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第40話 VSホスト配信者集団
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ホストたちは片桐狂児が指示するように動き回る。
彼等はリズムを刻みながら、近距離、中距離、遠距離に別れて、俺の死角に移動していく。
1人が俺の背後から、襲って来る。 武器である日本刀を抜いて───
「良い攻撃だ。 だが、俺には背後からの攻撃は無意味だぜ」
振り向きざまに、迫って来る日本刀を叩き折った。
「なっ! お、俺の刀が!」
驚愕の表情。 それから、どん、と遅れて音がした。
腹部に拳を叩き込んでおいた。驚愕から悶絶の表情に変わって、そいつは倒れた。
それを見て、集団を怯んだ。 だが、すぐに狂児が───
「くっ! こいつ───獅堂ライガ……想像以上に強いぞ。 もっと散兵して、狙え」
───指示を飛ばした。混乱していた仲間たちも平常心を取り戻す。
「意外と司令官として才能があるのか? もったない……」
「俺たちを舐めるなよ、獅堂ライガ! 集団での戦闘なら、俺たちだってお前の首を───」
「いや、無理だ」と言葉を遮った。
「お前ら舞踏家タイプの弱点がある。言っておこうか?」
「───ッ! 何を!」
「お前等は集団で協力する事で強さを発揮する。逆に言えば、時間と共に弱くなる……1人戦闘不能になれば、強化の効果が無くなるのだからな」
俺は当然の事を言ったつもりだが、コメント欄を見たら、ツッコミに溢れていた。 なぜだ?
『なるほど……いや、その理屈はおかしい』
『つまり、どういう事?』
『順番に1人1人倒せること前提なのがおかしい』
『15人集団で戦えるから強い←わかる 1人減れば弱くなるだろ←!?!?!?』
だが、狂児たちは、怒り心頭って感じだ。
「───ざけんな! お前等、アレをやれ!」
動き回るホストたち。しかし、さっきと違うのは───
「ん? 魔力? 魔法攻撃を織り交ぜるつもりか?」
「Exactly! このフォーメーションで魔法攻撃を入れれば、お前だって対処できないだろ!」
四方八方から、魔法が放たれた。 しかし───
「いや、問題ない。ただが、無詠唱魔法だ」
俺の体に、どんどん魔法が直撃していくが……ダメージはない。
詠唱など、正しい手順を踏まないで放たれた魔法。 本来の魔法使いタイプが使うならともかく…… 無視しても問題のない威力だ。
「ば、化物が!」
そう言って飛び出して来た1人。 恐怖に染まって、フォーメーションも何もない。
カウンターに一撃を入れるとダンジョンの天井まで打ち上がり、地面に叩きつけられて、動かなくなった。
それを見た他の連中は、後ろに後退していく。今にも逃げ出しそうだ。
「うぅぅ……や、やべぇ……に、にげ───」
「逃げるな!」と一喝する狂児。
意外だった。もう力の差も分かっているはずなのに……
だが、彼の自信も薄氷のようにペラペラな物だった。
「お前等! あれだ……薬を使うぞ! 薬を決めろおぉぉ!」
「おいおい、ドーピングかよ」と思わず、突っ込みを入れてします。
なるほど、いやいや始めたダンジョン配信集団にしては、妙にスタミナとタフネスがあって、統率が取れていると思った。
なんだ、薬の効果かよ。
狂児の表情。まるで、大好物のお菓子を前にした子供のように目が輝かして注射器を───
俺は、その注射器を奪って、地面に叩きつけた。 彼だけではなく、その場にいた全員の注射器も一生に……だ。
「は、はぁ? お前、今どうやって? 一瞬で、この人数の注射を全部?」
「さぁね? ところで、どうして俺が配信をしているか、わかるか?」
「それは……バズ狙いとか、証拠とか……」
「意外と冷静だな。だが、外れだ。配信をしていないと───誰かと共有しておかないと───つい、うっかりと手加減を忘れそうになるからだ」
「ひ……ひぃ! な、なんだ、お前? 何を言ってるんだ?」
「お前は、俺の視聴者を巻き込んだ。完全に死線《ライン》を越えたぞ」
俺は拳に力を入れる。 堅く、硬く、拳を固めて───
「や、やべぇ! お前等! やれ!」
その号令、恐怖心からか残りのホストたちが一斉に俺に向かって来た。
「やれやれ、破れかぶれって感じだな───左ジャブ」
俺は宣言通りに左の拳を走られた。
それだけで十分だ。
ガトリング? 速射砲? なんか、そんな感じに喩えられた事がある。 それが俺の左ジャブだ。
僅かな時間、ホスト達は全員、壁に叩きつけられて動かなくなった。
「さぁ、残りはお前だけだ。 何か言い残す事は?」
