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第四章 鬼との遭遇
第17話
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次の日の放課後、大祇とマシューとまりなは、第二理科室に集合した。
「協力してくれて、どうもありがとう。でも、無理だけはしないでね」
大祇は、まりなに知っていることは全て話したんだと、マシューに伝えた。それを知ったマシューは、集合するなり、まりなに感謝を伝える。
マシューの律儀な性格が垣間見えた気がする。
「たいきと僕は、今から大江山に行ってくるけど、まりなはどうしたい? 理科室にいてもいいし、一緒に大江山にくるかい?」
「もちろん、私も時空捜査クラブの部員になったのだから、大江山に同行したいわ! むしろ私も連れて行って! 昨日、たいきの話を聞いてからワクワクして寝不足なんだもの」
「まりながそんなに大江山に行きたい気持ちになるなんて、知らなかったよ」
学級委員も務めて、サバサバした性格のまりなのことだから、興味を示すだろうとは思っていたけれど、予想以上に乗り気になっていて、大祇は正直驚いた。
「たいきから時空捜査クラブの話を聞いたら、まりなも一緒に行きたくなると思って、護身用の刀を用意しておいたよ。力の弱い鬼なら近寄ってこないと思うけど、力を蓄えた鬼には全く効かないから、あまりこの刀を過信しないでね。逃げる時は逃げて、自分の事だけを考えてね」
「マシューの手際の良さには感心するけれど、どのくらいの効力がこの刀にあるのかよくわからないから、不安ではあるなぁ」
大祇も、先日マシューから受け取った自分の刀を握りしめて、腰にくくりつける。
「私も鬼といえば、なまはげとか、節分の鬼くらいしか想像できていないから、正直、ピンときていないかも」
「本当の事を言えば、鬼と対峙したことがないから、僕にも鬼の力なんて、全くわからないんだよ。ましてや、酒呑童子の力はかつては最強と呼ばれていたからね。」
マシューの返事に、大祇と、まりなは顔を言葉を失う。
「僕は、以前は他の任務についていたし、鬼の担当になったのは今回が初めてなんだ。二人とも怖くなってきたなら、無理して僕に付き合う必要はないんだよ」
マシューは真面目な顔をして、少し強めの口調で大祇とまりなの顔を交互に見た。
でも、大祇の心のもう決まっている。政府が決めたことなのか、世界が決めたことなのか大祇には、賢すぎるがゆえの任務はわからないけれど、同じ歳の彼をこのまま一人で行かせることなんて、大祇にはできない。
「俺の気持ちは変わらないよ。マシューと一緒に行動させてよ」
大祇は、右手で自分の左胸を叩いて、決意を表明する。
「ありがとう、たいき」
マシューは優しい瞳をに大祇に投げかける。
「私は……正直、覚悟も決まっていないし、どれくらい大変な任務かはわからないわ。でもね、私が心に決めているのは、一つよ、一つ!」
そこまで言うとまりなは、大祇とマシューの顔を交互に見て、言い切った。
「だって、面白そうなんだもん! 小さい頃に夢見ていた、[別の場所に行けるドア]が、体験できるんでしょ? 行ってみたいに決まっている!」
「まりなの考えは、シンプルで羨ましいよ」
大祇は、予想通りの答えが返ってきたので、面白くて笑ってしまった。そんな大祇を見て、マシューも目を細めて、つられて笑う。
「協力してくれて、どうもありがとう。でも、無理だけはしないでね」
大祇は、まりなに知っていることは全て話したんだと、マシューに伝えた。それを知ったマシューは、集合するなり、まりなに感謝を伝える。
マシューの律儀な性格が垣間見えた気がする。
「たいきと僕は、今から大江山に行ってくるけど、まりなはどうしたい? 理科室にいてもいいし、一緒に大江山にくるかい?」
「もちろん、私も時空捜査クラブの部員になったのだから、大江山に同行したいわ! むしろ私も連れて行って! 昨日、たいきの話を聞いてからワクワクして寝不足なんだもの」
「まりながそんなに大江山に行きたい気持ちになるなんて、知らなかったよ」
学級委員も務めて、サバサバした性格のまりなのことだから、興味を示すだろうとは思っていたけれど、予想以上に乗り気になっていて、大祇は正直驚いた。
「たいきから時空捜査クラブの話を聞いたら、まりなも一緒に行きたくなると思って、護身用の刀を用意しておいたよ。力の弱い鬼なら近寄ってこないと思うけど、力を蓄えた鬼には全く効かないから、あまりこの刀を過信しないでね。逃げる時は逃げて、自分の事だけを考えてね」
「マシューの手際の良さには感心するけれど、どのくらいの効力がこの刀にあるのかよくわからないから、不安ではあるなぁ」
大祇も、先日マシューから受け取った自分の刀を握りしめて、腰にくくりつける。
「私も鬼といえば、なまはげとか、節分の鬼くらいしか想像できていないから、正直、ピンときていないかも」
「本当の事を言えば、鬼と対峙したことがないから、僕にも鬼の力なんて、全くわからないんだよ。ましてや、酒呑童子の力はかつては最強と呼ばれていたからね。」
マシューの返事に、大祇と、まりなは顔を言葉を失う。
「僕は、以前は他の任務についていたし、鬼の担当になったのは今回が初めてなんだ。二人とも怖くなってきたなら、無理して僕に付き合う必要はないんだよ」
マシューは真面目な顔をして、少し強めの口調で大祇とまりなの顔を交互に見た。
でも、大祇の心のもう決まっている。政府が決めたことなのか、世界が決めたことなのか大祇には、賢すぎるがゆえの任務はわからないけれど、同じ歳の彼をこのまま一人で行かせることなんて、大祇にはできない。
「俺の気持ちは変わらないよ。マシューと一緒に行動させてよ」
大祇は、右手で自分の左胸を叩いて、決意を表明する。
「ありがとう、たいき」
マシューは優しい瞳をに大祇に投げかける。
「私は……正直、覚悟も決まっていないし、どれくらい大変な任務かはわからないわ。でもね、私が心に決めているのは、一つよ、一つ!」
そこまで言うとまりなは、大祇とマシューの顔を交互に見て、言い切った。
「だって、面白そうなんだもん! 小さい頃に夢見ていた、[別の場所に行けるドア]が、体験できるんでしょ? 行ってみたいに決まっている!」
「まりなの考えは、シンプルで羨ましいよ」
大祇は、予想通りの答えが返ってきたので、面白くて笑ってしまった。そんな大祇を見て、マシューも目を細めて、つられて笑う。
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