37 / 92
第37話 解決(?)
しおりを挟む
2メートルの球体が浮かんでいる。 白い半透明の球体だ。
その中心に人の顔。 かつて、物申す系VTuberを名乗っていた男─── 炎斉士だ。
なぜ、彼が? そんな理由が頭に思い浮かぶだろう。
「驚いているな、ライガ! その顔を見たかったぞ」
彼は高笑いと共に語り始める。
「貴様によって、破滅した俺はダンジョンで隠れるように過ごした。数か月の期間─── それによって、特殊なスキルを手に入れたのだ!」
「あぁ、なるほど。そういうパターンのやつか。気づいてないのか……」
ついため息交じりに、呟いた。だが、その言葉が気に入らなかったようだ。
「なんだ、その反応は!」と炎斉士は激高して、怒鳴りだした。
「俺は、俺様は、人を操る強力なスキルを手に入れた。いくら貴様が強くても、俺のスキルの前では無力だ。 怖いか? なら土下座しろ! 俺様にした行為を謝罪しろよおおおおお! ボケが!」
正直に言うと、めちゃくちゃ怒ってて……ドン引きする。
「う~ん、どうしよっかな? ちょっと伝えずらいからなぁ……」
「何をブツブツと1人で! もう良い、俺のスキルでお前も操ってやる!」
「────いや、それはスキルじゃなくて、お前はもう死んでいるだぜ?」
「……はぁ?」と炎斉士の動きが止まる。
その隙に「ほら、証拠」と俺は彼の体に触れようとする。 しかし、何の抵抗もなくすり抜けていく。 だって、幽霊には触れないのだから……
「なっ! 俺様に何をした! 獅堂ライガあぁぁぁ!」
「いや、だから……もう死んでるだって。それにダンジョンで数か月くらい過ごしたから、人を操るみたいな特殊スキルは手に入らないぜ」
おそらく、ダンジョンにモンスターに襲われて、殺されたのだろう。
しかし、邪《よこしま》な心を持った人間をダンジョンは歓迎する。
人間がダンジョンの力によってモンスター化する。これを俺たちは『魔に飲まる』って表現していたが───
炎斉士にも、それが起きたのだろう。 彼は、自分も気づかないまま死んで、モンスターになった。
「……人に憑りついて悪さをするタイプのモンスター。死霊系《ゴースト》ってところかな?」
「嘘だ、嘘だ、嘘だ……俺様が死んでる? 嫌だ、嫌だ、嫌……」
炎斉士は必死に否定しているが、心のどこかでわかっているはずだ。だからこそ、否定し続けなければ、自分が保てなくなっている。
「なぁ、助けてくれよ、ライガ。今までの事は謝る。土下座だってなんだってする。だから、俺を人間に戻してくれよ!」
人間がモンスターになる。 それは公然の秘密であり、情報で商売をしていた彼だって知っているだろう。
完全にモンスターになった人間は、元に戻れない。
だから俺は告げる。
「もう無理だ。そうなったら……と言いたいが、方法はないわけじゃない」
俺の言葉が予想外だったのだろう。「え?」と彼は呆然としていた。
「お前は運が良かった。死霊タイプのモンスターだったからな……」
まず俺は、浮遊している炎斉士の体を掴んだ。
ダンジョンで身に付けた『聖なる力』ってやつだ。 それを使って───
「お前の体から、モンスターになった原因、邪な心を引き剥がす。物理的に引き剥がすから───相当、痛いぞ」
「な、何を、物理的に引き剥がすって……痛っ! 痛い、痛い、痛い! 止めろ、俺の体を引き千切るな!」
「我慢しろ。人間に戻りたいのだろ?」
俺は、暴れ狂う彼の体を押さえつけて、続ける。
「痛い、痛い……ふざけるな! いや、ダメだ。お、怒れない。これは、心が、感情が……取られているのか!」
「その通り、この邪心は消滅させて……ほいっと!」
邪な心。 その全てを失った炎斉士は、人間の顔をしていなかった。
どちらかと言えば、仏像のような顔になっている。
「よし! これで今日からお前は善霊だ!」
「あぁ、ありがとうございます。ライガさま……全て執着が失われました。このまま成仏しても良いほどに」
うん、口調まで変わってる。
本人の希望とは言え、もう完全に別人だ。良かったのかな? まぁ良いかッ!
