33 / 42
9 リツコ(3)
しおりを挟む
リツコさんは毅然とカウンター席を選んだ。以前、ハナオが「九十年くらい生きている」と言っていたことがある。失礼ながら、当然リツコさんも九十歳近いか、あるいはそれ以上だろう。しかし俺の心配をよそに、リツコさんは玉寄さんに手伝ってもらって、ちょこんと椅子に腰かけた。
「コーヒーを、今用意しますね」
ひとまずお冷を二人の前に置いて、手短に告げる。
そうしなければならない事態が起きていた。――ハナオだ。いつもなら状況を見定めて、俺の動きが不自然にならないように指示を出してくれる。そのきめ細やかさは、俺自身ですら気がつかないところにまで及ぶ。それがこの時はなかった。グラスにお冷を注ぎ終わらないうちから、コーヒー豆の種類をまくし立てたのだ。
(待て、ハナオッ)
とてもついていけない。けれど声に出して止めることはできない。普段なら察してくれるはずの当の本人は、熱に浮かされたように頬を紅潮させて、俺の制止に気づこうともしない。
「待ってね、リツコ。今、最高のコーヒーを淹れてあげる」
そう呟いたかと思うと、再び豆の種類を言う。俺を気遣ってではない。俺が自分の指示についてきていないことに苛立ってだ。完全に様子がおかしい。普段が可愛らしくすら思えるほどに。
俺はどうにか不自然でない程度のスピードで、ハナオの指示するコーヒー豆を配合する。傍から見て、俺が急ぐ理由はどこにもないのだ。ハナオに合わせることはできない。
豆を取り出しながら玉寄さんとリツコさんを窺うと、二人はカウンター脇に置いた卓上ランプを見て話していた。こちらの妙な空気には気づいていないようだ。
俺は手早くコーヒー豆をグラインダーに放り込んでスイッチを入れる。瞬時に豆を粉砕する音が響いた。
(次は、――?)
俺に背を向けたハナオがピタリと動きを止めた。
「……ミツ、ごめん」
急降下した声音は、今度は感情が読めないほど静かだった。
「え?」
おもわずこぼれた俺の声は粉砕音にかき消される。
「それ、捨てて。やり直す」
ハナオは再度ゆっくりと指示を出す。平静を取り戻した横顔は、さっきまでの興奮が嘘のようだ。俺の手元を見つめる様子からは、何の感情も読み取れない。
挽き終わった粉を別の器によけ、さっきとは全く違う種類の豆をグラインダーに入れて、再びスイッチを押す。
ドリップの時もハナオの指示はいつもどおり無駄がなく丁寧で、的確だった。そこにはすっかり我を取り戻したハナオがいる。
(……いるんだと、思いたい)
あの豹変ぶりには驚いたが、しかし、こうもすぐに落ち着くものなのだろうか。
「お待たせしました。どうぞ」
コーヒーを注いだカップをソーサーにのせて、二人の前にそれぞれ差しだす。
最初に反応を示したのは玉寄さんだった。
「角尾さん、このブレンドコーヒー……」
さすがだ。玉寄さんは〈喫珈琲カドー〉のブレンドが毎回違うことをまだ知らない。けれど味の違いはわかるらしい。今日この場でハナオが指示したブレンドは、〈喫珈琲カドー〉でも初めてのものだ。
けれど玉寄さんの言葉を遮って、リツコさんの手元でカップとソーサーが鋭い音を立てた。
リツコさんがはじかれたように顔を上げる。長い歳月を経て深いしわが刻まれ、同時に彼女自身の上品さがにじみ出るその顔は、少し青ざめている。
「あなた、これ……ッ」
何度か聞いたはずの物静かな口調は消え失せていた。まるでハナオの豹変が乗り移ったかのように、動揺がそのまま声音に出ている。
「このコーヒーを、どこで……!?」
俺も、そして玉寄さんも、言葉を発することができなかった。彼女がここまで驚愕している理由がわからない。
しん、と静まり返った店内で、ハナオの声が俺の耳を打った。
「久しぶりだね、リツコ」
ひどく優しい声。今まで聞いたこともないほどに。少年の高い声音であることに違和感すら覚えるほどだ。この声は、いくつもの時と感情を重ねなければ出せないだろう。それほどに、相手に対する親愛に満ちていた。
(ハナオ――?)
一体何を意図して、このブレンドを選んだ?
リツコさんは俺を見たまま、言葉を重ねた。
「あなた、どこでこのコーヒーを習ったの?」
「おばあちゃん。前にも話したけど、角尾さんは、彼のお祖父様のお店を手伝っていらっしゃるのよ」
「では、お祖父様は、どなたからコーヒーを教わられたのかしら?」
「えっと、すみません、はっきりとはわからないのですが……、独学だったと聞いています」
リツコさんの目から力がなくなったように見えた。一瞬、抗うように眉を寄せたが、やがて落胆したように苦笑した。
「……そう。ごめんなさい。変なことを訊いてしまったわね」
俺はその言葉にもどかしさを感じた。リツコさんは今、何かを隠した。あるいは自身の中に生まれた何かを殺そうとしている。先程、驚きとともにリツコさんの目に宿っていたのは、何かをとらえた希望。では、その何かとは。
(ハナオ)
あるいは、今はハナオである者の存在。リツコさんにとってその何かは、その者へとつながる糸口だったのかもしれない。けれど、どうしてそんなものを彼女が感じたのか。
その原因こそが、このブレンドだ。
「リツコ、話してしまいなよ。思ったことを呑み込むなんて、ずいぶんときみらしくない真似をするんだね。――教えてよ、きみはあれから、どう生きてきたの?」
ハナオがささやいた。慈愛に満ちた声と淡く優しげな微笑み。――この姿が彼女たちには見えない。この声が、彼女たちには聞こえない。
(……いいのか?)
その言葉を〝翻訳〟しても。話すように促しても。
「リツコさん、今驚かれたのは、このコーヒーの味ですね」
俺は腹をくくって、リツコさんに声をかけた。今、俺にできるのは。
「――え、えぇ、そうよ」
「さっきお答えした以上のことを、俺には言えません。ですが、何故なのか伺ってもよろしいですか?」
俺にできるのはここまでだ。ハナオが何らかの形で自分の存在を示した――結果的に、かもしれない。ハナオは、彼にしかできない方法でリツコさんをもてなした。
『今、最高のコーヒーを淹れてあげる』
この言葉は本心だろう。ブレンドを変えたとはいえ、目的は同じだったはずだ。
そしてリツコさんは彼女なりにハナオの存在を感じた。だからこそあんな反応をしたのだ。玉寄さんの驚きを見る限り、ハナオの言葉とは裏腹に、リツコさんは普段から表立って感情を出す人ではないはずだ。
(リツコさんにとっても、ハナオは特別な存在だったのか)
そこまではわかった。けれど俺がハナオの存在を伝えることはできない。俺の隣にいるのは、誰にも見えない透明人間だ。ここまでわかった俺にできることは、リツコさんが自身の中に押し隠してしまおうとしたものを引き出せるように〝翻訳〟することだけだ。
「……このコーヒー、懐かしいわ」
リツコさんが微笑んだ。どこか観念したような表情を浮かべている。
「コーヒーは、人から本心を引き出させる飲み物なのかもしれない。もう何度思ったことか。……角尾さん、といったわね。この年寄りの昔話に、少しだけ付き合ってもらえるかしら?」
頷きながら、俺はハナオをそっと窺い見た。隣に立つ少年は微かに笑みを浮かべ、無言でリツコさんを見守っている。
(……何を、考えている?)
今から話されることは、おそらくハナオの過去の一部でもある。
「コーヒーを、今用意しますね」
ひとまずお冷を二人の前に置いて、手短に告げる。
そうしなければならない事態が起きていた。――ハナオだ。いつもなら状況を見定めて、俺の動きが不自然にならないように指示を出してくれる。そのきめ細やかさは、俺自身ですら気がつかないところにまで及ぶ。それがこの時はなかった。グラスにお冷を注ぎ終わらないうちから、コーヒー豆の種類をまくし立てたのだ。
(待て、ハナオッ)
とてもついていけない。けれど声に出して止めることはできない。普段なら察してくれるはずの当の本人は、熱に浮かされたように頬を紅潮させて、俺の制止に気づこうともしない。
「待ってね、リツコ。今、最高のコーヒーを淹れてあげる」
そう呟いたかと思うと、再び豆の種類を言う。俺を気遣ってではない。俺が自分の指示についてきていないことに苛立ってだ。完全に様子がおかしい。普段が可愛らしくすら思えるほどに。
俺はどうにか不自然でない程度のスピードで、ハナオの指示するコーヒー豆を配合する。傍から見て、俺が急ぐ理由はどこにもないのだ。ハナオに合わせることはできない。
豆を取り出しながら玉寄さんとリツコさんを窺うと、二人はカウンター脇に置いた卓上ランプを見て話していた。こちらの妙な空気には気づいていないようだ。
俺は手早くコーヒー豆をグラインダーに放り込んでスイッチを入れる。瞬時に豆を粉砕する音が響いた。
(次は、――?)
