憧れはすぐ側に

なめめ

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甘くて醒めない気持ち

29-21

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「……渉太、可愛い」

言葉で、キスで煽られながらも、臀部の奥の窄まりに先程俺が放ったモノを擦り付けるようにして律仁さんの指が入る。普段入ることのない場所への違和感で思わず身体が強ばってしまったが、 渉太が硬直させる度にキスをされ、慰めるように腰から臀部に掛けて撫でてを繰り返され緊張を解かされる。

律仁さんの優しい手の感触を辿りながら時間をかけて徐々に指を増やして抜き差しをされて、慣らされているうちに違和感が気持ちよさに変わる。

交わる息に全身が熱くなる。

律仁さんが「渉太、入れるよ?」と断りを入れた後、腰を持ち上げられて、ゆっくりと律仁さんのモノが俺の中へと入っていった。
ゆっくりと出し入れされながら進んでいくのを中で感じる。律仁さんので奥を突かれたとき、電気が走ったような衝撃で背中が反り立った。

「あっ……あっ…おくっ……いや……りっりつひとさんっ……」
「奥いいの?」

奥で熱が膨らんでは今にも溢れだしそうになる、現に渉太の先端からは既に雫が溢れていた。初めての感覚に、怖いけど気持ち良くて
律仁さんの問いかけに素直に頷く。

芯が熱を帯びては揺れる腰と共に走る衝撃に何度も律仁さんの名前を呼んでは、律仁さんの背中をギュッ抱きしめていた。

「……律仁さんっっ」

律仁さんも余裕がないのか、息を切らしながら俺のことを濡れた眼差しで見つめ、「渉太、気持ちいいよ」と囁かれるので、心も身体も繋がることができたんだと怖さよりも嬉しさが上回る。

「あっ……あっ…いっく」

リズムを刻むように早くなる衝撃に、渉太の奥で溜め込んだ熱は我慢を無くして自らの腹部の上で解き放たれてしまった。律仁さんも後を追うようにドクリと奥で波打たせては俺の中で達した。

「渉太、愛してるよ」

余韻に浸るように律仁さんと見つめ合う。渉太も律仁さんの問いかけに応えるようにして少し照れながら「俺もです」と返した。

そんな俺を見つめる律仁さんの姿に途端に愛おしさが増して、渉太は汗ばんだ律仁さんの額から前髪を梳き上げては、両頬を両手で掴かむと、自らキスしにいっていた。

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