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後悔
後悔④
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学校の最寄りから五駅先で下車する。
着いた頃にはすっかり日も落ちていて、如何にも夜の街と言ったところだ。
黙ってついてくる吉岡を気にしながらそのまま行き慣れたように繁華街へと向かう。
当然吉岡にとっては足の踏み入れたことなどない街並みなのであろう。辺りをキョロキョロしながら落ち着かないようだった。
居酒屋やバーが立ち並ぶ道の少し外れた入り組んだ突き当たりにひっそりと位置している「カエデ」という看板が立つスナックお店の前に立つとドアノブを握る。
腕を引いて扉を開けようとしたときに、吉岡に手首を掴まれた。反射的に起こした行動だったのか、ハッとした吉岡は罰が悪そうな顔をすると直ぐに離される。
「優、それは不味くない?俺たちどっからどう見ても高校生·····」
漸く発した吉岡の言葉を遮るように扉を
躊躇いなく開く·····。
自分から上手く切りだせないから奴に頼るわけじゃない·····いや、半分はそうだけど。
単純に吉岡に自分のことを知って欲しいと思った。
着いた頃にはすっかり日も落ちていて、如何にも夜の街と言ったところだ。
黙ってついてくる吉岡を気にしながらそのまま行き慣れたように繁華街へと向かう。
当然吉岡にとっては足の踏み入れたことなどない街並みなのであろう。辺りをキョロキョロしながら落ち着かないようだった。
居酒屋やバーが立ち並ぶ道の少し外れた入り組んだ突き当たりにひっそりと位置している「カエデ」という看板が立つスナックお店の前に立つとドアノブを握る。
腕を引いて扉を開けようとしたときに、吉岡に手首を掴まれた。反射的に起こした行動だったのか、ハッとした吉岡は罰が悪そうな顔をすると直ぐに離される。
「優、それは不味くない?俺たちどっからどう見ても高校生·····」
漸く発した吉岡の言葉を遮るように扉を
躊躇いなく開く·····。
自分から上手く切りだせないから奴に頼るわけじゃない·····いや、半分はそうだけど。
単純に吉岡に自分のことを知って欲しいと思った。
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