俺に背を向けたハナオがピタリと動きを止めた。
「……ミツ、ごめん」
急降下した声音は、今度は感情が読めないほど静かだった。
「え?」
おもわずこぼれた俺の声は粉砕音にかき消される。
「それ、捨てて。やり直す」
ハナオは再度ゆっくりと指示を出す。平静を取り戻した横顔は、さっきまでの興奮が嘘のようだ。俺の手元を見つめる様子からは、何の感情も読み取れない。
挽き終わった粉を別の器によけ、さっきとは全く違う種類の豆をグラインダーに入れて、再びスイッチを押す。
ドリップの時もハナオの指示はいつもどおり無駄がなく丁寧で、的確だった。そこにはすっかり我を取り戻したハナオがいる。
(……いるんだと、思いたい)
あの豹変ぶりには驚いたが、しかし、こうもすぐに落ち着くものなのだろうか。
「お待たせしました。どうぞ」
コーヒーを注いだカップをソーサーにのせて、二人の前にそれぞれ差しだす。
最初に反応を示したのは玉寄さんだった。
「角尾さん、このブレンドコーヒー……」
さすがだ。玉寄さんは〈喫珈琲カドー〉のブレンドが毎回違うことをまだ知らない。けれど味の違いはわかるらしい。今日この場でハナオが指示したブレンドは、〈喫珈琲カドー〉でも初めてのものだ。
けれど玉寄さんの言葉を遮って、リツコさんの手元でカップとソーサーが鋭い音を立てた。
リツコさんがはじかれたように顔を上げる。長い歳月を経て深いしわが刻まれ、同時に彼女自身の上品さがにじみ出るその顔は、少し青ざめている。
「あなた、これ……ッ」
何度か聞いたはずの物静かな口調は消え失せていた。まるでハナオの豹変が乗り移ったかのように、動揺がそのまま声音に出ている。
「このコーヒーを、どこで……!?」
俺も、そして玉寄さんも、言葉を発することができなかった。彼女がここまで驚愕している理由がわからない。
しん、と静まり返った店内で、ハナオの声が俺の耳を打った。
「久しぶりだね、リツコ」
ひどく優しい声。今まで聞いたこともないほどに。少年の高い声音であることに違和感すら覚えるほどだ。この声は、いくつもの時と感情を重ねなければ出せないだろう。それほどに、相手に対する親愛に満ちていた。
(ハナオ――?)
一体何を意図して、このブレンドを選んだ?
リツコさんは俺を見たまま、言葉を重ねた。
「あなた、どこでこのコーヒーを習ったの?」
「おばあちゃん。前にも話したけど、角尾さんは、彼のお祖父様のお店を手伝っていらっしゃるのよ」
「では、お祖父様は、どなたからコーヒーを教わられたのかしら?」
「えっと、すみません、はっきりとはわからないのですが……、独学だったと聞いています」
リツコさんの目から力がなくなったように見えた。一瞬、抗うように眉を寄せたが、やがて落胆したように苦笑した。
「……そう。ごめんなさい。変なことを訊いてしまったわね」
俺はその言葉にもどかしさを感じた。リツコさんは今、何かを隠した。あるいは自身の中に生まれた何かを殺そうとしている。先程、驚きとともにリツコさんの目に宿っていたのは、何かをとらえた希望。では、その何かとは。
(ハナオ)
あるいは、今はハナオである者の存在。リツコさんにとってその何かは、その者へとつながる糸口だったのかもしれない。けれど、どうしてそんなものを彼女が感じたのか。
その原因こそが、このブレンドだ。
「リツコ、話してしまいなよ。思ったことを呑み込むなんて、ずいぶんときみらしくない真似をするんだね。――教えてよ、きみはあれから、どう生きてきたの?」
ハナオがささやいた。慈愛に満ちた声と淡く優しげな微笑み。――この姿が彼女たちには見えない。この声が、彼女たちには聞こえない。
(……いいのか?)
