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翔とあかりの初デート ①
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日曜日 待ち合わせ場所。
「やっぱり、まだ早かったか」
(時計を確認するか……まだ1時間前か。流石に――――)
「あっ! 先輩! 遅れてすいません!?」
「おっ! あかり。大丈夫だ、俺も今来たとこ――――」
「とこ? どうしました? フリーズして……あっ、もしかして、私の私服を見るのは初めてだから新鮮で見蕩れてましたか?」
「あぁ、その通りだ」
「ふぇ!?」
(きゅ、急に誉めるなんて……へ、変な声が出てしまいました! もう! もう!)
「カッコいいな!」
「え? そこは似合っているとか、可愛いとかじゃないんですか?」
「いや、だって……(左右で色違いのレギンス。皮素材《レザー》のミニスカート。透明な上着。インは黒いシャツに真っ赤なロゴ)
ヘビメタファッションじゃん!」
「むっ! 確かにそうですが、女の子はどんな格好してても可愛いって言ってほしいのです」
「そんな攻撃力ツヨツヨな私服で来て、なんて無茶ぶりを!?」
「女の子は、彼氏からファッションを見てほしい気持ちはあっても、彼氏の心にドン・小西やピーコを持ってほしくないのです!」
「流石に俺の心にファッション評論家はいないぞ。それも辛口評価で有名な2人な」
「いや、それにしては先輩のファッションも、中々の上級者向けなのではないでしょうか?」
「? そうか?」
「はい、大きめなサイズを選ぶのは悪的な風潮がありますが、あえて選択していますね。上下のラインを曖昧にしする事で得る視覚効果で、自然と縦のラインに~」
「なるほど……(基本的に私服は姉が買ってくる物を着ているだけだから、なるほどわからん)」
「顔が大きく見えないように、足が短く見えないようにする視線誘導。加えて厚底ブーツでカバーしているのもポイント高いですね」
「……待て。それは、俺の身長が低めだと言ってないか?」
「え? 低身長を誤魔化すための着こなしですよね? これ……あれ? もしかして、誰かが説明せずに用意した服なんですか?」
(ピキピキ…… 覚えておけよ、姉貴!)
「しかし――――」
「しかし? なんですか?」
「あー いや、何でもない」
「? 変な翔先輩ですね……変なのは、いつもの事ですが」
「お前……自分の彼氏を、そんな目でみていたのか?」
そう翔は言うが頭の中では別の事を考えていた。
(あかりが人妖の神って言うからある程度の覚悟を持っていたけれども、もしかして賀茂先生の妄想じゃないのか? あかりのやつ、普通に現代のファッションに詳し――――)
「あれ、先輩? どうしました? まるで奇妙な虫でも見たような顔をして」
「お、おう! なんか町じゃ見るのも珍しい昆虫が飛んでいたんだ」
(賀茂先生がいる! 本当に尾行するつもり……って頭に包帯して、松葉杖を装備しているから目立ちまくりじゃねぇか!)
「ん~? そんなに気になる虫ですか? どこですか?」
「そ、そんな事よりも、さぁ始めようじゃないか! 俺とお前のデートってやつをよぉ!」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
「むむむ! なんですか! あの2人!」
(互いに待ち合わせ1時間前に示し合せたように合流するなんて! 初々しいカプルにもほどがあります! 青春《アオハル》か!?)
「そ、それも出会ってすぐにファッションを誉め合うなんて、なんてできた彼氏&彼女……羨ましい!」
「はっ!」と賀茂 あすかは、自分の言葉に驚いた。
(私は何を口走ったのですか! 違います! 今日は監視のため、尾行に来たのです! おや、移動するようですね!)
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・
「それで先輩、どこに連れて行ってくるんですか?」
「あぁ、目的地はもう少し先だ」
「おやおや、サプライズデートですか。先輩の事だから、目的もなく町をブラブラして終わりってノープランデートでデッドエンドを向かえるかと思いました」
「死んでるじゃないか! どこか目的もなく2人で遊ぶのも良いかもしれないが……最初のデートプランは考える物だろ? ずっと記憶に残る思い出は楽しい方がいい」
「おやおや、ロマンチストですね。確かに初デートが失敗っては、恋人関係の傷として残るかもしれないですね」
「怖い事を笑いながら言うよ。プレッシャーになる」
「うふふふ……戦いは戦う前に勝敗は決まるって言うじゃないですか? デートも同じですよ。計画をした段階でデートの成功or失敗は9割決定するのです!」
「あっ、ここだよ。目的地は」
「こ、ここは!?」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・
「やれやれ、どうやらここが翔くんたちの目的地みたいですね。ふぅ……」
(日頃の鍛錬で、松葉杖が苦にならないと言っても、やっぱり歩き難いですね。さて――――ここは!?)
