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朝食を食べ終えて片付けてもらうと、10時近くになっていた。
「続き、する?」
永那がニコニコしながら言ってくる。
「シャワー浴びて、帰る準備するから…できない」
「え~!」
穂が笑う。
「じゃあ、穂、する?」
「私も準備するよ?」
「なんだー」
シャワーを浴びても、まだ永那がお腹のなかにいるみたいだった。
3ヶ月弱ぶりの、2人との触れ合い…。
良かった…。すごく、良かった…。
昨日の夜、いつ永那にされてもいいように下着を脱いで寝た。
もしかしたら夜中に…とか、あたしが目覚める前に…とか、色々考えた。
結局そんなことにはならなかったけど。
蜜が少しネグリジェについていたから、アメニティのパジャマを着ていなくて良かった。
シャワーに打たれながら、喜びを噛みしめる。
…またしばらくないのかな、と思うと寂しさも感じる。
本当は、できるならもっと長居して、永那にされたかった。
永那だけじゃない。穂にも…。
でも、しょうがない。
てっきりあたしがいない間に、少しはイチャイチャしてるのかと思っていたけど、穂は本当に帰る仕度をしていて、永那はベッドで寝ていた。
仕度の終わった穂があたしを見る。
「永那ちゃん、すぐ寝ちゃったんだよ?」
「最近、すごい寝てるよね」
「うん。成績も下がっちゃったんだって」
「へえ…大丈夫なの?」
穂が首を傾げる。
ドライヤーをかけて、歯磨きをして、メイクをする。
持ち物一式をキャリーケースにしまうと、出る15分前になった。
穂が永那を起こすのに苦労していた。
なんとか永那を起こして、3人でホテルを出る。
永那が思いっきり伸びをした。
「んぁー!なんか、夢みたいだった」
ニシシと笑って、ホテルを見上げる。
「ありがと、千陽」
「ありがとう」
2人から笑みを向けられ、充足感に溢れる。
「いったい、いくらだったんだろーなー」
永那がキャリーケースを転がしながら言う。
「知らない」
結構な額だと思うけど…。
電車に揺られ、穂と分かれる。
永那に引っ付いて、手を繋いだ。
「永那、またシたい。…できる?」
「んー、泊まりはそんなにできないけど…」
「うん。泊まりじゃなくていい」
「じゃあ、できるんじゃない?」
「楽しみ」
「おー」
家まで送ってくれて、キャリーケースから永那の荷物を出して渡す。
ママが「どうだった~?めちゃくちゃ良くなかった~?」と永那に抱きついていた。
「めちゃくちゃ良かった!ありがとうございました」
永那が笑うと、ママはキャッキャキャッキャはしゃぎながら「永那可愛い~」と永那の頭を撫で回す。
やたら機嫌が良いのは、昨日パパと思う存分セックス出来たからだろうな。
この親にしてこの子あり…か。反吐が出る。
「プール入った?」
「いや、ずっと部屋で騒いでました」
「え~!もったいない~!」
「じゃあ次は入りたいんで、お願いします。なんなら、一緒に行きたいな~」
永那がニヤリと口角を上げる。
…思ってもないことを。
「やだ~!もう、永那はおねだりが上手なんだから」
「へへへ」と永那が笑って、「じゃ、そろそろ帰ります」と外に出る。
ドアが閉まると、ママは貼り付けていた笑顔がなくなる。
「ハァ…永那、ホントかっこいい」
ネイルを見ながら、部屋に入っていく。
「男の子だったら良かったのに~」
ドカッとソファに座って、スマホを見始める。
「ん~…女の子でもべつにいっか。高校生にしてあの色気、ヤバいよね~」
「や、やめてよ…。あたしの友達なんだけど」
「冗談だし。あんたは冗談通じないね~」
全然冗談に聞こえないから嫌になる。
ため息をついて、あたしは部屋に戻った。
色気、ね…。
ママの人を見る目は、ある種才能だ。
その才能でパパのことも見つけ出したわけだし…彼氏も引っ掛けてくる。
パパがパーティを開いた時、すごく優しくしてくれた人がいた。
暇してるあたしに話を合わせようとしてくれたり、一生懸命流行りのものなんかを調べてきたり、あたしの愚痴をよく聞いてくれたりもした。
でもある日、ママが言った。
「あの人はダメ。やめときなさい」
その数カ月後、その人は淫行で逮捕された。
パパの取引先の下っ端だったらしい。
最初にパーティに参加したキッカケは、元々来る予定だった人が来れなくなってしまった代打で、それからは何度も頼み込んで来ていたらしい。
要は、あたし目当てだったということ。
それからはパパも気をつけて、来る人をちゃんと選ぶようになった。
…そう考えると、あたしはつくづく男運がない。
運っていうのかな?
