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4.踏み込む
223.疲労
2人でご飯を食べてから、たくさんキスをして、穂が帰った。
本当はシたかったけど、穂が「だめ」って言うから、仕方なく、キスだけ。
いつもは1人の夜は大嫌いだけど、今日は…楽しみがある。
誉から『ゲームしよ』とメッセージがきたけど『今日は無理』と返しておいた。
シャワーを浴びて、クローゼットから2つ玩具を出して、ベッドに寝転がる。
「穂の匂い…」
服を脱いで、うつ伏せになる。
何度も深呼吸してから、仰向けになった。
乳首用バイブを装着して、動かす。
穂の手の感触とは全然違うけど、頭のなかで穂を思い浮かべるだけで、彼女の感覚が蘇る。
最初は指で恥部に触れて、優しく撫でる。
「穂」
穂にさわってもらってるイメージ。
蕾に触れて、気持ち良いところを何度も擦る。
「んっ…」
足に力が入って、イく。
蜜が割れ目から溢れてくるから、そこにゴムをつけたバイブを挿入する。
膣にも蕾にも、同時に刺激が与えられるタイプ。
他にもいろいろ試したけど、あたしはこの組み合わせが一番好き。
最初は弱め。
徐々に強くしていくと、またあたしはイく。
何度か繰り返して、ゆっくりバイブを抜いた。
穂がやったみたいに。
「ハァ、ハァ」と呼吸の音だけが部屋に響く。
いつもは、虚しくなった。
でも今日は、幸せだ。
…少し、寂しいけど。
次は穂と…って考えたら、そんな寂しさも消える。
1人でヤって、公園で男に触れられたことを思い出して、泣いたこともある。
矛盾した感情。
そういうことが気持ち悪いのに、してしまう。
昔からママとパパがセックスしてるのを聞いていたから、きっとあたしの頭、おかしいんだ。
もちろん、永那のせいも大いにあると思う。
セックスしたら姉弟ができると知って、なんであたしには弟なり妹なりがいないんだろう?って思ったこともあった。
「弟か妹、できないの?」とママに聞いたら「これ以上子育てなんて無理」とのことだった。
無駄に傷ついた。
もう、穂に会いたい。
…明日学校で会える。
早く会いたい。
寝るには早いけど、あたしは電気を消して布団に潜った。
昨日と今日を振り返って、ニマニマする。
気づいたら眠っていて、アラームで起こされる。
永那が早いから、あたしも早起きになる。
顔を洗って、朝ご飯を食べる。
昨日、穂がご飯と肉じゃがを残しておいてくれた。
…おいしい。
朝からご飯と肉じゃがなんて…日本人っぽい。
軽くメイクをして、髪を巻く。
お気に入りの香水をつけて、念のため鞄の中をチェックする。
ちょうど終わった頃に、インターホンが鳴る。
画面を確認してから、ドアを開けて、鍵を閉める。
振り向くと、永那があくびをしながら立っていた。
永那が遅刻することはほとんどない。
ほとんど、というか、全くない。
家に来ないときは、学校にも来ない。
昔、夜一睡もしていないと言っていた。
毎日そうなのだとして…一体夜に何をしているんだろう?
みんなは「秘密のバイトしてるのかな?」とか言ってるけど、だったらもっとお金があるはず。
家族の問題か、永那自身の問題か。
…踏み込むつもりは、今のところ、ない。
「昨日のご飯なんだったの?」
永那の横に立つと、彼女が歩き始める。
「肉じゃが」
「うっわー、めっちゃいいな」
「朝も食べた」
「は!?それ言っとけよー、もっと早くに来たのに」
「…次は、そうする」
「おー!」
永那と一緒に朝ご飯…しかも穂が作ってくれた朝ご飯…めっちゃ良い。
いつも、クラスで1番につく。
永那がすぐ寝るから、あたしは暇になる。
イヤホンをして、動画を見る。
そのうちチラホラ人が来る。
森山さんが来たから、彼女の前に座る。
「おはよ」
「お、おはよう、ご、ございます」
森山さんは鼻の下を伸ばして、ニヤける口元をモゴモゴ動かして隠しながら、そっぽを向く。
文化祭委員をやっているとき、暇だから森山さんのBL話を聞いていた。
塩見は気まずそうにしていたし、最初は森山さんも遠慮がちだったけど、話す内に熱がこもって、ちょっとうるさかった。
存在は知っていたけど、見たことのないもの。
彼女から漫画を借りて読んだら、けっこう面白くて、森山さんが喜んでいた。
「ま、まさか!佐藤さんが!嬉しいです!」と、笑っていた。
喜ぶ勢いのまま、百合の話をし始めて、可愛い女の子と可愛い女の子がイチャイチャしていることがどれだけ尊いか説かれた。
だからあたしの話にも偏見がなかったのかな。
…なんて思っていたら、口端から涎を垂らして「あの日は最高でした」と遠くを見ながら、彼女が言った。
帰りの電車で2人きりだったし、油断したんだろう。
「あの日って?」と聞いたら、顔が真っ青になった。
その態度で、あたしはすぐに察する。
「あだ、あああだだ、あー」
意味不明な言葉を発して、汗をタラタラ流していた。
あたしが睨むと、ピンと体を硬直させる。
「い、いつだったかなー、あはははははははは、おも、思い出せません…!」
“あはは”が長い。わざとらし過ぎる。
「ふーん、言わないつもりなんだ?」
彼女の肩がビクッと上がる。
「…あ、あの…ごご、ごめんなしゃい」
「しゃい」
プッと笑ってしまう。
「で?」
彼女の目が右往左往する。
「あー、えーっ…そ、その…あのー…し、資料室の…とき…の…」
俯いて、叱られる前の子供みたいな顔であたしを見る。
本当はシたかったけど、穂が「だめ」って言うから、仕方なく、キスだけ。
いつもは1人の夜は大嫌いだけど、今日は…楽しみがある。
誉から『ゲームしよ』とメッセージがきたけど『今日は無理』と返しておいた。
シャワーを浴びて、クローゼットから2つ玩具を出して、ベッドに寝転がる。
「穂の匂い…」
服を脱いで、うつ伏せになる。
何度も深呼吸してから、仰向けになった。
乳首用バイブを装着して、動かす。
穂の手の感触とは全然違うけど、頭のなかで穂を思い浮かべるだけで、彼女の感覚が蘇る。
最初は指で恥部に触れて、優しく撫でる。
「穂」
穂にさわってもらってるイメージ。
蕾に触れて、気持ち良いところを何度も擦る。
「んっ…」
足に力が入って、イく。
蜜が割れ目から溢れてくるから、そこにゴムをつけたバイブを挿入する。
膣にも蕾にも、同時に刺激が与えられるタイプ。
他にもいろいろ試したけど、あたしはこの組み合わせが一番好き。
最初は弱め。
徐々に強くしていくと、またあたしはイく。
何度か繰り返して、ゆっくりバイブを抜いた。
穂がやったみたいに。
「ハァ、ハァ」と呼吸の音だけが部屋に響く。
いつもは、虚しくなった。
でも今日は、幸せだ。
…少し、寂しいけど。
次は穂と…って考えたら、そんな寂しさも消える。
1人でヤって、公園で男に触れられたことを思い出して、泣いたこともある。
矛盾した感情。
そういうことが気持ち悪いのに、してしまう。
昔からママとパパがセックスしてるのを聞いていたから、きっとあたしの頭、おかしいんだ。
もちろん、永那のせいも大いにあると思う。
セックスしたら姉弟ができると知って、なんであたしには弟なり妹なりがいないんだろう?って思ったこともあった。
「弟か妹、できないの?」とママに聞いたら「これ以上子育てなんて無理」とのことだった。
無駄に傷ついた。
もう、穂に会いたい。
…明日学校で会える。
早く会いたい。
寝るには早いけど、あたしは電気を消して布団に潜った。
昨日と今日を振り返って、ニマニマする。
気づいたら眠っていて、アラームで起こされる。
永那が早いから、あたしも早起きになる。
顔を洗って、朝ご飯を食べる。
昨日、穂がご飯と肉じゃがを残しておいてくれた。
…おいしい。
朝からご飯と肉じゃがなんて…日本人っぽい。
軽くメイクをして、髪を巻く。
お気に入りの香水をつけて、念のため鞄の中をチェックする。
ちょうど終わった頃に、インターホンが鳴る。
画面を確認してから、ドアを開けて、鍵を閉める。
振り向くと、永那があくびをしながら立っていた。
永那が遅刻することはほとんどない。
ほとんど、というか、全くない。
家に来ないときは、学校にも来ない。
昔、夜一睡もしていないと言っていた。
毎日そうなのだとして…一体夜に何をしているんだろう?
みんなは「秘密のバイトしてるのかな?」とか言ってるけど、だったらもっとお金があるはず。
家族の問題か、永那自身の問題か。
…踏み込むつもりは、今のところ、ない。
「昨日のご飯なんだったの?」
永那の横に立つと、彼女が歩き始める。
「肉じゃが」
「うっわー、めっちゃいいな」
「朝も食べた」
「は!?それ言っとけよー、もっと早くに来たのに」
「…次は、そうする」
「おー!」
永那と一緒に朝ご飯…しかも穂が作ってくれた朝ご飯…めっちゃ良い。
いつも、クラスで1番につく。
永那がすぐ寝るから、あたしは暇になる。
イヤホンをして、動画を見る。
そのうちチラホラ人が来る。
森山さんが来たから、彼女の前に座る。
「おはよ」
「お、おはよう、ご、ございます」
森山さんは鼻の下を伸ばして、ニヤける口元をモゴモゴ動かして隠しながら、そっぽを向く。
文化祭委員をやっているとき、暇だから森山さんのBL話を聞いていた。
塩見は気まずそうにしていたし、最初は森山さんも遠慮がちだったけど、話す内に熱がこもって、ちょっとうるさかった。
存在は知っていたけど、見たことのないもの。
彼女から漫画を借りて読んだら、けっこう面白くて、森山さんが喜んでいた。
「ま、まさか!佐藤さんが!嬉しいです!」と、笑っていた。
喜ぶ勢いのまま、百合の話をし始めて、可愛い女の子と可愛い女の子がイチャイチャしていることがどれだけ尊いか説かれた。
だからあたしの話にも偏見がなかったのかな。
…なんて思っていたら、口端から涎を垂らして「あの日は最高でした」と遠くを見ながら、彼女が言った。
帰りの電車で2人きりだったし、油断したんだろう。
「あの日って?」と聞いたら、顔が真っ青になった。
その態度で、あたしはすぐに察する。
「あだ、あああだだ、あー」
意味不明な言葉を発して、汗をタラタラ流していた。
あたしが睨むと、ピンと体を硬直させる。
「い、いつだったかなー、あはははははははは、おも、思い出せません…!」
“あはは”が長い。わざとらし過ぎる。
「ふーん、言わないつもりなんだ?」
彼女の肩がビクッと上がる。
「…あ、あの…ごご、ごめんなしゃい」
「しゃい」
プッと笑ってしまう。
「で?」
彼女の目が右往左往する。
「あー、えーっ…そ、その…あのー…し、資料室の…とき…の…」
俯いて、叱られる前の子供みたいな顔であたしを見る。
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