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チョーカ-

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第111話 ダンジョン専用建設機械『玄武』その2

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 いやぁ苦手だなぁ。こういうドリル攻撃。

 ガガガガッ ドドドドッ!

「たぶん、この音が歯医者を思い出すからかなぁ?」

 ドリルでの攻撃。  俺は飛んで避ける……遅れて石礫《いしつぶて》が飛んでくる。

「痛っ痛い痛い痛い! 地味に石が痛いなぁ、もう!」

 さらに、『玄武』が突っ込んでくる。

 盾を前にしての突進。

「おぉ! 戦闘ロボのシールドバッシュだ! 迫力が……いや、言ってる場合か!」

 俺が着地するタイミングを狙っている。 回避はできないタイミングだ。

「ん? パイロットと言うか、運転手? 妙に戦闘慣れしてないか?」

『玄武』のシールドバッシュ。 俺は両手を広げて受け止める。
 
「確か、総重量は20トン近くあるんだよな。建機だから速度が出せないから……何とかなるぜ!」

 衝撃を受けながら、吹き飛ばされずに耐える。

 キャタピラが空回りする。 流石の重機─── バランスの安定感で倒せない。

「だったら!」と俺は力を抜くと同時に飛び上がる。

「食らえよ───飛び蹴りだぜ!」

 真っ向勝負は諦めて、打撃を加える。 手応えは十分……だが、『玄武』は止まらない。

「あ、あれ?」

 遠くから、本田さんが拡声器を使って───

「その玄武! 装甲はオリハルコンだ! お前でも簡単には破壊できないぞ!」

「はぁ! その説明は、もっと早く───」

 だが、俺はクレームを言えなかった。 『玄武』のドリルが直撃したからだ。

「ぐっ!やべぇ! まるで腹が抉《えぐ》られるかと思ったぜ」

 くそっ! 服が飛び散ってしまった。 配信用に高い服を着ているのに!

 そんな事を考えていると『玄武』に異変が起きた。

 4本アームが装備している盾。 それを俺に向けて───

「うぉ! 危ねぇ! ノーモーションで発射してきた!」

 2つの盾が弾丸のように飛んできた。 危なく直撃する所だったが、素手で弾く。

「逆にチャンスだ。 盾を失って防御力は低下……あ、あれ?」

 盾を失った『玄武』 その代わり、盾があった部分は───

 バチッバチッ
 
 ────と電撃が走っている。

「電撃攻撃。スタンガンって事か? なんで建機に大型スタンガンを装備させているだよ!」

 いや、ドラゴンと戦う事を想定した建設機械っては聞いてたけど、好戦的すぎじゃないか?
 
 ドリルと電撃の同時攻撃。 それも四本アームでの攻撃だ。

 ドリルが地面に突き刺さると石が周囲に飛び散り───

 スタンガンが地面に触れると電撃が地面を走り抜けていく。

「うおぉ! 範囲攻撃に範囲攻撃を重ねるな! なんだ、この波状攻撃!!!」

 めちゃくちゃ戦い難いぞ!  だが───

「皮肉だな! その武器がお前を倒す弱点となる......ぜっ!」

 俺は全身で雷撃を浴びた。 痛み───体の内部から焼けていく感覚。 

 けれども、それを────

「お前に返させてもらうぜ!」

 帯電。 俺の体内を駆け巡り続ける電撃を腕に集中させ───『玄武』に叩き返した。

「どうだい? 超高性能な戦闘兵器だとしても、コンピューター制御で動かしているだろ? だったら、電撃で破壊を───」

 あ、あれ? 平気そうだぞ? 

 平気で動いて、俺に攻撃を再開してきたのですが!

「おい! 何をやってる!」と本田さんが、また拡声器を使っていた。

「オリハルコン素材だって言っただぞ! 電撃も遮断するに決まってるだろが!」

「知らねぇよ! そんな高級素材の武器も防具も使ったことねぇよ!」

「お前、本当に世界最高峰のダンジョン探索者だったのかよ!」

 いや、ほら...... 俺って魔法使いじゃん? 

 基本、武器も防具も重要じゃない役割だったわけで......

 そんな事を言っていると『玄武』が攻撃してくる。

 こうなっていくと『玄武』を倒す方法は2つかな?

① コンピュータ制御を破壊する。 

② 中のパイロットに衝撃を与えて失神させる。 

③ オリハルコンとか関係ない。普通に破壊する。 

「しかし、こいつ......誰が中に乗っているんだ?」
  
 初めて運転してるんだよな? まるで熟練のパイロットのような操縦技術だぞ。

 そんな疑問を持ちながら、この戦いの決着が近い事を感じてきた。
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