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「あのお嬢様、これで諦めてくれっかなぁ」
本当に微塵も気がないようで、ヨルハは酷薄にもそんなことを言っていた。ヨルハが彼女に興味が無いことを、喜んでしまう。そんな醜い己を自認している。
「今の人が……ヨルハの婚約者なんだよね?」
「いや、今の会話聞いたら俺が婚約なんかしてないの分かるだろ。向こうが一方的に盛り上がっちゃってるだけだって」
「……仮に、ヨルハがあの人と結婚したとしたら、ヨルハは貴族になれるの?」
「まぁー……そういうことには一応なるけど、あの女と結婚して貴族になるくらいなら、アサヒと一緒になって奴隷になる方が俺は幸せだね」
事も無げに、ヨルハはそんなことを容易く口にする。胸が苦しくて、仕方が無かった。
嬉しいと思ってしまう。それが許されない感情であることは分かっているのに。許さない。誰が許しても、僕は絶対に許さない。
ヨルハの言葉は矛盾しているのだ。奴隷の身分が嫌で逃げ出したのではないのか。あの雨の日の別離は、奴隷から解放されたかったからではなかったのか。それなのに、奴隷になる方が幸せなどという。そんなわけはない。そんなわけが、ないのに。
僕のせい、なのだろう。
僕がヨルハを縛っている。
別れの日に、僕が死んでいたら良かったのに。そうすれば、彼をここまで縛り付けることはなかった。
「……ヨルハ、ごめんね」
「ん?」
「僕が……ウェザリテで、ごめん」
僕の立ち位置がウェザリテでなければ、もっと選択肢があったのかもしれない。僕の体が、これほど穢れていなければもっと違った関係性をヨルハと築けたかもしれない。
「謝るなよ。お前が男娼として売られてミファロストにいてくれたから、俺たちは出会えたんだ。お前が俺を救ってくれたから、俺は今、生きてられるんだ」
ヨルハが僕の手を握る。大きな手だ。この手が好きだった。この手に、素直に縋れたらどれほど楽だろう。
大好きだと告げて、こんな僕を受け入れて欲しい、と泣きわめいて懇願することが出来たなら、どれほど良かっただろう。
「お前と過ごした全ての時間の中で、感謝することはあっても、後悔することなんて少しもない」
笑っていた。ヨルハは屈託のない笑顔で笑って、真っすぐに僕を見ていた。どうして、そんな澄んだ目で僕を見ることが出来るのだろう。どうして君は、そんなにも清く、正しく見えるのだろう。
胸が苦しくて、瞼は熱くて、目頭は濡れて、気付いた時には頬を涙が通っていった。
「泣くなよ。俺はアサヒに笑って欲しいんだ」
ヨルハの指先が僕の目元を撫でる。とても優しい手だった。僕に、その価値はない。ヨルハに大切に扱ってもらうだけの価値が、僕にはないのだ。
もう、十分だ。
僕は、もう十分に幸福を貰った。
ここまでだ。
「ヨルハは、あの御令嬢と結婚すべきだ」
声が震えないように、お腹に力を込めた。これ以上泣き出さないように、歯を食いしばった。優しいヨルハの手を、自ら離す。温もりが消えていく。冷たい空気が僕の手に纏わりついた。
「なん……っ、なんで、そうなるんだよ、俺の話聞いてなかったのか」
「じゃあ、あの御令嬢じゃなくてもいい。ちゃんと、普通にヨルハのことを幸せにしてくれる人と一緒になって」
「……何言ってんだよ、お前」
「ヨルハ。今日を、僕たちの最後の日にしよう」
最高の日を、最後の日に。
ちゃんとお別れをして、お互いに背を向けて歩いて行こう。
「嫌だ」
「ヨルハ、お願いだから」
「なんでそんなことしなくちゃいけないんだよ、俺はアサヒと一緒にいたんだ。俺のその願いを叶えるのって、そんなに難しいことなのかよ」
難しいことだ。難しいに決まってる。
この国は、同性婚を認めていない。国が認めなくても、結婚同然に二人で生きていく人たちもいるけれど、世間の冷ややかな視線を受けることは必至だろう。ただの愛し合う同性の二人ではないのだから。
僕はウェザリテで、あまりにも多くの人に抱かれてきた。そのことが、さらに僕の心に重く圧し掛かる。
「僕にはもう、分からないんだよ」
耐えられなくなった。涙はこぼれ、体も震える。胸の前で、自分の手を自分の手で握った。震えが全身に伝わっていく。震える声で、僕は必死に訴える。
「……ヨルハに幸せになってほしい。でも、それは僕には出来ないことなんだよ、僕じゃヨルハを幸せに出来ない」
「なんでそんなこと決めつけるんだよっ」
