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7.向
467.序開
「へえ…オンライン、こんな感じなんだ」
最初の授業が終わると、千陽が頬杖をつきながら言った。
「優里ちゃんの行ってる予備校はどんな感じだった?」
「こんな、大手って感じではなかった。個人塾みたいな、小さいところだから」
「穂は優秀だからね、1番レベルの高い授業を受けてるんだよ?」
なぜか永那ちゃんが誇らしげに言う。
「個人塾っぽいからか、気合いはすごい」
千陽が永那ちゃんを無視して疲れたように言った。
「あたし、そんな気合い入れたくないんだけど」
「大学受験って、そんなものなんじゃない?」
私が言うと、千陽は小さく息を吐く。
昼休憩になって、昨日の夕飯の残りを冷蔵庫から出す。
(残りというか、今日のために多めに作って分けておいたんだけど…)
千陽が真っ先に椅子に座り、足をぶらぶらと動かしていた。
永那ちゃんは眠そうにしながらも、千陽の後に続く。
電子レンジで温めて、味噌汁を火にかけ、ご飯をよそい、お箸を準備する。
「ごめんね、簡単なもので」
「穂のご飯、嬉しい」
鮭とじゃがいものバター醤油炒めとナスの味噌汁。
「「いただきます」」
「芹奈…懐かし…」
「千陽が1番話せた相手だもんね」
永那ちゃんは相変わらず、ろくに噛まずに食べ物を飲み込んでいる。
もっと噛んで欲しい…。
「千陽、“友達出来ない奴”って言われてた…」
私が言うと、千陽が少し不機嫌になる。
「言ったでしょ?イジメられてたって」
「…ごめんね」
「なんで謝るの?」
「…なんとなく。私、勝手に、千陽って友達が多いイメージだったから…つい…その…忘れてるわけじゃないんだけど…びっくりして」
「あっそ。べつに、忘れられたいことだし、いいけど」
睨むように見られて、背筋が伸びる。
「あとで、お詫びにキスしてね?」
優しく浮かべられた笑みが、少し怖い。
「お詫びのキス、するほどだった…?」
「うん」
楽しそうだから、余計に怖い。
「ていうか、なんで芹奈と穂と3人?」
「芹奈が、そう言ってたよ?永那ちゃんには話せないことがあるんだって」
どんなことだろう?
「ふーん。…どうせくだらない話でしょ」
「だろーなー。恋話とかね」
「めんどくさ」
「ふ、2人とも、友達だったんじゃないの?」
「あたしは芹奈のこと友達とは思ってないけど?」
「私は思ってるよ?」
…あんなに芹奈、千陽のことを心配してくれていたのに、なんだか浮かばれない。
午後の授業が終わった瞬間、千陽にキスされた。
「ち、千陽…!」
「永那に取られる前に」
「なんだよー、それ」
「なんだ、起きてたの?寝てる間に穂とイチャイチャしたかったのに」
永那ちゃんは途中から机に顔を突っ伏していた。
千陽が頬杖をついて、永那ちゃんを挑発する。
「穂と2人になれる貴重な時間に、お前を入れてやってんだ。それだけで感謝しろ。そして遠慮しろ」
「嫌」
千陽が楽しそうに笑みを浮かべる。
「ハァ」と永那ちゃんがため息をつく。
「穂、しよ?」
千陽の手が私の頬に伸びる。
唇が重なり、ぷっくりとした彼女のぬくもりに目を瞑った。
「んっ」
千陽が離れて、目を開ける。
永那ちゃんが千陽を後ろから抱きしめるように、彼女の胸に触れていた。
「永那ちゃん…」
「なに?穂」
「どうして千陽なの?」
「なんとなく」
千陽の頬がピンク色に染まっている。
すごく嫌なわけじゃないけれど、モヤモヤする…。
「千陽。穂ってさ、私が中学の時、誰とセックスしてたのか知っても引かないんだって。おかしくない?」
千陽が眉根を下げながら、永那ちゃんにされるがままになりながら、私を見た。
「芹奈と…芹奈とのこと、言ったの?」
「言った。どうせお前か芹奈が言うと思って。先輩とのことも言った」
「あたしは、穂が傷つくようなことは言わないし」
「最初に穂に暴露したの、お前だろ」
「永那、まだ根に持ってるの?心狭い」
「お前なぁ…」
「わ、私が引かないのは…永那ちゃんが、それだけ大変な思いをしてたって知っているからで…い、今同じことをされたら、傷つく…よ…?“私がいるのに”って…」
手を床について、2人に近づく。
「悲しいし、怒るし、永那ちゃんのことが…わからなくなっちゃうと思う」
千陽の太ももに手を置いて、永那ちゃんと目線の高さを同じにする。
永那ちゃんは悦に入るように笑う。
「私が千陽のおっぱいさわるの、嫌?」
「嫌ってわけじゃない。けど…私もいるのに…今日、まだ、私のこと、さわってないのに…」
「穂が1番が良いってこと?ヤキモチ?」
千陽の太ももをキュッと掴む。
「ヤキモチ…」
永那ちゃんの唇に、自分のを押し付ける。
「嬉しいな」
「なにが?」
「穂がヤキモチを自覚してくれるようになって、嬉しい」
「私は、全然嬉しくない」
永那ちゃんから口づけしてくれる。
「穂は、わがままだな」
「どうして?」
「私だって、穂と千陽が私を置いてけぼりにしてイチャイチャしてた時、同じ気持ちだったんだよ?」
何も言い返せなくて、もう一度、触れるだけのキスをする。
