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気持ちを揺るがすデート
気持ちを揺るがすデート⑤
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「も、もちろんだよ。葵、何が食べたい?何が好き?俺は葵の食べたいものならなんでもいいから」
葵自身が意志を示したことで、亨が勢いづいたのか先程どもらせていたのが嘘のように次々に問われる。
「あの·····」
食い気味で問いかけられたので亨の勢いに圧倒した葵は顔を引き攣らせながら半歩後ろへ下がった。すると亨はそんな葵の反応から察してか、謝るように顔を俯かせると「お店見てから決めようか」と苦笑いをしてみせる。
僕の行動に様子を伺いながら一喜一憂する彼の姿は何だか忙しないが、とても嘘のようには思えなかった。以前からこんなにも分かりやすい行動をとっていただろうか。昔は恋愛に関して亨の方が優勢だった。常に冷静で余裕のある彼は、葵にとって近づきたいけど近づけないような存在。
今の亨は真逆だ。
感情をわかり易く表に出してきて、常に余裕の無い彼。今は葵が誘ったことが相当嬉しかったのか、足を弾ませるように前進している。
なんか其れが年下っぽくてかわいいような·····。
並んで歩いては亨のことをチラチラ覗きながらそんな事を思ってしまった自分に身震いした。やはり映画の影響力というものは人の心をもこう美化させてしまうのか。
これはあくまで亨が僕を諦めて貰う為のデートのようなもので僕はただソレに付き合っているだけのはずだ。
結局、御飯は施設内の地下にあるお好み焼きのお店に入った。ボックス席に案内され、亨と向かい合わせに座る。具材が運ばれるのを待つ間、沈黙がいたたまれず先程鑑賞した映画の話を振ると少年のようにキラキラとした表情で感想を語っていた。
上映後に涙を流していた程だから余程彼の心に触れる作品であったことには違いないだろうが、ここまでだとは思わず亨にも好きな物に対して熱く語るような熱量を持っているのだと驚いた。
葵自身が意志を示したことで、亨が勢いづいたのか先程どもらせていたのが嘘のように次々に問われる。
「あの·····」
食い気味で問いかけられたので亨の勢いに圧倒した葵は顔を引き攣らせながら半歩後ろへ下がった。すると亨はそんな葵の反応から察してか、謝るように顔を俯かせると「お店見てから決めようか」と苦笑いをしてみせる。
僕の行動に様子を伺いながら一喜一憂する彼の姿は何だか忙しないが、とても嘘のようには思えなかった。以前からこんなにも分かりやすい行動をとっていただろうか。昔は恋愛に関して亨の方が優勢だった。常に冷静で余裕のある彼は、葵にとって近づきたいけど近づけないような存在。
今の亨は真逆だ。
感情をわかり易く表に出してきて、常に余裕の無い彼。今は葵が誘ったことが相当嬉しかったのか、足を弾ませるように前進している。
なんか其れが年下っぽくてかわいいような·····。
並んで歩いては亨のことをチラチラ覗きながらそんな事を思ってしまった自分に身震いした。やはり映画の影響力というものは人の心をもこう美化させてしまうのか。
これはあくまで亨が僕を諦めて貰う為のデートのようなもので僕はただソレに付き合っているだけのはずだ。
結局、御飯は施設内の地下にあるお好み焼きのお店に入った。ボックス席に案内され、亨と向かい合わせに座る。具材が運ばれるのを待つ間、沈黙がいたたまれず先程鑑賞した映画の話を振ると少年のようにキラキラとした表情で感想を語っていた。
上映後に涙を流していた程だから余程彼の心に触れる作品であったことには違いないだろうが、ここまでだとは思わず亨にも好きな物に対して熱く語るような熱量を持っているのだと驚いた。
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