしていた相手から冷たくされる日々に、フィリエルの心はもう限界に達していた。政略結婚である以上、王妃の意思で離婚はできない。しかしもうこれ以上、好きな人に無視される日々は送りたくないのだ。
離婚できないなら人間をやめるわ!
王妃で、そして隣国の王女であるフィリエルは、この先生きていてもきっと幸せにはなれないだろう。生まれた時から政治の駒。それがフィリエルの人生だ。ならばそんな「人生」を捨てて、人間以外として生きたほうがましだと、フィリエルは思った。
これからは自由気ままな「猫生」を送るのよ!
フィリエルは少し前に知り合いになった、「廃墟の塔の魔女」に頼み込み、猫の姿に変えてもらう。
よし!楽しいセカンドラウフのはじまりよ!――のはずが、何故か夫(国王)に拾われ、ペットにされてしまって……。
「ふふ、君はふわふわで可愛いなぁ」
やめてえ!そんなところ撫でないで~!
夫(人間)妻(猫)の奇妙な共同生活がはじまる――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる