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正道翔と鳥羽あかり 第一部完?
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「翔くん、闇払いの世界には『概念』という現象があります」
「賀茂先生? ……それは?」
「例えるなら、今回……鳥羽あかりという存在は人妖の神という『概念』と共に学校の七不思議という『概念』」
「つまり、2つの『概念』が重なった?」
「はい、天王さんは、あかりさんが七不思議に組み込まれている事を利用して弱体化を狙いました」
「七不思議という『概念』を破壊できるなら、最後の七不思議であるあかりも倒せる? でも、そんな屁理屈みたいな事が……」
「起きますよ。信じる力、それは信仰心に通じます。強い信仰心は神の力を起こす……つまり奇跡を起こせるのです」
「……? すいません。流石に意味がわかりません」
「ですよね! つまりですね、天王さんの目的は七不思議を利用して鳥羽 あかりさんを弱体化して倒そうとしたんですよ! 見ての通りですがね!」
「大爆発が起き、学校が吹き飛んでますよ!」
つい、数分前まで学校だった場所。 今が崩れて瓦礫の山だ。
冒頭である第1話の続きに戻る。
「幸いに、あかりさんが死者を出さないように深夜まで時間跳躍する理性が残っていて助かりましたね」
「さらって言ってますが、可能なんですか? そんな時間操作なんて?」
「さぁ、実際に行ったのだから可能なんでしょう。我々、人類の科学力を超えているので『人妖の神』と言われているのです。さて―――」
「行くのですか?」
「はい、1人で戦わせていると天王けあきさんが死んでしまいますので」
跳―――― と賀茂 あすかは戦場に向かって飛翔した。
「――――っ! (なんて妖力。まるで巨人を相手にしているような圧力……私の魔眼の効果も残っているはずなのに――――!?)」
「あら、先生。お帰りなさい。短かったけど休憩《バケーション》は万全でしたか?」
「全然、足りなわいよ。でも、大丈夫……これが終わったら長期休暇を申請して、南の島に行くわ」
「それは、楽しそうですね。私《わっち》たちも御一緒しても?」
「冗談……貴方を国外に出せれるとでも、戦争が起きるわ」
「既に起きてると思いますが?」
「そうね。これは戦争……貴方と私たちの戦争ね」
「私たち? ……あぁ、そうでした。既に、けあきさんはリタイアした事を知りませんでしたか?」
「――――っ!(大丈夫、死んではない。意識を失ったけあきさんを片手で持ち上げて) 盾にでもするつもり? 」
「まさか、わっちも丸くなって人に優しくできるようになったんですよ。これでも討伐対象は続行なのかしら?」
「討伐対象って、貴方を討伐できる人間なんて、この世にいないでしょ」
「あはははは……自信満々ですね。『この世にいないでしょ』……その続きは私以外はって言葉ですか?」
「残念ながら……その通りよ。来なさい! 天羽々斬《あめのはばきり》! 加えて―――― 聖剣 天叢雲剣」
「けあきの剣を? 二刀流……いえ、違うわね」
「ご名答。天羽々斬と天叢雲剣は兄弟のような剣。 かつての持ち主の名前は須佐之男《スサノオ》……ならば、その両剣を振るう私は『賀茂あすか』を捨て『須佐之男』という『概念』に変わる」
「あっさり、神の領域に踏み込むわね。人を捨てて神になって……ようやくわっちと同格。勝てるはずなんてないのにね」
「~~~ッ! そんな事は、やってみないと――――え?」
「何を戦いの最中に――――え?」
人成らざる者同士の戦い。それが開始される予定だった。
全ての力を開放されれば、どのような影響が世界に起きるか予測も立たない激戦になるはずだった。
そんな両者が動きを数秒間止める。 それは――――
「ちょ! 翔先輩!」
「翔くん、何をやってるの! 近づいたら――――」
「やぁ、あかり……やっぱり、お前は無茶をする。無茶苦茶だ」
「――――そんな私を翔先輩は嫌いになりますか?」
「いや? 好きだぞ」
「はうぅ!? だ、抱きしめないでください! 今の私は、こんな戦闘形態で、服だってボロボロで……」
「好きだよ、あかり?」
「あ、あわわわわわわわわ!!!」
「ど、どういう事なの? 翔くんとあかりさんが抱き合って――――妖力の暴走状態? でも、周囲に拡散されている妖力は安定している?」
「やっぱり、思った通りですね」
「けあきさん! いつから起きていたの?」
「いえ、狸寝入りでしたので最初から起きてました」
「あなたね……いえ、そんな事より、これは? 一体何が起きているの?」
「最近、京の組織は、鳥羽あかりが興味を抱く対象を観測していました」
「それは……翔くん?」
「はい、人妖が人への興味を持つ事を危険視する派閥もいましたが……その人物、翔くんを利用して鳥羽あかりを制御できないか? 組織の方向性は、そう纏まりました」
「つまり――――鳥羽あかりを翔くんの式神にする……可能なの? そんな事?」
「不可能ではない。そう結論付けられました」
「無茶な。もし、失敗したら……」
「賀茂先生の想像通り……失敗したら、この国は焼け野原になる。でも、組織は、その程度の代償なら試してもいいだろう……つまり、そういう事でしょう」
「――――」
「いいですね、その顔。組織を潰しますか?」
「さて、どうかしら? その時は、貴方も手伝ってくれる?」
「まさか……私は、天王家の次期党首ですよ? ですが、知人である賀茂先生の頼み事なら――――」
「良いわよ。今、結論を出さなくても、それよりも……そんな事よりも……」
