いたずらはため息と共に

常森 楽

文字の大きさ
576 / 595
9.移ろい

509.パーティ

拘束されているし、口にはタオルを咥えているし、私には抵抗する術がない。
「これ、千陽からのおまけ」
何度も瞬きをして、必死に頭の中を整理しようとする。
「千陽、穂が今日泊まること、知ってた?」
私の足からひょこっと彼女が顔を出す。
頷くと、彼女がニヤリと笑う。
「やっぱそうか。これが千陽からの最後のサプライズってわけね」
…そんなサプライズ、聞いてない。
「穂、怖い?」
首を横に振ると、永那ちゃんは安心したように、でもそれがスイッチだったように、笑った。
…怪獣の永那ちゃんだ。
夜、寝かせてもらえるのかな…。

「じゃあ、ついでに…」
彼女が私に覆いかぶさる。
枕元から、また何かを取る。
「これも、つけてみよっか?せっかくだし」
ひと目で何かわかる。
アイマスク…目隠しだ。
視界が強制的に遮られる。
真っ暗な空間。
「穂、怖い?」
耳元で囁かれて、ビックリして顔を横に向ける。
横に向けたところで、永那ちゃんの顔は見えない。
「怖かったら頷いて?」
ゆっくり鼻で呼吸する。
首を横に振った。
「じゃあ、さわるね」
どこに触れられるのかわからなくて、体が強張る。

二の腕にぬくもりを感じた。
ぷにぷにと揉まれ、緊張が解れていく。
普通に揉まれているだけなはずなのに、なんだか、いつもより敏感になっている気がする。
鼻息が粗くなっていく。
急に、暗い森の中で彷徨っているかのような、不安にも似た気持ちに襲われる。
眉間に力が込もる。
手を動かして永那ちゃんを探す。
カチャカチャと、金属音がやたら耳をついた。
手を動かすと、その分足も勝手に動く。
不安が膨らんでいく。

「大丈夫だよ、穂。ここにいるよ」
全身を包むように抱きしめられる。
「大丈夫だよ」
ホッとして、彼女のぬくもりに、泣きそうになるほどの安心感を抱いた。
「怖い?」
首を横に振る。
何度も確かめてくれる優しさが好き。
初めての状況に、心臓がうるさく鳴るけれど、大丈夫だと確信している。

耳に、何かが這う。
知っている感覚。
知っている感覚なはずなのに…いつもはもう少しくすぐったいはずなのに、不思議な気持ち良さが押し寄せてくる。
ピチャピチャと音が鳴る。
さっき永那ちゃんが“蛙”なんて言うから、蛙に舐められているようなイメージが浮かんでしまう。
気持ち良さと、現実的なイメージが混同して、複雑な気持ちになる。

「穂、好き」
一瞬で快楽に引きずり込まれた。
永那ちゃんだ…!永那ちゃんだ…!
そう、心が悦んで、踊り始める。
いつもより声が脳に直接響くような感じがする。
胸にぬくもりがやって来た。
すぐに体は反応して、気持ち良くなる準備をする。
「んんッ」
私に覆いかぶさっているであろう永那ちゃんの服をギュッと掴む。
風に揺れる木々の隙間から射し込む強い陽の光が地面を照らすように、私の体のそこかしこがチラチラと官能的に反応する。
彼女が触れる全て、彼女の服が当たるところでさえも、気持ち良い。
「ン゙ッ!」
私が感じるところを知り尽くした彼女が、刺激を与えてくれる。
舐められているのだと、ハッキリわかる。
胸に纏わりつくような、乳房の弾力を押し込むような、優しくも張りのある刺激。
視覚を遮られただけで、こんなにも違うなんて…。
一気に絶頂に向かって駆け上がっていく。
ビクッと体が跳ねても、“もっと、もっと”と願った。

