23 / 106
第一章 暁を之(ゆ)く少年
第十三話 いつもと変わらぬ一日
しおりを挟む
甲高い叫びとともに、こんもりと茂った低木を突き破るようにして猪が姿を現した。
音に驚き飛び立つ鳥の羽音が、荒々しい足音に重なる。硬い毛に覆われた猪の背に、銀色の小刀が突き立っていた。痛みと突然の襲撃に狂った猪は衝動的に走り続けているが、それがなおなお傷口を広げ、後ろ足の辺りまで血が流れ、広がっていた。
走り続ける猪を上空から追いかける影があった。白い肌の青年が、獲物の命を刈り取る瞬間を狙っている。毛先に近づくほどに巻き癖のある黒髪が、首の後ろで一つに束ねられていた。夏にふさわしい麻の短袍は薄青、地の色のままの木綿の褌子は、機敏に動く足をなお軽やかに見せている。
痛みか、疲れか、猪の腰の軸が大きくぶれたのを紅い目は見逃さなかった。
右手に挟んでいた小刀を構えると、空中で手首を素早く振って飛ばす。弓矢よりも速く放たれたそれは、狙いを過たず首元に刺さった。急所を深々と穿たれた獣は、どどどっとたたらを踏んだかと思うと、呆気なく命を落とした。
横倒しになった一瞬、砂煙が巻き上がる。
「よっと」
足下の太い枝を掴んでぶら下がった朱昂は、軽いかけ声とともに着地した。
「今日はシシ鍋だな」
ご馳走ご馳走。
鼻歌でも歌い出しそうな調子で猪に近づいた朱昂は、首に刺さった小刀の柄をより深く差し込むと、猪を横向きにした。
脚を持ち上げて素早く腹を割くと、血が漏れ出さぬように小刀を動かす。血を皮の内にためこむように切り開くと手を止め、躊躇なく内臓に近い場所へ口をつけた。白い喉が大きく上下する。
見た目はさほど差はないが、やはり獣の血は脂っぽくて人間のものとは比べものにならない。しかし、朱昂は自ら人に近寄ることはなかった。理由は単純なことだ。
「はあ、あー、まずい」
目の下まで赤く濡らした朱昂は、手の甲で顔を拭いながらぼやき声を出した。
べろりと真っ赤な舌が唇を舐める。その奥に並んだ真珠色の歯は、まるで子どものように美しく、円かった。
朱昂の見た目は、すでに成人した男に見えた。やや痩せた身体のため小柄に見えるが、身長は人並みにある。しかし、吸血鬼の本性は未だ眠ったままだった。
朱昂には成体の吸血鬼にある牙がない。見た目に反して、未だに幼体であった。
吸血鬼の牙は人間の快楽を引き出す効果がある。牙のない朱昂が人の血を飲もうとすると、肌を傷つけるしかないのだ。そんなことをしても、刃物を振り回す暴漢として危険視されるのが関の山。普段は幼主のために血を持って帰るしもべも長く外出中だった。
それほど血は必要としないが、ないと困る朱昂は、獣の血を飲んで飢えをしのいでいたのである。
美味いとは感じない血を飲みながら解体を行った朱昂は、麻の袋に肉を詰めると内臓を土に埋めた。
朱昂は伯陽と契った後も、魔境には戻らなかった。契りを結んで五十年余り。主従は所を変え、人目につかぬ廃屋に住まっては、細々とした生活を続けていた。
物心ついた頃から人間の近くで暮らしてきた朱昂は、縁遠い故郷に戻る気になれなかったのだ。
