VTuberでもできるダンジョン配信!

チョーカ-

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第26話 顛末と掲示板(5回目)

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 俺は詠唱を始める。

『言葉は飛沫 心に打ち 波の律動 思いを洗う

写した感情 水鏡にひそめ 沈めよ この魔法の詩』

 詠唱とは詩であり、魔を歌に載せる事で、意味を強める。

 『氷界絶葬《フロスト・ノヴァ》』

 魔法を感知したのだろう。 セイレーンは、岩場から水中に飛び込んだ。

「だが、もう遅い!」

 セイレーンは体は、水に弾かれたようにリバウンドした。

「文字通りの水面下。 既に俺の魔法は、氷の壁を作り終えているぜ」

 水の下。 分厚い氷の塊が広がっている。 

 その上をセイレーンが俺の目前まで滑って来た。 まるで市場の冷凍マグロのようだ。

 お互いに目が合う。 セイレーンが断末魔のように声をあげてデバフ攻撃を────

「させねぇよ?」と俺は、とどめの一撃に打撃を叩き込んだ。

『お見事!』

『勝利記念スパチャ ¥500』

『勝ちおめ!』

 コメントでは、俺の勝利を称えてくれる。でも……

「ない! ドロップアイテムに……音感の金琴がない!」

『あっ! そう言えば……』

『目的忘れてた』

『これはドンマイ!』

 その後もセイレーンを探し回ったが、目的のアイテム『音感の金琴』は手に入らなかった。

「なんの成果も得られませんでした!」

『進撃ネタw』

『草』

『ライガかエレンかクイズが捗るなw』

「はい、それじゃ今日の配信はここまで……終わりだよ! 終わり!」

 俺は、あきらめて配信を閉じる事にした。 その前に───

「鳴瀬ユズカ先輩の24時間生配信 ユズカ24はいよいよ明日から! 俺とオルネも出るから楽しみにしてくれよな!」

『先輩の宣伝を忘れない後輩の鏡』

『この配信がプロモーションだったって……コト!?』

『お疲れ様! 絶対に見るね!』

  
~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~  ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ 

【VTuber】たけプロ総合スレpart17

891 名無し
ユズカ24完走おつかれ!
ようやく寝れるぜ! 


892 名無し
感想会はここからだぜ。
ところで、明日の朝7時にユズカの配信枠が立ってるのはバグですか? 


893 名無し
>>982
ところがどっこい
バグじゃありません!


894 名無し
最後のドローンショー凄かったな。
まさか、ユズカがドローンに乗ってライヴをするなんてな


895 名無し
ドローンって無人航空機だったはずでは?
まぁ、人間を運ぶドローンもあるから、多少はね?


895 名無し
オルネ&ライガ、悪くなかったじゃん
事前に杞憂民が出てたのはなんだったんだ?


896 名無し
オルネ←体力よわよわ
ライガ←超絶オンチ


897 名無し
>>896
なんでや! 2人ともよかったやん。

 
898 名無し
>>897
2人とも、血が滲む努力があったんやで
1ヶ月かけて1曲を仕上げたんや 
最後に言ってた「2曲目は無理」ってのは、そういう意味や 


899 名無し
ワシの推しの努力に涙が禁じられない。


900 名無し
>>899
そんな君に朗報やで
tt:www.◆◆◆.◇◇◇


901 名無し
>>900
ライガの外部コラボ!? 
それも大人数コラボやんけ!

~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~  ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ 

 ・・・・・・というわけで、ユズカ24の出演を終えた。

 成瀬先輩は、24時間配信が終わると打ち上げの提案をしてくれた。

 流石にスタッフに止められた1時間だけの打ち上げだったが・・・・・・

「楽しかったな」

 家に帰った俺は、最近の出来事を思い出しながら、普段は飲まない(飲めない)酒を飲んでいた。

「おっと」と俺は収納空間のスキルを使って、楽器を取り出した。

 セイレーンのドロップアイテム 『音感の金琴』

 ぶっちゃけ、配信以前から手に入れていた。

 配信を盛り上げるためにいろいろと言ってたけど、最初から使う気はなかった。
 
 それには理由があって───


「まぁ、嘘はついてないよね?」

 俺は琴を奏でて歌う。 自分の声とは似ても似つか美声。

 ただし、それは女性の声───セイレーンの歌声だ。

 流石に、VTuberのライブ配信で歌がうまくなっても、俺の声じゃないなら意味はないだろ?

「やれやれ、久々に歌ってみたなぁ」

 俺が歌をうまく歌えなくなったのは、魔法の副作用───もはや、解けない呪いのようなもの。

「あの時は、強くなるために歌声くらい犠牲にしても構わないと思ったけど・・・・・・ままならないものだな、人生は」

 まさか、俺がVTuberになるなんて、当時は思ってなかったよ。

「だから、人生は面白い」

 どうやら、アルコールが体に回ったようだ。
 ベットにダイブする。

 ……まさか、俺が酒に弱いのもダンジョンの呪いじゃないよね?
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