「んぅぅッ」
1番触れてほしかった場所に、もう触れてくれた。
嬉しくて、腰が浮く。
フフッと笑う彼女の声が、脳を揺らす。
その声さえも甘美で、“早く”と気持ちが急く。
「ホカホカ」
恥部全体を撫でられた。
ショーツのクロッチ部分が蕾に擦れて、イきたくなる。
“さわって、さわって”と、それしか考えられなくなる。
「腰動いてる。…可愛い」
わかってる…!わかってるから、早く…!
ショーツに手が入ってくる。
期待で胸が膨らむ。
彼女の手が、直に恥部に触れる。
「んんぅッ」
「ぐしょぐしょだ」
そのさわり方はあまりに優しかったけれど、それでも私は、少し彼女の手が蕾に触れただけで果ててしまいそうだった。
「やっぱ、拘束されんの、すごい好きなんだ。穂」
自分の、誰にも知られたくない秘密を知られてしまったような羞恥心を抱く。
…でも、それを知った相手が永那ちゃんなら、べつにいい。
むしろ、もっと知ってほしい。
もっと、もっと、私のことを見てほしい。

足首を持たれ、お尻が浮く。
ショーツを足首辺りまで下ろすと、彼女が、触れた。
「んン゙ッ」
たぎる快楽が光のような速さで全身を巡り、ビクビクと体を震わす。
カチャカチャと金属音が鳴り、黒色の布を引き千切らんとばかりに力が入る。
「すごいね。今日、イくの、すごい早い」
既に汗が滲み、いくらかアイマスクに流れ落ちて、吸収されている。
「気持ちいいんだ?」
頷く。
彼女を急かすように。
コクコクと頷く。
「可愛い…!そっか…。…気持ちいいね、気持ちいいね」
また頷くと、まるでご褒美と言わんばかりに蕾に触れてくれた。
感想 56

あなたにおすすめの小説

落ち込んでいたら綺麗なお姉さんにナンパされてお持ち帰りされた話

水無瀬雨音
恋愛
実家の花屋で働く璃子。落ち込んでいたら綺麗なお姉さんに花束をプレゼントされ……? 恋の始まりの話。

小さくなって寝ている先輩にキスをしようとしたら、バレて逆にキスをされてしまった話

穂鈴 えい
恋愛
ある日の放課後、部室に入ったわたしは、普段しっかりとした先輩が無防備な姿で眠っているのに気がついた。ひっそりと片思いを抱いている先輩にキスがしたくて縮小薬を飲んで100分の1サイズで近づくのだが、途中で気づかれてしまったわたしは、逆に先輩に弄ばれてしまい……。

会社のイケメン先輩がなぜか夜な夜な私のアパートにやって来る件について(※付き合っていません)

久留茶
恋愛
地味で陰キャでぽっちゃり体型の小森菜乃(24)は、会社の飲み会で女子一番人気のイケメン社員・五十嵐大和(26)を、ひょんなことから自分のアパートに泊めることに。 しかし五十嵐は表の顔とは別に、腹黒でひと癖もふた癖もある男だった。 「お前は俺の恋愛対象外。ヤル気も全く起きない安全地帯」 ――酷い言葉に、菜乃は呆然。二度と関わるまいと決める。 なのに、それを境に彼は夜な夜な菜乃のもとへ現れるようになり……? 溺愛×性格に難ありの執着男子 × 冴えない自分から変身する健気ヒロイン。 王道と刺激が詰まったオフィスラブコメディ! ✽全28話完結 ✽辛口で過激な発言あり。苦手な方はご注意ください。 ✽他誌にも掲載中です。 ✽2026.4/11 エブリスタ用に使用している表紙に変更しました。 →表紙はイラストをGrok タイトルをChatGPTでAI生成しています。

憧れの先輩とイケナイ状況に!?

暗黒神ゼブラ
恋愛
今日私は憧れの先輩とご飯を食べに行くことになっちゃった!?

〈社会人百合〉アキとハル

みなはらつかさ
恋愛
 女の子拾いました――。  ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?  主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。  しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……? 絵:Novel AI

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

身体だけの関係です‐三崎早月について‐

みのりすい
恋愛
「ボディタッチくらいするよね。女の子同士だもん」 三崎早月、15歳。小佐田未沙、14歳。 クラスメイトの二人は、お互いにタイプが違ったこともあり、ほとんど交流がなかった。 中学三年生の春、そんな二人の関係が、少しだけ、動き出す。 ※百合作品として執筆しましたが、男性キャラクターも多数おり、BL要素、NL要素もございます。悪しからずご了承ください。また、軽度ですが性描写を含みます。 12/11 ”原田巴について”投稿開始。→12/13 別作品として投稿しました。ご迷惑をおかけします。 身体だけの関係です 原田巴について https://www.alphapolis.co.jp/novel/711270795/734700789 作者ツイッター: twitter/minori_sui

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。