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◆ 第二章 異邦への旅路
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正直なことを言えば、食欲はさほどなく、睡魔が私に襲いかかっている。しかし、少しでも休んだが最後、私は夢の中から戻ってこれないだろう。
「……このまま休んだら、そのまま寝てしまいそうだから、先に食事をもらおうかな」
「畏まりました。お食事の途中でも、お休みになりたい時は仰ってください。すぐに支度致しますので」
「そうならないよう、頑張るよ」
せっかく用意をしてくれた食事もそこそこに、頭が舟を漕ぎ出しでもしたら。食事を作ってくれた者たちにあまりに非礼だ。なんとしても、しっかりと食事を味わってから休まなくては。
「では食堂へご案内します」
再び、季鞍の案内で歩を進める。廊下を照らす、一定間隔の明かり。ほうっと優しく灯る光を頼りに私は進み続けた。柔らかい松明の焔を見ていると、少しばかり眠気が強くなっくる。体は疲れ切っていて、本当は今すぐにでも寝台に倒れ込みたい。
「随分とお疲れのようですね」
「少し、旅路というものを甘く見ていたようだ。旅がこんなに疲れるものだとは思っていなかった」
恥じ入るように笑えば、初体験に疲労はつきものです、と言って季鞍も笑って答えてくれた。その気軽さが心地よい。
ひとつの大きな扉の前で季鞍が足を止めた。そして、道を私に譲り、彼の手が扉を開ける。
そこは晩餐のための食堂だった。広い空間ではないが、品の良い上質な間であった。中央には精緻な意匠が施された木製の大きな食卓と、それに相応しい木製の椅子が三脚。私と清玖、そして季鞍のための椅子だろう。
食卓に充満していたのは、なんとも食欲をそそる香ばしい匂いだった。食欲が無かった私だったが、胃の腑が目覚め空腹の音を立てる。
小さな皿に、見目麗しい料理たちが無数に並んでいる。見た目からでは、それがどんな食べ物なのか想像出来ないものばかりだった。中には、黒い鳥を模したものもある。あれは何から作っているものなのだろう。
どの品にも、絵画のような美しさがあり、食べてしまうのが勿体ないと思うものばかりだった。
「なんという豪勢な……」
あまりにも煌びやかな品々に、嘆息が漏れる。季鞍によって席へ導かれ、腰を下ろす。近くなったことで匂いも濃厚になり、ますます香ばしい匂いが鼻腔を通り抜けた。
「城の料理人たちが、平素の何倍も腕によりをかけて作り上げた品々です」
季鞍が視線を向けた先、食堂の隅には五名の料理人たちが。皆、白い衣装に身を包んで神妙な面持ちでこちらを見ている。感謝の気持ちを込めて目礼をすると、彼らは目に見えて喜色に満ちた。
「私に対してはこんな食事、一度も出してきたことはありませんよ」
そう言って拗ねたような素振りを見せる季鞍は、本当に愉快な男だった。私の次に季鞍が腰を下ろし、それを見届けて清玖が座った。
どうやら清玖はその順番で着席したかったようだ。それは、夫君だからといって特別な地位にはなく県令よりは下であるという、彼の驕らない崇高な意思の現われだった。
「彼らの料理は目で見ても楽しんで頂けることと思います。ですので、決して無理な食事はお控え下さい。宮様の食が細くいらっしゃることを、我々は承知しておりますので」
「心遣いに感謝する」
私が滞在するにあたって、恐らく各所には私がどのような人間であるかの通達が行っているはずだった。それゆえに、彼らは私以上に私の得手不得手を把握している。
「……こんなに見事な食事、俺が食べていいのかな」
「どうしてそんなことを言うんだ、清玖。清玖は私の夫君なのだから、共に食事をするのは当然のことだろう」
「うーん……、それはそうなんだが」
あまりにも豪勢な食事に、清玖が臆したようだった。その気持ちは分かる。あまりにも美しくて、食べてしまってよいのかと私も戸惑っている。だが、私は清玖と共に食事がしたいのだ。
「大丈夫ですよ、夫君殿。ちゃっかり私もご相伴に預かりますので」
にこにことした顔で季鞍が言う。彼も、普段はこんな料理食べられないと言っていた。ちゃっかりと、この豪勢な食事を食べるのだと季鞍ははっきりと言う。その物言いには嫌味なところが微塵もなく、良い印象しか抱かなかった。
「美味しいものが食べられる機会に恵まれたのなら、しっかり食べておけば良いのです」
季鞍は肩を竦めて笑い、清玖もそれを見て笑っていた。幾分、心が軽くなったようだ。笑顔も明るい。ふいに、窓を見る。外の景色より、窓に映る己が目につくが、それを超えて外の風景を見た。いつまでも煌々と明かりが灯されている。