「た、たすけて───」
狂児の言葉は、打撃音に掻き消られて、最後まで聞き取れなかった。
彼等はリズムを刻みながら、近距離、中距離、遠距離に別れて、俺の死角に移動していく。
1人が俺の背後から、襲って来る。 武器である日本刀を抜いて───
「良い攻撃だ。 だが、俺には背後からの攻撃は無意味だぜ」
振り向きざまに、迫って来る日本刀を叩き折った。
「なっ! お、俺の刀が!」
驚愕の表情。 それから、どん、と遅れて音がした。
腹部に拳を叩き込んでおいた。驚愕から悶絶の表情に変わって、そいつは倒れた。
それを見て、集団を怯んだ。 だが、すぐに狂児が───
「くっ! こいつ───獅堂ライガ……想像以上に強いぞ。 もっと散兵して、狙え」
───指示を飛ばした。混乱していた仲間たちも平常心を取り戻す。
「意外と司令官として才能があるのか? もったない……」
「俺たちを舐めるなよ、獅堂ライガ! 集団での戦闘なら、俺たちだってお前の首を───」
「いや、無理だ」と言葉を遮った。
「お前ら舞踏家タイプの弱点がある。言っておこうか?」
「───ッ! 何を!」
「お前等は集団で協力する事で強さを発揮する。逆に言えば、時間と共に弱くなる……1人戦闘不能になれば、強化の効果が無くなるのだからな」
俺は当然の事を言ったつもりだが、コメント欄を見たら、ツッコミに溢れていた。 なぜだ?
『なるほど……いや、その理屈はおかしい』
『つまり、どういう事?』
『順番に1人1人倒せること前提なのがおかしい』
『15人集団で戦えるから強い←わかる 1人減れば弱くなるだろ←!?!?!?』
だが、狂児たちは、怒り心頭って感じだ。
「───ざけんな! お前等、アレをやれ!」
動き回るホストたち。しかし、さっきと違うのは───
「ん? 魔力? 魔法攻撃を織り交ぜるつもりか?」
「Exactly! このフォーメーションで魔法攻撃を入れれば、お前だって対処できないだろ!」
四方八方から、魔法が放たれた。 しかし───
「いや、問題ない。ただが、無詠唱魔法だ」
俺の体に、どんどん魔法が直撃していくが……ダメージはない。
詠唱など、正しい手順を踏まないで放たれた魔法。 本来の魔法使いタイプが使うならともかく…… 無視しても問題のない威力だ。
「ば、化物が!」
そう言って飛び出して来た1人。 恐怖に染まって、フォーメーションも何もない。
カウンターに一撃を入れるとダンジョンの天井まで打ち上がり、地面に叩きつけられて、動かなくなった。
それを見た他の連中は、後ろに後退していく。今にも逃げ出しそうだ。
「うぅぅ……や、やべぇ……に、にげ───」
「逃げるな!」と一喝する狂児。
意外だった。もう力の差も分かっているはずなのに……
だが、彼の自信も薄氷のようにペラペラな物だった。
「お前等! あれだ……薬を使うぞ! 薬を決めろおぉぉ!」
「おいおい、ドーピングかよ」と思わず、突っ込みを入れてします。
なるほど、いやいや始めたダンジョン配信集団にしては、妙にスタミナとタフネスがあって、統率が取れていると思った。
なんだ、薬の効果かよ。
狂児の表情。まるで、大好物のお菓子を前にした子供のように目が輝かして注射器を───
俺は、その注射器を奪って、地面に叩きつけた。 彼だけではなく、その場にいた全員の注射器も一生に……だ。
「は、はぁ? お前、今どうやって? 一瞬で、この人数の注射を全部?」
「さぁね? ところで、どうして俺が配信をしているか、わかるか?」
「それは……バズ狙いとか、証拠とか……」
「意外と冷静だな。だが、外れだ。配信をしていないと───誰かと共有しておかないと───つい、うっかりと手加減を忘れそうになるからだ」
「ひ……ひぃ! な、なんだ、お前? 何を言ってるんだ?」
「お前は、俺の視聴者を巻き込んだ。完全に死線《ライン》を越えたぞ」
俺は拳に力を入れる。 堅く、硬く、拳を固めて───
「や、やべぇ! お前等! やれ!」
その号令、恐怖心からか残りのホストたちが一斉に俺に向かって来た。
「やれやれ、破れかぶれって感じだな───左ジャブ」
俺は宣言通りに左の拳を走られた。
それだけで十分だ。
ガトリング? 速射砲? なんか、そんな感じに喩えられた事がある。 それが俺の左ジャブだ。
僅かな時間、ホスト達は全員、壁に叩きつけられて動かなくなった。
「さぁ、残りはお前だけだ。 何か言い残す事は?」
「た、たすけて───」
狂児の言葉は、打撃音に掻き消られて、最後まで聞き取れなかった。
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