「俺はお前を生き返らせると約束した。それを反故にさせてくれるな」
「なるほど、それでも私、この炎斉士はどうしたら?」
「うん、そこにいる無駄無駄さんの守護霊になってあげろ」
急に名前を呼ばれた彼。 いつの間にか、配信中なのを忘れて、部屋の隅でガタガタと震えている。
「えっえっ! 僕に何を……?」と今も怯えている。
ちょっと、可哀想になってきた。 炎斉士に憑りつかれた事で、俺を貶めるように動かされていただけの人なのに……
まぁ、憑りつかれた時点で炎斉士と相性が良いタイプの人間。何か粗があるから……いや、憶測で人間性を語るのは良くないな。
とにかく、似たジャンルの配信者で相性が合ったのだろう。
そんな無駄無駄に俺は───
「今のコイツは最上級の守護霊だ。アンタに預ける。あらゆる幸福が訪れる事になるぜ。その代わり───」
――――と俺は金額を示した。
「10っ! 10億!!!」
「あぁ、炎斉士を人間に戻してやる約束だ。 調べてみたらクローン人間を作るのに、そのくらいかかるらしい」
炎斉士は死霊だ。
だったら、クローンでも何でも肉体を作って憑りつかせてやれば解決だ!
クローンにも心とか自己ってのがあるのだろうが、同じ人間なら統一化されて1つの人間になるってのはダメかな?
クローン技術に関しての倫理観は……まぁ、何とかなるかな?
「ちなみに、最上級の守護霊の対価なら10億は安いほうだ。10倍でも欲しがる人間はたくさんいるぜ」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・
さて、これで解決かな?
配信画面を見たら、凄い事になっていた。
『何これ? マジで何!』
『俺の穢れた心までなくなったような』
『凄い物を見たな』
『うん、もう二度と見えない凄いもんだ』
どうやら、無駄無駄の配信でも映像が見えないので、俺の配信の方に多くの人が移動したようだ。
同時接続者数も見た事ないような数字になってる。
ちなみに、画面の向こう側にいる連中の『邪な心』にまで何か反応があったみたいだ。
なにそれ? 知らん……まぁ、それは、流石に思い込みだと思うけど。
そんな時にマネージャーの岡京さんから連絡が来た。「もしもし!」と通話を繋げると───
「岡京です。大変お疲れの所、申し訳ありませんが、これを聞いてください」
深刻そうな口調。 俺は事件が終わってない事を予感した。
スマホから、岡京さんが流した音声を聞いて、それを確信する。
その中心に人の顔。 かつて、物申す系VTuberを名乗っていた男─── 炎斉士だ。
なぜ、彼が? そんな理由が頭に思い浮かぶだろう。
「驚いているな、ライガ! その顔を見たかったぞ」
彼は高笑いと共に語り始める。
「貴様によって、破滅した俺はダンジョンで隠れるように過ごした。数か月の期間─── それによって、特殊なスキルを手に入れたのだ!」
「あぁ、なるほど。そういうパターンのやつか。気づいてないのか……」
ついため息交じりに、呟いた。だが、その言葉が気に入らなかったようだ。
「なんだ、その反応は!」と炎斉士は激高して、怒鳴りだした。
「俺は、俺様は、人を操る強力なスキルを手に入れた。いくら貴様が強くても、俺のスキルの前では無力だ。 怖いか? なら土下座しろ! 俺様にした行為を謝罪しろよおおおおお! ボケが!」
正直に言うと、めちゃくちゃ怒ってて……ドン引きする。
「う~ん、どうしよっかな? ちょっと伝えずらいからなぁ……」
「何をブツブツと1人で! もう良い、俺のスキルでお前も操ってやる!」
「────いや、それはスキルじゃなくて、お前はもう死んでいるだぜ?」
「……はぁ?」と炎斉士の動きが止まる。
その隙に「ほら、証拠」と俺は彼の体に触れようとする。 しかし、何の抵抗もなくすり抜けていく。 だって、幽霊には触れないのだから……
「なっ! 俺様に何をした! 獅堂ライガあぁぁぁ!」
「いや、だから……もう死んでるだって。それにダンジョンで数か月くらい過ごしたから、人を操るみたいな特殊スキルは手に入らないぜ」
おそらく、ダンジョンにモンスターに襲われて、殺されたのだろう。
しかし、邪《よこしま》な心を持った人間をダンジョンは歓迎する。
人間がダンジョンの力によってモンスター化する。これを俺たちは『魔に飲まる』って表現していたが───
炎斉士にも、それが起きたのだろう。 彼は、自分も気づかないまま死んで、モンスターになった。
「……人に憑りついて悪さをするタイプのモンスター。死霊系《ゴースト》ってところかな?」
「嘘だ、嘘だ、嘘だ……俺様が死んでる? 嫌だ、嫌だ、嫌……」
炎斉士は必死に否定しているが、心のどこかでわかっているはずだ。だからこそ、否定し続けなければ、自分が保てなくなっている。
「なぁ、助けてくれよ、ライガ。今までの事は謝る。土下座だってなんだってする。だから、俺を人間に戻してくれよ!」
