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第1章 『最初の街』編
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──ぽよぽよぽよぽよぽよぽよんっぽよぽよぽよぽよっぽよっぽよぽよっっぽよぽよぽよぽよぽよぽぽぽよぽよぽよ……
はい、やって参りました。メリーディエースの丘、なう!………えー、『なう』は古いって?んじゃJetztで。
で、来たはいいんだけど……これ、ヤバくない?だって、一面見渡す限り緑と青。ぜーんぶ、スライムだよ!?千匹はいるんじゃ………ん?千四百二十七匹なん?うわぁ、ないわ~。
「……とりま、あの中心に行くか」
目指すは丘の上。果たして、どれくらいの距離に広がってるか、一度見ておきたいし。
あれ、でも一歩進むごとに何か潰れる音が………って、スライムの方からぶつかってきて自滅してるんですか、そうですか。
……《異空間収納》を自動回収モード(←対象は自分で倒した魔物・魔獣のアイテム)にしておいてよかったー。これ、一つずつ回収してくなら手間だし。
そんなことしたら、アラ○○(←規制音)の腰が死ぬ。……ん?でも、転生したばかりだから私0歳か?
まぁいいや。どっちにしろこの世界じゃ、まだまだ若輩扱いらしいし。
って、そうこうしている内に丘のてっぺんまで着いちゃったよ。あー、なかなかの眺めだ。……スライムがいなければ。
ホント発生し過ぎじゃん?スポーン管理はどうなってるのさ。イリオスったら。
……ここで一度《魔物》について説明しよう。
魔物とは、魔力の源《シィーラ》の凝りから生まれる魂なき存在の総称。
ま、よーするに非生命体なんだよね。
だから、倒すと《シィーラ》が霧散して、消えてっちゃうの。
じゃあ、なんでアイテムが採れるのかって?それは簡単。採れたアイテムは、魔物の核だった物の成れの果てなんだよ。
ただ《シィーラ》が集まっても、何の魔物になるかまでは決まらない。その最終決定の決め手になるのが、魔物の核──通称・魔核──なんだ。
あ、そうそう。
《魔物》の《調伏》には、その魔物の魔核を利用するんだ。魔核を中心に自分の魔力を固めて、創造するんだって。人工的な魔物ってワケ。
だから、《テイム》した『魔獣』を契約獣と呼ぶのに対して、『魔物』は使い魔と言う。あと、使い魔は核が破損しない限り、何度でも復活出来るらしい。
ついでに、魔物はどこにでも自然に発生するけど、その分布図が大体決まってるのは、イリオスがそう設定したから。
だって、いわゆる最初の町周辺にキ○グスライムが出たり、ラスボス前の町の傍に○ライムベ○とか、おかしいでしょう?
町中に発生しないのにも理由はあるんだけど……これはまた次の機会に。
さて、この一面スライムはどうしてくれよう。地道に潰していってもいいけど、飽きそうなんだよなぁ。
……ん?そうだ!
「私、魔法使えるんだよね!」
思い返せば私のステ、オールマイティなバランス型だけど、魔法使いよりって設定だったわ。
……魔法、魔法かぁ。前世では2次元にしか無いものだったから、憧れがあったんだよね!
さて、前世現世含めて初☆魔法!どんなのを使おうかなぁ~。
──……イメージするのは、雨。
降り注ぐ、天の恵み。広範囲に届く魔法……あぁ、こら。この丘だけだって。
そこに攻撃性を持たせて……雪、雹……いや、氷柱かな。ついでに、雨水は電気を通すから、雷もつけてしまおうか。
想像し、創造した事象に魔力を込めて、顕現させる。召喚の言葉は真言を、言霊は力だ。
[───……来たれ、万象。
その真の名は《氷条天雷之神立》、いざ我が意に応えよ]
身体から、スゥッと何か抜けていく。きっと、これが魔力だ。まるで、急に体温が下がったみたい……。
頭上に渦巻く私の魔法……そうそう、いい子いい子。
もうすぐ解放してあげるね。
[顕現、《氷雷雨》]
宥めていた魔法の手綱を緩め、その背をそっと後押しする。
さ、いってらっしゃい。
その瞬間──何かがザザザザッと地面に刺さる音とピシャアァンッッと雷鳴が響き、視界が白く染まって……。
………………
…………
……
はいっ、やらかしたあぁぁっ!!
うわーうわー!今のっ、今の何!?絶対トランスしてたんだけどっ!!
厨二病かよおぉぉ!
「って、何コレ!?」
わーわーわー!辺り一帯の景色が変わっちゃってるっ!?
何この惨状……もーやだぁ(泣)
明らかにオーバーキルってんじゃん!スライム、一匹も残ってないぃ!てか、私の足元以外全部凍っちゃってるし!気のせいか、まだ帯電して………分かってるよ!気のせいじゃないんでしょ!現実逃避ぐらいさせてえぇ~!
「っ、そうだ、アイテムは」
うぅ、やっちゃったもんはしかたない!
せめて、討伐依頼は最後までやりとげなきゃ、消えたスライムたちが浮かばれないよね……。
えぇと、自動回収モードがついてるから、《異空間収納》の中身を確認っと……どれどれ──はぁっ!?
スライム【水】の欠片…何だかプルンプルンしてる。特に効果はない。
スライム【風】の欠片…何だかプルンプルンしてる。特に効果はない。
うん、コレは分かるよ?
小スライムがスライムになっても、やっぱり何もないっぽいけどね。あ、プニプニがプルンプルンに進化してる。プリンみたいだ。
でも、さぁ……。
スライム【氷】の欠片…何だかプルンプルンしてる。魔力を込めて投げつけると、当たった対象を氷で捕縛する。
スライム【雷】の欠片…何だかプルンプルンしてる。魔力を込めて投げつけると、当たった対象を感電させる。
後半二つ、ヤバイよね?
絶対、私のやらかしのせいだよね!?うおぉ……どーしよー!
はい、やって参りました。メリーディエースの丘、なう!………えー、『なう』は古いって?んじゃJetztで。
で、来たはいいんだけど……これ、ヤバくない?だって、一面見渡す限り緑と青。ぜーんぶ、スライムだよ!?千匹はいるんじゃ………ん?千四百二十七匹なん?うわぁ、ないわ~。
「……とりま、あの中心に行くか」
目指すは丘の上。果たして、どれくらいの距離に広がってるか、一度見ておきたいし。
あれ、でも一歩進むごとに何か潰れる音が………って、スライムの方からぶつかってきて自滅してるんですか、そうですか。
……《異空間収納》を自動回収モード(←対象は自分で倒した魔物・魔獣のアイテム)にしておいてよかったー。これ、一つずつ回収してくなら手間だし。
そんなことしたら、アラ○○(←規制音)の腰が死ぬ。……ん?でも、転生したばかりだから私0歳か?
まぁいいや。どっちにしろこの世界じゃ、まだまだ若輩扱いらしいし。
って、そうこうしている内に丘のてっぺんまで着いちゃったよ。あー、なかなかの眺めだ。……スライムがいなければ。
ホント発生し過ぎじゃん?スポーン管理はどうなってるのさ。イリオスったら。
……ここで一度《魔物》について説明しよう。
魔物とは、魔力の源《シィーラ》の凝りから生まれる魂なき存在の総称。
ま、よーするに非生命体なんだよね。
だから、倒すと《シィーラ》が霧散して、消えてっちゃうの。
じゃあ、なんでアイテムが採れるのかって?それは簡単。採れたアイテムは、魔物の核だった物の成れの果てなんだよ。
ただ《シィーラ》が集まっても、何の魔物になるかまでは決まらない。その最終決定の決め手になるのが、魔物の核──通称・魔核──なんだ。
あ、そうそう。
《魔物》の《調伏》には、その魔物の魔核を利用するんだ。魔核を中心に自分の魔力を固めて、創造するんだって。人工的な魔物ってワケ。
だから、《テイム》した『魔獣』を契約獣と呼ぶのに対して、『魔物』は使い魔と言う。あと、使い魔は核が破損しない限り、何度でも復活出来るらしい。
ついでに、魔物はどこにでも自然に発生するけど、その分布図が大体決まってるのは、イリオスがそう設定したから。
だって、いわゆる最初の町周辺にキ○グスライムが出たり、ラスボス前の町の傍に○ライムベ○とか、おかしいでしょう?
町中に発生しないのにも理由はあるんだけど……これはまた次の機会に。
さて、この一面スライムはどうしてくれよう。地道に潰していってもいいけど、飽きそうなんだよなぁ。
……ん?そうだ!
「私、魔法使えるんだよね!」
思い返せば私のステ、オールマイティなバランス型だけど、魔法使いよりって設定だったわ。
……魔法、魔法かぁ。前世では2次元にしか無いものだったから、憧れがあったんだよね!
さて、前世現世含めて初☆魔法!どんなのを使おうかなぁ~。
──……イメージするのは、雨。
降り注ぐ、天の恵み。広範囲に届く魔法……あぁ、こら。この丘だけだって。
そこに攻撃性を持たせて……雪、雹……いや、氷柱かな。ついでに、雨水は電気を通すから、雷もつけてしまおうか。
想像し、創造した事象に魔力を込めて、顕現させる。召喚の言葉は真言を、言霊は力だ。
[───……来たれ、万象。
その真の名は《氷条天雷之神立》、いざ我が意に応えよ]
身体から、スゥッと何か抜けていく。きっと、これが魔力だ。まるで、急に体温が下がったみたい……。
頭上に渦巻く私の魔法……そうそう、いい子いい子。
もうすぐ解放してあげるね。
[顕現、《氷雷雨》]
宥めていた魔法の手綱を緩め、その背をそっと後押しする。
さ、いってらっしゃい。
その瞬間──何かがザザザザッと地面に刺さる音とピシャアァンッッと雷鳴が響き、視界が白く染まって……。
………………
…………
……
はいっ、やらかしたあぁぁっ!!
うわーうわー!今のっ、今の何!?絶対トランスしてたんだけどっ!!
厨二病かよおぉぉ!
「って、何コレ!?」
わーわーわー!辺り一帯の景色が変わっちゃってるっ!?
何この惨状……もーやだぁ(泣)
明らかにオーバーキルってんじゃん!スライム、一匹も残ってないぃ!てか、私の足元以外全部凍っちゃってるし!気のせいか、まだ帯電して………分かってるよ!気のせいじゃないんでしょ!現実逃避ぐらいさせてえぇ~!
「っ、そうだ、アイテムは」
うぅ、やっちゃったもんはしかたない!
せめて、討伐依頼は最後までやりとげなきゃ、消えたスライムたちが浮かばれないよね……。
えぇと、自動回収モードがついてるから、《異空間収納》の中身を確認っと……どれどれ──はぁっ!?
スライム【水】の欠片…何だかプルンプルンしてる。特に効果はない。
スライム【風】の欠片…何だかプルンプルンしてる。特に効果はない。
うん、コレは分かるよ?
小スライムがスライムになっても、やっぱり何もないっぽいけどね。あ、プニプニがプルンプルンに進化してる。プリンみたいだ。
でも、さぁ……。
スライム【氷】の欠片…何だかプルンプルンしてる。魔力を込めて投げつけると、当たった対象を氷で捕縛する。
スライム【雷】の欠片…何だかプルンプルンしてる。魔力を込めて投げつけると、当たった対象を感電させる。
後半二つ、ヤバイよね?
絶対、私のやらかしのせいだよね!?うおぉ……どーしよー!
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