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第23話 煌牙鰐エリュシオンとの戦闘
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デカイという事はシンプルに強いという事だ。
水中にいるモンスターにはデカイ奴が多い。浮力の関係で体に重力の負荷が少ないためだろうか?
目前の煌牙鰐エリュシオン───コガオンはでかくて強いってことになる。
「へぇ、一番大きいクジラはシロナガスクジラは最大体長33.6メートルか。あっ! 世界一小さなクジラは1.5メートルね」
『お願いだから、戦いの最中にWikipedia見ないで!』
『雑学助からない! 水中でスマホをいじるな!』
『お前のスマホの防水性能どうなってるんだ!』
『まてよ・・・・・・スマホって静電気か何かで反応してるんだよな? あれ?』
『真面目に命を賭けろよ! ¥5000』
むっ! さりげなく会社から支給されたVTuber配信専用スマホを自慢しようとしただけだが・・・・・・
まぁ、真面目に戦うか。 俺は両目を閉じると腕を前に伸ばした。
意識を集中する。僅かに感じられる水流の乱れ。
「───来る!」と俺は反応する。 水の流れに逆らわず、動くと───
俺がいた場所にコガオンの牙が通過していった。 どうやら、俺を丸のみするつもりだったらしい。
俺の目前を通過していくコガオンの側部に手刀を叩き込んだ。
「うおぉ! 堅っ!」
想定外の防御力だった。 分厚い皮を何とか貫く事はできたが、ダメージを少なかったようだ。
俺を通過していったコガオンはすぐに旋回してきた。 その勢いで尻尾を振り回してくる。
普通のワニでも尻尾で殴られると、アバラ骨くらいは簡単にへし折る威力があるらしい。
「うん、じゃ水中だとどうなんだろ?」と俺は純粋な好奇心から防御《ガード》を固めて受けてみた。
その結果、吹き飛ばされた。 予想通りのダメージはないが、吹き飛ばし技としては有効らしい。
離された距離は、およそで30メートル・・・・・・か?
「あっ! やばい」と俺は感じだ。
十分な助走が生まれる距離。 コガオンは加速する。
すぐに、まるで魚雷のような速度に達成。 さらに体を捻りながら、コークスクリューの体当たり。
「当たれば、体がバラバラになりそうな体当たりだな。それじゃ───真っ正面から殴り倒す」
『待て待て待て!』
『どうして、無駄に思い切りがいいの!?』
『もっと別の方法が(ry』
良いぞ。コメント欄も盛り上がっている。
ここで一撃を決める。 タイミングを計り、固めた拳を正確に───
「撃ち抜く!」
拳から伝わる衝撃。 高回転による威力向上。
だが、正確に回転を中心を捉えた事で、俺の打撃力はコガオンの体内で爆発した。
周囲に広がる断末魔。 俺が言うのもなんだが、なぜ水中で断末魔が聞こえる?
その直後、コガオンの体は黒い瘴気と共に霧散していく。
「おっと! ワニ肉のドロップを・・・・・・!」
消滅していくコガオンの体に反して、ドロップアイテムが出現していく。
【煌牙鰐の牙】
【煌牙鰐の皮】
・・・・・・いや、狙っていた素材はそうじゃなくて!
【煌牙鰐の肉】
「おっ! 来た! これでステーキが作れるぞ!」
『目的変わってて草』
『これ、なんの配信だったけ?』
『※彼は音痴を克服するために頑張っています』
『いやいや、牙も皮も高級素材だぞ。煌牙鰐の牙を材料に使った剣は高額で配信者同士で取引される武器であってだな・・・・・・』
『・・・・・・ちなみにおいくら万円?』
『素材だけで億越え』
『ひぇ~』
ん? んん? 俺が目的の食材を手に入れて喜んでいる間にコメント欄では別の話題で盛り上がってないか?
あぁ、そうか。 そうだよな。 今回の目的はセイレーンだったもんな。
それじゃ、改めてセイレーン探索に専念することにしよう。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
さて、セイレーンについて、もう少し説明をしようか。
簡単に言えば、人魚と同じような半人半魚の姿だ(半人半鳥の場合もある)。
歌声や楽器の演奏によって、幻覚、混乱、錯乱、誘惑・・・・・・などなど、ダンジョン配信者に精神系のデバフ攻撃をしかけてくる。
その特徴から考えれば、セイレーンの居場所は水中ではなく水上になる事を俺は失念していた。
普通は、水中で歌声みたいな音は聞こえないからな。
そうやって出現ポイントを絞っていくと・・・・・・
『死の岩礁』
周囲は霧に覆われている。 水面ギリギリで見辛い岩場。
そこらで、複数の難破船が見えている。
「これでもかっ! って出現しそうなポイントにきたぞ! 今から、難波船を探索していくぜ!」
『出そうなのは海賊のアンデッドなんよな。どうみても・・・・・・』
『なんか、生者を恨んでそうな怨嗟が聞こえてくるんじゃが?』
『知り合いの寺育ちを呼ばなきゃ(使命感)』
みんな大袈裟だな。 ダンジョン探索を仕事をしてたら、普通の幽霊と素手で殴り合う事なんて良くある事なのに。
「おっ! この船、縄梯子があるぞ。ちょうど良い!」
『いや、ちょうど良いじゃなくてさぁ!』
『どう見ても罠だよな』
『120%罠だよ』
「いやいや、罠だと分かりやすい場所には撮れ高があるんだよ」
俺は、不自然に新しい縄梯子を掴むと昇り始めた。
水中にいるモンスターにはデカイ奴が多い。浮力の関係で体に重力の負荷が少ないためだろうか?
目前の煌牙鰐エリュシオン───コガオンはでかくて強いってことになる。
「へぇ、一番大きいクジラはシロナガスクジラは最大体長33.6メートルか。あっ! 世界一小さなクジラは1.5メートルね」
『お願いだから、戦いの最中にWikipedia見ないで!』
『雑学助からない! 水中でスマホをいじるな!』
『お前のスマホの防水性能どうなってるんだ!』
『まてよ・・・・・・スマホって静電気か何かで反応してるんだよな? あれ?』
『真面目に命を賭けろよ! ¥5000』
むっ! さりげなく会社から支給されたVTuber配信専用スマホを自慢しようとしただけだが・・・・・・
まぁ、真面目に戦うか。 俺は両目を閉じると腕を前に伸ばした。
意識を集中する。僅かに感じられる水流の乱れ。
「───来る!」と俺は反応する。 水の流れに逆らわず、動くと───
俺がいた場所にコガオンの牙が通過していった。 どうやら、俺を丸のみするつもりだったらしい。
俺の目前を通過していくコガオンの側部に手刀を叩き込んだ。
「うおぉ! 堅っ!」
想定外の防御力だった。 分厚い皮を何とか貫く事はできたが、ダメージを少なかったようだ。
俺を通過していったコガオンはすぐに旋回してきた。 その勢いで尻尾を振り回してくる。
普通のワニでも尻尾で殴られると、アバラ骨くらいは簡単にへし折る威力があるらしい。
「うん、じゃ水中だとどうなんだろ?」と俺は純粋な好奇心から防御《ガード》を固めて受けてみた。
その結果、吹き飛ばされた。 予想通りのダメージはないが、吹き飛ばし技としては有効らしい。
離された距離は、およそで30メートル・・・・・・か?
「あっ! やばい」と俺は感じだ。
十分な助走が生まれる距離。 コガオンは加速する。
すぐに、まるで魚雷のような速度に達成。 さらに体を捻りながら、コークスクリューの体当たり。
「当たれば、体がバラバラになりそうな体当たりだな。それじゃ───真っ正面から殴り倒す」
『待て待て待て!』
『どうして、無駄に思い切りがいいの!?』
『もっと別の方法が(ry』
良いぞ。コメント欄も盛り上がっている。
ここで一撃を決める。 タイミングを計り、固めた拳を正確に───
「撃ち抜く!」
拳から伝わる衝撃。 高回転による威力向上。
だが、正確に回転を中心を捉えた事で、俺の打撃力はコガオンの体内で爆発した。
周囲に広がる断末魔。 俺が言うのもなんだが、なぜ水中で断末魔が聞こえる?
その直後、コガオンの体は黒い瘴気と共に霧散していく。
「おっと! ワニ肉のドロップを・・・・・・!」
消滅していくコガオンの体に反して、ドロップアイテムが出現していく。
【煌牙鰐の牙】
【煌牙鰐の皮】
・・・・・・いや、狙っていた素材はそうじゃなくて!
【煌牙鰐の肉】
「おっ! 来た! これでステーキが作れるぞ!」
『目的変わってて草』
『これ、なんの配信だったけ?』
『※彼は音痴を克服するために頑張っています』
『いやいや、牙も皮も高級素材だぞ。煌牙鰐の牙を材料に使った剣は高額で配信者同士で取引される武器であってだな・・・・・・』
『・・・・・・ちなみにおいくら万円?』
『素材だけで億越え』
『ひぇ~』
ん? んん? 俺が目的の食材を手に入れて喜んでいる間にコメント欄では別の話題で盛り上がってないか?
あぁ、そうか。 そうだよな。 今回の目的はセイレーンだったもんな。
それじゃ、改めてセイレーン探索に専念することにしよう。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
さて、セイレーンについて、もう少し説明をしようか。
簡単に言えば、人魚と同じような半人半魚の姿だ(半人半鳥の場合もある)。
歌声や楽器の演奏によって、幻覚、混乱、錯乱、誘惑・・・・・・などなど、ダンジョン配信者に精神系のデバフ攻撃をしかけてくる。
その特徴から考えれば、セイレーンの居場所は水中ではなく水上になる事を俺は失念していた。
普通は、水中で歌声みたいな音は聞こえないからな。
そうやって出現ポイントを絞っていくと・・・・・・
『死の岩礁』
周囲は霧に覆われている。 水面ギリギリで見辛い岩場。
そこらで、複数の難破船が見えている。
「これでもかっ! って出現しそうなポイントにきたぞ! 今から、難波船を探索していくぜ!」
『出そうなのは海賊のアンデッドなんよな。どうみても・・・・・・』
『なんか、生者を恨んでそうな怨嗟が聞こえてくるんじゃが?』
『知り合いの寺育ちを呼ばなきゃ(使命感)』
みんな大袈裟だな。 ダンジョン探索を仕事をしてたら、普通の幽霊と素手で殴り合う事なんて良くある事なのに。
「おっ! この船、縄梯子があるぞ。ちょうど良い!」
『いや、ちょうど良いじゃなくてさぁ!』
『どう見ても罠だよな』
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「いやいや、罠だと分かりやすい場所には撮れ高があるんだよ」
俺は、不自然に新しい縄梯子を掴むと昇り始めた。
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