「先程、馬車から街並みを眺めていたが、活気に満ちた良い街だな」
「宮様にそのように言って頂けるなど、望外の喜びです」
「黄原の前に立ち寄ったのは、草霧という村だったが、草霧とは違った美しさがある」
私は本心でそう伝え、季鞍も本心から喜んでいるようだった。草霧に黄原。全く毛色の異なる街並みだが、そのどちらも素晴らしかった。目を閉じれば、どちらの景色も鮮明に思い出せる。
「草霧は、地質に恵まれ作物がよく育つ良い土地です。民は皆勤労に励み、過酷な農作業も真摯にこなしています。黄原は、土地の肥沃さで言えば、草霧に劣ってしまう。かつてはこの辺り一体も、田畑だったのですが、ある時より土地は静かに枯れていってしまいました。それからは、流通に特化した街へと長い時間をかけて変貌して行き、今では作物も、銀器も、反物も、何もかもがこの黄原を通って行くのです。流通の街となった黄原は、人々の活気こそが売りなんですよ」
季鞍は饒舌に語った。その言葉の端々から、黄原と黄玄県への強い想いを感じることが出来た。
「この土地を愛しているんだな」
「はい、もちろん。心の底から愛しています。陛下より任された黄玄を他県に劣らぬ優れた県にすることが、私の使命なのです」
草霧では、農作業に従事する老若男女の姿を見た。皆、額に汗をかいて過酷な労働に務めていた。そして黄原では、県令という職務に誇りを抱き、懸命に務めを果たす季鞍と出会った。
淡月は侍従として過ぎるほどに優秀で、常に私のために働いてくれている。清玖だって、国を守る為、剣を振るい血を流し、必死になって役目を果たした。
この国には、そんな人がたくさんいる。今まで、気付けなかった。誰しもが、己の役目を持って必死になって戦っている。
役目を果たすというのは、王族にのみ課せられたものではないのだ。陛下や副王陛下だって、責任の重みが他とは異なるが、根本は同じだった。己に課せられた使命を果たしている。
私はただ、姫宮という役目を果たしているだけに過ぎない。何も、特別なことはないのだ。皆が平等に背負っているものの一端に過ぎない。
急に目が覚めたような、はっとした不思議な感覚が私の体を駆け抜けて行った。
「私の無駄話が長くなってしまい、申し訳ありません。どうぞ、冷めないうちにお召し上がりください」
「無駄話などではない。務めに励む季鞍の姿は素晴らしいものだ。貴方の話が聞けて良かった」
新たな気付きを得て、鮮明になった視界で私は清玖の姿を捉える。視線が合って、微笑み合った。そうして、私は箸を掴んで食事を始めることにした。
「……このまま休んだら、そのまま寝てしまいそうだから、先に食事をもらおうかな」
「畏まりました。お食事の途中でも、お休みになりたい時は仰ってください。すぐに支度致しますので」
「そうならないよう、頑張るよ」
せっかく用意をしてくれた食事もそこそこに、頭が舟を漕ぎ出しでもしたら。食事を作ってくれた者たちにあまりに非礼だ。なんとしても、しっかりと食事を味わってから休まなくては。
「では食堂へご案内します」
再び、季鞍の案内で歩を進める。廊下を照らす、一定間隔の明かり。ほうっと優しく灯る光を頼りに私は進み続けた。柔らかい松明の焔を見ていると、少しばかり眠気が強くなっくる。体は疲れ切っていて、本当は今すぐにでも寝台に倒れ込みたい。
「随分とお疲れのようですね」
「少し、旅路というものを甘く見ていたようだ。旅がこんなに疲れるものだとは思っていなかった」
恥じ入るように笑えば、初体験に疲労はつきものです、と言って季鞍も笑って答えてくれた。その気軽さが心地よい。
ひとつの大きな扉の前で季鞍が足を止めた。そして、道を私に譲り、彼の手が扉を開ける。
そこは晩餐のための食堂だった。広い空間ではないが、品の良い上質な間であった。中央には精緻な意匠が施された木製の大きな食卓と、それに相応しい木製の椅子が三脚。私と清玖、そして季鞍のための椅子だろう。
食卓に充満していたのは、なんとも食欲をそそる香ばしい匂いだった。食欲が無かった私だったが、胃の腑が目覚め空腹の音を立てる。
小さな皿に、見目麗しい料理たちが無数に並んでいる。見た目からでは、それがどんな食べ物なのか想像出来ないものばかりだった。中には、黒い鳥を模したものもある。あれは何から作っているものなのだろう。
どの品にも、絵画のような美しさがあり、食べてしまうのが勿体ないと思うものばかりだった。
「なんという豪勢な……」
あまりにも煌びやかな品々に、嘆息が漏れる。季鞍によって席へ導かれ、腰を下ろす。近くなったことで匂いも濃厚になり、ますます香ばしい匂いが鼻腔を通り抜けた。
「城の料理人たちが、平素の何倍も腕によりをかけて作り上げた品々です」
