文字の大きさ
大
中
小
277 / 595
5.時間
276.一緒
写真を見返していたらあっという間に時間は過ぎて、夕食の時間になった。
永那ちゃんを起こすと、普段しているみたいに、うなじを掴まれてキスされた。
森山さんが顔を真っ赤にしているのが視界に入って、一気に顔が熱くなる。
優里ちゃんは、もう何も気にしていないみたいで「ほら、早くー」と急かされた。
「バカ、バカ」
永那ちゃんの肩をポカポカ叩く。
「好きだよ、穂」
嬉しさと恥ずかしさが同居する。
ご飯を食べ終えて、先生から、今日午前中に行った資料館の説明があった。
歴史の授業のような講座が開かれて、みんなウトウトしていた。
「穂、今日泣いてたね」と、隣に座る永那ちゃんがニヤニヤ笑うから、そっぽを向く。
班のお風呂の時間になって脱衣所に行くと、昨日と同様に、両隣に永那ちゃんと千陽が立った。
永那ちゃんと優里ちゃんが先に入って、後から3人が入るのも昨日と同じ。
永那ちゃんが優里ちゃんと私の背中を洗ってくれて、私が千陽の背中を洗う。
違ったのは、お湯に入ってから、千陽が永那ちゃんをあからさまに避けるようにしていたことだった。
優里ちゃんは相変わらず千陽の胸を揉もうとして、その様子がおかしくてたくさん笑った。
「隙あり!」
永那ちゃんが私を後ろから抱きしめる。
「永那ちゃん!」
「抱きしめるのもダメ?」
その悲しそうな声で、私は何も言えなくなる。
「あー、シたい」
囁くように言われて、下腹部が疼く。
「だめ」
「言ってるだけですー」
永那ちゃんは私の首筋に顔をうずめて、左右に首を振った。
今日は昨日よりも早く上がれたから、私は千陽と優里ちゃんと森山さんと、脱衣所のドライヤーを使った。
「永那ちゃんは?」と聞いたけど「めんどくさいからいい」と返ってきた。
ドライヤーをかけ終えて、髪を櫛で梳かす。
落ちた髪の毛をティッシュで拾うと、千陽がそれを真似するから、可愛くてつい笑みが溢れた。
部屋に戻ると、永那ちゃんは私の膝枕で寝た。
また髪が濡れているから、フェイスタオルを膝に敷く。
千陽が服を畳んで鞄にしまっていたら、優里ちゃんが千陽の服を奪って、部屋が賑やかになる。
「穂ちゃん!見て!」
そう言われて見ると、優里ちゃんが千陽のブラを、浴衣の上から着けていた。
苦笑する。
「ねえ、ヤバくない?ほら、ほら!」
胸元にできたすき間を指でペコペコ押しながら、私に見せてくる。
「返せ!」
千陽が優里ちゃんを羽交い締めにする。
「痛い痛い痛い!ごめんなさい!ごめんなさい!」
本気で怒る千陽も珍しい…。
あ…いや、今朝も永那ちゃんのお腹、蹴ってたな…。
千陽は服を鞄にしまって、自分の鞄を漁っていた優里ちゃんに枕を投げつけた。
「な!?…千陽ー、やったなー!」
そこから、枕投げが始まる。
優里ちゃんが半ば無理矢理森山さんを参加させて、私と永那ちゃんの枕まで使って、攻防が繰り広げられていた。
危ないから、私は永那ちゃんを膝から下ろして、コロコロ転がして端に寄せた。
フゥッと息を吐いたところで、頭に何かが当たる。
振り向くと、枕が落ちていた。
優里ちゃんが舌を出す。
「ごめんちょ」
私は落ちた枕を掴んで、優里ちゃんに投げる。
…枕投げなんて、初めてやった。
そういうものがあるのは知っていたし、中学のときの修学旅行で、他の部屋の人達がやったという話も聞いた。
でも私がいたからか、中学のときの私のいた班では、そういうことは一切起こらなかった。
「てい!やー!」
優里ちゃんが助走をつけて枕を投げる。
千陽が器用に避けていて、部屋の物が壊れないか、若干心配になった。
