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8.閑話
12.永那 中2 秋《室橋芹奈編》
「ねえ、歌ってよ」
「じゃあ…永那も一緒に」
「いいよ」
ギターの音が流れ始める。
あたしはそっと多目的室の中に入って、寄せられた机の下に隠れた。
知らない曲。
“作る歌”って言ってたから…芽衣って人が作った曲ってことだよね。
多目的室って、軽音部が使ってるんだっけ。
永那は軽音部だし…軽音部の先輩ってことなのかな。
綺麗な曲…。
チュッと音が響いて、曲が止まる。
「永那」
「だめ?」
「…だめじゃ、ない」
チュッ、チュッと何度も聞こえ始める。
「芽衣と、久しぶりすぎて、めっちゃ興奮する」
「永那可愛いッんっ」
机の足の隙間から、ほんの少しだけ2人の姿が見えた。
永那が先輩を押し倒している。
ドクドクと心臓が鳴って、うるさい。
「芽衣、舐めて」
「うん」
馬鹿に強引に性器を咥えさせられたのを思い出して、顔を横にぶんぶん振った。
永那が先輩の顔に跨る。
「あぁ…気持ち良い…」
永那の声が、本当に気持ち良さそうで…なんだか、ムズムズしてくる。
「んっ…イく…ッ、ぁっ」
「ハァ」と永那が長く息を吐く。
「芽衣、もう一回して?」
「しょうがないなぁ」
「綺麗な声で歌う芽衣が舐めてくれてるって思うと、めっちゃ背徳感あって最高だわ」
「学校でシてる時点で背徳感あるでしょ」
「ハハッ、その通り!…んぁぁっ、気持ちぃッ」
クチュクチュと音が鳴っている。
馬鹿とシたときは…この音がすごく気持ち悪くて、早く終わってほしいと思ったのに…2人の行為は、すごく…綺麗な気がして…そうだ、音楽。
音楽を聞いてるみたいな…そんな感じがした。
その音に聴き入っていると、気づいたらあたしは机に寄りかかっていて、重みで机がズズッとズレてしまった。
「誰かいるの?」
冷や汗が流れる。
「おい」
恐る恐る上を見ると、永那に睨まれていた。
「誰?」
「あー、友達」
「永那、しっかりしてよ。恥ずかしいところ見られちゃったってこと?」
「ごめんね、芽衣。せっかく…久しぶりだったのに…」
永那の後ろから、ひょこっと先輩が顔を出した。
背が低くて、全然日に焼けていない真っ白な肌。
タレ目で、おっとりした雰囲気からは、さっきの行為をしていたとは、全く思えない。
「名前は?」
「芹奈」
「芹奈ちゃん…このことは、秘密ね」
唇に指を当てて、ウインクされる。
ゾワッと鳥肌がたった。
「ハァ」と小さくため息をついて「私もシてもらいたかったなぁ」と永那を上目遣いに見る。
ゾワゾワする。
「そうだよね。…ったく、なんでここにいんだよ?」
「え…それ、は…」
「千陽か」
あたしが黙っていると、永那がため息をつく。
「永那、千陽ちゃんに話しすぎなんじゃないの?私だってヤキモチ妬くよ?」
先輩は永那の腕を抱きしめる。
“私、永那の理解者ですよ”って顔して、腹ん中真っ黒そう…。
「んー…千陽、なんでも聞いてくれるから、つい口が滑るんだよなあ。楽しみだったからさ?」
「も~」
永那の腕をツンツン指で突く。
「また次回だね」
「永那だけずるい」
「次、ご奉仕致します」
「約束ね?」
「はい、芽衣先輩」
あたしは永那に手を引っ張られながら、多目的室を出た。
「なんでいたの?マジで」
「永那が…女の子とするのは楽しいって言ってたから、どんなもんかなー?って、見学だよ、見学」
2人の行為を思い出すと顔が熱くなって、手で扇ぐ。
「見学すんなら、もうちょっと上手く隠れてくんないかな」
「見学していいのかよ!」
「芹奈ならいいよ?」
永那がニヤリと笑う。
“芹奈なら”って…なんだよ、それー!
