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ゴムの扉
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ゴムの扉が開く。そんな気がした。暑い真夏の夜中。ふと自分は無意味だと。ああなんて儚い。僕と君はたくさんの恋をしてきた。ときに恋、ときに愛、ときに恋愛。お互い良く分かっている。しかし心の扉は開いてもゴムの扉が開かない。好きだ、好きだ、好きだ。二人してデートしている時が一番切ない。彼女が目で訴えてくる。まだなの?ゴムを握りしめた。私は踏み台なの?泣いている彼女を抱きしめた。頭をなでると泣き止んだ。僕は決心した。遠回りしてでも彼女を選ぼうと。虚しいかな、僕はいまだにゴムの扉開けれずにいる。遠く、遠く、遠く、遠い街まで今日も出かけよう。恋を探しにゆこう。
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