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1部 1章
親友の名はネル=エネス
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二羽の鶏という大切な資産から生まれた、卵という大切な利益と大量の羽毛の回収を終えたオレたちマークベンチ兄妹は、グレンさんとロットマン邸の出入り口で別れた。
「たまごっ、たまごっ、たまごがにこぉ~♪」
妹のシルキアが、隣でご機嫌に歌っている。
落とすなよ? なんて注意はしない。せっかくのご機嫌気分に水を差したくはないから。とはいえ、お椀にした手に載せたままの持ち方に、不安がないかといえば嘘だが。
町の中心部が近づいてくるにつれ、賑わいはどんどんと増していく。
もう、怠け者以外は、朝の仕事に取り掛かっている時間だ。景色に漂っていた、夜の終わりと朝の始まりの中間の独特な青さも、今はどこにもない。
見上げれば、青空。雨が降る気配なんて微塵もない。気温も快適だ。この時間でこの心地よさだと、お昼ごろには少し暑さを覚えるくらいになるかもしれないな。
両親が作ってくれているであろう朝食を摂りに家へ帰るまでの道を行く。
「アクセルぅ! シルキアぁ!」
この町唯一の井戸がある広場を通過していると、知った声に名前を呼ばれた。
立ち止まり、顔を向ける。
井戸傍に設けられている洗い場――洗濯物をしたり、食器を洗ったり、水を大量に使う作業をするための、公的な施設だ。幾つもの椅子が並んでいて、人々は洗濯板と石鹸を無料で使える。ただし、大勢が集まるため、いつも激混みだ。さらに、後がつっかえている場合、ちんたらやっていると怒鳴られるし、喧嘩も珍しくない。だから、自分のやり方で、丁寧に洗いたい人が使うには不向きではある。そういった人は、ここには水汲みにしか来ない。そして、身体を洗うことは、誰であろうと禁じられている――に、親友がいた。
「ネルちゃん! おはよぉ~! わあっ⁉」
よく懐いている年上の幼馴染に向かって嬉しそうに走り出したシルキアが、爪先が引っ掛かったらしく前のめりに体勢を崩した。
「危ないっ」思わずオレの口から出たのは、悲鳴のようなちょっと裏返った声。
倒れていく妹の身体に、両手を、上半身を伸ばす。
「……ふぅ、よかったぁ~」
なんとか、抱き留めることができた。
キュッと目を瞑っていた妹が、オレの顔を見上げてくる。瞼を上げてすぐはきょとんとした表情だったが、転ぶことがなかった、オレが助けてくれたことを理解してか、笑った。
「気を付けような?」
「ありがとっ、お兄ちゃん!」
妹をしっかり立たせる。
「お~い、なぁにやってんのぉ~」
改めて洗い場に顔を向けると、親友が右手を頭上で振りながら近づいてきていた。その手は、泡まみれ。左右に振られるのに合わせて、小さなしゃぼんが散っている。
「おはよう、ネル」
傍まで来た親友に、オレから挨拶をした。
「ん、おはよ、アクセル。シルキアもおはよっ」
「おはよぉ、ネルちゃん!」
ニカッと笑う、ネル=エネス。
オレと同い年の少女。
この町にいる子どもたちの中で、一番仲がイイ……仲がイイと思っている。
「アンタ、寒くないの? 今日は暑くなりそうだけど、今はまだ冷えるじゃん」
オレが上半身裸だからこその発言だろう。
そんなカノジョは、厚地の上着を羽織っている。武骨な造形に、なめし皮という素材のものだ。元は父親が着ていたものだと、初めてこれを着てオレの前に来たときに言っていた。背はオレより少し低く、オレよりも華奢な身には、ぶかぶかだ。
でも、ぶかぶかだからこそ、あったかそうというか、上着としては相応しいのだろう。
とはいえ、カノジョの膝下くらいまで丈があるから、動きづらそうではあるが。
「寒いか? オレはそうでもないけどな」
「えぇ~、強がってんじゃないのぉ~」
「強がるかよ、暑いか寒いかなんかで」
「男の子ってすぅ~ぐ、大丈夫っ大丈夫っオレは大丈夫ぅ~って言うからなぁ~。で、失敗して痛い目見るのよねぇ~」
「男の子で一括りにするなよ。オレはそんなダサい格好つけ、したりしねぇし」
