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月と太陽の子
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あの子は月に住んでいていつも笑いかける。僕は太陽に住んでいていつも泣いている。こんな夜はひとりきり。明るい話をしよう。寂しくなるから。ドレミの唄、口ずさめばラララ。楽しくなるだろう。君と二人で。永遠の唄。あの頃は知らなかったことも今はたくさん知っている。いつしか僕は知らないことのほうが少なくなった。天国には住めないさ。いつも地獄で奴隷のように働いて。そして月には何もなくてヒマで。太陽では一日中しゃべり散らして。今日も哀しい。いつも悲しい。君と僕はひとりぼっち。隣同士なのに。月の子は車いす。太陽の子は片足。笑い声が聞こえる。あんた必要ないよ。とうてい一人でいなよ。哀しいかい。悲しいだろ。みんな同じさ。いいや違うね。あんたにゃわかるまい。まあね。月と太陽。にらめっこして笑う。神様はいない。どこにも。いたのは黒い悪魔。ニヤリ。一言。今日で終わりにしよう。楽しく愛しあえたらいいね。二人して同情のキス。覚悟のキスよりおいしい。ああ二人でいよう。いつまでも。月は輝き、太陽は今日も熱く燃えている。神様も悪魔も反省しなさい。もう二度と僕らが泣かないように。
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