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第二章
(7)巫女見習いの初仕事は無事に終了しました。
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茜ちゃんは結局、茜ちゃんのお父さんと椿さんといろいろ話し合ったあと、茜ちゃんはそのままお家に帰っていった。「しんどくない?」って聞いたら、「お父さんが来てくれるから、頑張れる」って笑ってたから、大丈夫なのかな、たぶん。
それにしても茜ちゃんを見送ったあとにほっとしながら玄関の扉をくぐったら、まさかの神社に飛ばされちゃうなんてね。話の途中だったことを思い出して、ちょっとぐったりしていたら、凪くんに深々と頭を下げられた。
「美優、巫女見習いの仕事を果たしてくれてありがとう」
そして目の前に、猫ちゃんのキーホルダーを差し出された。うん? あれ、どうして凪くんがそれを持っているの。キーホルダーはランドセルにつけたまま、部屋の中に置いてあったはずだよね? わたしの疑問には答えてくれないまま、猫ちゃんのキーホルダーが突然光り始めた。え、ちょっと、なにこれ、どういうこと?
そしてレジンでできた猫ちゃんの隣に、きらきらと光る真珠が現れた。ちゃんとバランスよく揺れるように加工されていて、とても綺麗だ。これ、たぶん本物だよね?
「巫女見習いの仕事のお礼代わりだ。受け取ってくれ」
「これって高いんでしょう? もらってもいいの?」
「この辺りの海では、真珠の養殖も盛んなんだ。まあ正直、貝自身にとってはゴミみたいなものなんだが」
言い方にはちょっともやもやするところが残るけれど、それでも本物の宝石をもらえることはすごく嬉しい。お母さんのアクセサリーは見ているだけでわくわくしたけれど、触らせてもらえなかったから。真珠をまじまじと見つめていて、大事なことに気が付いた。
「え、巫女見習いのお礼って言われても、わたし、何もしていないよ」
「ちゃんとお友だちが海とこの島を嫌いになることを防いでくれたじゃないか。大成功だ」
「巫女見習いの仕事って、海を嫌いにならないことなの? 感謝を捧げることって言ってなかった?」
「まあざっくり言うと似たようなものだから」
凪くんが神社の向こう側に見える海を眺めて言った。島から見える冬の海は信じられないくらい青く澄んでいるけれど、やっぱりどこか寒々しい。
「何それ? 全然違うんじゃない?」
「全然違うように見えて、ものごとの根っこの部分はたいてい同じものだ」
「でもたとえ根っこが同じだったとしてもよ。海と家族を繋ぐのに、あんなやり方でよかったの? おかしくない?」
「何がおかしい?」
だってわたしが茜ちゃんに提案したのは、この島から出ていく方法だ。どんなに頑張ってもこの島の中でお母さんやお兄ちゃんと一緒にいるままでは、茜ちゃんの夢は叶わない。だからわたしは、茜ちゃんが島の外に行くための方法を一緒に探した。それは、茜ちゃん的な言い方をするなら「島を捨てる」ってことになるんじゃないのかな。
神社や神さまというものは、お参りするひと、祈るひとがいなければ廃れてしまうと聞いたことがある。それなら、この島のことを大事にするひとがいなくなるのは、よくないことだと思うのだ。それなのに、凪くんはわたしにありがとうと言ってくれる。その理由がやっぱりよくわからない。
「美優は、島を嫌っているひとが島に残っていることが幸せだと思う?」
「え?」
「嫌いな場所で、大嫌いっていう気持ちを膨らませて生きることは良いことだと思うの?」
「そんなの……」
幸せじゃないに決まっている。それでもそんな状況なのに生きる場所を変えないのは、変えたくないんじゃなくて、変えられないっていう理由が大きいんじゃないのかな。お母さんのわたしを見る目を思い出して、またお腹がきゅっと痛くなった。
「だったらさ、この島で君に出会ったことで、自分の夢を叶えられたほうがいいじゃないか。この島で暮らした時間があったから、今の自分があるんだって、いつか大人になったときに優しい気持ちで思い出してもらえる場所であるほうがずっといい」
「そういうものかな?」
「そういうものなんだよ」
「ちゃんとこの島を好きになって、この島で暮らしてほしくないの?」
「もちろんそうしてもらえたら一番嬉しいけれど、そこまでひとの心を動かすことはもうできないよ。島の在り方も変わっていくんだ。何もかも昔と変わらない、同じままなんて無理な話だ」
凪くんはわたしと同じくらいの年齢に見えるのに、なぜだかすごく大人の男の人みたいに見えて少しドキッとした。おかしいな、どうして凪を見ていると、胸がぎゅっと痛くなるんだろう。お母さんやお父さんのことを考えると痛くなる、あのお腹の痛さとは違う胸の痛み。この違いは、巫女見習いのお仕事を続けていたらわかるようになるのかな。
***
その夜、わたしは携帯を片手にお布団の中で夜更かしをしていた。お行儀が悪いけれど、おふとんの中に入っていないと夜は冷えるから、仕方がない。いつもならペンギンと一緒に眠っているのだけれど、巫女見習いとしての仕事がひとつ片付いたからなのか、ペンギンはあのあと凪くんの元から離れなかった。もしかしたら学校の振り返りシートみたいに、巫女見習いの仕事の評価とかもされちゃんだろうか。ちょっと怖いな。
お風呂に入っていた時には、湯舟の中でうっかり居眠りをしちゃうくらい疲れていたはずなのに、今はすっかり眠気がどこかにいってしまった。それもこれも、寝る直前に茜ちゃんとの約束を思い出してしまったからだ。
――茜ちゃん、ちゃんと言いたいことは言わなくちゃ。思っているだけじゃ、伝わらないよ!――
――じゃあ、美優ちゃんも親に何か言ってみなさいよ。どうせ言いたいけれど言っていないこと、美優ちゃんにだってたくさんあるでしょ? 美優ちゃんみたいないい子ぶってる子は、誰にも言わない言葉がたくさん心の中にあるってこと、あたし、よーく知ってるんだから!――
茜ちゃんの言葉は時々びっくりするくらい、わたしの心に突き刺さる。お前のことなんてお見通しなんだぞって言われているみたい。たぶんきっと茜ちゃんも、茜ちゃんのお父さんとお母さんの前では、いい子……都合のいい子を演じていたからなんだろうな。もう何回目になるのか、また画面がひとりでに暗くなってしまったスマホの電話帳を開いた。
茜ちゃんはちゃんと自分の気持ちをお父さんに伝えたんだもの。わたしだって、お父さんとお母さんに連絡しないとフェアじゃないよね。でも、やっぱり電話は難しい。発信ボタンを眺めて、わたしは小さくため息を吐いた。
そもそもわたしの場合は、電話に出てもらえる気がしないし、電話が繋がったところで何を話していいかもよくわからない。島に引っ越してきて以来、お父さんやお母さんからは一度だって電話もLINEも来ていないのだから。
それでも茜ちゃんが頑張ったのだから、わたしだってちゃんとやらなくちゃ。今度はラインの画面を開いてみる。メッセージは、わたしが島に到着したことを伝えた時のまま。既読もついていない。どうしよう、何て送ってみようかな。
「元気ですか。島での生活は楽しいです」と書いてみた。
『元気なわけないでしょう。お母さんはこんなに大変なのに、美優は楽しいのね。うらやましいわ』とお母さんの声が聞こえた気がして、慌てて入力した文字を消した。
「椿さんのご飯は美味しいです。こちらでは、醤油が甘くてびっくりしました」
『お母さんのご飯は美味しくないものね。ごめんなさいね。今度から、調味料は全部そっちから取り寄せようかしら』
ダメだ。何を書いても怒られる未来しか見えない。お父さんにメッセージを送ったら、何て答えてくれるかな。でもどれだけ考えても、お父さんがどんな返事をしてくれるかは想像できなかった。
息苦しくて横を向くと、ランドセルにつけていたキーホルダーが目に入った。きらりと今日凪くんにもらったばかりの真珠が光る。よし、このことを書こう。茜ちゃんの約束は半分守れて、半分破ることになるけれど、それでも何もしないよりはずっといい。
「この島では、真珠の加工もしていると学校で勉強しました。近くの別の島では、真珠の養殖もしているそうです」
自分の気持ちは書いていない、ただの事実の報告。いきなりこんなメッセージが来たら、わたしも正直びっくりしてしまうと思う。でもどんなメッセージを送ってもお母さんを怒らせてしまうのなら、自分の心とは無関係の事実だけを送ってしまうほうがいい。その方が傷つかずに済む。
茜ちゃんに言ったことが自分は全然実行できなくて、恥ずかしい。ごめんなさいという気持ちと、これで今は精一杯という気持ちが混じり合う。
送ったメッセージはたったこれだけ。それでも、送信ボタンを押すまでに一時間以上かかってしまった。たぶん返事が来ることはないだろうけれど、ちゃんと連絡はできたことに安心する。これでわたしは、嘘つきじゃない。そんな言い訳をゲットできて安心したのかもしれない。
真珠には安眠効果があるって雑誌の占いコーナーに書いてあったけれど、本当なのかな。ただの偶然かもしれないけれど、わたしはその日久しぶりにぐっすりと眠った。
それにしても茜ちゃんを見送ったあとにほっとしながら玄関の扉をくぐったら、まさかの神社に飛ばされちゃうなんてね。話の途中だったことを思い出して、ちょっとぐったりしていたら、凪くんに深々と頭を下げられた。
「美優、巫女見習いの仕事を果たしてくれてありがとう」
そして目の前に、猫ちゃんのキーホルダーを差し出された。うん? あれ、どうして凪くんがそれを持っているの。キーホルダーはランドセルにつけたまま、部屋の中に置いてあったはずだよね? わたしの疑問には答えてくれないまま、猫ちゃんのキーホルダーが突然光り始めた。え、ちょっと、なにこれ、どういうこと?