「本当かしらぁ~」
「ネルちゃん! お兄ちゃんはカッコイイよ!」
と、いつもの他愛無い茶化し合いをしていたら、妹が割って入ってきた。
ネルが不意を食らったように目を丸くし、すぐに、柔らかく笑った。
「ごめんごめん。そうだね。わかってるよ。お兄ちゃんはカッコイイ」
本心かどうか知らないが、そうでなくても、そう言われると照れ臭い。
「そうだよ!」と、頭をくしゃくしゃ撫でられているシルキアが笑う。
「でも、真面目な話、油断すると風邪引くわよ? 今の時期がいっちばん怖いんだから~」
季節の変わり目は、体調を崩しやすい。とくに冬から春に変わるときは。常識だ。
「ああ、気を付けるさ。それでも、もし引いちゃったときは、薬、格安で売ってくれ」
「ぅんなことするわけないでしょ。むしろ自業自得なおバカさんには上乗せするわ」
ネルは、守備隊に勤める父親と、薬草店の経営をしている母親との間に生まれた娘だ。
薬草店の娘としては、たとえ親友相手でも、大事な商品を軽んじることはできない。
「だったら、これと薬草を交換してくれ」
肌着で作った袋を軽く掲げてみせる。
「なによそれ……羽?」
覗き見たネルが顔を顰めた。
「ああ。珍しい鳥の羽なんだぜ? 滅多に手に入らない代物だ」
嘘と真実を混ぜ合わせた言葉に、ネルが興味を持った。
「へぇ、なんて鳥の羽なの?」
「鶏だ」
「……は?」
オレを見詰める深緑色の瞳が、攻撃的なものに変わった。
ふざけてんの? と視線で主張している。
「でも、ただの鶏じゃないぞ。オレが飼ってる鶏だ」
「……はぁ」
怪訝な、というよりは呆れたように、ネルは溜息を吐いた。
バカにしている感じが強い。
オレも、カノジョの立場だったら、同様の態度になっていたことだろう。
しかし、オレの主張は間違っているわけではない。
だから堂々と言葉を続ける。
「オレが飼ってる鶏は、この世に二羽しかいない。雄鶏一羽、雌鶏一羽の、二羽だ。その鶏たちからしか採れない羽なんだ、これは。ほかで採れるものではない」
鳥の種類という意味では、ただの鶏だから、珍しいものでもなんでもない。この町で飼育している人は、ほかにもいる。『アクシク畜産』なんて数十羽も飼っている。
鳥類の中でも、種として珍しいアオバキジとは、存在としての希少性が違う。
けれど、このオレ、アクセル=マークベンチが育成している鶏は、二羽しかいない。
極めて数が少ない、という意味だけで考えれば、間違いなく希少性はある。
嘘は吐いていない。
「なるほどねぇ。言ってることはわかったわ。でも、私にとっては、鶏は鶏よ」
「オレが育ててるっていうのは、お前にとっては付加価値にならないってことだ」
「そ。一番仲良しの男の子が育ててるってだけの、ただの鶏の羽ってこぉ~と」
一番仲良しの男の子が育てている。
それは、人によっては、とんでもない付加価値をもたらすことのはずだ。
オレだって、大好きなあの人がくれた物だったら、その辺の石ころですら握り締める。
でも、ネルにとっては、大事な商品と交換できるほどの価値はないようだ。
っていうかコイツ、好きな異性とかいるのかな。
いや、今考えることではないか。いてもいなくても、本人の自由だし。
「そうか。残念だ。価値あると思ったのにな」
「アンタ、最近ほんっっっと、商売人っぽくなってきたわよね。今のやり取りだって、くだらないっちゃくだらなかったけど、商売人っぽかったわよ」
付加価値を見出す。
それもまた、商売人の基本。
「ありがとう、褒めてくれて」
「いやらしくなったって言ってるんですけどね~」
「それもまた、商人としては誉め言葉だろ」
「……まあ、そうね」
ムスッと薄い唇をへの字にした、嫌なものでも食べたような表情になった親友。
「――ネルぅ~う! 遊ぶのは終わらせてからにしなさぁ~い!」
野太い声が響いた。
洗い場の一角で、大人の男がこっちに右手を挙げている。
ネルの父親だ。
オレは深く頭を下げて挨拶をする。向こうもオレだとわかっているはずだから。そんなに礼儀に厳格な人ではないが、親友の家族に無礼な態度をとりたくない。