コミュニケーション能力低くて、隙があって、顔だけ良くて、悪いことをしたい人間からすれば、すごく都合よく映るのかもしれない。
いや…それでも今は、永那と一緒にいるようになって、友達もそれなりに出来て、少しは自己防衛出来るようになってきたと思う。
っていうか、“あの人はダメ”って思ってたなら、なんでもっと早く言ってくれないの?って話で…。
本気でヤバい時は助けてくれるんだろうけど、それまでは放置っていうのが、つくづくママはあたしに興味がないのだと思い知らされる。
「続き、する?」
永那がニコニコしながら言ってくる。
「シャワー浴びて、帰る準備するから…できない」
「え~!」
穂が笑う。
「じゃあ、穂、する?」
「私も準備するよ?」
「なんだー」
シャワーを浴びても、まだ永那がお腹のなかにいるみたいだった。
3ヶ月弱ぶりの、2人との触れ合い…。
良かった…。すごく、良かった…。
昨日の夜、いつ永那にされてもいいように下着を脱いで寝た。
もしかしたら夜中に…とか、あたしが目覚める前に…とか、色々考えた。
結局そんなことにはならなかったけど。
蜜が少しネグリジェについていたから、アメニティのパジャマを着ていなくて良かった。
シャワーに打たれながら、喜びを噛みしめる。
…またしばらくないのかな、と思うと寂しさも感じる。
本当は、できるならもっと長居して、永那にされたかった。
永那だけじゃない。穂にも…。
でも、しょうがない。
てっきりあたしがいない間に、少しはイチャイチャしてるのかと思っていたけど、穂は本当に帰る仕度をしていて、永那はベッドで寝ていた。
仕度の終わった穂があたしを見る。
「永那ちゃん、すぐ寝ちゃったんだよ?」
「最近、すごい寝てるよね」
「うん。成績も下がっちゃったんだって」
「へえ…大丈夫なの?」
穂が首を傾げる。
ドライヤーをかけて、歯磨きをして、メイクをする。
持ち物一式をキャリーケースにしまうと、出る15分前になった。
穂が永那を起こすのに苦労していた。
なんとか永那を起こして、3人でホテルを出る。
永那が思いっきり伸びをした。
「んぁー!なんか、夢みたいだった」
ニシシと笑って、ホテルを見上げる。
「ありがと、千陽」
「ありがとう」
2人から笑みを向けられ、充足感に溢れる。
「いったい、いくらだったんだろーなー」
永那がキャリーケースを転がしながら言う。
「知らない」
結構な額だと思うけど…。
電車に揺られ、穂と分かれる。
永那に引っ付いて、手を繋いだ。
「永那、またシたい。…できる?」
「んー、泊まりはそんなにできないけど…」
「うん。泊まりじゃなくていい」
「じゃあ、できるんじゃない?」
「楽しみ」
「おー」
家まで送ってくれて、キャリーケースから永那の荷物を出して渡す。
ママが「どうだった~?めちゃくちゃ良くなかった~?」と永那に抱きついていた。
「めちゃくちゃ良かった!ありがとうございました」
永那が笑うと、ママはキャッキャキャッキャはしゃぎながら「永那可愛い~」と永那の頭を撫で回す。
やたら機嫌が良いのは、昨日パパと思う存分セックス出来たからだろうな。
この親にしてこの子あり…か。反吐が出る。
「プール入った?」
「いや、ずっと部屋で騒いでました」
「え~!もったいない~!」
「じゃあ次は入りたいんで、お願いします。なんなら、一緒に行きたいな~」
永那がニヤリと口角を上げる。
…思ってもないことを。
「やだ~!もう、永那はおねだりが上手なんだから」
「へへへ」と永那が笑って、「じゃ、そろそろ帰ります」と外に出る。
ドアが閉まると、ママは貼り付けていた笑顔がなくなる。
「ハァ…永那、ホントかっこいい」
ネイルを見ながら、部屋に入っていく。
「男の子だったら良かったのに~」
ドカッとソファに座って、スマホを見始める。
「ん~…女の子でもべつにいっか。高校生にしてあの色気、ヤバいよね~」
「や、やめてよ…。あたしの友達なんだけど」
「冗談だし。あんたは冗談通じないね~」
全然冗談に聞こえないから嫌になる。
ため息をついて、あたしは部屋に戻った。
色気、ね…。
ママの人を見る目は、ある種才能だ。
その才能でパパのことも見つけ出したわけだし…彼氏も引っ掛けてくる。
パパがパーティを開いた時、すごく優しくしてくれた人がいた。
暇してるあたしに話を合わせようとしてくれたり、一生懸命流行りのものなんかを調べてきたり、あたしの愚痴をよく聞いてくれたりもした。
でもある日、ママが言った。
「あの人はダメ。やめときなさい」
その数カ月後、その人は淫行で逮捕された。
パパの取引先の下っ端だったらしい。
最初にパーティに参加したキッカケは、元々来る予定だった人が来れなくなってしまった代打で、それからは何度も頼み込んで来ていたらしい。
要は、あたし目当てだったということ。
それからはパパも気をつけて、来る人をちゃんと選ぶようになった。
…そう考えると、あたしはつくづく男運がない。
運っていうのかな?
コミュニケーション能力低くて、隙があって、顔だけ良くて、悪いことをしたい人間からすれば、すごく都合よく映るのかもしれない。
いや…それでも今は、永那と一緒にいるようになって、友達もそれなりに出来て、少しは自己防衛出来るようになってきたと思う。
っていうか、“あの人はダメ”って思ってたなら、なんでもっと早く言ってくれないの?って話で…。
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