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8.閑話
9.永那 中1 春〜中2 春《室橋芹奈編》
※男性との性描写・暴力表現があるためご注意ください。
■■■
「外人」
そう、からかわれるたびに、奥歯を強く噛んだ。
あたしは正真正銘、日本人なのに。
あたしは生まれつき地黒で、顔も濃いめで、それがコンプレックスだった。
小学3年生のときから、毎日欠かさず日焼け止めを塗った。
必死に色白になれる化粧品も探して、いろいろ試した。
でも…元々肌が白い人には敵わない。
肌の白い人が日焼け止めを塗って、化粧品を使えば、透明感のある綺麗な肌になる。
あたしはそれが羨ましくて…自分の肌の色が恥ずかしくて、ママに八つ当たりしたこともあった。
でも小6のとき、たまたま本屋の雑誌で見たギャルが色黒で、めっちゃかっこいい!めっちゃ可愛い!って思った。
それがきっかけで、メイクを頑張るようになった。
仲良い友達は、小5のときから彼氏を作って、マウントをとってきた。
中1になると、キスしたとか、セックスしたとか話してきて…正直キモかったけど…あたしはギャルだし…そんなことでキモいとか…言えないし…。
「芹奈も彼氏作ればいいじゃん」
友達は、そうやって簡単に言ってくるけど…あたし、モテないし。
2回くらい、良いかな?って思った人に告白したけど、振られたことは…みんなには言っていない。
メイクを頑張って、ひとりで鏡を見てるときは“あたしってイケてる”って思うけど…学校に行くと急に自信がなくなった。
「っざけんな!クソが!ウチの彼氏盗ってんじゃねえよ!」
トイレに行こうとして、叫び声が聞こえて、立ち止まる。
聞き覚えのある声…。
いつもマウントをとってくる、友達(?)の声。
学年一のイケメンと付き合えたとか、自慢してきたな。
中学生になって、クラスが違うってわかって、マジでホッとした。
ホッとした瞬間、“ああ、こいつ、本当の友達じゃないな”って自覚した。
同じ学年に、めっちゃ可愛い子がいるのは知っていた。
その子に彼氏を盗られたらしく、元友達はブチギレ。
酷いイジメすんな~とは思うけど、人の彼氏盗るのも最低だし…あたしは傍観していた。
もうすぐ中2になるってときに、そのめっちゃ可愛い佐藤 千陽が「両角 永那が好きだから、あんたの彼氏なんか興味ない」と言い放って、イジメは終わった。
そもそも、イケメン彼氏も元友達のことがそんなに好きだったわけでもなく…ただヤりたかったから付き合っていただけだということも、学年中に広まっていた。
相乗効果ってやつなのか、元友達も少しは大人しくなって、あたしはちょっと…心の中で笑ってた。
あたし、元友達のこと、相当嫌いだったみたい。
中2になって、初めて彼氏ができた。
同じクラスに永那も千陽もいて最初はビビったけど、永那はめっちゃ明るくて一緒にいて楽しいし、千陽もそんなに悪い子とは思わなかった。
なんなら、メイクのことを話すといろいろ教えてくれて、結構勉強になった。
ちなみに永那はいろんな人と付き合っているという噂が流れていたから、あたしは最初めっちゃビビっていた。
あたしの彼氏はクラスで1番うるさい奴で、みんなからはかなり嫌われていた。
「なー!千陽っておっぱい何カップ?」とか、平気で聞くような馬鹿。
千陽は…ずっとこういうのを相手にしていたのかと思うと、ちょっと可哀想にも思えた。
永那が「Zカップだよ」と笑いながら答えて、初カレ(馬鹿)は、それをしばらく信じていた。
あたしがなんで馬鹿(初カレ)と付き合ったのかと言えば、単純に、告られたから。
初めて告られて、嬉しくて…あたしもバカだったから、そいつの“バカなところも可愛い”とか、思っちゃってた。
でも…付き合って、たった1週間でセックスされそうになったのには、さすがに引いた。
2回断って、3回目で「ヤらせてくんないなら、別れようぜ」と言われて、仕方なくセックスした。
胸は揉みしだかれて、乳首は噛まれて、痛いくらい吸われて、その時点で半泣きだった。
男のあれを強引に挿れられて、痛くて、泣いた。
泣いても、馬鹿は謝ることもせず、抱きしめてもくれず、「やべー、めっちゃ気持ち良かった!な?」と言ってきた。
家に帰って、股から血が止まらなくて、怖くて泣いた。
その後も、頻繁にセックスさせられた。
「もっと優しくしてよ」
そう言っても、馬鹿は「はいはい」って言うだけで、全然変わらなかった。
痛くて、気持ち悪くて、目を瞑って必死に耐えた。
派手なネイルは先生に叱られるけど、「すんませーん。明日落としてきまーす」って言えば、それ以上は言われない。
めっちゃキラキラに、超可愛くできた日は、テンション爆上げ。
馬鹿とのセックスは辛かったけど、メイクしてネイルして、可愛い服を着れば、少しは忘れられた。
「芹奈、ネイルめっちゃキラキラじゃん」
いつも永那が1番に言ってくれる。
「でしょ?超可愛くできた~」
フッと笑って、永那は机に頬杖をつく。
「だね、可愛い」
こういう仕草はホント、かっこよすぎるんだよなあ…。
普段はバカっぽいのに。
「永那が男だったらあたし、付き合ったのに」