――大きくなるなよ、朱昂。
呪詛は朱昂の身体に留まり続けている。父の執念が、亡き後も朱昂の魔としての目覚めに蓋をしていた。
作業を終える頃には、手足がぬくくなっていた。獣の血でも、多少は役に立つな、と朱昂はあくびを噛み殺しながら家路を辿る。目指す先は、傾きそうな古家だ。
大風でも吹けば屋根が落ちてしまいそうなあばら屋に、顔立ちの整った朱昂が入る様子は異様であった。かつて何度か住み処が人間に見つかり、化け物屋敷と噂されたのは何も朱昂の紅い目だけが理由ではない。
朱昂は廃屋じみた家からすぐに出てきた。近くの泉まで走ると、畔で着物を脱ぐ。今の住み処はかなり山深い。ほとんど周囲を気にすることもなく全裸になった朱昂は、ゆっくりと澪に足を差し入れた。冷たさにきつく目を閉じるが、息を吐いて腰まで浸かる。
体格の割に大きな手で水をすくっては、丁寧に血を洗い流す。真っ白な髪紐を解くと、肩甲骨に近いところまで黒髪が広がる。泳ぐように肩まで水に入り、首を傾けると髪をゆすぎ始めた。木々を走る間に絡んでいた小枝や木肌が流れていく。仕上げにざぶんと水にもぐると上体を起こした。顔の上を流れ落ちる水を手のひらで拭う。
ガサ。ガサ。
髪を絞っていた朱昂の背後で足音がした。重たげな音を耳にした朱昂の唇に、笑みが灯る。
――帰ってきた。
随分と遅いご帰還だ。百日過ぎるとは聞いていない。
胸の内で文句を呟きながらも、それはあっという間に水に溶けて消える。
朱昂は、自分の中に満ちていた緊張がまるで栓が抜けたかのように引いていくのが分かった。
それでようやく自覚するのだ。帰らぬしもべの身をどんなにか案じていたことを。
朱昂は自身の本心を、後になってそれが消えてから気づくことが多かった。
「伯陽!」
朱昂は足音が止まったのを感じて振り向いた。
(ただいまぁ)
普段は冷静ぶっているくせに、戻ってくる時だけ甘え全開のしもべは、予想に反してそこにいなかった。
いや、いたのだが、随分と遠くで辺りを見回している。
伯陽は軍装のままだ。胸と背を覆う鎧の肩紐が破れかかっている。返り血が飛んだままの姿に、朱昂が顔をしかめる。酔っ払いのようにふらふらと視線を巡らせていた伯陽は、ようやく朱昂を見た。
途端に、勢い込んで走ってくる。
(ただいま!朱昂!)
伯陽は朱昂の裸の腕を掴み畔へ引っ張り上げ、破顔して抱きしめる――ということにはならなかった。
泉の畔にしゃがみ込み、主を引き上げたしもべは、掴まれる痛みを覚えながらも「おかえり」と口にしかかった朱昂を頭から叱りつけた。
「こんな状況で何のんきにしてやがる!家に入るぞ」
「え?――ええ?!ま、待てよ伯陽!」
「いいから来い!あぶねえだろうが!」
まるで口を塞ぐような言い方に、朱昂の顔に怒りが滲むのも構わず、伯陽は家に着くまで裸の朱昂を引っ張って歩いた。
家に着いてようやく、主が丸裸で水を垂らしていることに気づいた伯陽が放った一言は、
「なんて格好してるんだ、お前」だった。
朱昂の手が、鎧の下に覗く伯陽の襟首を掴み上げる。
――パンッ!パン、パン、パン!ッパアァン!!
