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第八章・ユリアの決意。17
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「大丈夫か? ユリア……辛そうだぞ⁉」
「大丈夫……それよりも手を握っていて。うっ~痛い、痛い」
陛下に手を握ってほしいと頼むが、それよりも痛さで、どうにかなりそうだ。痛がる私を見てオロオロしていた。
「出産を始めます。陛下。外でお待ち下さいませ」
「しかしユリアが、こんなに苦しがっているし。それに手を握っていてと言われているんだ。俺もここで出産を見守る」
「しかし……」
もうどっちでもいいわよ! それよりも痛いの。あまりの辛さでイライラしてしまう。前よりも陣痛がさらに短くなっていく。
助産婦は慌てて、そのまま行うことに。私は陛下に頼み、ベッドの方に運んでもらう。そして本格的に陣痛が始まった。
「さぁ皇后様。息を吸って……力んで下さい」
「んぐぐっ……」
私は、力一杯力を入れる。大量の汗をかいて全身ブルブルと震えてきた。陛下は、さらにオロオロしながらも必死に私の手を握めてくれる。
「ユリア。頑張れ……」
「んんぐっ……」
それから、どれぐらい経ったのだろうか。最後に力を入れた瞬間だった……大きな産声が聞こえてくる。うっ……生まれた⁉
「おめでとうございます。元気な男の子ですよ」
男の子……そう良かった。私は、ホッと胸を撫で下ろそうとしたが……あれ?
まだ陣痛が続いている。すると助産婦が慌ててたように口を開いた。
「皇后様。大変です……まだ居ます! 双子だったみたいです」
ふっ……双子? えぇっ⁉
衝撃的な真実を聞かされてしまう。確かにお腹も思った以上に大きくなっていたけど……。助産婦と他の侍女達は慌てて準備を始める。
人生の初の二度目の出産を同時に経験することになってしまった。もう二度と生みたくないと思うほど辛かったが。
まだ子宮が開いていたため二人目はスムーズに生まれたが。そして女の子を出産。
結果、息子と娘の二児の母親になってしまった。息を切らしながら陛下の顔を見ると、感動のあまり涙を流してしまった。
「大丈夫……それよりも手を握っていて。うっ~痛い、痛い」
陛下に手を握ってほしいと頼むが、それよりも痛さで、どうにかなりそうだ。痛がる私を見てオロオロしていた。
「出産を始めます。陛下。外でお待ち下さいませ」
「しかしユリアが、こんなに苦しがっているし。それに手を握っていてと言われているんだ。俺もここで出産を見守る」
「しかし……」
もうどっちでもいいわよ! それよりも痛いの。あまりの辛さでイライラしてしまう。前よりも陣痛がさらに短くなっていく。
助産婦は慌てて、そのまま行うことに。私は陛下に頼み、ベッドの方に運んでもらう。そして本格的に陣痛が始まった。
「さぁ皇后様。息を吸って……力んで下さい」
「んぐぐっ……」
私は、力一杯力を入れる。大量の汗をかいて全身ブルブルと震えてきた。陛下は、さらにオロオロしながらも必死に私の手を握めてくれる。
「ユリア。頑張れ……」
「んんぐっ……」
それから、どれぐらい経ったのだろうか。最後に力を入れた瞬間だった……大きな産声が聞こえてくる。うっ……生まれた⁉
「おめでとうございます。元気な男の子ですよ」
男の子……そう良かった。私は、ホッと胸を撫で下ろそうとしたが……あれ?
まだ陣痛が続いている。すると助産婦が慌ててたように口を開いた。
「皇后様。大変です……まだ居ます! 双子だったみたいです」
ふっ……双子? えぇっ⁉
衝撃的な真実を聞かされてしまう。確かにお腹も思った以上に大きくなっていたけど……。助産婦と他の侍女達は慌てて準備を始める。
人生の初の二度目の出産を同時に経験することになってしまった。もう二度と生みたくないと思うほど辛かったが。
まだ子宮が開いていたため二人目はスムーズに生まれたが。そして女の子を出産。
結果、息子と娘の二児の母親になってしまった。息を切らしながら陛下の顔を見ると、感動のあまり涙を流してしまった。
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