「そうですね。今は、カップルのイチャ付きでも見てます? これからあの2人は忙しくなりそうですから……」
「まぁ、どっちにしても、学校は明日から休校よね? 校舎が吹っ飛んだのですもの」
「賀茂先生? ……それは?」
「例えるなら、今回……鳥羽あかりという存在は人妖の神という『概念』と共に学校の七不思議という『概念』」
「つまり、2つの『概念』が重なった?」
「はい、天王さんは、あかりさんが七不思議に組み込まれている事を利用して弱体化を狙いました」
「七不思議という『概念』を破壊できるなら、最後の七不思議であるあかりも倒せる? でも、そんな屁理屈みたいな事が……」
「起きますよ。信じる力、それは信仰心に通じます。強い信仰心は神の力を起こす……つまり奇跡を起こせるのです」
「……? すいません。流石に意味がわかりません」
「ですよね! つまりですね、天王さんの目的は七不思議を利用して鳥羽 あかりさんを弱体化して倒そうとしたんですよ! 見ての通りですがね!」
「大爆発が起き、学校が吹き飛んでますよ!」
つい、数分前まで学校だった場所。 今が崩れて瓦礫の山だ。
冒頭である第1話の続きに戻る。
「幸いに、あかりさんが死者を出さないように深夜まで時間跳躍する理性が残っていて助かりましたね」
「さらって言ってますが、可能なんですか? そんな時間操作なんて?」
「さぁ、実際に行ったのだから可能なんでしょう。我々、人類の科学力を超えているので『人妖の神』と言われているのです。さて―――」
「行くのですか?」
「はい、1人で戦わせていると天王けあきさんが死んでしまいますので」
跳―――― と賀茂 あすかは戦場に向かって飛翔した。
「――――っ! (なんて妖力。まるで巨人を相手にしているような圧力……私の魔眼の効果も残っているはずなのに――――!?)」
「あら、先生。お帰りなさい。短かったけど休憩《バケーション》は万全でしたか?」
「全然、足りなわいよ。でも、大丈夫……これが終わったら長期休暇を申請して、南の島に行くわ」
「それは、楽しそうですね。私《わっち》たちも御一緒しても?」
「冗談……貴方を国外に出せれるとでも、戦争が起きるわ」
「既に起きてると思いますが?」
「そうね。これは戦争……貴方と私たちの戦争ね」
「私たち? ……あぁ、そうでした。既に、けあきさんはリタイアした事を知りませんでしたか?」
「――――っ!(大丈夫、死んではない。意識を失ったけあきさんを片手で持ち上げて) 盾にでもするつもり? 」
「まさか、わっちも丸くなって人に優しくできるようになったんですよ。これでも討伐対象は続行なのかしら?」
「討伐対象って、貴方を討伐できる人間なんて、この世にいないでしょ」
「あはははは……自信満々ですね。『この世にいないでしょ』……その続きは私以外はって言葉ですか?」
「残念ながら……その通りよ。来なさい! 天羽々斬《あめのはばきり》! 加えて―――― 聖剣 天叢雲剣」
「けあきの剣を? 二刀流……いえ、違うわね」
「ご名答。天羽々斬と天叢雲剣は兄弟のような剣。 かつての持ち主の名前は須佐之男《スサノオ》……ならば、その両剣を振るう私は『賀茂あすか』を捨て『須佐之男』という『概念』に変わる」
「あっさり、神の領域に踏み込むわね。人を捨てて神になって……ようやくわっちと同格。勝てるはずなんてないのにね」
「~~~ッ! そんな事は、やってみないと――――え?」
「何を戦いの最中に――――え?」
人成らざる者同士の戦い。それが開始される予定だった。
全ての力を開放されれば、どのような影響が世界に起きるか予測も立たない激戦になるはずだった。
そんな両者が動きを数秒間止める。 それは――――
「ちょ! 翔先輩!」
「翔くん、何をやってるの! 近づいたら――――」
「やぁ、あかり……やっぱり、お前は無茶をする。無茶苦茶だ」
「――――そんな私を翔先輩は嫌いになりますか?」
「いや? 好きだぞ」
「はうぅ!? だ、抱きしめないでください! 今の私は、こんな戦闘形態で、服だってボロボロで……」
「好きだよ、あかり?」
「あ、あわわわわわわわわ!!!」
「ど、どういう事なの? 翔くんとあかりさんが抱き合って――――妖力の暴走状態? でも、周囲に拡散されている妖力は安定している?」
「やっぱり、思った通りですね」
「けあきさん! いつから起きていたの?」
「いえ、狸寝入りでしたので最初から起きてました」
「あなたね……いえ、そんな事より、これは? 一体何が起きているの?」
「最近、京の組織は、鳥羽あかりが興味を抱く対象を観測していました」
「それは……翔くん?」
「はい、人妖が人への興味を持つ事を危険視する派閥もいましたが……その人物、翔くんを利用して鳥羽あかりを制御できないか? 組織の方向性は、そう纏まりました」
「つまり――――鳥羽あかりを翔くんの式神にする……可能なの? そんな事?」
「不可能ではない。そう結論付けられました」
「無茶な。もし、失敗したら……」
「賀茂先生の想像通り……失敗したら、この国は焼け野原になる。でも、組織は、その程度の代償なら試してもいいだろう……つまり、そういう事でしょう」
「――――」
「いいですね、その顔。組織を潰しますか?」
「さて、どうかしら? その時は、貴方も手伝ってくれる?」
「まさか……私は、天王家の次期党首ですよ? ですが、知人である賀茂先生の頼み事なら――――」
「良いわよ。今、結論を出さなくても、それよりも……そんな事よりも……」
「そうですね。今は、カップルのイチャ付きでも見てます? これからあの2人は忙しくなりそうですから……」
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