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亨からの誘い
亨からの誘い④
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渡すのは明日だし、ほぼ無知と言っていい亨に任せて花束を持って帰らせたら折角な花束が萎れかねない。根元は長めにラッピングの際に敢えて、出しておくように指示をしたのは、端からお店の冷蔵庫で保管する気でいたからだった。
自分で組んだ花束の出来栄えに見とれている亨を横目に葵は、花バケツに水をはり、亨の目の前に持っていく。
「明日までお店の冷蔵庫に保管しておくのでこの中に入れてください。貴方は明日学校ですか?」
「うん·····」
葵の指示通りに花束を立て掛けるように静かにバケツに入れると、たどたどしく頷いてくる。
「学校終わりにお店に来れますか?」
「うん·····でも明日定休日じゃ·····」
「僕も学校なので終わったら花束取りに来てください。住所だけじゃ分からないと思うのでついでに僕の家、案内します」
特に深い意味はなかった。
ごく自然の流れでそう提案したまでだったが、途端に亨の耳朶が赤くなり始めると顔を両手で覆い頭を左右に振る。
「どうしたんですか?何か不服でもありましたか?」
葵が問えば問うほどに、薔薇のように赤く染めては首筋まで侵食していた。その光景を見た途端、亨に気を許したと誤解を与えてしまったのではないかと、己の発言に後悔する。
「·····な、なんでもないっ。是非とも·····お願いします」
気持ちを落ち着かせるように深呼吸をしてみせると顔から解いた手を身体の前で組み、深々と頭を下げてくる。
これもあくまで業務の一環·····。
どっちみち亨も来るとなれば、僕か百合のどちらかが迎えに行かなければならなかった。当日百合は準備で忙しいだろうから、これは必然だっただけ。
「あら、二人とも揃って珍しいわね。二人で仲良く何してたの?」
上機嫌であることが、分かりやすく鼻歌を歌いながら作業台の片付けを率先して始める亨。すると、カランと入り口の扉の鈴が鳴ったかと思えば百合が配達から帰ってきた。
自分で組んだ花束の出来栄えに見とれている亨を横目に葵は、花バケツに水をはり、亨の目の前に持っていく。
「明日までお店の冷蔵庫に保管しておくのでこの中に入れてください。貴方は明日学校ですか?」
「うん·····」
葵の指示通りに花束を立て掛けるように静かにバケツに入れると、たどたどしく頷いてくる。
「学校終わりにお店に来れますか?」
「うん·····でも明日定休日じゃ·····」
「僕も学校なので終わったら花束取りに来てください。住所だけじゃ分からないと思うのでついでに僕の家、案内します」
特に深い意味はなかった。
ごく自然の流れでそう提案したまでだったが、途端に亨の耳朶が赤くなり始めると顔を両手で覆い頭を左右に振る。
「どうしたんですか?何か不服でもありましたか?」
葵が問えば問うほどに、薔薇のように赤く染めては首筋まで侵食していた。その光景を見た途端、亨に気を許したと誤解を与えてしまったのではないかと、己の発言に後悔する。
「·····な、なんでもないっ。是非とも·····お願いします」
気持ちを落ち着かせるように深呼吸をしてみせると顔から解いた手を身体の前で組み、深々と頭を下げてくる。
これもあくまで業務の一環·····。
どっちみち亨も来るとなれば、僕か百合のどちらかが迎えに行かなければならなかった。当日百合は準備で忙しいだろうから、これは必然だっただけ。
「あら、二人とも揃って珍しいわね。二人で仲良く何してたの?」
上機嫌であることが、分かりやすく鼻歌を歌いながら作業台の片付けを率先して始める亨。すると、カランと入り口の扉の鈴が鳴ったかと思えば百合が配達から帰ってきた。
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