季鞍が視線を向けた先、食堂の隅には五名の料理人たちが。皆、白い衣装に身を包んで神妙な面持ちでこちらを見ている。感謝の気持ちを込めて目礼をすると、彼らは目に見えて喜色に満ちた。
「私に対してはこんな食事、一度も出してきたことはありませんよ」
そう言って拗ねたような素振りを見せる季鞍は、本当に愉快な男だった。私の次に季鞍が腰を下ろし、それを見届けて清玖が座った。
どうやら清玖はその順番で着席したかったようだ。それは、夫君だからといって特別な地位にはなく県令よりは下であるという、彼の驕らない崇高な意思の現われだった。
「彼らの料理は目で見ても楽しんで頂けることと思います。ですので、決して無理な食事はお控え下さい。宮様の食が細くいらっしゃることを、我々は承知しておりますので」
「心遣いに感謝する」
私が滞在するにあたって、恐らく各所には私がどのような人間であるかの通達が行っているはずだった。それゆえに、彼らは私以上に私の得手不得手を把握している。
「……こんなに見事な食事、俺が食べていいのかな」
「どうしてそんなことを言うんだ、清玖。清玖は私の夫君なのだから、共に食事をするのは当然のことだろう」
「うーん……、それはそうなんだが」
あまりにも豪勢な食事に、清玖が臆したようだった。その気持ちは分かる。あまりにも美しくて、食べてしまってよいのかと私も戸惑っている。だが、私は清玖と共に食事がしたいのだ。
「大丈夫ですよ、夫君殿。ちゃっかり私もご相伴に預かりますので」
にこにことした顔で季鞍が言う。彼も、普段はこんな料理食べられないと言っていた。ちゃっかりと、この豪勢な食事を食べるのだと季鞍ははっきりと言う。その物言いには嫌味なところが微塵もなく、良い印象しか抱かなかった。
「美味しいものが食べられる機会に恵まれたのなら、しっかり食べておけば良いのです」
季鞍は肩を竦めて笑い、清玖もそれを見て笑っていた。幾分、心が軽くなったようだ。笑顔も明るい。ふいに、窓を見る。外の景色より、窓に映る己が目につくが、それを超えて外の風景を見た。いつまでも煌々と明かりが灯されている。
「先程、馬車から街並みを眺めていたが、活気に満ちた良い街だな」
「宮様にそのように言って頂けるなど、望外の喜びです」
「黄原の前に立ち寄ったのは、草霧という村だったが、草霧とは違った美しさがある」
私は本心でそう伝え、季鞍も本心から喜んでいるようだった。草霧に黄原。全く毛色の異なる街並みだが、そのどちらも素晴らしかった。目を閉じれば、どちらの景色も鮮明に思い出せる。
「草霧は、地質に恵まれ作物がよく育つ良い土地です。民は皆勤労に励み、過酷な農作業も真摯にこなしています。黄原は、土地の肥沃さで言えば、草霧に劣ってしまう。かつてはこの辺り一体も、田畑だったのですが、ある時より土地は静かに枯れていってしまいました。それからは、流通に特化した街へと長い時間をかけて変貌して行き、今では作物も、銀器も、反物も、何もかもがこの黄原を通って行くのです。流通の街となった黄原は、人々の活気こそが売りなんですよ」
季鞍は饒舌に語った。その言葉の端々から、黄原と黄玄県への強い想いを感じることが出来た。
「この土地を愛しているんだな」
「はい、もちろん。心の底から愛しています。陛下より任された黄玄を他県に劣らぬ優れた県にすることが、私の使命なのです」
草霧では、農作業に従事する老若男女の姿を見た。皆、額に汗をかいて過酷な労働に務めていた。そして黄原では、県令という職務に誇りを抱き、懸命に務めを果たす季鞍と出会った。
淡月は侍従として過ぎるほどに優秀で、常に私のために働いてくれている。清玖だって、国を守る為、剣を振るい血を流し、必死になって役目を果たした。
この国には、そんな人がたくさんいる。今まで、気付けなかった。誰しもが、己の役目を持って必死になって戦っている。
役目を果たすというのは、王族にのみ課せられたものではないのだ。陛下や副王陛下だって、責任の重みが他とは異なるが、根本は同じだった。己に課せられた使命を果たしている。
私はただ、姫宮という役目を果たしているだけに過ぎない。何も、特別なことはないのだ。皆が平等に背負っているものの一端に過ぎない。
急に目が覚めたような、はっとした不思議な感覚が私の体を駆け抜けて行った。
「私の無駄話が長くなってしまい、申し訳ありません。どうぞ、冷めないうちにお召し上がりください」
「無駄話などではない。務めに励む季鞍の姿は素晴らしいものだ。貴方の話が聞けて良かった」
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