「だって! だって……っ、僕は男娼なんだ……その生き方しか知らない……僕じゃ、駄目なんだよ」
「……分かんねぇよ、なんでアサヒがそんなこと言うのか、俺には分かんねぇ。俺のことが、嫌いなのか?」
「そんなわけない! それだけは……、絶対にない」
その言葉は咄嗟に出ていた。反射のような速度と勢いで。その誤解だけはして欲しくなかったのだ。僕がヨルハを嫌うことなんて、あり得ない。そう出来て、彼を拒めたなら事態は簡単に終息するのかもしれないけれど、それは出来ないことだった。
「……僕の体が綺麗なままだったなら、ヨルハの言葉を受け入れられたかもしれない。男同士で、奇異の目に晒されるかもしれないけど、それでも一緒に生きていく夢を見続けられたと思う」
「だったらっ」
「でも僕は、あまりにもウェテとして……ウェザリテとして生き過ぎた……。……自分に、自信が持てない。ヨルハに愛してもらえる人間であるっていう……自信が、ないんだ」
それだけの価値が無いと、自分自身がいやというほど理解している。僕は客に道具として抱かれるしか価値がないのだ。どうやったら自信をもって生きられるのだろう。どう生きていれば、胸を張ってヨルハと生きていけたのだろう。
「学も無いし、手に職だってない。出来ることといえば、体を売ることだけ。……そんな自分が、大嫌いだ」
どうして、金を払ってでも僕に会いに来ようとする人がいるのか、僕にはわからない。こんな、何の価値もない自分に大金を払うなんて間違っている。
ヨルハが僕に拘るのは、間違っている。
「ごめんね、ヨルハ」
幼いあの日々は、今だって僕の宝物だ。大好きな人と過ごした、大切な日々だ。美しいものは、美しいままにして宝箱にしまっておこう。僕たちの日々は、ここで終わり。ここまでだ。
「アサヒっ」
僕はヨルハに背を向けて走り出す。さよならを、何度も言うのは辛い。これが最後のお別れになりますように。
「追いかけてこないで! ……もう、顔も見たくない」
二度も、この言葉を言うなんて思いもしなかった。こんな悲しくて苦しい言葉を、最愛の人に二回も言わなければならないなんて、僕の人生は呪われている。徹底的に幸福に嫌われている。
「さよなら」
本当に微塵も気がないようで、ヨルハは酷薄にもそんなことを言っていた。ヨルハが彼女に興味が無いことを、喜んでしまう。そんな醜い己を自認している。
「今の人が……ヨルハの婚約者なんだよね?」
「いや、今の会話聞いたら俺が婚約なんかしてないの分かるだろ。向こうが一方的に盛り上がっちゃってるだけだって」
「……仮に、ヨルハがあの人と結婚したとしたら、ヨルハは貴族になれるの?」
「まぁー……そういうことには一応なるけど、あの女と結婚して貴族になるくらいなら、アサヒと一緒になって奴隷になる方が俺は幸せだね」
事も無げに、ヨルハはそんなことを容易く口にする。胸が苦しくて、仕方が無かった。
嬉しいと思ってしまう。それが許されない感情であることは分かっているのに。許さない。誰が許しても、僕は絶対に許さない。
ヨルハの言葉は矛盾しているのだ。奴隷の身分が嫌で逃げ出したのではないのか。あの雨の日の別離は、奴隷から解放されたかったからではなかったのか。それなのに、奴隷になる方が幸せなどという。そんなわけはない。そんなわけが、ないのに。
僕のせい、なのだろう。
僕がヨルハを縛っている。
別れの日に、僕が死んでいたら良かったのに。そうすれば、彼をここまで縛り付けることはなかった。
「……ヨルハ、ごめんね」
「ん?」
「僕が……ウェザリテで、ごめん」
僕の立ち位置がウェザリテでなければ、もっと選択肢があったのかもしれない。僕の体が、これほど穢れていなければもっと違った関係性をヨルハと築けたかもしれない。
「謝るなよ。お前が男娼として売られてミファロストにいてくれたから、俺たちは出会えたんだ。お前が俺を救ってくれたから、俺は今、生きてられるんだ」
ヨルハが僕の手を握る。大きな手だ。この手が好きだった。この手に、素直に縋れたらどれほど楽だろう。
大好きだと告げて、こんな僕を受け入れて欲しい、と泣きわめいて懇願することが出来たなら、どれほど良かっただろう。
「お前と過ごした全ての時間の中で、感謝することはあっても、後悔することなんて少しもない」
笑っていた。ヨルハは屈託のない笑顔で笑って、真っすぐに僕を見ていた。どうして、そんな澄んだ目で僕を見ることが出来るのだろう。どうして君は、そんなにも清く、正しく見えるのだろう。