人間がモンスターになる。 それは公然の秘密であり、情報で商売をしていた彼だって知っているだろう。
完全にモンスターになった人間は、元に戻れない。
だから俺は告げる。
「もう無理だ。そうなったら……と言いたいが、方法はないわけじゃない」
俺の言葉が予想外だったのだろう。「え?」と彼は呆然としていた。
「お前は運が良かった。死霊タイプのモンスターだったからな……」
まず俺は、浮遊している炎斉士の体を掴んだ。
ダンジョンで身に付けた『聖なる力』ってやつだ。 それを使って───
「お前の体から、モンスターになった原因、邪な心を引き剥がす。物理的に引き剥がすから───相当、痛いぞ」
「な、何を、物理的に引き剥がすって……痛っ! 痛い、痛い、痛い! 止めろ、俺の体を引き千切るな!」
「我慢しろ。人間に戻りたいのだろ?」
俺は、暴れ狂う彼の体を押さえつけて、続ける。
「痛い、痛い……ふざけるな! いや、ダメだ。お、怒れない。これは、心が、感情が……取られているのか!」
「その通り、この邪心は消滅させて……ほいっと!」
邪な心。 その全てを失った炎斉士は、人間の顔をしていなかった。
どちらかと言えば、仏像のような顔になっている。
「よし! これで今日からお前は善霊だ!」
「あぁ、ありがとうございます。ライガさま……全て執着が失われました。このまま成仏しても良いほどに」
うん、口調まで変わってる。
本人の希望とは言え、もう完全に別人だ。良かったのかな? まぁ良いかッ!
「俺はお前を生き返らせると約束した。それを反故にさせてくれるな」
「なるほど、それでも私、この炎斉士はどうしたら?」
「うん、そこにいる無駄無駄さんの守護霊になってあげろ」
急に名前を呼ばれた彼。 いつの間にか、配信中なのを忘れて、部屋の隅でガタガタと震えている。
「えっえっ! 僕に何を……?」と今も怯えている。
ちょっと、可哀想になってきた。 炎斉士に憑りつかれた事で、俺を貶めるように動かされていただけの人なのに……
まぁ、憑りつかれた時点で炎斉士と相性が良いタイプの人間。何か粗があるから……いや、憶測で人間性を語るのは良くないな。
とにかく、似たジャンルの配信者で相性が合ったのだろう。
そんな無駄無駄に俺は───
「今のコイツは最上級の守護霊だ。アンタに預ける。あらゆる幸福が訪れる事になるぜ。その代わり───」
――――と俺は金額を示した。
「10っ! 10億!!!」
「あぁ、炎斉士を人間に戻してやる約束だ。 調べてみたらクローン人間を作るのに、そのくらいかかるらしい」
炎斉士は死霊だ。
だったら、クローンでも何でも肉体を作って憑りつかせてやれば解決だ!
クローンにも心とか自己ってのがあるのだろうが、同じ人間なら統一化されて1つの人間になるってのはダメかな?
クローン技術に関しての倫理観は……まぁ、何とかなるかな?
「ちなみに、最上級の守護霊の対価なら10億は安いほうだ。10倍でも欲しがる人間はたくさんいるぜ」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・
さて、これで解決かな?
配信画面を見たら、凄い事になっていた。
『何これ? マジで何!』
『俺の穢れた心までなくなったような』
『凄い物を見たな』
『うん、もう二度と見えない凄いもんだ』
どうやら、無駄無駄の配信でも映像が見えないので、俺の配信の方に多くの人が移動したようだ。
同時接続者数も見た事ないような数字になってる。
ちなみに、画面の向こう側にいる連中の『邪な心』にまで何か反応があったみたいだ。
なにそれ? 知らん……まぁ、それは、流石に思い込みだと思うけど。
そんな時にマネージャーの岡京さんから連絡が来た。「もしもし!」と通話を繋げると───
「岡京です。大変お疲れの所、申し訳ありませんが、これを聞いてください」
深刻そうな口調。 俺は事件が終わってない事を予感した。
スマホから、岡京さんが流した音声を聞いて、それを確信する。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる
家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。
召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。
多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。
しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。
何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる