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6.さんにん
406.冷たい
フフッと彼女が笑う。
「なんで、笑うの…」
「可愛いから」
彼女が座るから、私も体を起こして座る。
「穂、ここ、寄りかかって?」
パソコンの乗っている台(テーブル)をトントンと叩く。
私は四つん這いに移動して、台が背もたれになるように座った。
体育座りして膝を抱えていると、そっと手を外される。
脚をМ字に開かされて、痛みかけた胸が一気に高揚する。
私の表情をジッと見ていた永那ちゃんはニヤリと笑って、スカートの中に消えた。
ショーツ越しに、ツーッと撫でるように優しい刺激が与えられる。
「ん…っ」
慌てて口を両手で押さえた。
“ダメ”なんじゃ、なかったの?
ショーツが引っ張られ、彼女の息が恥部にかかる。
たったそれだけで体はビクッと大きく反応した。
割れ目に何かが当たる。
溢れ出る蜜を掻き出すように、弾力のあるそれは私のなかを目指していく。
いつもはピチャピチャと音が鳴るのに、今日は動きがゆっくりだからか、音がしない。
たまにズズッと涎を啜るような音が聞こえる。
彼女の顔は見えないから、どうされているのかもわからない。
ただ、たまに気持ちいいところに別の何かが当たって、体が跳ねる。
そのたびに理性が働かなくなっていく。
“早くイかせてよ”って、言いたくなる。
「フんんっ」
欲していたモノが与えられて、ビクビクと体が揺れる。
「ハァ」と息を吐き出す。
ずっと、ずっと、こうして欲しかった。
“もっと”と思い、永那ちゃんの方を見ると、もう彼女が起き上がったことにビックリした。
ゴクリと唾を飲む。
「おしまい」
言われたくなかった言葉を、受け入れたくない言葉を、彼女はニコリと笑いながら放った。
「おし、まい…?」
「うん」
彼女はペロリと舌を出して、唇を舐める。
「また今度だね」
私が俯くと、ポンポンと頭を撫でられた。
「“少しだけ”って言ったのは穂だよ?」
…そう、だけど。
ふぅっと息を吐いて、心を落ち着かせる。
そうだよね。
永那ちゃんが帰るの遅くなったら、お母さんが不安定になっちゃう。
個室が空いてなかったということは、きっと、今日はその日じゃなかったということ。
駄々をこねるのもおかしな話だ。
私から“焦らないで”と言っておきながら…なんだか、罪悪感にも似た感情を抱く。
「そうだね。帰ろっか」
「…うん。めっちゃくっちゃ残念だけど!」
“っ”が多くて、思わず笑みが溢れる。
永那ちゃんも笑ってくれる。
「もうすぐ期末試験あるしね」
彼女が悪巧みする子供みたいにニヤリと笑った。
「永那ちゃんは…本当、試験日が好きだね…」
「当たり前じゃん」
私達は立ち上がって、服を整えた。
「千陽とは、春休みかな」
落ち着いた表情をしている永那ちゃんとは反対に、私の鼓動はまた速くなる。
「2年生最後の思い出作りってことで」
何も返事ができない私を見て、永那ちゃんは首を傾げる。
「どうした?」
「い、いや…本当に、するんだなあって…」
彼女がフッと笑う。
「どういう意味?」
「ただ、そう、思っただけだよ。…不思議な感じがする、というか。…なんて言えばいいか、まだ、わからないけど」
「そっか」
鞄を肩にかけて、2人でブースから出る。
外に出ると、もう暗かった。
日が落ちると一段と寒く感じて、図ったようなタイミングでお互いに肩をくっつけた。
手を繋ぐ。
「千陽に、言っておいてくれる?」
「春休みにってこと?」
「うん」
「わかった」
千陽、喜ぶだろうなあ。
…春休み、か。
この1年、あっという間だったなあ。
4月からは勉強漬けの毎日になるのかな?
去年の今頃は、こんなに楽しい学校生活を送れているなんて…ましてや恋人がいるなんて、想像もしなかった。
「試験前はまた、集まって勉強会かな?」
「たぶんね。優里は、穂に教えてもらうようになってから成績上がったって喜んでるからなあ」
「人の役に立ててるって、こんなに嬉しいんだね」
そう言うと、彼女にギュッと抱きしめられた。
「穂は…」
息を吐いてから、永那ちゃんはもう一度口を開く。
「穂は、綺麗だね」
「そ、そうかな…?」
「うん。“人の役に立てて嬉しい”なんて、綺麗な心を持ってなきゃ、なかなか言えないよ?」
「ふ、普通のことじゃない?」
「じゃない。…私は、結構冷たい人間だからさ、人の役に立てて嬉しいって思ったこと、ないよ。むしろ、なんか、人のためになることをすると、少し、寂しかった」
寂しい?