そしてレジンでできた猫ちゃんの隣に、きらきらと光る真珠が現れた。ちゃんとバランスよく揺れるように加工されていて、とても綺麗だ。これ、たぶん本物だよね?
「巫女見習いの仕事のお礼代わりだ。受け取ってくれ」
「これって高いんでしょう? もらってもいいの?」
「この辺りの海では、真珠の養殖も盛んなんだ。まあ正直、貝自身にとってはゴミみたいなものなんだが」
言い方にはちょっともやもやするところが残るけれど、それでも本物の宝石をもらえることはすごく嬉しい。お母さんのアクセサリーは見ているだけでわくわくしたけれど、触らせてもらえなかったから。真珠をまじまじと見つめていて、大事なことに気が付いた。
「え、巫女見習いのお礼って言われても、わたし、何もしていないよ」
「ちゃんとお友だちが海とこの島を嫌いになることを防いでくれたじゃないか。大成功だ」
「巫女見習いの仕事って、海を嫌いにならないことなの? 感謝を捧げることって言ってなかった?」
「まあざっくり言うと似たようなものだから」
凪くんが神社の向こう側に見える海を眺めて言った。島から見える冬の海は信じられないくらい青く澄んでいるけれど、やっぱりどこか寒々しい。
「何それ? 全然違うんじゃない?」
「全然違うように見えて、ものごとの根っこの部分はたいてい同じものだ」
「でもたとえ根っこが同じだったとしてもよ。海と家族を繋ぐのに、あんなやり方でよかったの? おかしくない?」
「何がおかしい?」
だってわたしが茜ちゃんに提案したのは、この島から出ていく方法だ。どんなに頑張ってもこの島の中でお母さんやお兄ちゃんと一緒にいるままでは、茜ちゃんの夢は叶わない。だからわたしは、茜ちゃんが島の外に行くための方法を一緒に探した。それは、茜ちゃん的な言い方をするなら「島を捨てる」ってことになるんじゃないのかな。
神社や神さまというものは、お参りするひと、祈るひとがいなければ廃れてしまうと聞いたことがある。それなら、この島のことを大事にするひとがいなくなるのは、よくないことだと思うのだ。それなのに、凪くんはわたしにありがとうと言ってくれる。その理由がやっぱりよくわからない。
「美優は、島を嫌っているひとが島に残っていることが幸せだと思う?」
「え?」
「嫌いな場所で、大嫌いっていう気持ちを膨らませて生きることは良いことだと思うの?」
「そんなの……」
幸せじゃないに決まっている。それでもそんな状況なのに生きる場所を変えないのは、変えたくないんじゃなくて、変えられないっていう理由が大きいんじゃないのかな。お母さんのわたしを見る目を思い出して、またお腹がきゅっと痛くなった。
「だったらさ、この島で君に出会ったことで、自分の夢を叶えられたほうがいいじゃないか。この島で暮らした時間があったから、今の自分があるんだって、いつか大人になったときに優しい気持ちで思い出してもらえる場所であるほうがずっといい」
「そういうものかな?」
「そういうものなんだよ」
「ちゃんとこの島を好きになって、この島で暮らしてほしくないの?」
「もちろんそうしてもらえたら一番嬉しいけれど、そこまでひとの心を動かすことはもうできないよ。島の在り方も変わっていくんだ。何もかも昔と変わらない、同じままなんて無理な話だ」
凪くんはわたしと同じくらいの年齢に見えるのに、なぜだかすごく大人の男の人みたいに見えて少しドキッとした。おかしいな、どうして凪を見ていると、胸がぎゅっと痛くなるんだろう。お母さんやお父さんのことを考えると痛くなる、あのお腹の痛さとは違う胸の痛み。この違いは、巫女見習いのお仕事を続けていたらわかるようになるのかな。
***
その夜、わたしは携帯を片手にお布団の中で夜更かしをしていた。お行儀が悪いけれど、おふとんの中に入っていないと夜は冷えるから、仕方がない。いつもならペンギンと一緒に眠っているのだけれど、巫女見習いとしての仕事がひとつ片付いたからなのか、ペンギンはあのあと凪くんの元から離れなかった。もしかしたら学校の振り返りシートみたいに、巫女見習いの仕事の評価とかもされちゃんだろうか。ちょっと怖いな。
