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第五章・スイーツのように甘くなりたい。14

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「もう……せっかく練習したのに」
「いや。これはないだろ……」
 あぁ、楽しい……。パーティー前にトラブルあるし本番では、ダンスも滅茶苦茶で散々なはずなのに。清々しいほど心は楽しむことが出来た。
 もう……それでいい。
 お互いに振り付けを無視してダンスをした。ステップも変えたり回ったりする。
 その際に躓きそうになった。すると陛下が寸前で支えてくれた。
「ドジ……」
「うるさいわね……もう」
 そうお互いに文句を言いながらも抱き締め合う。そして見つめ合うと自然とキスをした。どちらからしたのか分からない。
 ただ今では自然とキスが出来る間柄になっていた。軽い触れるだけのキスから深いキスに……。
 庭のライトがキラキラと輝きながら、そこに寄り添う私達は誰よりもロマンチックだったのだろう。
















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