その言葉を〝翻訳〟しても。話すように促しても。
「リツコさん、今驚かれたのは、このコーヒーの味ですね」
俺は腹をくくって、リツコさんに声をかけた。今、俺にできるのは。
「――え、えぇ、そうよ」
「さっきお答えした以上のことを、俺には言えません。ですが、何故なのか伺ってもよろしいですか?」
俺にできるのはここまでだ。ハナオが何らかの形で自分の存在を示した――結果的に、かもしれない。ハナオは、彼にしかできない方法でリツコさんをもてなした。
『今、最高のコーヒーを淹れてあげる』
この言葉は本心だろう。ブレンドを変えたとはいえ、目的は同じだったはずだ。
そしてリツコさんは彼女なりにハナオの存在を感じた。だからこそあんな反応をしたのだ。玉寄さんの驚きを見る限り、ハナオの言葉とは裏腹に、リツコさんは普段から表立って感情を出す人ではないはずだ。
(リツコさんにとっても、ハナオは特別な存在だったのか)
そこまではわかった。けれど俺がハナオの存在を伝えることはできない。俺の隣にいるのは、誰にも見えない透明人間だ。ここまでわかった俺にできることは、リツコさんが自身の中に押し隠してしまおうとしたものを引き出せるように〝翻訳〟することだけだ。
「……このコーヒー、懐かしいわ」
リツコさんが微笑んだ。どこか観念したような表情を浮かべている。
「コーヒーは、人から本心を引き出させる飲み物なのかもしれない。もう何度思ったことか。……角尾さん、といったわね。この年寄りの昔話に、少しだけ付き合ってもらえるかしら?」
頷きながら、俺はハナオをそっと窺い見た。隣に立つ少年は微かに笑みを浮かべ、無言でリツコさんを見守っている。
(……何を、考えている?)
今から話されることは、おそらくハナオの過去の一部でもある。
0
あなたにおすすめの小説
神様がくれた時間―余命半年のボクと記憶喪失のキミの話―
コハラ
ライト文芸
余命半年の夫と記憶喪失の妻のラブストーリー!
愛妻の推しと同じ病にかかった夫は余命半年を告げられる。妻を悲しませたくなく病気を打ち明けられなかったが、病気のことが妻にバレ、妻は家を飛び出す。そして妻は駅の階段から転落し、病院で目覚めると、夫のことを全て忘れていた。妻に悲しい思いをさせたくない夫は妻との離婚を決意し、妻が入院している間に、自分の痕跡を消し出て行くのだった。一ヶ月後、千葉県の海辺の町で生活を始めた夫は妻と遭遇する。なぜか妻はカフェ店員になっていた。はたして二人の運命は?
――――――――
※第8回ほっこりじんわり大賞奨励賞ありがとうございました!
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
花嫁御寮 ―江戸の妻たちの陰影― :【第11回歴史・時代小説大賞 奨励賞】
naomikoryo
歴史・時代
名家に嫁いだ若き妻が、夫の失踪をきっかけに、江戸の奥向きに潜む権力、謀略、女たちの思惑に巻き込まれてゆく――。
舞台は江戸中期。表には見えぬ女の戦(いくさ)が、美しく、そして静かに燃え広がる。
結城澪は、武家の「御寮人様」として嫁いだ先で、愛と誇りのはざまで揺れることになる。
失踪した夫・宗真が追っていたのは、幕府中枢を揺るがす不正金の記録。
やがて、志を同じくする同心・坂東伊織、かつて宗真の婚約者だった篠原志乃らとの交錯の中で、澪は“妻”から“女”へと目覚めてゆく。
男たちの義、女たちの誇り、名家のしがらみの中で、澪が最後に選んだのは――“名を捨てて生きること”。
これは、名もなき光の中で、真実を守り抜いたひと組の夫婦の物語。
静謐な筆致で描く、江戸奥向きの愛と覚悟の長編時代小説。
全20話、読み終えた先に見えるのは、声高でない確かな「生」の姿。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
🥕おしどり夫婦として12年間の結婚生活を過ごしてきたが一波乱あり、妻は夫を誰かに譲りたくなるのだった。
設楽理沙
ライト文芸
☘ 累計ポイント/ 180万pt 超えました。ありがとうございます。
―― 備忘録 ――
第8回ライト文芸大賞では大賞2位ではじまり2位で終了。 最高 57,392 pt
〃 24h/pt-1位ではじまり2位で終了。 最高 89,034 pt
◇ ◇ ◇ ◇
紳士的でいつだって私や私の両親にやさしくしてくれる
素敵な旦那さま・・だと思ってきたのに。
隠された夫の一面を知った日から、眞奈の苦悩が
始まる。
苦しくて、悲しくてもののすごく惨めで・・
消えてしまいたいと思う眞奈は小さな子供のように
大きな声で泣いた。
泣きながらも、よろけながらも、気がつけば
大地をしっかりと踏みしめていた。
そう、立ち止まってなんていられない。
☆-★-☆-★+☆-★-☆-★+☆-★-☆-★
2025.4.19☑~
Husband's secret (夫の秘密)
設楽理沙
ライト文芸
果たして・・
秘密などあったのだろうか!
むちゃくちゃ、1回投稿文が短いです。(^^ゞ💦アセアセ
10秒~30秒?
何気ない隠し事が、とんでもないことに繋がっていくこともあるんですね。
❦ イラストはAI生成画像 自作
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる