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第二章・初めての夜。1
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ドレスだとやりにくいので女性騎士が着るような服を用意してもらった。丈がミニスカートになっているので動きやすいし、デザインも胸元にリボンがついていて可愛らしい。これなら思いっきり素振りが出来るわね!
私は気合いを入れて掛け声をかけながら素振りの練習をしていた。それを見て、アミーナは驚いていたが。無理もない。令嬢で今だと皇后なのに、こんなことをやっているのだから。だが、何があるか分からない以上は少しでも体力をつけておかないと。
するとエレンがたくさんの花束を持ってこちらに来る。
「ユリア様。これを」
「えっ? どうしたの? これ……とても綺麗ね。ありがとう」
私は花束を受け取る。いろんな種類の花がある。色もピンクや赤青などがあり、カラフルで素敵。匂いもいい。私は嬉しそうに花の匂いを嗅いでいるとエレンはニコッと微笑んできた。
「こちらは、陛下からの贈り物です」
へ、陛下から⁉ エレンの言葉に驚いて一瞬花束を落としそうになった。危ない、危ない。いやいや。それよりも陛下の贈り物って? えっ? まさか……の花束が?
「どうして、これを?」
「きっと怒らしてばかりだったのでお詫びも兼ねてだと思います。あと喜んでほしいから。この花束は自分でお庭で摘んだみたいですよ。ほら、今でもあそこで様子を伺っていますわ」
えっ? 陛下が自分からお詫びや庭で摘んだのも驚きだがエレンの言う方向を見てみると遠くから木に隠れてこちらを覗き込んでいた。
な、何をやっているのよ? あれ⁉
「何で隠れて見ているのよ?」
「フフッ……気になるのですわ。この花束もちゃんとユリア様が受け取ってくれるか」
「自分で渡せば良くない?」
「それは、無理ですね。陛下ツンデレさんなので。ねぇ、可愛らしいでしょ?」
可愛いと言われても。でも、そのために摘んできてくれたの?
もう一度、チラッと陛下を見る。すると迎えに来たロンに声をかけられていた。
覗かれたことをバレた陛下は、慌てて持っていたホウキで掃くふりをしていた。
私は気合いを入れて掛け声をかけながら素振りの練習をしていた。それを見て、アミーナは驚いていたが。無理もない。令嬢で今だと皇后なのに、こんなことをやっているのだから。だが、何があるか分からない以上は少しでも体力をつけておかないと。
するとエレンがたくさんの花束を持ってこちらに来る。
「ユリア様。これを」
「えっ? どうしたの? これ……とても綺麗ね。ありがとう」
私は花束を受け取る。いろんな種類の花がある。色もピンクや赤青などがあり、カラフルで素敵。匂いもいい。私は嬉しそうに花の匂いを嗅いでいるとエレンはニコッと微笑んできた。
「こちらは、陛下からの贈り物です」
へ、陛下から⁉ エレンの言葉に驚いて一瞬花束を落としそうになった。危ない、危ない。いやいや。それよりも陛下の贈り物って? えっ? まさか……の花束が?
「どうして、これを?」
「きっと怒らしてばかりだったのでお詫びも兼ねてだと思います。あと喜んでほしいから。この花束は自分でお庭で摘んだみたいですよ。ほら、今でもあそこで様子を伺っていますわ」
えっ? 陛下が自分からお詫びや庭で摘んだのも驚きだがエレンの言う方向を見てみると遠くから木に隠れてこちらを覗き込んでいた。
な、何をやっているのよ? あれ⁉
「何で隠れて見ているのよ?」
「フフッ……気になるのですわ。この花束もちゃんとユリア様が受け取ってくれるか」
「自分で渡せば良くない?」
「それは、無理ですね。陛下ツンデレさんなので。ねぇ、可愛らしいでしょ?」
可愛いと言われても。でも、そのために摘んできてくれたの?
もう一度、チラッと陛下を見る。すると迎えに来たロンに声をかけられていた。
覗かれたことをバレた陛下は、慌てて持っていたホウキで掃くふりをしていた。
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