お風呂に入っていた時には、湯舟の中でうっかり居眠りをしちゃうくらい疲れていたはずなのに、今はすっかり眠気がどこかにいってしまった。それもこれも、寝る直前に茜ちゃんとの約束を思い出してしまったからだ。
――茜ちゃん、ちゃんと言いたいことは言わなくちゃ。思っているだけじゃ、伝わらないよ!――
――じゃあ、美優ちゃんも親に何か言ってみなさいよ。どうせ言いたいけれど言っていないこと、美優ちゃんにだってたくさんあるでしょ? 美優ちゃんみたいないい子ぶってる子は、誰にも言わない言葉がたくさん心の中にあるってこと、あたし、よーく知ってるんだから!――
茜ちゃんの言葉は時々びっくりするくらい、わたしの心に突き刺さる。お前のことなんてお見通しなんだぞって言われているみたい。たぶんきっと茜ちゃんも、茜ちゃんのお父さんとお母さんの前では、いい子……都合のいい子を演じていたからなんだろうな。もう何回目になるのか、また画面がひとりでに暗くなってしまったスマホの電話帳を開いた。
茜ちゃんはちゃんと自分の気持ちをお父さんに伝えたんだもの。わたしだって、お父さんとお母さんに連絡しないとフェアじゃないよね。でも、やっぱり電話は難しい。発信ボタンを眺めて、わたしは小さくため息を吐いた。
そもそもわたしの場合は、電話に出てもらえる気がしないし、電話が繋がったところで何を話していいかもよくわからない。島に引っ越してきて以来、お父さんやお母さんからは一度だって電話もLINEも来ていないのだから。
それでも茜ちゃんが頑張ったのだから、わたしだってちゃんとやらなくちゃ。今度はラインの画面を開いてみる。メッセージは、わたしが島に到着したことを伝えた時のまま。既読もついていない。どうしよう、何て送ってみようかな。
「元気ですか。島での生活は楽しいです」と書いてみた。
『元気なわけないでしょう。お母さんはこんなに大変なのに、美優は楽しいのね。うらやましいわ』とお母さんの声が聞こえた気がして、慌てて入力した文字を消した。
「椿さんのご飯は美味しいです。こちらでは、醤油が甘くてびっくりしました」
『お母さんのご飯は美味しくないものね。ごめんなさいね。今度から、調味料は全部そっちから取り寄せようかしら』
ダメだ。何を書いても怒られる未来しか見えない。お父さんにメッセージを送ったら、何て答えてくれるかな。でもどれだけ考えても、お父さんがどんな返事をしてくれるかは想像できなかった。
息苦しくて横を向くと、ランドセルにつけていたキーホルダーが目に入った。きらりと今日凪くんにもらったばかりの真珠が光る。よし、このことを書こう。茜ちゃんの約束は半分守れて、半分破ることになるけれど、それでも何もしないよりはずっといい。
「この島では、真珠の加工もしていると学校で勉強しました。近くの別の島では、真珠の養殖もしているそうです」
自分の気持ちは書いていない、ただの事実の報告。いきなりこんなメッセージが来たら、わたしも正直びっくりしてしまうと思う。でもどんなメッセージを送ってもお母さんを怒らせてしまうのなら、自分の心とは無関係の事実だけを送ってしまうほうがいい。その方が傷つかずに済む。
茜ちゃんに言ったことが自分は全然実行できなくて、恥ずかしい。ごめんなさいという気持ちと、これで今は精一杯という気持ちが混じり合う。
送ったメッセージはたったこれだけ。それでも、送信ボタンを押すまでに一時間以上かかってしまった。たぶん返事が来ることはないだろうけれど、ちゃんと連絡はできたことに安心する。これでわたしは、嘘つきじゃない。そんな言い訳をゲットできて安心したのかもしれない。
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