永那の左眉が上がる。
「は?なに?それ」
■■■
「外人」
そう、からかわれるたびに、奥歯を強く噛んだ。
あたしは正真正銘、日本人なのに。
あたしは生まれつき地黒で、顔も濃いめで、それがコンプレックスだった。
小学3年生のときから、毎日欠かさず日焼け止めを塗った。
必死に色白になれる化粧品も探して、いろいろ試した。
でも…元々肌が白い人には敵わない。
肌の白い人が日焼け止めを塗って、化粧品を使えば、透明感のある綺麗な肌になる。
あたしはそれが羨ましくて…自分の肌の色が恥ずかしくて、ママに八つ当たりしたこともあった。
でも小6のとき、たまたま本屋の雑誌で見たギャルが色黒で、めっちゃかっこいい!めっちゃ可愛い!って思った。
それがきっかけで、メイクを頑張るようになった。
仲良い友達は、小5のときから彼氏を作って、マウントをとってきた。
中1になると、キスしたとか、セックスしたとか話してきて…正直キモかったけど…あたしはギャルだし…そんなことでキモいとか…言えないし…。
「芹奈も彼氏作ればいいじゃん」
友達は、そうやって簡単に言ってくるけど…あたし、モテないし。
2回くらい、良いかな?って思った人に告白したけど、振られたことは…みんなには言っていない。
メイクを頑張って、ひとりで鏡を見てるときは“あたしってイケてる”って思うけど…学校に行くと急に自信がなくなった。
「っざけんな!クソが!ウチの彼氏盗ってんじゃねえよ!」
トイレに行こうとして、叫び声が聞こえて、立ち止まる。
聞き覚えのある声…。
いつもマウントをとってくる、友達(?)の声。
学年一のイケメンと付き合えたとか、自慢してきたな。
中学生になって、クラスが違うってわかって、マジでホッとした。
ホッとした瞬間、“ああ、こいつ、本当の友達じゃないな”って自覚した。
同じ学年に、めっちゃ可愛い子がいるのは知っていた。
その子に彼氏を盗られたらしく、元友達はブチギレ。
酷いイジメすんな~とは思うけど、人の彼氏盗るのも最低だし…あたしは傍観していた。
もうすぐ中2になるってときに、そのめっちゃ可愛い佐藤 千陽が「両角 永那が好きだから、あんたの彼氏なんか興味ない」と言い放って、イジメは終わった。
そもそも、イケメン彼氏も元友達のことがそんなに好きだったわけでもなく…ただヤりたかったから付き合っていただけだということも、学年中に広まっていた。
相乗効果ってやつなのか、元友達も少しは大人しくなって、あたしはちょっと…心の中で笑ってた。
あたし、元友達のこと、相当嫌いだったみたい。
中2になって、初めて彼氏ができた。
同じクラスに永那も千陽もいて最初はビビったけど、永那はめっちゃ明るくて一緒にいて楽しいし、千陽もそんなに悪い子とは思わなかった。
なんなら、メイクのことを話すといろいろ教えてくれて、結構勉強になった。
ちなみに永那はいろんな人と付き合っているという噂が流れていたから、あたしは最初めっちゃビビっていた。
あたしの彼氏はクラスで1番うるさい奴で、みんなからはかなり嫌われていた。
「なー!千陽っておっぱい何カップ?」とか、平気で聞くような馬鹿。
千陽は…ずっとこういうのを相手にしていたのかと思うと、ちょっと可哀想にも思えた。
永那が「Zカップだよ」と笑いながら答えて、初カレ(馬鹿)は、それをしばらく信じていた。
あたしがなんで馬鹿(初カレ)と付き合ったのかと言えば、単純に、告られたから。
初めて告られて、嬉しくて…あたしもバカだったから、そいつの“バカなところも可愛い”とか、思っちゃってた。
でも…付き合って、たった1週間でセックスされそうになったのには、さすがに引いた。
2回断って、3回目で「ヤらせてくんないなら、別れようぜ」と言われて、仕方なくセックスした。
胸は揉みしだかれて、乳首は噛まれて、痛いくらい吸われて、その時点で半泣きだった。
男のあれを強引に挿れられて、痛くて、泣いた。
泣いても、馬鹿は謝ることもせず、抱きしめてもくれず、「やべー、めっちゃ気持ち良かった!な?」と言ってきた。
家に帰って、股から血が止まらなくて、怖くて泣いた。
その後も、頻繁にセックスさせられた。
「もっと優しくしてよ」
そう言っても、馬鹿は「はいはい」って言うだけで、全然変わらなかった。
痛くて、気持ち悪くて、目を瞑って必死に耐えた。
派手なネイルは先生に叱られるけど、「すんませーん。明日落としてきまーす」って言えば、それ以上は言われない。
めっちゃキラキラに、超可愛くできた日は、テンション爆上げ。
馬鹿とのセックスは辛かったけど、メイクしてネイルして、可愛い服を着れば、少しは忘れられた。
「芹奈、ネイルめっちゃキラキラじゃん」
いつも永那が1番に言ってくれる。
「でしょ?超可愛くできた~」
フッと笑って、永那は机に頬杖をつく。
「だね、可愛い」
こういう仕草はホント、かっこよすぎるんだよなあ…。
普段はバカっぽいのに。
「永那が男だったらあたし、付き合ったのに」
永那の左眉が上がる。
「は?なに?それ」
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