…と、よそ見をしていたら、枕が顔面に飛んできて、視界が揺らぐ。
「え?」
視界の全面に天井が映る。
「うっ…」と下から聞こえてきて、横を見ると、永那ちゃんが眉間にシワを寄せていた。
「わー!穂ちゃん!ごめんね!ほんとーに!ごめんね!大丈夫?」
優里ちゃんが慌てて駆け寄ってくる。
「う、うん…私は…」
「心配されるべきは私だろ…」
しゃがれた声で、永那ちゃんが言う。
「永那、よくぞ穂ちゃんを守った!」
優里ちゃんが腰に手を当てて、ふんぞり返った。
「ハァ」と永那ちゃんがため息をつく。
私が、のそのそ彼女から下りると、永那ちゃんにジーッと見られた。
「ごめん…ね?」
彼女の左眉が上がる。
「だーっ!」
永那ちゃんに押し倒されて、脇腹をくすぐられた。
「永那ちゃん…!アハハハッ、やめ、やめてっ」
ボフッと音がして、永那ちゃんの攻撃が止む。
「優ー里ー…」
「穂ちゃんをいじめるな!」
落ちた枕を取って、永那ちゃんが優里ちゃんに投げ返す。
私は寝転んだまま、目を閉じて、みんなの楽しそうな声を聞く。
…幸せ。
「穂」
呼ばれて、目を開ける。
「隙あり!」
顔に枕が落ちてくる。
私は立ち上がって、その枕を永那ちゃんに投げた。
永那ちゃんを起こすと、普段しているみたいに、うなじを掴まれてキスされた。
森山さんが顔を真っ赤にしているのが視界に入って、一気に顔が熱くなる。
優里ちゃんは、もう何も気にしていないみたいで「ほら、早くー」と急かされた。
「バカ、バカ」
永那ちゃんの肩をポカポカ叩く。
「好きだよ、穂」
嬉しさと恥ずかしさが同居する。
ご飯を食べ終えて、先生から、今日午前中に行った資料館の説明があった。
歴史の授業のような講座が開かれて、みんなウトウトしていた。
「穂、今日泣いてたね」と、隣に座る永那ちゃんがニヤニヤ笑うから、そっぽを向く。
班のお風呂の時間になって脱衣所に行くと、昨日と同様に、両隣に永那ちゃんと千陽が立った。
永那ちゃんと優里ちゃんが先に入って、後から3人が入るのも昨日と同じ。
永那ちゃんが優里ちゃんと私の背中を洗ってくれて、私が千陽の背中を洗う。
違ったのは、お湯に入ってから、千陽が永那ちゃんをあからさまに避けるようにしていたことだった。
優里ちゃんは相変わらず千陽の胸を揉もうとして、その様子がおかしくてたくさん笑った。
「隙あり!」
永那ちゃんが私を後ろから抱きしめる。
「永那ちゃん!」
「抱きしめるのもダメ?」
その悲しそうな声で、私は何も言えなくなる。
「あー、シたい」
囁くように言われて、下腹部が疼く。
「だめ」
「言ってるだけですー」
永那ちゃんは私の首筋に顔をうずめて、左右に首を振った。
今日は昨日よりも早く上がれたから、私は千陽と優里ちゃんと森山さんと、脱衣所のドライヤーを使った。
「永那ちゃんは?」と聞いたけど「めんどくさいからいい」と返ってきた。
ドライヤーをかけ終えて、髪を櫛で梳かす。
落ちた髪の毛をティッシュで拾うと、千陽がそれを真似するから、可愛くてつい笑みが溢れた。
部屋に戻ると、永那ちゃんは私の膝枕で寝た。
また髪が濡れているから、フェイスタオルを膝に敷く。
千陽が服を畳んで鞄にしまっていたら、優里ちゃんが千陽の服を奪って、部屋が賑やかになる。
「穂ちゃん!見て!」
そう言われて見ると、優里ちゃんが千陽のブラを、浴衣の上から着けていた。
苦笑する。
「ねえ、ヤバくない?ほら、ほら!」
胸元にできたすき間を指でペコペコ押しながら、私に見せてくる。
「返せ!」
千陽が優里ちゃんを羽交い締めにする。
「痛い痛い痛い!ごめんなさい!ごめんなさい!」