「永那ちゃんは…冷たくなんかないよ?いつも、優しいよ」
彼女が自嘲するように笑って、耳に息がかかる。
「ありがとう」
離れて、歩き出す。
「どうして…寂しいの?」
「ん?」
「人の役に立てた時、どうして寂しいと思うの?」
「んー…」
彼女が空を見上げる。
「“私じゃなくてもいいじゃん”って思えて」
よくわからなくて、彼女の言葉の続きを待つ。
チラリと私を横目に見て、彼女は優しく笑った。
「私がしなくても…誰かがしても、相手はそれで嬉しいわけで…。たまたま私がそのタイミングでそこにいたからそうしただけであって、私じゃなくても、その人は良かったんだよ。そう思うと、寂しかった」
「なんで、笑うの…」
「可愛いから」
彼女が座るから、私も体を起こして座る。
「穂、ここ、寄りかかって?」
パソコンの乗っている台(テーブル)をトントンと叩く。
私は四つん這いに移動して、台が背もたれになるように座った。
体育座りして膝を抱えていると、そっと手を外される。
脚をМ字に開かされて、痛みかけた胸が一気に高揚する。
私の表情をジッと見ていた永那ちゃんはニヤリと笑って、スカートの中に消えた。
ショーツ越しに、ツーッと撫でるように優しい刺激が与えられる。
「ん…っ」
慌てて口を両手で押さえた。
“ダメ”なんじゃ、なかったの?
ショーツが引っ張られ、彼女の息が恥部にかかる。
たったそれだけで体はビクッと大きく反応した。
割れ目に何かが当たる。
溢れ出る蜜を掻き出すように、弾力のあるそれは私のなかを目指していく。
いつもはピチャピチャと音が鳴るのに、今日は動きがゆっくりだからか、音がしない。
たまにズズッと涎を啜るような音が聞こえる。
彼女の顔は見えないから、どうされているのかもわからない。
ただ、たまに気持ちいいところに別の何かが当たって、体が跳ねる。
そのたびに理性が働かなくなっていく。
“早くイかせてよ”って、言いたくなる。
「フんんっ」
欲していたモノが与えられて、ビクビクと体が揺れる。
「ハァ」と息を吐き出す。
ずっと、ずっと、こうして欲しかった。
“もっと”と思い、永那ちゃんの方を見ると、もう彼女が起き上がったことにビックリした。
ゴクリと唾を飲む。
「おしまい」
言われたくなかった言葉を、受け入れたくない言葉を、彼女はニコリと笑いながら放った。
「おし、まい…?」
「うん」
彼女はペロリと舌を出して、唇を舐める。
「また今度だね」
私が俯くと、ポンポンと頭を撫でられた。
「“少しだけ”って言ったのは穂だよ?」
…そう、だけど。
ふぅっと息を吐いて、心を落ち着かせる。
そうだよね。
永那ちゃんが帰るの遅くなったら、お母さんが不安定になっちゃう。
個室が空いてなかったということは、きっと、今日はその日じゃなかったということ。
駄々をこねるのもおかしな話だ。
私から“焦らないで”と言っておきながら…なんだか、罪悪感にも似た感情を抱く。
「そうだね。帰ろっか」
「…うん。めっちゃくっちゃ残念だけど!」
“っ”が多くて、思わず笑みが溢れる。
永那ちゃんも笑ってくれる。
「もうすぐ期末試験あるしね」
彼女が悪巧みする子供みたいにニヤリと笑った。
「永那ちゃんは…本当、試験日が好きだね…」
「当たり前じゃん」
私達は立ち上がって、服を整えた。
「千陽とは、春休みかな」
落ち着いた表情をしている永那ちゃんとは反対に、私の鼓動はまた速くなる。
「2年生最後の思い出作りってことで」
何も返事ができない私を見て、永那ちゃんは首を傾げる。
「どうした?」
「い、いや…本当に、するんだなあって…」
彼女がフッと笑う。
「どういう意味?」
「ただ、そう、思っただけだよ。…不思議な感じがする、というか。…なんて言えばいいか、まだ、わからないけど」
「そっか」
鞄を肩にかけて、2人でブースから出る。
外に出ると、もう暗かった。
日が落ちると一段と寒く感じて、図ったようなタイミングでお互いに肩をくっつけた。
手を繋ぐ。
「千陽に、言っておいてくれる?」
「春休みにってこと?」
「うん」
「わかった」
千陽、喜ぶだろうなあ。
…春休み、か。
この1年、あっという間だったなあ。
4月からは勉強漬けの毎日になるのかな?
去年の今頃は、こんなに楽しい学校生活を送れているなんて…ましてや恋人がいるなんて、想像もしなかった。
「試験前はまた、集まって勉強会かな?」
「たぶんね。優里は、穂に教えてもらうようになってから成績上がったって喜んでるからなあ」
「人の役に立ててるって、こんなに嬉しいんだね」
そう言うと、彼女にギュッと抱きしめられた。
「穂は…」
息を吐いてから、永那ちゃんはもう一度口を開く。
「穂は、綺麗だね」
「そ、そうかな…?」
「うん。“人の役に立てて嬉しい”なんて、綺麗な心を持ってなきゃ、なかなか言えないよ?」
「ふ、普通のことじゃない?」
「じゃない。…私は、結構冷たい人間だからさ、人の役に立てて嬉しいって思ったこと、ないよ。むしろ、なんか、人のためになることをすると、少し、寂しかった」
寂しい?
「永那ちゃんは…冷たくなんかないよ?いつも、優しいよ」
彼女が自嘲するように笑って、耳に息がかかる。
「ありがとう」
離れて、歩き出す。
「どうして…寂しいの?」
「ん?」
「人の役に立てた時、どうして寂しいと思うの?」
「んー…」
彼女が空を見上げる。
「“私じゃなくてもいいじゃん”って思えて」
よくわからなくて、彼女の言葉の続きを待つ。
チラリと私を横目に見て、彼女は優しく笑った。
「私がしなくても…誰かがしても、相手はそれで嬉しいわけで…。たまたま私がそのタイミングでそこにいたからそうしただけであって、私じゃなくても、その人は良かったんだよ。そう思うと、寂しかった」
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