「今日も学舎行くわよね?」
「ああ。やることもないしな。シルキアも行くよ」
「行くぅ~!」
「そっか。じゃあ、またあとでね」
再会の約束をして、オレたちは別れた。
「たまごっ、たまごっ、たまごがにこぉ~♪」
妹のシルキアが、隣でご機嫌に歌っている。
落とすなよ? なんて注意はしない。せっかくのご機嫌気分に水を差したくはないから。とはいえ、お椀にした手に載せたままの持ち方に、不安がないかといえば嘘だが。
町の中心部が近づいてくるにつれ、賑わいはどんどんと増していく。
もう、怠け者以外は、朝の仕事に取り掛かっている時間だ。景色に漂っていた、夜の終わりと朝の始まりの中間の独特な青さも、今はどこにもない。
見上げれば、青空。雨が降る気配なんて微塵もない。気温も快適だ。この時間でこの心地よさだと、お昼ごろには少し暑さを覚えるくらいになるかもしれないな。
両親が作ってくれているであろう朝食を摂りに家へ帰るまでの道を行く。
「アクセルぅ! シルキアぁ!」
この町唯一の井戸がある広場を通過していると、知った声に名前を呼ばれた。
立ち止まり、顔を向ける。
井戸傍に設けられている洗い場――洗濯物をしたり、食器を洗ったり、水を大量に使う作業をするための、公的な施設だ。幾つもの椅子が並んでいて、人々は洗濯板と石鹸を無料で使える。ただし、大勢が集まるため、いつも激混みだ。さらに、後がつっかえている場合、ちんたらやっていると怒鳴られるし、喧嘩も珍しくない。だから、自分のやり方で、丁寧に洗いたい人が使うには不向きではある。そういった人は、ここには水汲みにしか来ない。そして、身体を洗うことは、誰であろうと禁じられている――に、親友がいた。
「ネルちゃん! おはよぉ~! わあっ⁉」
よく懐いている年上の幼馴染に向かって嬉しそうに走り出したシルキアが、爪先が引っ掛かったらしく前のめりに体勢を崩した。
「危ないっ」思わずオレの口から出たのは、悲鳴のようなちょっと裏返った声。
倒れていく妹の身体に、両手を、上半身を伸ばす。
「……ふぅ、よかったぁ~」
なんとか、抱き留めることができた。
キュッと目を瞑っていた妹が、オレの顔を見上げてくる。瞼を上げてすぐはきょとんとした表情だったが、転ぶことがなかった、オレが助けてくれたことを理解してか、笑った。
「気を付けような?」
「ありがとっ、お兄ちゃん!」
妹をしっかり立たせる。
「お~い、なぁにやってんのぉ~」
改めて洗い場に顔を向けると、親友が右手を頭上で振りながら近づいてきていた。その手は、泡まみれ。左右に振られるのに合わせて、小さなしゃぼんが散っている。
「おはよう、ネル」
傍まで来た親友に、オレから挨拶をした。
「ん、おはよ、アクセル。シルキアもおはよっ」
「おはよぉ、ネルちゃん!」
ニカッと笑う、ネル=エネス。
オレと同い年の少女。
この町にいる子どもたちの中で、一番仲がイイ……仲がイイと思っている。
「アンタ、寒くないの? 今日は暑くなりそうだけど、今はまだ冷えるじゃん」
オレが上半身裸だからこその発言だろう。
そんなカノジョは、厚地の上着を羽織っている。武骨な造形に、なめし皮という素材のものだ。元は父親が着ていたものだと、初めてこれを着てオレの前に来たときに言っていた。背はオレより少し低く、オレよりも華奢な身には、ぶかぶかだ。
でも、ぶかぶかだからこそ、あったかそうというか、上着としては相応しいのだろう。
とはいえ、カノジョの膝下くらいまで丈があるから、動きづらそうではあるが。
「寒いか? オレはそうでもないけどな」
「えぇ~、強がってんじゃないのぉ~」
「強がるかよ、暑いか寒いかなんかで」
「男の子ってすぅ~ぐ、大丈夫っ大丈夫っオレは大丈夫ぅ~って言うからなぁ~。で、失敗して痛い目見るのよねぇ~」
「男の子で一括りにするなよ。オレはそんなダサい格好つけ、したりしねぇし」
「本当かしらぁ~」
「ネルちゃん! お兄ちゃんはカッコイイよ!」
と、いつもの他愛無い茶化し合いをしていたら、妹が割って入ってきた。
ネルが不意を食らったように目を丸くし、すぐに、柔らかく笑った。
「ごめんごめん。そうだね。わかってるよ。お兄ちゃんはカッコイイ」
本心かどうか知らないが、そうでなくても、そう言われると照れ臭い。
「そうだよ!」と、頭をくしゃくしゃ撫でられているシルキアが笑う。
「でも、真面目な話、油断すると風邪引くわよ? 今の時期がいっちばん怖いんだから~」
季節の変わり目は、体調を崩しやすい。とくに冬から春に変わるときは。常識だ。
「ああ、気を付けるさ。それでも、もし引いちゃったときは、薬、格安で売ってくれ」
「ぅんなことするわけないでしょ。むしろ自業自得なおバカさんには上乗せするわ」
ネルは、守備隊に勤める父親と、薬草店の経営をしている母親との間に生まれた娘だ。
薬草店の娘としては、たとえ親友相手でも、大事な商品を軽んじることはできない。
「だったら、これと薬草を交換してくれ」
肌着で作った袋を軽く掲げてみせる。
「なによそれ……羽?」
覗き見たネルが顔を顰めた。
「ああ。珍しい鳥の羽なんだぜ? 滅多に手に入らない代物だ」
嘘と真実を混ぜ合わせた言葉に、ネルが興味を持った。
「へぇ、なんて鳥の羽なの?」
「鶏だ」
「……は?」
オレを見詰める深緑色の瞳が、攻撃的なものに変わった。
ふざけてんの? と視線で主張している。
「でも、ただの鶏じゃないぞ。オレが飼ってる鶏だ」
「……はぁ」
怪訝な、というよりは呆れたように、ネルは溜息を吐いた。
バカにしている感じが強い。
オレも、カノジョの立場だったら、同様の態度になっていたことだろう。
しかし、オレの主張は間違っているわけではない。
だから堂々と言葉を続ける。
「オレが飼ってる鶏は、この世に二羽しかいない。雄鶏一羽、雌鶏一羽の、二羽だ。その鶏たちからしか採れない羽なんだ、これは。ほかで採れるものではない」
鳥の種類という意味では、ただの鶏だから、珍しいものでもなんでもない。この町で飼育している人は、ほかにもいる。『アクシク畜産』なんて数十羽も飼っている。
鳥類の中でも、種として珍しいアオバキジとは、存在としての希少性が違う。
けれど、このオレ、アクセル=マークベンチが育成している鶏は、二羽しかいない。
極めて数が少ない、という意味だけで考えれば、間違いなく希少性はある。
嘘は吐いていない。
「なるほどねぇ。言ってることはわかったわ。でも、私にとっては、鶏は鶏よ」
「オレが育ててるっていうのは、お前にとっては付加価値にならないってことだ」
「そ。一番仲良しの男の子が育ててるってだけの、ただの鶏の羽ってこぉ~と」
一番仲良しの男の子が育てている。
それは、人によっては、とんでもない付加価値をもたらすことのはずだ。
オレだって、大好きなあの人がくれた物だったら、その辺の石ころですら握り締める。
でも、ネルにとっては、大事な商品と交換できるほどの価値はないようだ。
っていうかコイツ、好きな異性とかいるのかな。
いや、今考えることではないか。いてもいなくても、本人の自由だし。
「そうか。残念だ。価値あると思ったのにな」
「アンタ、最近ほんっっっと、商売人っぽくなってきたわよね。今のやり取りだって、くだらないっちゃくだらなかったけど、商売人っぽかったわよ」
付加価値を見出す。
それもまた、商売人の基本。
「ありがとう、褒めてくれて」
「いやらしくなったって言ってるんですけどね~」
「それもまた、商人としては誉め言葉だろ」
「……まあ、そうね」
ムスッと薄い唇をへの字にした、嫌なものでも食べたような表情になった親友。
「――ネルぅ~う! 遊ぶのは終わらせてからにしなさぁ~い!」
野太い声が響いた。
洗い場の一角で、大人の男がこっちに右手を挙げている。
ネルの父親だ。
オレは深く頭を下げて挨拶をする。向こうもオレだとわかっているはずだから。そんなに礼儀に厳格な人ではないが、親友の家族に無礼な態度をとりたくない。
「今日も学舎行くわよね?」
「ああ。やることもないしな。シルキアも行くよ」
「行くぅ~!」
「そっか。じゃあ、またあとでね」
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