【虐げヒロインはドSエリートに翻弄される】〜囚える鎖を放すか否か(仮)

光月海愛(こうつきみあ)

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ほんとうの姿

一人の夜

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 物置の、嫌な記憶が甦る。

 あの日、虫籠にいたアゲハ蝶が飛んできて私を追い詰めた。
 暑さと怖さで何も考えられくなった私は、言われるがまま服を脱いだ。その私を、全裸になった雅夫兄さんが撮影して、そして、体を触られた。
 膨らみきってない胸から、陰部にかけて、指で犯してきた。
 痛かった。
 ムンとした物置内を、蝶は光を求めて飛び回っていた。

「あの時は躊躇して挿れなかったけど、今なら余裕で入るよな」

 雅夫兄さんの息が荒くなったのが聞こえた。
 臀部に硬くなったものが押し付けられる。
 嫌悪で叫びそうになったが、テーブルの雅夫兄さんのスマホが鳴ると、そのおぞましいものは離れて行った。
 
 どうやら着信音で相手がわかるらしい。


「お、そうか。そこまで調べついたか。分かった。今から行く」

 妹を虐めるより優先させた相手は、調査事務所かもしれない。
 雅夫兄さんは慌ただしく支度をして出て行った。

 ホッとして、夕飯も食べずに私は自室に籠った。

 落ち着いてくると、ようやく藍野さんとの情事の余韻に浸れた。

 私達は、公園を出ると風邪の時と同じホテルへ入った。部屋も南国リゾート風のもの。
 今回はSMルームも選択肢に入れていたみたいだけど、藍野さんはそこはまた今度にしようと言った。とにかく早く続きを、と焦れていた。
 私はずっとアイマスクは着けさせられていたため、彼に手を引かれて入室したのだった。

 ベッドに寝かされ、両手を頭上に置かれた。
 前のようにバスローブの紐なんかではなく、もっと細く硬いもので拘束された。

「結束バンドだよ」

 電気コード等をまとめるプラスチックのもので、SMプレイの必需品らしい。
 ティシャツはそのままでブラとスカート、ショーツを脱がされた。
 目隠しされているとはいえ、(恐らく電気は点けているし)足を拡げさせられると恥ずかさでいっぱいになった。

明日美あすみのソコ、蝶みたいだ」

 公園での荒々しさを消し、藍野さんはゆっくりねっとりと私を辱めた。
 処女を失った時のような痛みはなくて、彼に与えられるもの全てが気持ちよかった。

 アイマスクを外して、ようやく光の中で見た藍野さんは汗だらけでも美しかった。
 こんな人が、本当の恋人になってくれたらいいのに、と思った。
 藍野さんのモノになりたい。
 藍野さんのモノなら何でも欲しい。

 そう思って、彼の額から落ちてきた汗も口に入れた。

 そうして彼が果てて、私の手の拘束を外したら急に淋しくなった。

「帰りたくない」

 と本音を呟いた私を、藍野さんはどう思っただろう?

 行為が終わった後、彼は考え事をしているのか、車内でも無口になったのだった。



 一人、家の自室でホテルでの事を思い出しているうちに、子宮がキュンとしてきた。
 膣はまだ彼の感触を覚えていて、まだ足りないと疼き出す。

 今夜は、この家には誰も居ない。

 安堵感と開放感から、私はベッドの中に入り、藍野さんの手の動きを思い出しながら、子宮を収縮させ肉悦を貪った。

 早く会いたい。

 女の悦びを兄達に奪われそうな予感が、藍野さんへの想いを強くしていた。






























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