胸が苦しくて、瞼は熱くて、目頭は濡れて、気付いた時には頬を涙が通っていった。
「泣くなよ。俺はアサヒに笑って欲しいんだ」
ヨルハの指先が僕の目元を撫でる。とても優しい手だった。僕に、その価値はない。ヨルハに大切に扱ってもらうだけの価値が、僕にはないのだ。
もう、十分だ。
僕は、もう十分に幸福を貰った。
ここまでだ。
「ヨルハは、あの御令嬢と結婚すべきだ」
声が震えないように、お腹に力を込めた。これ以上泣き出さないように、歯を食いしばった。優しいヨルハの手を、自ら離す。温もりが消えていく。冷たい空気が僕の手に纏わりついた。
「なん……っ、なんで、そうなるんだよ、俺の話聞いてなかったのか」
「じゃあ、あの御令嬢じゃなくてもいい。ちゃんと、普通にヨルハのことを幸せにしてくれる人と一緒になって」
「……何言ってんだよ、お前」
「ヨルハ。今日を、僕たちの最後の日にしよう」
最高の日を、最後の日に。
ちゃんとお別れをして、お互いに背を向けて歩いて行こう。
「嫌だ」
「ヨルハ、お願いだから」
「なんでそんなことしなくちゃいけないんだよ、俺はアサヒと一緒にいたんだ。俺のその願いを叶えるのって、そんなに難しいことなのかよ」
難しいことだ。難しいに決まってる。
この国は、同性婚を認めていない。国が認めなくても、結婚同然に二人で生きていく人たちもいるけれど、世間の冷ややかな視線を受けることは必至だろう。ただの愛し合う同性の二人ではないのだから。
僕はウェザリテで、あまりにも多くの人に抱かれてきた。そのことが、さらに僕の心に重く圧し掛かる。
「僕にはもう、分からないんだよ」
耐えられなくなった。涙はこぼれ、体も震える。胸の前で、自分の手を自分の手で握った。震えが全身に伝わっていく。震える声で、僕は必死に訴える。
「……ヨルハに幸せになってほしい。でも、それは僕には出来ないことなんだよ、僕じゃヨルハを幸せに出来ない」
「なんでそんなこと決めつけるんだよっ」
「だって! だって……っ、僕は男娼なんだ……その生き方しか知らない……僕じゃ、駄目なんだよ」
「……分かんねぇよ、なんでアサヒがそんなこと言うのか、俺には分かんねぇ。俺のことが、嫌いなのか?」
「そんなわけない! それだけは……、絶対にない」
その言葉は咄嗟に出ていた。反射のような速度と勢いで。その誤解だけはして欲しくなかったのだ。僕がヨルハを嫌うことなんて、あり得ない。そう出来て、彼を拒めたなら事態は簡単に終息するのかもしれないけれど、それは出来ないことだった。
「……僕の体が綺麗なままだったなら、ヨルハの言葉を受け入れられたかもしれない。男同士で、奇異の目に晒されるかもしれないけど、それでも一緒に生きていく夢を見続けられたと思う」
「だったらっ」
「でも僕は、あまりにもウェテとして……ウェザリテとして生き過ぎた……。……自分に、自信が持てない。ヨルハに愛してもらえる人間であるっていう……自信が、ないんだ」
それだけの価値が無いと、自分自身がいやというほど理解している。僕は客に道具として抱かれるしか価値がないのだ。どうやったら自信をもって生きられるのだろう。どう生きていれば、胸を張ってヨルハと生きていけたのだろう。
「学も無いし、手に職だってない。出来ることといえば、体を売ることだけ。……そんな自分が、大嫌いだ」
どうして、金を払ってでも僕に会いに来ようとする人がいるのか、僕にはわからない。こんな、何の価値もない自分に大金を払うなんて間違っている。
ヨルハが僕に拘るのは、間違っている。
「ごめんね、ヨルハ」
幼いあの日々は、今だって僕の宝物だ。大好きな人と過ごした、大切な日々だ。美しいものは、美しいままにして宝箱にしまっておこう。僕たちの日々は、ここで終わり。ここまでだ。
「アサヒっ」
僕はヨルハに背を向けて走り出す。さよならを、何度も言うのは辛い。これが最後のお別れになりますように。
「追いかけてこないで! ……もう、顔も見たくない」
二度も、この言葉を言うなんて思いもしなかった。こんな悲しくて苦しい言葉を、最愛の人に二回も言わなければならないなんて、僕の人生は呪われている。徹底的に幸福に嫌われている。
「さよなら」
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本当にありがたく思います。
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