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第一章・転生したら妻にされて⁉ 8
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馬車は、そう思っている間にも走り続けエミリオン帝国の敷地に入って行く。
確かに大きな国だ。緑も多いし、進めば街が見えてきた。アースと違う活気のある豊かな街だ。ここで私は生活をして行くのかと思うと不安もあった。
そして馬車は、これもまた大きく綺麗な皇宮の門に入って行くのだった。目の前まで来ると緊張してくる。馬車は停まるとドアが開いた。
手を引かれ降りると、何人かの兵や侍女達が頭を下げて出迎えてくれた。すると一人の男性がこちらに現れ頭を下げてきた。身分の高いのだろう。スーツ姿だった。それに眼鏡をかけて黒く少し長い髪を後ろに結んでいて、かなり整った顔立ちの知的イケメンだ。
「ようこそいらっしゃいました。ユリア様。いや、これからは皇后様で在らせられますね。私は陛下の側近で執事と秘書官を任されているロバートと申します。ロンとお呼び下さいませ。この度は、陛下の申し出を承諾下さり心からお礼を申し上げます」
何が心からお礼を申し上げますよ。強制のくせに。それよりも皇后ってどういうこと? 確か嫁に出す際は皇妃だったはずだが?
皇后は皇帝の正妃であり次に偉い権力者だ。国では皇后が一人。皇妃は、側室として数人は持つことが出来るらしい。ちょっと待って。えっ? 聞き間違い?
「……あの皇后って? 皇妃じゃないのですか?」
「もともと皇后様として嫁いでもらうつもりでしたので。急に皇后様と言い出すと嫌がると思い伏せてました。さぁ奥のホールでお待ちです。ご案内致します」
そのロバートという男はニコニコしながら、私を案内すると言ってきた。ちょっと笑顔で、さらっと凄いこと言わないでよ⁉
逃げ出すって……確かに逃げ出したいけど。私は思わず心の中でツッコんだ。
しかし、どちらにしろ今は敵の敷地内なので逃げ出すことも出来ない。仕方がなく警戒しながらホールに向かうことに。
広い敷地内に豪華な置物とシャンデリア。まるでおとぎ話に出てくるお城だ。あ、いや。そうなんだけど。しかし凄いわね。
ブルーラン公爵家も素敵だったけど、かなり古め。しかし、ここは綺麗にしてあった。裕福の差か。
キョロキョロと辺りを見ていたら大きな扉まで来た。ここに、あの極悪非道な男が居るのね? 私は、思わず息を呑んだ。
そして兵達がその大きな扉を開けた。体育館の何倍もありそうなホールの中心。玉座の席に皇帝らしき人物が偉そうに座っていた。
確かに大きな国だ。緑も多いし、進めば街が見えてきた。アースと違う活気のある豊かな街だ。ここで私は生活をして行くのかと思うと不安もあった。
そして馬車は、これもまた大きく綺麗な皇宮の門に入って行くのだった。目の前まで来ると緊張してくる。馬車は停まるとドアが開いた。
手を引かれ降りると、何人かの兵や侍女達が頭を下げて出迎えてくれた。すると一人の男性がこちらに現れ頭を下げてきた。身分の高いのだろう。スーツ姿だった。それに眼鏡をかけて黒く少し長い髪を後ろに結んでいて、かなり整った顔立ちの知的イケメンだ。
「ようこそいらっしゃいました。ユリア様。いや、これからは皇后様で在らせられますね。私は陛下の側近で執事と秘書官を任されているロバートと申します。ロンとお呼び下さいませ。この度は、陛下の申し出を承諾下さり心からお礼を申し上げます」
何が心からお礼を申し上げますよ。強制のくせに。それよりも皇后ってどういうこと? 確か嫁に出す際は皇妃だったはずだが?
皇后は皇帝の正妃であり次に偉い権力者だ。国では皇后が一人。皇妃は、側室として数人は持つことが出来るらしい。ちょっと待って。えっ? 聞き間違い?
「……あの皇后って? 皇妃じゃないのですか?」
「もともと皇后様として嫁いでもらうつもりでしたので。急に皇后様と言い出すと嫌がると思い伏せてました。さぁ奥のホールでお待ちです。ご案内致します」
そのロバートという男はニコニコしながら、私を案内すると言ってきた。ちょっと笑顔で、さらっと凄いこと言わないでよ⁉
逃げ出すって……確かに逃げ出したいけど。私は思わず心の中でツッコんだ。
しかし、どちらにしろ今は敵の敷地内なので逃げ出すことも出来ない。仕方がなく警戒しながらホールに向かうことに。
広い敷地内に豪華な置物とシャンデリア。まるでおとぎ話に出てくるお城だ。あ、いや。そうなんだけど。しかし凄いわね。
ブルーラン公爵家も素敵だったけど、かなり古め。しかし、ここは綺麗にしてあった。裕福の差か。
キョロキョロと辺りを見ていたら大きな扉まで来た。ここに、あの極悪非道な男が居るのね? 私は、思わず息を呑んだ。
そして兵達がその大きな扉を開けた。体育館の何倍もありそうなホールの中心。玉座の席に皇帝らしき人物が偉そうに座っていた。
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