変にドキドキする。
「そ、そんなことより…あの人、かなり腹黒そうだけど、大丈夫なの?」
「んー…ヤバいよね」
また永那は笑う。
「わかっててあんなことしてんの?マジ引くわ」
「いや~、だって楽しいんだもん」
「意味わかんな!怖くないの?」
「ハハハッ!スリリング~!」
バカか…。
あの件(言葉にしたくもない)から2週間以上経って、生理も終わって、永那と薬局に行った。
ひとりじゃ絶対買えなかったから、永那がいてくれてホッとする。
一緒にあたしの家に行って、説明書を読んで、あたしはトイレに入った。
…陰性、だよね?生理きたし。
何度も確認して、恐る恐るトイレから出る。
「どうだった?」
「大丈夫だった!ほら!これ!大丈夫だよね?ね?」
永那が一緒に確認してくれる。
「うん!大丈夫だね!」
思わず永那を抱きしめる。
「ありがとう…ありがとう…ホント…永那がいてくれて良かった」
フフッと永那が笑って「惚れただろー?」と冗談っぽく言う。
「うん」
ニシシと永那が笑って「私は罪な女なのさ」と、いつもみたいにふざける。
「マジで、罪」
永那が笑って、彼女の肩が揺れた。
“あたしは永那が好き”
千陽は、男とか女とか関係なしに、ずっとそう言ってる。
あたしに優しくしてくれたみたいに、きっと永那は千陽にも優しくして…きっと、あの先輩にも…。
それで、数々の女の子を落としてきたんだろうなって想像できる。
「じゃあ…永那も一緒に」
「いいよ」
ギターの音が流れ始める。
あたしはそっと多目的室の中に入って、寄せられた机の下に隠れた。
知らない曲。
“作る歌”って言ってたから…芽衣って人が作った曲ってことだよね。
多目的室って、軽音部が使ってるんだっけ。
永那は軽音部だし…軽音部の先輩ってことなのかな。
綺麗な曲…。
チュッと音が響いて、曲が止まる。
「永那」
「だめ?」
「…だめじゃ、ない」
チュッ、チュッと何度も聞こえ始める。
「芽衣と、久しぶりすぎて、めっちゃ興奮する」
「永那可愛いッんっ」
机の足の隙間から、ほんの少しだけ2人の姿が見えた。
永那が先輩を押し倒している。
ドクドクと心臓が鳴って、うるさい。
「芽衣、舐めて」
「うん」
馬鹿に強引に性器を咥えさせられたのを思い出して、顔を横にぶんぶん振った。
永那が先輩の顔に跨る。
「あぁ…気持ち良い…」
永那の声が、本当に気持ち良さそうで…なんだか、ムズムズしてくる。
「んっ…イく…ッ、ぁっ」
「ハァ」と永那が長く息を吐く。
「芽衣、もう一回して?」
「しょうがないなぁ」
「綺麗な声で歌う芽衣が舐めてくれてるって思うと、めっちゃ背徳感あって最高だわ」
「学校でシてる時点で背徳感あるでしょ」
「ハハッ、その通り!…んぁぁっ、気持ちぃッ」
クチュクチュと音が鳴っている。
馬鹿とシたときは…この音がすごく気持ち悪くて、早く終わってほしいと思ったのに…2人の行為は、すごく…綺麗な気がして…そうだ、音楽。
音楽を聞いてるみたいな…そんな感じがした。
その音に聴き入っていると、気づいたらあたしは机に寄りかかっていて、重みで机がズズッとズレてしまった。
「誰かいるの?」
冷や汗が流れる。
「おい」
恐る恐る上を見ると、永那に睨まれていた。
「誰?」
「あー、友達」
「永那、しっかりしてよ。恥ずかしいところ見られちゃったってこと?」
「ごめんね、芽衣。せっかく…久しぶりだったのに…」
永那の後ろから、ひょこっと先輩が顔を出した。
背が低くて、全然日に焼けていない真っ白な肌。
タレ目で、おっとりした雰囲気からは、さっきの行為をしていたとは、全く思えない。
「名前は?」
「芹奈」
「芹奈ちゃん…このことは、秘密ね」
唇に指を当てて、ウインクされる。
ゾワッと鳥肌がたった。
「ハァ」と小さくため息をついて「私もシてもらいたかったなぁ」と永那を上目遣いに見る。
ゾワゾワする。
「そうだよね。…ったく、なんでここにいんだよ?」
「え…それ、は…」
「千陽か」
あたしが黙っていると、永那がため息をつく。
「永那、千陽ちゃんに話しすぎなんじゃないの?私だってヤキモチ妬くよ?」
先輩は永那の腕を抱きしめる。
“私、永那の理解者ですよ”って顔して、腹ん中真っ黒そう…。
「んー…千陽、なんでも聞いてくれるから、つい口が滑るんだよなあ。楽しみだったからさ?」
「も~」
永那の腕をツンツン指で突く。
「また次回だね」
「永那だけずるい」
「次、ご奉仕致します」
「約束ね?」
「はい、芽衣先輩」
あたしは永那に手を引っ張られながら、多目的室を出た。
「なんでいたの?マジで」
「永那が…女の子とするのは楽しいって言ってたから、どんなもんかなー?って、見学だよ、見学」
2人の行為を思い出すと顔が熱くなって、手で扇ぐ。
「見学すんなら、もうちょっと上手く隠れてくんないかな」
「見学していいのかよ!」
「芹奈ならいいよ?」
永那がニヤリと笑う。
“芹奈なら”って…なんだよ、それー!
変にドキドキする。
「そ、そんなことより…あの人、かなり腹黒そうだけど、大丈夫なの?」
「んー…ヤバいよね」
また永那は笑う。
「わかっててあんなことしてんの?マジ引くわ」
「いや~、だって楽しいんだもん」
「意味わかんな!怖くないの?」
「ハハハッ!スリリング~!」
バカか…。
あの件(言葉にしたくもない)から2週間以上経って、生理も終わって、永那と薬局に行った。
ひとりじゃ絶対買えなかったから、永那がいてくれてホッとする。
一緒にあたしの家に行って、説明書を読んで、あたしはトイレに入った。
…陰性、だよね?生理きたし。
何度も確認して、恐る恐るトイレから出る。
「どうだった?」
「大丈夫だった!ほら!これ!大丈夫だよね?ね?」
永那が一緒に確認してくれる。
「うん!大丈夫だね!」
思わず永那を抱きしめる。
「ありがとう…ありがとう…ホント…永那がいてくれて良かった」
フフッと永那が笑って「惚れただろー?」と冗談っぽく言う。
「うん」
ニシシと永那が笑って「私は罪な女なのさ」と、いつもみたいにふざける。
「マジで、罪」
永那が笑って、彼女の肩が揺れた。
“あたしは永那が好き”
千陽は、男とか女とか関係なしに、ずっとそう言ってる。
あたしに優しくしてくれたみたいに、きっと永那は千陽にも優しくして…きっと、あの先輩にも…。
それで、数々の女の子を落としてきたんだろうなって想像できる。
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