「ここは、なんて場所を選ぶのでしょうか! 正道翔くん! やはり、私が見込んだ才能ですね! ここは、あの人妖の天敵が住まう場所――――
『フクロウカフェ』
そう! あの人妖は、どうやら狐の因子を強く取り込んでいます。 それは狐火を武器とする戦い方から一目瞭然! ハッキリとわかるんだね! そして狐の天敵と言えばフクロウです!」
「やっぱり、まだ早かったか」
(時計を確認するか……まだ1時間前か。流石に――――)
「あっ! 先輩! 遅れてすいません!?」
「おっ! あかり。大丈夫だ、俺も今来たとこ――――」
「とこ? どうしました? フリーズして……あっ、もしかして、私の私服を見るのは初めてだから新鮮で見蕩れてましたか?」
「あぁ、その通りだ」
「ふぇ!?」
(きゅ、急に誉めるなんて……へ、変な声が出てしまいました! もう! もう!)
「カッコいいな!」
「え? そこは似合っているとか、可愛いとかじゃないんですか?」
「いや、だって……(左右で色違いのレギンス。皮素材《レザー》のミニスカート。透明な上着。インは黒いシャツに真っ赤なロゴ)
ヘビメタファッションじゃん!」
「むっ! 確かにそうですが、女の子はどんな格好してても可愛いって言ってほしいのです」
「そんな攻撃力ツヨツヨな私服で来て、なんて無茶ぶりを!?」
「女の子は、彼氏からファッションを見てほしい気持ちはあっても、彼氏の心にドン・小西やピーコを持ってほしくないのです!」
「流石に俺の心にファッション評論家はいないぞ。それも辛口評価で有名な2人な」
「いや、それにしては先輩のファッションも、中々の上級者向けなのではないでしょうか?」
「? そうか?」
「はい、大きめなサイズを選ぶのは悪的な風潮がありますが、あえて選択していますね。上下のラインを曖昧にしする事で得る視覚効果で、自然と縦のラインに~」
「なるほど……(基本的に私服は姉が買ってくる物を着ているだけだから、なるほどわからん)」
「顔が大きく見えないように、足が短く見えないようにする視線誘導。加えて厚底ブーツでカバーしているのもポイント高いですね」
「……待て。それは、俺の身長が低めだと言ってないか?」
「え? 低身長を誤魔化すための着こなしですよね? これ……あれ? もしかして、誰かが説明せずに用意した服なんですか?」
(ピキピキ…… 覚えておけよ、姉貴!)
「しかし――――」
「しかし? なんですか?」
「あー いや、何でもない」
「? 変な翔先輩ですね……変なのは、いつもの事ですが」
「お前……自分の彼氏を、そんな目でみていたのか?」
そう翔は言うが頭の中では別の事を考えていた。
(あかりが人妖の神って言うからある程度の覚悟を持っていたけれども、もしかして賀茂先生の妄想じゃないのか? あかりのやつ、普通に現代のファッションに詳し――――)
「あれ、先輩? どうしました? まるで奇妙な虫でも見たような顔をして」
「お、おう! なんか町じゃ見るのも珍しい昆虫が飛んでいたんだ」
(賀茂先生がいる! 本当に尾行するつもり……って頭に包帯して、松葉杖を装備しているから目立ちまくりじゃねぇか!)
「ん~? そんなに気になる虫ですか? どこですか?」
「そ、そんな事よりも、さぁ始めようじゃないか! 俺とお前のデートってやつをよぉ!」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
「むむむ! なんですか! あの2人!」
(互いに待ち合わせ1時間前に示し合せたように合流するなんて! 初々しいカプルにもほどがあります! 青春《アオハル》か!?)
「そ、それも出会ってすぐにファッションを誉め合うなんて、なんてできた彼氏&彼女……羨ましい!」
「はっ!」と賀茂 あすかは、自分の言葉に驚いた。
(私は何を口走ったのですか! 違います! 今日は監視のため、尾行に来たのです! おや、移動するようですね!)
・・・
・・・・・・
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「それで先輩、どこに連れて行ってくるんですか?」
「あぁ、目的地はもう少し先だ」
「おやおや、サプライズデートですか。先輩の事だから、目的もなく町をブラブラして終わりってノープランデートでデッドエンドを向かえるかと思いました」
「死んでるじゃないか! どこか目的もなく2人で遊ぶのも良いかもしれないが……最初のデートプランは考える物だろ? ずっと記憶に残る思い出は楽しい方がいい」
「おやおや、ロマンチストですね。確かに初デートが失敗っては、恋人関係の傷として残るかもしれないですね」
「怖い事を笑いながら言うよ。プレッシャーになる」
「うふふふ……戦いは戦う前に勝敗は決まるって言うじゃないですか? デートも同じですよ。計画をした段階でデートの成功or失敗は9割決定するのです!」
「あっ、ここだよ。目的地は」
「こ、ここは!?」
・・・
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「やれやれ、どうやらここが翔くんたちの目的地みたいですね。ふぅ……」
(日頃の鍛錬で、松葉杖が苦にならないと言っても、やっぱり歩き難いですね。さて――――ここは!?)
「ここは、なんて場所を選ぶのでしょうか! 正道翔くん! やはり、私が見込んだ才能ですね! ここは、あの人妖の天敵が住まう場所――――
『フクロウカフェ』
そう! あの人妖は、どうやら狐の因子を強く取り込んでいます。 それは狐火を武器とする戦い方から一目瞭然! ハッキリとわかるんだね! そして狐の天敵と言えばフクロウです!」
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