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僅かな心の変化
僅かな心の変化 4-3
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「おい、大丈夫か?」
亨が声を掛けると葵はビクリと体を震わせては此方を見上げてきた。自分をみるなり、少しだけ安堵したように葵の肩が下がる。
亨はゆっくりと葵の肩を抱き寄せてはその場に立ち上がらせた。
「すみません。また塩谷くんに助けてもらっちゃいましたね·····」
俯いて謝るばかりで動かない男の背中の土を無言でほろってあげる。
俺が助けたなんて·····勢いで男の悲しげな表情を見たくないと思って飛び出して行ったものの、結局他人の力で事なきことを終えただけだ。
たまたま教師がいなかったら自分はどうしていただろうか。自ら立ち向かって行ける勇気はあっただろうか。
きっと、自分を犠牲にしてまで止めるようなことも出来きず目の前で足が竦んでいた気がする。
「だ、大丈夫です。自分でやるので·····」
すると、葵は避けるように自分から離れては、自らで制服をほろい、潰れてしまった花の片付けを始めた。
亨はその後ろ姿をじっと見つめるだけで
男にかける言葉が見つからない。
だけど、このまま何事もなかったかのように立ち去ることも出来なかった。
「あのさ、この前おすすめの花教えてって言ったじゃん」
花壇の前で屈んでは、丸くなった背中に問いかけて見ると、手元がピタリと止まった。
「今度、母親に贈ろうと思うんだけど何がいいかな·····?」
社交辞令で言ったはずの話をここで話題にするとは思わなかったが目の前の男が花の話をすると明るくなるのが分かっていたので問いかける。
目の前の男の嬉しそうな顔がどうしても見たかった。
亨が声を掛けると葵はビクリと体を震わせては此方を見上げてきた。自分をみるなり、少しだけ安堵したように葵の肩が下がる。
亨はゆっくりと葵の肩を抱き寄せてはその場に立ち上がらせた。
「すみません。また塩谷くんに助けてもらっちゃいましたね·····」
俯いて謝るばかりで動かない男の背中の土を無言でほろってあげる。
俺が助けたなんて·····勢いで男の悲しげな表情を見たくないと思って飛び出して行ったものの、結局他人の力で事なきことを終えただけだ。
たまたま教師がいなかったら自分はどうしていただろうか。自ら立ち向かって行ける勇気はあっただろうか。
きっと、自分を犠牲にしてまで止めるようなことも出来きず目の前で足が竦んでいた気がする。
「だ、大丈夫です。自分でやるので·····」
すると、葵は避けるように自分から離れては、自らで制服をほろい、潰れてしまった花の片付けを始めた。
亨はその後ろ姿をじっと見つめるだけで
男にかける言葉が見つからない。
だけど、このまま何事もなかったかのように立ち去ることも出来なかった。
「あのさ、この前おすすめの花教えてって言ったじゃん」
花壇の前で屈んでは、丸くなった背中に問いかけて見ると、手元がピタリと止まった。
「今度、母親に贈ろうと思うんだけど何がいいかな·····?」
社交辞令で言ったはずの話をここで話題にするとは思わなかったが目の前の男が花の話をすると明るくなるのが分かっていたので問いかける。
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