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第3章 再び、辺境領へ
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(ボロが出たな)
辺境伯本人を叩いても埃は出てこなかった。だが、その娘である令嬢から何か出てくるかもしれないというライオネルの読みは的中したのだ。
「もしかしてそれは、建国祭の時に起きた騒ぎのことですか?」
「ええそうよ。わたくしその時ちょっとした間違いをしてしまったのですけれど、お父さまの力で解決していただいたんですの」
「さすが、辺境伯さまです。具体的にどのように解決したのかご教授いただきたいほどですよ」
「そんなこと言えるわけがないではないですか。あなたはわたくしよりも地位が低いのですから!」
そこでリエト辺境伯は痺れを切らした。
「うるさいぞ! ……陛下、今日はここでお暇させていただきたく存じます」
リエト辺境伯は国王に向かってこう絵を垂れた。
「それが許されるとでも?」
「どうかお許しください」
ため息をつき、国王はライオネルに委ねた。
「どう思う? ブルーナ侯爵よ」
「お言葉ですが、陛下。ブルーナ侯爵は関係のないことかと思います」
「私の意見に違を申し立てるというのか」
「いいえ、決してそのようなことでは」
まさか国王がライオネルに意見を聞くとは思っていなかったのだろう。
暴走している娘を強制的に舞踏会会場から退場させ、状況をうやむやにさせようとしているらしいが、そう簡単にいくものか。
「陛下、お話しを折るようで申し訳ないのですが、ここで調査の報告を行ってもよろしいでしょうか」
ライオネルが言った調査の報告とは、5年前国王から依頼された、リエト辺境伯についてのことである。
「許そう。だが、ここが祝いの場であることも忘れずにな」
「善処します」
許可を得るとライオネルは堂々とリエト辺境伯の前に立った。
「調査報告の前に皆さまにご紹介したい人物がいます。私の弟です。彼は一度、貴族の席から外れたのですが、自力で爵位をもぎ取った天才でして。ですが爵位を得た後、訳あってとある場所に潜入調査へ行っていたのです。この度、調査が終了したため、社交界へと戻ってくることになりました」
舞踏会会場の出入り口にライオネルが目を向けると、自然と会場中の貴族たちの視線がそちらへ向いた。
魔法騎士の制服を着て、堂々と入場するその姿はまるで地上に降り立った天野使いのように神々しい。
「彼は、王国魔法騎士団に所属している魔法騎士ユーティス・ナット。またの名をユーティス・ブルーナ、私の自慢の弟です」
あっけに取られる会場を見渡して、ライオネルは不敵に微笑んだ。
さあ、反撃の狼煙をあげよう。
数年間の争いに勝ち星を上げるのだ。
辺境伯本人を叩いても埃は出てこなかった。だが、その娘である令嬢から何か出てくるかもしれないというライオネルの読みは的中したのだ。
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そこでリエト辺境伯は痺れを切らした。
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リエト辺境伯は国王に向かってこう絵を垂れた。
「それが許されるとでも?」
「どうかお許しください」
ため息をつき、国王はライオネルに委ねた。
「どう思う? ブルーナ侯爵よ」
「お言葉ですが、陛下。ブルーナ侯爵は関係のないことかと思います」
「私の意見に違を申し立てるというのか」
「いいえ、決してそのようなことでは」
まさか国王がライオネルに意見を聞くとは思っていなかったのだろう。
暴走している娘を強制的に舞踏会会場から退場させ、状況をうやむやにさせようとしているらしいが、そう簡単にいくものか。
「陛下、お話しを折るようで申し訳ないのですが、ここで調査の報告を行ってもよろしいでしょうか」
ライオネルが言った調査の報告とは、5年前国王から依頼された、リエト辺境伯についてのことである。
「許そう。だが、ここが祝いの場であることも忘れずにな」
「善処します」
許可を得るとライオネルは堂々とリエト辺境伯の前に立った。
「調査報告の前に皆さまにご紹介したい人物がいます。私の弟です。彼は一度、貴族の席から外れたのですが、自力で爵位をもぎ取った天才でして。ですが爵位を得た後、訳あってとある場所に潜入調査へ行っていたのです。この度、調査が終了したため、社交界へと戻ってくることになりました」
舞踏会会場の出入り口にライオネルが目を向けると、自然と会場中の貴族たちの視線がそちらへ向いた。
魔法騎士の制服を着て、堂々と入場するその姿はまるで地上に降り立った天野使いのように神々しい。
「彼は、王国魔法騎士団に所属している魔法騎士ユーティス・ナット。またの名をユーティス・ブルーナ、私の自慢の弟です」
あっけに取られる会場を見渡して、ライオネルは不敵に微笑んだ。
さあ、反撃の狼煙をあげよう。
数年間の争いに勝ち星を上げるのだ。
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