存分に平手打ちをされた伯陽が頬を押さえて唸る中、朱昂は肩を怒らせて自室に入ったのであった。
音に驚き飛び立つ鳥の羽音が、荒々しい足音に重なる。硬い毛に覆われた猪の背に、銀色の小刀が突き立っていた。痛みと突然の襲撃に狂った猪は衝動的に走り続けているが、それがなおなお傷口を広げ、後ろ足の辺りまで血が流れ、広がっていた。
走り続ける猪を上空から追いかける影があった。白い肌の青年が、獲物の命を刈り取る瞬間を狙っている。毛先に近づくほどに巻き癖のある黒髪が、首の後ろで一つに束ねられていた。夏にふさわしい麻の短袍は薄青、地の色のままの木綿の褌子は、機敏に動く足をなお軽やかに見せている。
痛みか、疲れか、猪の腰の軸が大きくぶれたのを紅い目は見逃さなかった。
右手に挟んでいた小刀を構えると、空中で手首を素早く振って飛ばす。弓矢よりも速く放たれたそれは、狙いを過たず首元に刺さった。急所を深々と穿たれた獣は、どどどっとたたらを踏んだかと思うと、呆気なく命を落とした。
横倒しになった一瞬、砂煙が巻き上がる。
「よっと」
足下の太い枝を掴んでぶら下がった朱昂は、軽いかけ声とともに着地した。
「今日はシシ鍋だな」
ご馳走ご馳走。
鼻歌でも歌い出しそうな調子で猪に近づいた朱昂は、首に刺さった小刀の柄をより深く差し込むと、猪を横向きにした。
脚を持ち上げて素早く腹を割くと、血が漏れ出さぬように小刀を動かす。血を皮の内にためこむように切り開くと手を止め、躊躇なく内臓に近い場所へ口をつけた。白い喉が大きく上下する。
見た目はさほど差はないが、やはり獣の血は脂っぽくて人間のものとは比べものにならない。しかし、朱昂は自ら人に近寄ることはなかった。理由は単純なことだ。
「はあ、あー、まずい」
目の下まで赤く濡らした朱昂は、手の甲で顔を拭いながらぼやき声を出した。
べろりと真っ赤な舌が唇を舐める。その奥に並んだ真珠色の歯は、まるで子どものように美しく、円かった。
朱昂の見た目は、すでに成人した男に見えた。やや痩せた身体のため小柄に見えるが、身長は人並みにある。しかし、吸血鬼の本性は未だ眠ったままだった。
朱昂には成体の吸血鬼にある牙がない。見た目に反して、未だに幼体であった。
吸血鬼の牙は人間の快楽を引き出す効果がある。牙のない朱昂が人の血を飲もうとすると、肌を傷つけるしかないのだ。そんなことをしても、刃物を振り回す暴漢として危険視されるのが関の山。普段は幼主のために血を持って帰るしもべも長く外出中だった。
それほど血は必要としないが、ないと困る朱昂は、獣の血を飲んで飢えをしのいでいたのである。
美味いとは感じない血を飲みながら解体を行った朱昂は、麻の袋に肉を詰めると内臓を土に埋めた。
朱昂は伯陽と契った後も、魔境には戻らなかった。契りを結んで五十年余り。主従は所を変え、人目につかぬ廃屋に住まっては、細々とした生活を続けていた。
物心ついた頃から人間の近くで暮らしてきた朱昂は、縁遠い故郷に戻る気になれなかったのだ。
――大きくなるなよ、朱昂。
呪詛は朱昂の身体に留まり続けている。父の執念が、亡き後も朱昂の魔としての目覚めに蓋をしていた。
作業を終える頃には、手足がぬくくなっていた。獣の血でも、多少は役に立つな、と朱昂はあくびを噛み殺しながら家路を辿る。目指す先は、傾きそうな古家だ。
大風でも吹けば屋根が落ちてしまいそうなあばら屋に、顔立ちの整った朱昂が入る様子は異様であった。かつて何度か住み処が人間に見つかり、化け物屋敷と噂されたのは何も朱昂の紅い目だけが理由ではない。
朱昂は廃屋じみた家からすぐに出てきた。近くの泉まで走ると、畔で着物を脱ぐ。今の住み処はかなり山深い。ほとんど周囲を気にすることもなく全裸になった朱昂は、ゆっくりと澪に足を差し入れた。冷たさにきつく目を閉じるが、息を吐いて腰まで浸かる。
体格の割に大きな手で水をすくっては、丁寧に血を洗い流す。真っ白な髪紐を解くと、肩甲骨に近いところまで黒髪が広がる。泳ぐように肩まで水に入り、首を傾けると髪をゆすぎ始めた。木々を走る間に絡んでいた小枝や木肌が流れていく。仕上げにざぶんと水にもぐると上体を起こした。顔の上を流れ落ちる水を手のひらで拭う。
ガサ。ガサ。
