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7.向
474.序開
■■■
いよいよ、待ちに待った高校生活!
無事、永那先輩と同じ高校に入学できて、ワクワクする気持ちが止まらない。
中学は学校が違ったし、ひそかが永那先輩と話せたのなんてたった3回。
だから絶対に高校は同じが良かった。
でも永那先輩の学校の先生に聞いても、友達に聞いても、なかなか先輩の進学した高校がわからなかった。
永那先輩の家もわからなかったし、連絡先も当然知らなかったし、ひたすら永那先輩が通っていた中学の周辺を歩き回った。
苦労の甲斐あって、運命的に永那先輩を見つけた時は感動した!
写真を撮って、制服を調べて、やっとわかった。
念のためSNSでも確認すると、ビンゴ!
たくさんの永那先輩が出てきて、感動した。
全部の写真を保存した。
きっと先輩も、ひそかと会えなくて寂しかったはず。
“どうしてひそかと連絡先交換しなかったんだろう?”って後悔してるはず。
もう先輩の家も把握済みだし、サプライズで「先輩と同じ高校に進学します!」と宣言しに行っても良かったんだけど、偶然を演出したほうが永那先輩が喜ぶと思って、やめた。
ハンガーラックに掛かった高校の制服を抱きしめる。
「ひそか…この際だからハッキリ言うけど、たぶん、先輩はひそかのこと、覚えてないと思うよ」
突然、友達が言った言葉が蘇って腸が煮えくり返る。
「うるさい!黙れ!何も知らないくせに!」
ドンドンと床を足で叩く。
「ひそか…?大丈夫…?」
声をかけられ、部屋のドアを睨む。
「大丈夫…。気にしないで」
お母さんがドアのそばから離れる気配がして、ふぅっと息をつく。
そんなわけないじゃん!先輩は…先輩は“ひそか”って笑ってくれた!
高校でひそかに会ったら、先輩は優しい笑みを浮かべて、頭を撫でてくれて「頑張ったね。会いたかったよ」って言ってくれる。
それで「高校教えられなくてごめんね」って謝ってくれるんだ。
そしたらひそかは「寂しかったです」って俯いて、彼女が抱きしめてくれる。
「これからは一緒だね」って笑ってくれる…!
初めて永那先輩と会った時、“この人がひそかの運命の人だ!”って直感した。
よく、そういう話って聞くけど、まさか自分も運命の人に出会えるなんて思いもしなかった。
…いや、どこかでわかっていたのかもしれない。
小学生の時から“ひそかはみんなとは違う”って、心のどこかでわかっていたから。
出会いも、まさに運命的!
友達が永那先輩と同じ中学校だった。
ひそかはあんまり覚えていなかったけど、友達は幼稚園が一緒だった。
お母さん同士が仲良しで、その子が引っ越してからも、お母さんは連絡を取っていたらしい。
中学生になって、友達一家が近くの街に戻ってきたと知って、お母さんと4人で久々の再会。
自然とひそか達も、また仲良くするようになった。
夏休みの旅行のお土産を渡してきてほしいとお母さんに頼まれ、約束もせず、友達の家に行った。
そこに、永那先輩はいた。
“雷に打たれたような衝撃”とはまさにこのこと。
妖艶なオーラを纏った先輩がひそかを見つめて、ひそかも先輩から目が離せなくて……あぁっ、思い出しただけであの時の感覚が鮮明に蘇る。
久しぶりの友人との再会。そこから繋がった先輩との出会い。
こんなにも運命的なことってないよね!?
最初は緊張して、何も喋れなかった。
何を喋ったのかも思い出せない。
ドキドキして、自分の心臓の音で何も聞こえていなかったかもしれない。
先輩が先に帰った後、ひそかは友達に先輩のことを根掘り葉掘り聞いた。
永那先輩は運動が出来て、毎年体育祭で大活躍。
頭も良いらしく、いつも成績がトップクラス。
元軽音部でギターが弾けて、歌も上手い!
誰にでも分け隔てなく接してくれて、話も面白くて、優しくて、とても欠点なんて見当たらない。
ひそかの運命の人なんだから、それくらい当然だよね…!
当然モテモテで、強いて欠点を挙げるなら、恋人を取っ替え引っ替えしていること。
…でも、それは先輩が運命の人に出会えてなかったからであって、ひそかに運命を感じた先輩が、これからもそれを続けるとは思えなかった。
「ひそか…!」
友達がひそかの肩を揺さぶった。
「なに?」
「私…先輩のこと好きなんだ…」
真っ赤に顔を染めて、彼女がひそかに打ち明けた。
「だ、だから…もし、ひそかが先輩のことを好きになっても、私、応援できない」
その真剣な眼差しに、思わず大声を出して笑ってしまった。
「ひ、ひそか…?なんで笑うの?」
「ごめんごめんっ、気にしないで」
友達は怪訝そうな顔をしたけど、何も言ってこなかった。
ひそかが永那先輩の運命の人なんだから、応援されようがされまいが関係ない。
友達もその他大勢も、先輩のキラキラした青春の一部でしかないのだと考えると、笑えた。
将来、先輩と思い出話を語って笑い合うの。
「あ~、そんな人もいたね~」とかって。
「その子のおかげで運命の相手、ひそかと出会えたんだから、感謝しなきゃね」って、先輩に抱きしめられるの。
いよいよ、待ちに待った高校生活!
無事、永那先輩と同じ高校に入学できて、ワクワクする気持ちが止まらない。
中学は学校が違ったし、ひそかが永那先輩と話せたのなんてたった3回。
だから絶対に高校は同じが良かった。
でも永那先輩の学校の先生に聞いても、友達に聞いても、なかなか先輩の進学した高校がわからなかった。
永那先輩の家もわからなかったし、連絡先も当然知らなかったし、ひたすら永那先輩が通っていた中学の周辺を歩き回った。
苦労の甲斐あって、運命的に永那先輩を見つけた時は感動した!
写真を撮って、制服を調べて、やっとわかった。
念のためSNSでも確認すると、ビンゴ!
たくさんの永那先輩が出てきて、感動した。
全部の写真を保存した。
きっと先輩も、ひそかと会えなくて寂しかったはず。
“どうしてひそかと連絡先交換しなかったんだろう?”って後悔してるはず。
もう先輩の家も把握済みだし、サプライズで「先輩と同じ高校に進学します!」と宣言しに行っても良かったんだけど、偶然を演出したほうが永那先輩が喜ぶと思って、やめた。
ハンガーラックに掛かった高校の制服を抱きしめる。
「ひそか…この際だからハッキリ言うけど、たぶん、先輩はひそかのこと、覚えてないと思うよ」
突然、友達が言った言葉が蘇って腸が煮えくり返る。
「うるさい!黙れ!何も知らないくせに!」
ドンドンと床を足で叩く。
「ひそか…?大丈夫…?」
声をかけられ、部屋のドアを睨む。
「大丈夫…。気にしないで」
お母さんがドアのそばから離れる気配がして、ふぅっと息をつく。
そんなわけないじゃん!先輩は…先輩は“ひそか”って笑ってくれた!
高校でひそかに会ったら、先輩は優しい笑みを浮かべて、頭を撫でてくれて「頑張ったね。会いたかったよ」って言ってくれる。
それで「高校教えられなくてごめんね」って謝ってくれるんだ。
そしたらひそかは「寂しかったです」って俯いて、彼女が抱きしめてくれる。
「これからは一緒だね」って笑ってくれる…!
初めて永那先輩と会った時、“この人がひそかの運命の人だ!”って直感した。
よく、そういう話って聞くけど、まさか自分も運命の人に出会えるなんて思いもしなかった。
…いや、どこかでわかっていたのかもしれない。
小学生の時から“ひそかはみんなとは違う”って、心のどこかでわかっていたから。
出会いも、まさに運命的!
友達が永那先輩と同じ中学校だった。
ひそかはあんまり覚えていなかったけど、友達は幼稚園が一緒だった。
お母さん同士が仲良しで、その子が引っ越してからも、お母さんは連絡を取っていたらしい。
中学生になって、友達一家が近くの街に戻ってきたと知って、お母さんと4人で久々の再会。
自然とひそか達も、また仲良くするようになった。
夏休みの旅行のお土産を渡してきてほしいとお母さんに頼まれ、約束もせず、友達の家に行った。
そこに、永那先輩はいた。
“雷に打たれたような衝撃”とはまさにこのこと。
妖艶なオーラを纏った先輩がひそかを見つめて、ひそかも先輩から目が離せなくて……あぁっ、思い出しただけであの時の感覚が鮮明に蘇る。
久しぶりの友人との再会。そこから繋がった先輩との出会い。
こんなにも運命的なことってないよね!?
最初は緊張して、何も喋れなかった。
何を喋ったのかも思い出せない。
ドキドキして、自分の心臓の音で何も聞こえていなかったかもしれない。
先輩が先に帰った後、ひそかは友達に先輩のことを根掘り葉掘り聞いた。
永那先輩は運動が出来て、毎年体育祭で大活躍。
頭も良いらしく、いつも成績がトップクラス。
元軽音部でギターが弾けて、歌も上手い!
誰にでも分け隔てなく接してくれて、話も面白くて、優しくて、とても欠点なんて見当たらない。
ひそかの運命の人なんだから、それくらい当然だよね…!
当然モテモテで、強いて欠点を挙げるなら、恋人を取っ替え引っ替えしていること。
…でも、それは先輩が運命の人に出会えてなかったからであって、ひそかに運命を感じた先輩が、これからもそれを続けるとは思えなかった。
「ひそか…!」
友達がひそかの肩を揺さぶった。
「なに?」
「私…先輩のこと好きなんだ…」
真っ赤に顔を染めて、彼女がひそかに打ち明けた。
「だ、だから…もし、ひそかが先輩のことを好きになっても、私、応援できない」
その真剣な眼差しに、思わず大声を出して笑ってしまった。
「ひ、ひそか…?なんで笑うの?」
「ごめんごめんっ、気にしないで」
友達は怪訝そうな顔をしたけど、何も言ってこなかった。
ひそかが永那先輩の運命の人なんだから、応援されようがされまいが関係ない。
友達もその他大勢も、先輩のキラキラした青春の一部でしかないのだと考えると、笑えた。
将来、先輩と思い出話を語って笑い合うの。
「あ~、そんな人もいたね~」とかって。
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