「だから、穂が私の気持ちわかってくれて、嬉しい」
最初の授業が終わると、千陽が頬杖をつきながら言った。
「優里ちゃんの行ってる予備校はどんな感じだった?」
「こんな、大手って感じではなかった。個人塾みたいな、小さいところだから」
「穂は優秀だからね、1番レベルの高い授業を受けてるんだよ?」
なぜか永那ちゃんが誇らしげに言う。
「個人塾っぽいからか、気合いはすごい」
千陽が永那ちゃんを無視して疲れたように言った。
「あたし、そんな気合い入れたくないんだけど」
「大学受験って、そんなものなんじゃない?」
私が言うと、千陽は小さく息を吐く。
昼休憩になって、昨日の夕飯の残りを冷蔵庫から出す。
(残りというか、今日のために多めに作って分けておいたんだけど…)
千陽が真っ先に椅子に座り、足をぶらぶらと動かしていた。
永那ちゃんは眠そうにしながらも、千陽の後に続く。
電子レンジで温めて、味噌汁を火にかけ、ご飯をよそい、お箸を準備する。
「ごめんね、簡単なもので」
「穂のご飯、嬉しい」
鮭とじゃがいものバター醤油炒めとナスの味噌汁。
「「いただきます」」
「芹奈…懐かし…」
「千陽が1番話せた相手だもんね」
永那ちゃんは相変わらず、ろくに噛まずに食べ物を飲み込んでいる。
もっと噛んで欲しい…。
「千陽、“友達出来ない奴”って言われてた…」
私が言うと、千陽が少し不機嫌になる。
「言ったでしょ?イジメられてたって」
「…ごめんね」
「なんで謝るの?」
「…なんとなく。私、勝手に、千陽って友達が多いイメージだったから…つい…その…忘れてるわけじゃないんだけど…びっくりして」
「あっそ。べつに、忘れられたいことだし、いいけど」
睨むように見られて、背筋が伸びる。
「あとで、お詫びにキスしてね?」
優しく浮かべられた笑みが、少し怖い。
「お詫びのキス、するほどだった…?」
「うん」
楽しそうだから、余計に怖い。
「ていうか、なんで芹奈と穂と3人?」
「芹奈が、そう言ってたよ?永那ちゃんには話せないことがあるんだって」
どんなことだろう?
「ふーん。…どうせくだらない話でしょ」
「だろーなー。恋話とかね」
「めんどくさ」
「ふ、2人とも、友達だったんじゃないの?」
「あたしは芹奈のこと友達とは思ってないけど?」
「私は思ってるよ?」
…あんなに芹奈、千陽のことを心配してくれていたのに、なんだか浮かばれない。
午後の授業が終わった瞬間、千陽にキスされた。
「ち、千陽…!」
「永那に取られる前に」
「なんだよー、それ」
「なんだ、起きてたの?寝てる間に穂とイチャイチャしたかったのに」
永那ちゃんは途中から机に顔を突っ伏していた。
千陽が頬杖をついて、永那ちゃんを挑発する。
「穂と2人になれる貴重な時間に、お前を入れてやってんだ。それだけで感謝しろ。そして遠慮しろ」
「嫌」
千陽が楽しそうに笑みを浮かべる。
「ハァ」と永那ちゃんがため息をつく。
「穂、しよ?」
千陽の手が私の頬に伸びる。
唇が重なり、ぷっくりとした彼女のぬくもりに目を瞑った。
「んっ」
千陽が離れて、目を開ける。
永那ちゃんが千陽を後ろから抱きしめるように、彼女の胸に触れていた。
「永那ちゃん…」
「なに?穂」
「どうして千陽なの?」
「なんとなく」
千陽の頬がピンク色に染まっている。
すごく嫌なわけじゃないけれど、モヤモヤする…。
「千陽。穂ってさ、私が中学の時、誰とセックスしてたのか知っても引かないんだって。おかしくない?」
千陽が眉根を下げながら、永那ちゃんにされるがままになりながら、私を見た。
「芹奈と…芹奈とのこと、言ったの?」
「言った。どうせお前か芹奈が言うと思って。先輩とのことも言った」
「あたしは、穂が傷つくようなことは言わないし」
「最初に穂に暴露したの、お前だろ」
「永那、まだ根に持ってるの?心狭い」
「お前なぁ…」
「わ、私が引かないのは…永那ちゃんが、それだけ大変な思いをしてたって知っているからで…い、今同じことをされたら、傷つく…よ…?“私がいるのに”って…」
手を床について、2人に近づく。
「悲しいし、怒るし、永那ちゃんのことが…わからなくなっちゃうと思う」
千陽の太ももに手を置いて、永那ちゃんと目線の高さを同じにする。
永那ちゃんは悦に入るように笑う。
「私が千陽のおっぱいさわるの、嫌?」
「嫌ってわけじゃない。けど…私もいるのに…今日、まだ、私のこと、さわってないのに…」
「穂が1番が良いってこと?ヤキモチ?」
千陽の太ももをキュッと掴む。
「ヤキモチ…」
永那ちゃんの唇に、自分のを押し付ける。
「嬉しいな」
「なにが?」
「穂がヤキモチを自覚してくれるようになって、嬉しい」
「私は、全然嬉しくない」
永那ちゃんから口づけしてくれる。
「穂は、わがままだな」
「どうして?」
「私だって、穂と千陽が私を置いてけぼりにしてイチャイチャしてた時、同じ気持ちだったんだよ?」
何も言い返せなくて、もう一度、触れるだけのキスをする。
「だから、穂が私の気持ちわかってくれて、嬉しい」
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