髪を絞っていた朱昂の背後で足音がした。重たげな音を耳にした朱昂の唇に、笑みが灯る。
――帰ってきた。
随分と遅いご帰還だ。百日過ぎるとは聞いていない。
胸の内で文句を呟きながらも、それはあっという間に水に溶けて消える。
朱昂は、自分の中に満ちていた緊張がまるで栓が抜けたかのように引いていくのが分かった。
それでようやく自覚するのだ。帰らぬしもべの身をどんなにか案じていたことを。
朱昂は自身の本心を、後になってそれが消えてから気づくことが多かった。
「伯陽!」
朱昂は足音が止まったのを感じて振り向いた。
(ただいまぁ)
普段は冷静ぶっているくせに、戻ってくる時だけ甘え全開のしもべは、予想に反してそこにいなかった。
いや、いたのだが、随分と遠くで辺りを見回している。
伯陽は軍装のままだ。胸と背を覆う鎧の肩紐が破れかかっている。返り血が飛んだままの姿に、朱昂が顔をしかめる。酔っ払いのようにふらふらと視線を巡らせていた伯陽は、ようやく朱昂を見た。
途端に、勢い込んで走ってくる。
(ただいま!朱昂!)
伯陽は朱昂の裸の腕を掴み畔へ引っ張り上げ、破顔して抱きしめる――ということにはならなかった。
泉の畔にしゃがみ込み、主を引き上げたしもべは、掴まれる痛みを覚えながらも「おかえり」と口にしかかった朱昂を頭から叱りつけた。
「こんな状況で何のんきにしてやがる!家に入るぞ」
「え?――ええ?!ま、待てよ伯陽!」
「いいから来い!あぶねえだろうが!」
まるで口を塞ぐような言い方に、朱昂の顔に怒りが滲むのも構わず、伯陽は家に着くまで裸の朱昂を引っ張って歩いた。
家に着いてようやく、主が丸裸で水を垂らしていることに気づいた伯陽が放った一言は、
「なんて格好してるんだ、お前」だった。
朱昂の手が、鎧の下に覗く伯陽の襟首を掴み上げる。
――パンッ!パン、パン、パン!ッパアァン!!
存分に平手打ちをされた伯陽が頬を押さえて唸る中、朱昂は肩を怒らせて自室に入ったのであった。
0
あなたにおすすめの小説
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*不定期連載です。
エリート上司に完全に落とされるまで
琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。
彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。
そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。
社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
入社1ヶ月のワンコ系男子が、知らずのうちに射止めたのはイケメン社長!?
monteri
BL
CM制作会社の新入社員、藤白純太は入社1ヶ月で教育係の先輩が過労で倒れたため、特別なクライアントの担当を引き継ぐことになる。
そのクライアントは、女子禁制ミーハー厳禁の芸能事務所だった。
主人公の無知で純なところに、翻弄されたり、骨抜きにされるイケメン社長と、何も知らない純太がドキドキするお話です。
※今回の表紙はAI生成です
※小説家になろうにも公開してます
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
素直に同棲したいって言えよ、負けず嫌いめ!ー平凡で勉強が苦手な子が王子様みたいなイケメンと恋する話ー
美絢
BL
勉強が苦手な桜水は、王子様系ハイスペックイケメン幼馴染である理人に振られてしまう。にも関わらず、ハワイ旅行に誘われて彼の家でハウスキーパーのアルバイトをすることになった。
そこで結婚情報雑誌を見つけてしまい、ライバルの姫野と結婚することを知る。しかし理人は性的な知識に疎く、初夜の方法が分からないと告白される。
ライフイベントやすれ違いが生じる中、二人は同棲する事ができるのだろうか。【番外はじめました→ https://www.alphapolis.co.jp/novel/622597198/277961906】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる