いまそこにある媚肉

島村春穂

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電話しているのに……揉まれすぎて

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 と、ふいに玩ばれていた肉房が解放された。


 息子(継子)の悪魔めいた触手からやっと離れた熟れに熟れた双つの肉房は、Fカップのその量感のまま、ぶら下がるようにしてたゆんだが、次の瞬間、貴子は切羽詰まった。くッ、と息んだ声を洩らし、お尻を突き出す格好となる。匠の手が、スカートの裾を掴み、前掛けエプロンをぞんざいに巻き込みながら、たくし上げたからだった。


「ッくっ、ぐッ…ッ…あぁ!……ッ……」
 貴子が、内股となって、キュッ、と太腿を閉じ合わせた。脚が鳥肌を立てて緊張しだした。地団駄を踏むようにして、両膝をもじつかせる。素足の指が、攣りそうなほど丸まって悶えていた。


「っ、くっ!……」
 スカートの裾を、貴子もひしと掴んだ。


 だが、あらがうだけ、たゆんだ肉房が、見苦しいくらいゆさゆさ揺れてしまう。匠に下半身をまさぐられたのは、これが初めてであった。お尻のほうは、ぜんぶ捲られてしまった。前のほうだけ、かろうじでスカートを残していた。


 貴子の全貌が見えてきた。豊腰からお尻の曲線までの肉付きがとてもよく、肉感的であるがゆえ、やや短足ぎみに思える安産型の体形をしていた。男ウケするこの顔に、男ウケするこの体格。品のよいあの顔で、こんなドスケベな躰をしているのである。


「……ッへえ…ぅ…ううぅん、っ……ンンンンぅ…ぅ…そっ、そう…ッ…そうなんだぁ…ァ…ンンン……ンっ」
 貴子の額に、油汗がたぎる。腹痛でも我慢しているかのように、宙空を一点に見つめたまま顔色を曇らせたかと思えば、やにわに明るくさせたりしている。


 ここで魔の触手は二手に分かれて、貴子の躰を苛んだ。一方は、前屈みでたゆんだ肉房のひと房を鷲掴みにし、もう一方が、スカートと前掛けエプロンを巻き込みながら、股ぐらに忍び込んだのだ。


「ッあぁん!……」
 貴子から、媚態なあえぎが洩れきこえた。それから、悶絶の表情を浮かべ、溺れそうになりながら息を探して吸い込み、艶めかしく腰を「の」の字にまわした。


 股ぐらを這う手を、太腿が、ぎゅいっと挟み込む。ブラジャーとセットのピンク色のショーツが外気に晒され、いまやそのぜんぶが見えてしまっていた。いま履いているこのスケベったらしいショーツは、いったい誰のために履いているものなのか。鼠径部の三角ラインから、漆黒の毛むらが透けて見えていた。


 上と下を同時に責め苛まれつづけ、貴子はよろめき、脚が披いた。太腿にもすき間ができてしまい、やにわに手が食い込んだ。ぐいぐい股ぐらに入り込み、脚幅がどんどん拡がっていく。


「…ァ…エエッ……ほんとぅ?…ッ…そ、そっかぁ…ァ…ぅうぅんぅ…ッ…へえェ……」
 股ぐらに宛てがわれた手の平は、ショーツから透ける毛むらを覆うようにして愛撫している。クロッチが食い込んだ秘溝を這う中指が、なにかを引きずりながら、焦らしてあがってきた。白濁の愛液だ! 濃度からいって本気汁だ!


「ああぁぁ…ッ…ぁあぁぁぁ…ッ…ああぁぁ…ッ…っ……」
 間違いない。ここまで貴子は高まってきていたのだ。


 中指が通ったあとには、ナメクジが這った跡のような、ヌメヌメとした路ができていた。中指は卑猥な印の付いた路を這い戻り、深いシミが拡がったところへ戻っていった。


 クロッチから薄褐色の肌を食みださせ、中指に毛足の長いちぢれ毛を巻き付けさせながら、ぐりぐり揉みほぐされていくと、このシミがみるみる拡がっていった。


「あぁんふぅん…ッ…うぅん…ッ…あんッ……へ、へえ…ッ…う、うぅんッ……」
 左右からあつめらたショーツが、もっと引き絞られていく。抓み込まれたまま引き上げられてしまうと、秘芯にクロッチがきつく食い込んだ。薄褐色の土手肉がクロッチを挟み込むようにして食みだし、そこに縁どるように生えた曲毛が、愛液で濡れて貼り付いていた。


 愛液は女の泣き所があるあたりまでクロッチの湿り気を拡げ、淫溝に挟まり込んだ指腹が、股ぐらから上のほうに行ったり来たりしながら、時折、思い出したかのように、肉層の分かれ路があるところで、ぐいぐい押し込み、また円を描いたりして、それから淫処の一本筋をなぞりあげ、愛液をゆっくり引きずるようにして這いあがっていく。


「うぅん…ッ…聞いてるよぉ……話しぃ……ちゃんと聞いてるよぉ…ォ……」
 股ぐらをまさぐる手に、貴子の手がそうっと重なり合う。匠が、またショーツを引き絞って引きあげた。


「あぁん!…ッ…聞いてるってぇ…ェ…ッうぅん…ッ……うぅんッ……」
 湿り気のあるショーツだから、クロッチがよく引き締まりすぎる。熟れた淫処の一本筋にきわどく食い込んだ。引き絞られたクロッチから、かぐろいあわいの肉の小舟が、いびつに食みだす。薄褐色の肌を飾るちぢれ毛が、男心を貪婪にさせた。情が深そうだ。恥毛が濃い。


 匠がおもしろがって、引き絞ったクロッチを、まだまだぐいぐい食い込ます。ショーツで愛撫されるのは、女にとって、いったいどんな気持なのだろうか。分かっていることは、貴子の相づちが生々しくなってきたことと、もはや、外面の微笑なのか、悦楽の歓びなのか区別がつかない笑顔で、吐息を弾ませていることであった。


 発せられる言葉の節々が、いちいち跳ねあがる。さっきから、肉厚な唇がはんびらいたままだ。


 汗を滲ませたFカップの堂々たる肉房のさきが、むず痒そうなくらい張り詰めてきている。薄褐色の乳暈が、昼下がりの陽だまりを跳ね返し、かぐろい乳頭がコリコリに勃起している。


「あぁん……ふうッ…ッ…ああぁ…ァ…くっ…ッ…はぁん…ッ……」
 悦楽の微笑を浮かべたまま、貴子が目を瞑っているときがおおくなってきた。相づちもどこか空返事で、媚態に濡れた黄色い声色さえ含んでいた。


 股ぐらを開け、婀娜っぽく恥骨まで突き出すようにもなり、棒立ちとなってきた。ふんどしのような恰好でショーツを引き絞られながら、お尻から股ぐらへ入り込んできた指が前方まで回り込み、女の泣き所を責めた。


 下腹部がほとんど露わになった。漆黒の叢は、ちぢれの強い恥毛で繁茂している。恥骨へいくほど密集していた。お手入れはされていない。セックスレスがこんなところに現れていたのだ。ぐいぐい引き絞られたショーツが秘溝に入り込んでいく。あわいの肉の畝に挟み込まれたクロッチが、ほとんど見えなくなった。そうしながらも、焦らすように、指腹はクロッチの上からしか責めてこない。しかし、貴子の躰は、もうぜんぶが性感帯となっていた。



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