本気で怒る千陽も珍しい…。
あ…いや、今朝も永那ちゃんのお腹、蹴ってたな…。
千陽は服を鞄にしまって、自分の鞄を漁っていた優里ちゃんに枕を投げつけた。
「な!?…千陽ー、やったなー!」
そこから、枕投げが始まる。
優里ちゃんが半ば無理矢理森山さんを参加させて、私と永那ちゃんの枕まで使って、攻防が繰り広げられていた。
危ないから、私は永那ちゃんを膝から下ろして、コロコロ転がして端に寄せた。
フゥッと息を吐いたところで、頭に何かが当たる。
振り向くと、枕が落ちていた。
優里ちゃんが舌を出す。
「ごめんちょ」
私は落ちた枕を掴んで、優里ちゃんに投げる。
…枕投げなんて、初めてやった。
そういうものがあるのは知っていたし、中学のときの修学旅行で、他の部屋の人達がやったという話も聞いた。
でも私がいたからか、中学のときの私のいた班では、そういうことは一切起こらなかった。
「てい!やー!」
優里ちゃんが助走をつけて枕を投げる。
千陽が器用に避けていて、部屋の物が壊れないか、若干心配になった。
…と、よそ見をしていたら、枕が顔面に飛んできて、視界が揺らぐ。
「え?」
視界の全面に天井が映る。
「うっ…」と下から聞こえてきて、横を見ると、永那ちゃんが眉間にシワを寄せていた。
「わー!穂ちゃん!ごめんね!ほんとーに!ごめんね!大丈夫?」
優里ちゃんが慌てて駆け寄ってくる。
「う、うん…私は…」
「心配されるべきは私だろ…」
しゃがれた声で、永那ちゃんが言う。
「永那、よくぞ穂ちゃんを守った!」
優里ちゃんが腰に手を当てて、ふんぞり返った。
「ハァ」と永那ちゃんがため息をつく。
私が、のそのそ彼女から下りると、永那ちゃんにジーッと見られた。
「ごめん…ね?」
彼女の左眉が上がる。
「だーっ!」
永那ちゃんに押し倒されて、脇腹をくすぐられた。
「永那ちゃん…!アハハハッ、やめ、やめてっ」
ボフッと音がして、永那ちゃんの攻撃が止む。
「優ー里ー…」
「穂ちゃんをいじめるな!」
落ちた枕を取って、永那ちゃんが優里ちゃんに投げ返す。
私は寝転んだまま、目を閉じて、みんなの楽しそうな声を聞く。
…幸せ。
「穂」
呼ばれて、目を開ける。
「隙あり!」
顔に枕が落ちてくる。
私は立ち上がって、その枕を永那ちゃんに投げた。
感想 56
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
会社のイケメン先輩がなぜか夜な夜な私のアパートにやって来る件について(※付き合っていません)
久留茶地味で陰キャでぽっちゃり体型の小森菜乃(24)は、会社の飲み会で女子一番人気のイケメン社員・五十嵐大和(26)を、ひょんなことから自分のアパートに泊めることに。
しかし五十嵐は表の顔とは別に、腹黒でひと癖もふた癖もある男だった。
「お前は俺の恋愛対象外。ヤル気も全く起きない安全地帯」
――酷い言葉に、菜乃は呆然。二度と関わるまいと決める。
なのに、それを境に彼は夜な夜な菜乃のもとへ現れるようになり……?
溺愛×性格に難ありの執着男子 × 冴えない自分から変身する健気ヒロイン。
王道と刺激が詰まったオフィスラブコメディ!
✽全28話完結
✽辛口で過激な発言あり。苦手な方はご注意ください。
✽他誌にも掲載中です。
✽2026.4/11 エブリスタ用に使用している表紙に変更しました。
→表紙はイラストをGrok タイトルをChatGPTでAI生成しています。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?